2年前の夏、息子と共に終わらせた3000m峰21座制覇。
当時小学三年生でした。
それ以降は好きな山に登ろうと話していたのですが･･･
小学校の身体検査に引っかかり、精密検査を受けるように息子に通達がありました。
検査を受けて高山市の病院に通院していた息子。
当初は軽い炎症だからじきに治るでしょうと言われたのですが、
半年たっても数値は良くならず。。。
一度専門医に診てもらった方が良いと、富山の病院に行く事になりました。
年の瀬に検査手術を受けた息子。
年明けの結果は･･･
特定疾患、指定難病でした。
これから長い戦いになると。
将来治るかもしれないし、治らないかもしれないし。
良くなれば、健常者と何も変わらない生活が出来ますが、
悪い方向に行ったときは病院に入りびたりの性活。
移植手術を受け続けたり、最悪は私より先に･･･
2月には治療の為に一ヶ月間小学校を休んで入院していました。
1人遠くの病院に行かせるのもかわいそうで、
家内と入れ替わりで付き添う事に。
幸いな事は、数値が悪くなるだけで、痛みや症状は一切表に出ないと言うことでした。
本人も、「何で僕は入院しなければならないの？」
と。
私は運転免許を取ってからずっとモータースポーツの趣味を通してきました。
年間に多額の資金を注ぎ込み、自分の運転技術を磨く日々でしたが･･･
この子と一緒に歩く為に、自分のレースカーを売り、
半生と命をかけてきた趣味を、一旦休止することにしました。
この子が小学生の間は、じっくり向かい合って生きようと。
入院中の息子と色々話しました。
何がしたい？と聞くと
「僕はまだまだ歩きたいよ、山を歩きたいよ。」
と言いました。
わかった、一緒に山を歩こう。
何か大きな事に挑戦をしよう。
そんな折にTVで知ったトランスジャパンアルプスレース。
選手の方が「心の旅」と謳った道。
一筆書きは出来ないけど、これを一緒に歩こう。
歩いた線を繋いで、三つの日本アルプスを突き抜け、
日本列島を横断しよう。
息子と一緒に決めた事でした。
普通に考えれば無茶な旅でも、頑張って諦めずに歩き続ければ必ず目的地に辿りつく。
「諦めない」気持ちをこの子に持って欲しい。
つらい思いをしても、立ち止まってはいけない。
彼が将来病気と向き合った時に”負けない”気持ちを持って欲しく、
この旅に出ることにしました。
コレが息子と山を歩き続ける理由です。
幸いな事に、息子の現在は1年ちょっとで劇的な回復を遂げました。
医者曰く、このまま行けば健常者と何も変わらないですが、
病気が病気だけに、またぶり返す事もあると。
じっくり時間をかけて向き合って欲しいと。
南アルプス大縦走が終わった息子ですが、
今月末には再び検査手術を受ける事になっています。
まだまだ、息子の戦いは始まったばかりです。
負けない気持ちを持って欲しい。
それが私の願いなのです。
ssPENTAGONssさんこんばんは。
仰られるように諦めない気持ちは とても大切な事です。本人の強い気持ちがあれば どんな困難も必ず乗り越えれる筈です！
わたし自身の事ですが、５才の時右足に悪性ウイルスが入って大変な想いをしました。
激痛が走り歩く事もままならず、治ってもビッコで正座も出来ず、最悪の場合は切除も．．．医者から治療不能と匙を投げられ転々と病院を渡った事があります。もう走ったりする事は出来ないんだと、幼な心ながら打ちひしがれていました．．．
けれども両親に励まされ諦めない心を持ち続ける事で色々な道が開け、多くの人が手を差し伸べてくれました。そして表沙汰には出来ないけど新薬のテストならば．．．と可能性が徐々に広がり 無事克服する事が出来ました。それ以来 必ず叶えるには諦めない事を信条にし、わたしもその事を子供達に持って貰いたいと願っています。
Youtubeの動画で、そして先日お会いした事で 息子さんをとても愛情いっぱいに気遣われてる事が伝わり、わたしはとても心が熱くなりました。強い気持ちを持たれているssPENTAGONssさんの意志は息子さんにもきっと伝わっている筈です、これからも応援させてください！！
Red_karuさん、こんばんは。
凄い事を経験されているのですね。
私はこれまで五体満足で大きな病気も無く、何もそう言うことを知らずに生きてきたので、息子の病気を聞いた時に衝撃が強すぎました。
Red_karuさんのように困難を乗り越えて元気でいられるようになる事を、今は切に願っています。
しかし、現状は担当医が学会に論文を出せるほどに回復しているようで、とてもありがたい話なんです。
病気の発見がとても早かったのが幸いしています。
まだまだ、息子と山を歩き続けますよ(^^)
PENTAGONさん、こんばんは。
『日本アルプス横断の旅 完結編』拝見させていただきました。息子さんとの大冒険達成、本当にお疲れ様でした。
息子さんとともに「日本海から日本アルプスを横断して太平洋へ至る」という大きな目標を掲げた大冒険、これにはきっと深い意味があるのだろうと思っていました。
自分の全てを息子さん捧げ、共に同じ目標に向かって突き進むという意を決した強い覚悟・父親としての潔さ・息子さんに対する深い愛情…ものすごく感銘を受けております。
大冒険を成し遂げた息子さんは誰よりも強くなっていることは間違いなし。負けないで欲しい・諦めないで欲しいというPEMTAGONさんの気持ちは通じていると思います。
私などには陰で応援することしか出来ませんが、きっとお二人で新たな目標を掲げ、再び歩みはじめられることと思っています。
頑張ってくださいp(^_^)q
wakabon7さん、こんにちは！
コメントありがとうございます。
山を歩くのはこんな理由があったのです(^^;
完歩するまではなんとなくカミングアウトしてはいけないような気がしてました。
重い事を書いていますが、実際には普段の生活では全く持って健康児な息子です。
将来もし悪い方向に行ってしまった時に負けないで欲しいと思い、こんな事をしていまいた。
ありがたい事に、今は医者もビックリするほど回復しています。
こんなに良くなるなら、自分のレースカーを売らなければ良かった･･･
と後悔したりするのは、ありがたい笑い話です。
でも、油断は出来ないので、まだまだ息子と向き合いたいと思います。
今後も息子共々、宜しくお願い致します
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