ゴア等の防水透湿性素材の本体は微細な孔が開いた膜にすぎず、少なくとも外側には布地が必ずラミネートされています。ゴア等が透湿性を発揮するためには、外側の布地に撥水性を持たせることが絶対に必要不可欠となります。なぜなら、表面がベタッと濡れてしまえば水蒸気の逃げ道が完全になくなりビニール合羽と変わらなくなるからです。外側の布地はナイロン等が一般的ですが、その素材自体には撥水性はありません。そのためフッ素やシリコン等の撥水コーティングが施されているわけですが、その効果は永久に持続するわけではありません。したがって撥水剤の補給もまた絶対に必要不可欠となります。

ある人がメーカーに問い合わせたところ、フッ素でもシリコンでも別に問題ないという回答だったそうです。どちらであっても粒子は十分に細かく、防水透湿膜の透湿性を妨げることはないということでした。

問題となるのはその効果とコストと耐久性のバランスでしょう。衣類用撥水スプレーの場合、フッ素よりシリコンの方が長持ちすると言われています。ちなみにガラス用撥水剤（レインXやガラコ等）の場合は全く逆でシリコンは施工直後の水弾きは良いが効果期間が短く、フッ素の方が長持ちすると言われています。こうなると何が真実なのか全くわかりません。

いずれにしろメンテナンスが必要な道具である以上、撥水スプレーもランニングコストのうちだと考えるしかありません。比較的短期間で使い切ってしまうからこそ、毎回違う物を試して効果を見極めてみてはどうでしょうか。

はじめまして。

噂程度に聞いたもので、科学的根拠を確かめていないのですが・・・。

安価な撥水スプレーでも一定の効果を示すものの、生地によってはいらぬ副作用を及ぼすものがあるようです。

たとえばゴアテックス等の透湿性を兼ね備えた素材に対しては、シリコン系のスプレーは向かないようです（シリコンの粒子がゴアの微細な穴を封じてしまい、透湿性が失われるため・・・だったような？）

私の場合、普通に洗濯等をして目に見える汚れを落としたあとは、雨具や登山靴にはそれなりの専用スプレー、そしてザックカバーや雨傘（透湿性が失われても問題のないもの）には安いスプレーと使い分けています。

kuruchanさん、こんばんは。

ウェアなど洗濯可能なものに撥水スプレーはしません。
数回使用後に専用洗剤（テックウォッシュ）で洗濯、防水液で処理、その後に衣類乾燥機やドライヤーで加熱処理します。

撥水性が低下するのは表面の汚れ（泥、皮脂なども）が主な要因だと思います。汚れを落とすことと、熱により粒子を揃える（？）ことで対応しています。雨傘にドライヤーを掛けるのと回復するのと同じです。アイロン可能なものであれば温度に十分注意してやってみるのもありかも（私はそこまでやっていませんが）。

山靴はやったことがないので判りません。革靴とワックスしか信じていないので。