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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:カラダ管理

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緊急度 3カラダ管理
高山での食欲不振
質問2015年10月11日 08:58 (2015年10月12日 17:40更新)
高山・・2500m位から上に行くと、食事がうまく取れない。
山小屋でのご飯やおかずが呑み込めず、嘔吐してしまうことが頻繁にあります。
カレーとかおかゆなどの流動性のあるものなら何とか少しづつ呑み込めますが。
とにかく食べれないとシャリバテになってしまいます。それが怖くて今年の夏山は行けませんでした。

年齢は77歳、山の経験は若い頃と、定年後に百名山も踏破し、大小合わせて年20回くらいは登山しています。数年前からこの傾向が出始め、最近では毎回になってきました。
血中酸素濃度を測っても良好です。医師の診断では胃や咽頭に障害はないといわれます。
当然、疲労や加齢による体力低下はあると思いますが、何か対策のようなものはないでしょうか。
回答2015年10月11日 22:15 (2015年10月12日 17:40更新)
直接診させて頂いているわけではないので推測と参考程度のことしか言えませんが、文面を拝読しての第一印象は、単にバテているのでは?ということです。

標高2500mというと、それなりに行程もあり体力も消費するでしょうから、そのあたりが現在のmasa144様にとって、バテの閾値になっているのかも知れません。
あるいは、それぐらいの高さになると、呼吸で酸素交換すること自体にパワーが必要になるので、自分で意識している以上に体力を消耗している可能性もあります。
血中酸素濃度が良好とのことですが、逆に言えばそれだけ、酸素交換能力がフル稼働していると言えなくもありません。

著しくバテると、固形食物が喉を通らない症状は普通にみられます。
ひどくなると、スポーツドリンクやお茶なども喉を通らなくなったりします。
通常そのような場合、高栄養のゼリー状食品を摂ったり、コンデンスミルクを少しずつ舐めたりして体力の維持を図ります。

しかしそれはあくまで生存力維持手段に過ぎず、それを食事代わりとして登山行動をつづけるようなことは到底できませんので、半日ほど休養してみて体力が回復(普通の食事ができるようになる)しなければ緊急下山も選択肢になります。

もしこの推測が合っているとして、対策としては、過度にバテない、ということに尽きます。

方法はいくつか考えられますが、まず、目的地を標高2000メートル前後までのところに留めておく、というのは、ごく常識的に思いつきます。
また、一般的な高山病対策(睡眠不足は禁物、行動中は水分を十分にとる、など)を実践することで、酸素交換に要する負荷を減らし、結果としてバテにくくなることも期待できるでしょう。
年齢から考えて、カルシウムの摂取を意図的に増やし(牛乳を飲むのを日課にするなど)、体内のミネラルバランスの維持に努めるのも有意義かと思います。

食事ができなくなったときに備え、ゼリー状食品やコンデンスミルクなどの、舐めって栄養を摂れる非常食を携行することも有用と思います。

登山はいくつになっても楽しめるもの。
無理をせず、体力に合わせた行先、ルートを選定して、のんびりと楽しみたいものですね。

≪追記≫
高山病の初期症状として、胃腸障害や、そこから派生する下痢などは、あり得ます。
疲労困憊ではないとのことですので、もしかしたら標高2500メートルで高山病の兆候が出ているのかも知れません。
根本的にはやはり目標高度を下げるしかありませんが、水分摂取や、ゆっくり登って順応させる、あまり寒い時期は避ける、などの一般的な高山病対策を行ってみるのも良いかも知れません。
お礼 
早速のご回答ありがとうございます。
ご指摘の通りかもしれません。自分ではそれほど疲労困憊にはなっていないつもり、それほど歩行速度も落ちていないし、な〜んて加齢による体力低下を認めたくない意識が働いているかもしれません。

おっしゃる通りこれからは意地を張らずに、3000mクラスに行くとしてもゆっくりのんびりとした計画で歩く。
自分の欠点は、水分摂取が少なすぎる傾向があります。これは改善すべき一つです。

以前「岳人」だったと思いますが、名古屋のドクターで登山家の先生がご自分のさまざまなデーから、3000m級は80歳まで、それ以降は高さを下げて山を楽しもう・・と書かれていました。
自分は少し早めに来たのかな・・とも思えます。

いろいろとアドバイスありがとうございました。