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2015年12月12日 13:57未分類全体に公開

ナイトハイクの覚書

登山初心者ですが、これまでの経験から自分なりに纏めたナイトハイクの覚書です。

拙い覚書ですが、コメントをいただきましたので、重要な点を一部纏め直しました。
hirogodspeedさん、urayasuさんありがとうございました。

この覚書はナイトハイクの指南書ではありません。
あくまで自分が学んだこと、経験して反省したことを纏めたものです。
ナイトハイクをする方に少しでも参考になればと思います。


■ ナイトハイクのデメリット

 ・孤独、恐怖、不安、ストレス、緊張
 ・視界不良
 ・道迷い、転倒、滑落、怪我・死亡などのリスク増大
 ・天気が昼より変わりやすい
 ・気温の急激な低下(高度+日没のため)
 ・睡眠サイクルの変化による体力、判断力の低下
 ・夜行性の動物に遭遇する。驚かせる
 ・尾根道の景色、植物が楽しめない
 ・トイレ、駐車場が閉鎖している
 ・下山時にすれ違う登山客が多い
 ・家族を心配させる

 デメリットばかりです。
 

■ ナイトハイクの注意点(一部、自分の行動と矛盾している点あり)

□ 計画
 ・ナイトハイクの実績が多いルートを選択する
 ・対象ルートの過去の記録を徹底的に調べる
  (怖い、楽しいはその人の主観なので惑わされない)
 ・滑落・遭難事故があった箇所を事前に確認
 ・日中に必ず一度は登り、リスクを洗い出す
 ・日の出時間に合わせて到着する計画をたてる(日没時間から計算しない)
  (これから夜が更けるのと夜が明けるのではリスクが違う)
 ・山行時間は日中の1.2倍以上時間が掛かる(時間を掛ける)
 ・休日前に行く
  (登山客が多いので事故があっても発見される可能性が少し高くなる)
 ・複数人で行く(経験豊富な人と)
 ・先ずは高尾山などの低山で試す(ただし低山でも夜は危険)

□ 装備品
 ・ライトはヘッデンに加え、足元を照らすものがあるとより安全
 ・予備のライト、電池は必ず持っていく(取り出し易いよう定位置管理)
 ・目、頭、手の保護具着用(枝などの障害物が突然目の前に現われる)
 ・ビバーク対策は必須
 ・防寒着は更に一枚多く

□ 山行前
 ・睡眠は十分にとっておく
 ・天候が怪しければ即中止

□ 山行時(とにかく転ばず、迷わないこと!)
 ・地図、コンパスだけではなくGPSも多分に活用
 ・ルートファインドと足元確認は、繰り返し何度も何度も何度も何度も行う
 ・必要以上に意識的に立ち止まり、現在地の確認、周りの状況確認
 ・迷う前に怪しいと思ったら、直ちに現在地の確認
 ・分岐点では必ず逆から来た場合の景色を確認
  (行きと帰りの道は景色が違う。写真撮影)

□ 諦めることは素晴らしい判断力
 ・無理と判断したら即撤退(ただし登りより下りの方が危険)
 ・到着予定時間に間に合わなくても巻こうとしない。次回チャレンジ!
  (そこまで安全に来れた自分に拍手)

□ その他注意点
 ・暗いので平衡感覚が失われ、荷物の重さのため急登でふらつく
 ・山行時、休憩時の衣服調整はより一層気を配る(汗が乾かない)
 ・やたらと灯りを照らして夜の森を観察しない(動物が驚く)
 ・お化けのような怪しいものが見えても自分が「そう見えた」だけ
 ・民家・山小屋付近では鳴り物、おしゃべりは静かに
 ・夜はトイレが近くなる


 ナイトハイクは「勇気を奮って冒険をしてきた!」と、周りに誇示したい意識が少なからずあります(自分がそう)。勇気と無謀の境目をしっかりと判断!


■ ナイトハイクのメリット

 ・孤独
 ・歩き方の練習
 ・判断力を養える
 ・山の怖さを学べる
 ・星、月、夜景、山頂を独り占め(これがもう大感動!)
 ・日の出を見られる
 ・マイペースで歩ける
 ・翌日が丸一日使える
 ・物思いにふけられる

 メリットは少ないです。
 自分はこの数少ないメリットに重きが置かれているのでナイトハイクをしています。
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コメント

ゲスト
RE: ナイトハイクの覚書
Pikosuke様、初めまして。
数年前に事情が有り深夜に入山した事が有ります。
勝手知ったるつもりの登山道でしたが夜間は別物。(((((゜゜;)
生理的にある程度先を照らすヘッデンと足元を照らすハンディーライトが無いとズッコケまくりませんか?
それにヘッデン1つでは、故障すると即行動不能に陥りそうで、やはり2つ保持は必用かと思いました。
漆黒の闇の中、単独での入山は物の怪の気配はするし…有らぬ妄想の虜となり私にはちと厳しい世界でした。(>_<)
目前で鹿に動かれた時は心臓止まるかと思いました。(*_*)
夜間に単独で入山される方は、とても勇気が有ると思いますね。(;o;)
以来、私は御無沙汰です。(・・;)
2015/12/12 21:58
RE: ナイトハイクの覚書
hirogodspeedさん、こんばんは〜

