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大峯奥駆に関して
質問2016年08月29日 18:29 (2016年09月08日 19:01更新)
大峯奥駆を計画しています。宗教的儀礼ではなく登山としての奥駆なのですが熊野本宮のアクセスも含めて不明な点も多くご教示下さい。
基本、避難小屋(行者さん利用の小屋も含めて)泊を考えていますがツェルトは持って行く予定です。大阪からのアクセス考えると順峯と逆峯、いずれが便利でしょうか。
一日の行動距離は最大30km予定。熊野本宮〜吉野山全行程は約90kmです。(実際のGPSトラック距離は100km以上?)
水場の場所、小屋で行者さんとの同泊は避けたい、夜間行軍NG区間等々、実際に歩かれた方の経験に基づくアドバイス宜しくお願いします。
あっ、男なので山上が岳通過は問題なしです。
回答2016年09月03日 21:10 (2016年09月08日 19:01更新)
信仰で大峯奥駆を良く歩いています。
ご質問に対しては他の回答者の方から適切極まる回答がありますので、私は経験上感じている留意点を列挙しておきます(当然、異論もあると思いますので、あくまでご参考として…)。

・夜間行動…もっとも整備が行き届いている山上ヶ岳近辺でも、やめたほうが良いです。ましてやその他の区間は、推して知るべし、です。可能であれば、いざというときに道端で夜明けを待てる程度の緊急ビバーク装備を。私は雨具を兼ねて「野営覆い」という、ポンチョを大きく丈夫にしたようなものを携行しています。

・飲料水について…地図やガイドブックにある水場は、はっきり言ってアテになりません。仮に他人の最新の体験情報を得ても、水場が使えるかどうかは日替わり、時間替わりで状況が変わります。水場で給水できなくても危機に陥らないような計画と準備をお勧めします。

・ルートについて…行者講の巡礼路を忠実にトレースするのが良いと思います。バリルートは論外。奥駆道は、一歩外れるとたちまち超危険地帯というところが随所にあります。その意味では、地形図や登山地図に加えて、大峯奥駆修行のために書かれた最新情報を必ず調べておくべきと思います。
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お礼 
pipiyさま。ご教示ありがとうございます。
稜線上の水確保は想像以上に困難であることが解ってきました。
他の回答者の方の場合、最初3人縦走されて途中で2人が退却されたようですし安易な考えでは達成できないようです。
今までの最長縦走は欅平〜剱〜槍〜燕岳〜中房温泉106km、累積登高16000mなのですが20代前半の疲れ知らずの時です。
奥駆、100km弱、累積登高10000m越えが今の体力で果たせるのか最も基本的な身体スペックから点検しなければと真剣に考え始めています。ありがとうございました。
回答2016年08月31日 11:31 (2016年09月08日 19:01更新)
今年のGWに逆峯を歩きました。
逆峯を選んだ主な理由は、アクセスがよさそうだから(前日夜家を出て、翌早朝から歩き始められるから)、逆峯で歩く人の方が多いらしいから、歩き終わってから日本最古といわれる湯の峰温泉に入れるから、歩き終わってから熊野三山の観光ができるから、人が多い北奥駈道から人の少ない南奥駈道への方がなんとなくいいように思われたから、などの理由です。
水場の情報は直近のものを確認した方がいいでしょう。とにかく水場が少なく、水場までの距離もあり、涸れる場合もあるので水の確保が大変です。初日は4L担ぎました。
南奥駈道は若干迷いやすい個所もあるので、明るい間の歩行がお勧めです。私は暗いうちからヘッドランプで歩いて道迷いで1時間ほどロスしました。
5 ポイント 役に立った
お礼 
takenakanoさま、ご教示ありがとうございます。
順峯だと前夜に熊野泊しないといけないかな?同じ近畿圏で前夜泊は辛いなとか考えていました。逆峯歩かれる方の方が多いことに納得です。
奥駆果たして湯の峰温泉で溶けたいですね。やはり水の確保が大変なのですね。これだけは不確定要素が多いので不安です。
修行としての奥駆がいかに過酷なものか少し理解できました。
困難なほど見果てぬ奥駆のロマンにかきたてられます。
アフターの楽しみも教えていただいたので更にモチベーション上がりました。ありがとうございました。
回答2016年08月31日 00:10 (2016年09月08日 19:01更新)
大峯行者の一人です。わかる範囲でお答えします。
順峯(本宮→吉野)でも逆峯(吉野→本宮)でも
どちらでもいいんじゃないでしょうか。
私個人的には、吉野から歩きつづけて最後に熊野の川が
見えた時の感動の方が大きいような気がしますが(笑)

