昨日は二十四節気の第21「大雪(たいせつ)」で、季節として雪が激しく降り始める頃とあり、鰤などの冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付く頃とも言われる。
「大雪」とくればヌタップカウシペの大雪山だが、これの発音は「たいせつ」か「だいせつ」かで諸説ある。
私は、アルバイトで同行したことのある当時某自然センター長だった安田成男氏が「ダイセツ」読みしていたことから大拙、いやダイセツを採用している。デカい感じがしてイイ。
記憶では国の天然記念物であるウスバキチョウかダイセツタカネヒカゲの撮影があって、大雪山固有動植物の和名も「ダイセツ」を付すことから、より「ダイセツ」読みが私の中で定着した。
沢については恵まれた場所とは認識されてはいないけれど、クヮウンナイ川が特段有名。
大雪山の表玄関ともいえる層雲峡周辺の所謂「表大雪」と呼ばれる山域を流下する沢群は、実に味のある沢旅の適う渓谷である。
流星の滝で石狩川に落下合流する「赤岳沢」(地図標記;雄滝の沢)の遡行が思い出深い。ここの地図を見て、沢ヤならアレコレヤマレコ想像して手に汗握るはずだ。
他に、電気の沢や茅刈別川、「天国への階段」ニセイノシキオマップ川、忠別川と今となってはダイセツ、いやタイセツな思い出だ。
関係ないけれど、台湾の雪山山脈中にも大雪山3,530mがある(雪山3,886mの西方)。ターシュエシャン?
その撮影行時に当の安田氏と道すがら話していたところ、沢登りの話になって隣の赤石沢上部に懸かる「ヤスヤスの滝」の「ヤス」は初登者であるボク安田と安某氏の頭文字採用の命名なんだよ、と教わった。私は8月の遡行実践だったが、集水域の広さと融雪増水もありヤスヤスの滝は兎に角水量ある迫力の落下だった記憶がある。あの小柄で締まった体の御仁がアレの初登者かといたく心に残ったものだった。
ダイセツザン、真に大きな山塊である。
深久氏百名山ナンバー5が「旭岳」ではなく「大雪山」であることにいつも感心する。
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