そうですね。日中はあれだけ賑やかで楽しい山道も、夜間に聞こえるのは風の音、沢の音、そして動物の叫び声だけでまるで別物ですね

「物の怪の気配はするし…有らぬ妄想の虜となる…」凄くわかります。

自分も初めは、なんでこんな夜に歩いているんだろうか…もう早く逃げ出したいと思っていました。

でも将来的に沢登りをしたいと思っていますので、鬱蒼とした沢でも心がくじけないようにと、夜の山を好んで(その他事情により仕方なく)歩いています。

とにかく根性なしの意気地なしなので

ヘッデンの件のご意見ありがとうごさいました。

確かに転びやすいです。自分も初めは何回もズッコケていました。そのおかげで、山道を慎重に歩くクセが付けられました。

予備の灯りを持つことはとても重要な事なので早速、「注意点」に書き加えておきますね。
2015/12/12 22:55
RE: ナイトハイクの覚書
はじめまして。

同じくナイトハイク多めの者です。

予備のライトの件ですが、自分の場合は使用中のメインのライトが突然失われた場合を想定して、すぐに取り出せる毎回決まったところに収納するようにしています。さらに(ときどきですが)目を瞑った状態でそれを取り出す練習をしております(笑)

あとは登山道上に張り出した枝などで目を負傷するのを防ぐために、ナイトハイクでもクリアレンズのサングラスを必ず着用します。夜間のヘッデン歩行は下を注視しがちなので、昼間に比べて枝が突然目の前に現れがちです。

近場のお手頃な山でもより厳しめな気象条件を体験できたりするもナイトハイクのメリットかな〜と個人的には思っています。もちろんしっかりした準備があって無理をしないことが大前提ですけどね。
2015/12/13 5:54
RE: ナイトハイクの覚書
urayasuさん、おはようございます。

経験豊かな方の貴重なコメントを頂きまして、ありがとうございます。

突然現われる木の枝などは確かに危険でした!

枝がザックに引っかかって体を後ろに持っていかれたり、足元しか注意しないので、木の幹が小ピークの上に張り出していているのに気がつかず、登りあがった瞬間に頭を思い切りぶつけて、軽い脳震盪を起こしたこともありました。(丹沢⇔蛭ケ岳間です。木の写真を本文に貼付しておきました)

目と頭の保護具、手袋は必要ですね。
「注意点」として加えさせていただきます。

自分は予備ライトの位置は適当にしまっていました^^;
灯りを消してみると目の錯覚で、夜の山道は本当に真っ暗になってしまいますね。今後は、予備のライトは取り出しやすい、定位置管理を心がけるようにします。

「近場のお手頃な山でもより厳しめな気象条件を体験できたりする」

自分もそれを想定しています。今の時期だと自分の実力では1000m級の山でもかなり厳しいです 本当に「しっかりした準備があって無理をしないことが大前提」であることが大切だと思います。
2015/12/13 7:53
RE: ナイトハイクの覚書
pikosukeさん、こんばんは。自分もまだまだ初心者です…



良い感じでまとまりましたね〜。(ナイトハイク自体は)敢えて人に勧めはしませんが、これから何らかの理由(や目的)でナイトハイクをしようと思っている人、せざるを得ない人には参考になると思います。



あともう一点だけ、読み返していて気付いたのでのでしつこくてすいませんが…

>・周りはキョロキョロしない(できない)。とにかく足元と進む先の道に集中

これはあくまで「ルートを見定めた後は」という感じですかね。その前の「ルートファインディングを繰り返し何度も何度も何度も何度も行う」のくだりからもpikosukeさんはもちろんお分かりだと思いますが、読まれる方が勘違いされないように一応…


自分は以前蛭ヶ岳を目指して早出した際にルートミスをしました。昼間だったら見落とそうとしても見落とせないレベルのテープがヘッデン歩行時の視界に入らなかったためです。(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-392330.html)

そういったこともあり、ナイトハイクでは昼間以上に意識して立ち止まってキョロキョロと首を四方八方に(旗から見たらちょっとおかしな人に見えるぐらいw)振り、とにかく視野を広く取るように心掛けてます。そのためヘッデンも光量や到達距離は多少犠牲になってもよいので照射角度の広いものを使用しています。
2015/12/14 23:21
RE: ナイトハイクの覚書
おはようございま〜す。
登山記録を拝見しましたが、雪山の経験もない私にはやはり大先輩です!

そうですね。ナイトハイク自体は敢えて勧められるものではありませんね。この覚書を見た事によってナイトハイクに興味がない(する必要がない)方が始めたらどうしようか…という心配もありました。

しかし、urayasuさんの仰るとおり、暗い山を登り降りする方の事情は様々で、これから初日の出を迎える山行をする方もいると思います。事故が無くなるように稚拙な自分の経験が少しでも役立てばいいかな…と考え、この覚書を纏めるに至りました。


「周りはキョロキョロしない……」
この表現は確かに誤解を産みそうでした^^;

視界不良のため転ぶ事が多いので、歩行時はとにかく足元に集中して欲しいという意味で記しました。しかし、周囲の確認を怠ると尾根への取付き、テープや指導標を見逃し、道迷いに繋がってしまいます(実際に自分も何度も見落としています)。

この項目はurayasuさんの言葉をお借りして「必要以上に意識し立ち止まって、現在地の確認、周りの状況確認を」に差し替えさせていただきますね。

「必要以上に意識」「立ち止まって」が重要なポイントですよね!
ご助言ありがとうございました。

因みに、私は入山口までの一般道で迷うレベルです…

ヘッデンは自分は眼鏡を掛けているので、フレーム内の視野の1点だけをとにかく明るくしたい1点豪華主義ですw その分、首の動きが多くなりますが💦

あと、ヘッデンで気を付けたいのは、対向者がいる時の気遣いですね。すれ違う時はライトに手をかざして眩しくないように気をつけています。また、寒い時期は電池の出力が下がり、ライトが暗くなるのが早いような気もします。
2015/12/15 6:17
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