避難小屋を利用しながらの縦走でしたら、
修験教団は避難小屋には泊まりませんから、
行者と同宿になる事はまずないと思います。
ただし、太古の辻より南(南奥駈)地域の避難小屋では
出会う可能性はありますが、もうこの時期はほとんどの寺の奥駈は
終わってるので、出会うとしても個人的に行をしてる人だけじゃないでしょうか。

避難小屋を利用する注意点としては、早めに着いて確保することに尽きると思います。
とくに、小篠宿(山上ヶ岳から約40分の地点)、深仙宿(釈迦ヶ岳の南)は
定員3〜4名ぐらいが限界です。ウィークデイはあまり人がいませんが
週末に利用する予定だと泊まれない事態もあり得ます。そこを利用する場合、
到着時間もよく考えて計画を立ててください。

次に水に関してですが、重くはなりますが、見つけ次第満タンにしておく方がいいですよ。
確実にたっぷりと確保できるのは小篠宿だけです。他の場所は場合によっては枯れていたり、水量が少なくてペットボトルに汲むのに時間がかかって、その後の予定がずれてきたりします。
弥山小屋では水を買うことができますが、弥山小屋もたまに留守にしてる時があります。
そういうことも考えたうえで一日の行動距離を計画してください。

夜間でも比較的安全に歩ける場所は、よく整備された山上ヶ岳周辺だけです。
よく整備された山上ヶ岳でさえ、毎年滑落死者が出ていますから、基本的には
夜間行動はやめた方がいいと私は思います。
日の出とともに出発、明るいうちに到着して寝床確保。それが安全です。

あとは熊ですね。今年は大普賢岳から行者還岳のあたりで熊の目撃が多いので
気をつけてください。山上ヶ岳でも時々出没していますが、
開山期間(9月23日まで)でしたら人も多いのであまり心配ないと思います。

いま思いつくのは以上ですが、
何かありましたらお聞きくださいませ。
5 ポイント 役に立った
お礼 
pilgrim0321さま、ご教示ありがとうございます。
修験教団の奥駆の情報はとっても貴重です。開山期間は考慮していませんでした。水の確保大変そうですね。雨に降られないに越したことはありませんが、そうなると水が涸れる・・・
考えている以上に壮絶な山行になりそうな予感がしてきました。
熊問題もありますし。
距離稼ぎの夜間行軍はやめます。でも奥駆はロマンがありますね。
ありがとうございました。
回答2016年08月30日 13:15 (2016年09月08日 19:01更新)
私も奥駆けを目指しております。
このページが参考になるのではないでしょうか?

順峰用ガイド http://yahoo.jp/box/OWS81r
逆峰用ガイド http://yahoo.jp/box/wQgpy4

私はこれを見ながらその日を夢見とります。
5 ポイント 役に立った
お礼 
akikandadさま、ご教示ありがとうございました。
痒いところに手が届くイラストマップですね。一般の登山道と違い100kmに及ぶ全行程が宗教的色合いの濃いエリアですから行者の方に失礼がないように、また様々なローカルルールを熟知してから縦走しようと思っています。
本当は行者さんが一番お詳しいのかも知れませんが近代登山スタイルに馴染んでしまった者は行者さんの奥駆は真似できません。
ご紹介頂いたイラストマップから一つでも多くの情報を汲み上げて有意義な山行を目指そうと思います。