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モンブラン・デュ・タキュル(Mont Blanc du Tacul) / モンブラン デュ タキュル /モンブラン デュ タキュール

最終更新:ベルクハイル
メール・ド・グラスのゴンドラより 写真一覧へ モンブラン
モンブラン。
モンブラン裏側
モンブランアップ
基本情報
標高 4248m
場所 北緯45度51分28秒, 東経06度53分07秒
カシミール3D
モンブラン・デュ・タキュル(Mont Blanc du Tacul;4248m)は、フレンチアルプス、モンブラン山群(Mont Blanc Massif )のうちの一峰である。
モンブラン山群の主峰であるモンブラン(Mont Blanc;4807m)の峰続きの山であり、モンブラン山頂から北東へ続く稜線上、モンブラン山頂から約4kmに位置している。

モンブラン山群の展望台ともなっているエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille de Midi;3848m、麓のシャモニーの街からロープウエーでアクセス可)から望むと、モンブラン(Mont Blanc;4807m)、モンモディ(Mont Maudit;4465m)、モンブラン・デュ・タキュル(Mont Blanc du Tacul)と3つが並んだ姿が印象的である。

またエギーユ・デュ・ミディ側からモンブランへと登頂するルートにおいて、最初に越えるピークということにもなる。

モンブラン・デュ・タキュルはその北側(ブランシュ氷河;Valle Blanche)から望むと、氷雪に覆われたなだらかな雪山に見える。一方、その南側(イタリア側)や東面は険しい岩壁となっており、山容が対照的である。
その東面から南東面にかけては、ディアブル柱状岩稜(Arete du Diable)/ 「ディアブル」はフランス語で「悪魔」の意味)、という岩稜群からなっており、花崗岩からなるアルパインクライミングの多数のルートとなっている。例えばグランキャピタン(Les Grand Capucin;3838m)などはクライミング向けのピークとして著名である。

モンブラン・デュ・タキュルの初登頂は、1855年8月に、C. Hudson, E. J.Stevenson, C. Smith , J. G. Smith, E. S. Kennedy, C. Ainslie ,G. C. Joadによる7人パーティにより、達成された、とされる(文献2)。

モンブラン・デュ・タキュルへの一般的な登攀ルートを、(文献1)に基づいて説明する。
まずエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille de Midi;3848m、麓のシャモニーの街からロープウエーでアクセス可)からスタートする。
エギーユ・デュ・ミディ駅からは、東へと細い雪稜(東稜)を約300m下降して、メールドグラス氷河(Mer de Glace)の上部に降り立つ。
この辺りは、コル・デュ・ミディ(Col de Midi;約3530m)と呼ばれている。この近くには山小屋(コスミック小屋;Ref. Cosmiques)があり、そこに一泊したのち、そこからスタートすることも可。
そこからメールドグラス氷河上部(クレヴァス多い)を横断して、モンブラン・デュ・タキュルの北東面から氷雪の斜面に取りついて、斜上していけばモンブラン・デュ・タキュルの頂上に達する。

エギーユ・デュ・ミディからモンブラン・デュ・タキュルの山頂まで、登りで約3時間。
標高差は、エギーユ・デュ・ミディからコル・デュ・ミディまで下り約300m、コル・デュ・ミディからモンブラン・デュ・タキュルまでの登りが、約700m。
ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
ほとんどが氷雪面で最大斜度は約40度。


※ 本稿は、(文献1)「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)、及び ウイキペディア英語版の、" Mont Blanc du Tacul " (文献2)の項を参照して記載した。

※ ウイキペディア英語版の、モンブラン・デュ・タキュル(Mont Blanc du Tacul )の項

https://en.wikipedia.org/wiki/Mont_Blanc_du_Tacul
山頂
危険個所

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