天候が悪い時は引き返す、中止する勇気が大切です。北穂高を断念されたのは悔しいと思いますが正解だったと思います。
　涸沢からなら、天候さえ良ければピストンできます。さらに北穂高小屋に泊まるなら、余裕を持ってゆっくり景色を眺めながら登ることができると思います。
　槍はかなり行程が長いので、上高地入山時間により横尾までか槍沢ロッジで泊まることをお勧めします。私が昨年秋に南岳へ行った時に出発遅れもあったのですが、小屋に着いたのが17時過ぎとなり小屋の方に大変ご迷惑をかけました。振り返るとコースタイムが前年や前々年に比べるとかなり落ちていました。年齢と共に体力も衰えてくるので、気力では無理な部分も。一日の行動時間に余裕があるように計画を立てられたら、ご心配することもなく山頂に立てると思います。一泊余分に泊まるとゆったりと山歩きが楽しめますよ。私も同じような世代ですので登頂を応援しています。

　テント泊でなければ装備も軽くなりますので、天候やペースを考えて登れば大丈夫と思います。しかし、自分の体重や装備を持ち上げる体力は普段からつけておかないといけないと思います。これは、低山においても同じことです。登山経験が浅いのであれば、ガイドに頼む手もあります。ガイドは高いからと敬遠される方が多いと思いますが、これから３０００m級の山を歩かれるなら、得るものは大きいと思いますよ。

奥穂より北穂のほうがやや岩場の傾斜があって厳しい。
奥穂より槍のほうが行程が長く体力的に厳しい。
という程度で、特段、難しいわけではありません。

まだ、コースタイム的には体力、脚力が
一般的なハイカーに比べるとやや劣るとは思われますが、
天候、体調が良い時に、体力的に無理をしないのであれば、
何の問題もないと思われます。

筋トレをかかさず、岩場通過にも慣れてくれば、
大キレットを越えて、というコースにも行けると思います。
(鎖場などが極端に弱いというのであれば別です)

ただ、女性の場合は筋力的に男性に比べると劣るので、
脚が上がらない、岩を攀じるのが難しい。という
ケースが出てきますので、簡単な岩場で見極めて
あげるようにしたほうがよいと思います。
(その場合も筋トレで鍛えてあげてください)