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Yamareco

記録ID: 1006711
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍岳(鈴蘭橋から日帰りピストン)

2016年11月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:40
距離
17.8km
登り
1,624m
下り
1,615m

コースタイム

注1:往路の鳥居尾根はルートミスで30分ほどのタイムロスがあります。復路のGPSログが正規の登山道です。

注2:位ヶ原から肩の小屋口までは雪が深く何度も踏み抜いて、無積雪時より多くの時間を費やしています。コース時間はあまり参考になりません。

06:00 第3駐車場(鈴蘭橋)
07:10 三本滝分岐点(ルートミスで約30分ロスタイム)
07:45 摩利支天(GPS)
08:30 冷泉小屋
09::02 位ヶ原山荘
09:40 宝徳霊神(小休止/アイゼン装着) 09:44
10:40 肩の小屋口
11:20 乗鞍岳肩の小屋(剣が峰口) 11:31
12:21 蚕玉岳(kodamadake)
12:37 剣ヶ峰(小休止/行動食) 13:00
13:04 頂上小屋
13:30 剣ヶ峰口
13:55 肩の小屋口
14:47 位ヶ原山荘
15:06 冷泉小屋(アイゼン着脱/小休止) 15:15
15:45 摩利支天
16:06 三本滝分岐点
16:27 スキー場分岐点
16:40 第3駐車場
天候 快晴(ドピーカン)
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
往路(2016/11/11):都内出発(21:00)−首都高速−中央自動車道−双葉SA(22:50/148km)−諏訪SA(23:50/209km)−松本IC(2016/11/12/0:20/235km)−国道158号−<前川渡>−県道84号−休暇村ゲート(01:15/282km)−第3駐車場(01:25/284km)

復路(2016/11/12):第3駐車場(17:10/284km)−県道84号−<前川渡>−国道158号−松本IC(18:17/325km)−松本市内
コース状況/
危険箇所等
■県道84号乗鞍岳線
深夜に走りましたが道路の凍結はありませんでした。
休暇村のすぐ上のゲートが閉じられていて、三本滝までは行かれませんので、少し戻った第3駐車場に駐めました。
摩利支天辺りのエコーラインは積雪もあり凍結していますので、今後は冬タイヤが必要かと思います。ちなみに我が車はスタッドレスタイヤに履き替えました。

■第3駐車場から肩の小屋口
第3駐車場から道路を横切り、鳥居尾根のスキー場へ入ります。スキー場の左側を登って行くと、駐車場から15分位で左に入る古い道標があります。ここから乗鞍岳登山道は三本滝の分岐を経て摩利支天へ向かいます。

三本滝への分岐を過ぎた頃から登山道に白いものが出始めました。登山道はエコーラインをショートカットするように登って行きます。最初にエアコーラインに出た辺りが摩利支天だと思いますが、確認するようなものは見当たりませんでした。
エコーラインには積雪があり、日陰はスケートリンク状態でルート中最も危険です。

位ヶ原山荘の先で登山道は最後の樹林帯に入りますが、ここから肩の小屋口までは雪が深く、吹き溜まりでは膝から太腿まで沈みました。宝徳霊神の手前でアイゼンを装着しましたが、ワカンを持ってきた方がよかったと思います。

■肩の小屋口から剣ヶ峰
肩の小屋口から剣ヶ峰口(肩の小屋)までは大半がクラストしており、大きく沈むようなことはありませんでした。
剣ヶ峰口から剣ヶ峰までは、アイゼンの食いつきもよく、急斜面は前歯を蹴り込んで登りました。12本爪アイゼン、ピッケルの世界ですが、滑落の危険はあまり感じなかったので、ストックで登りました。
稜線に出ると風は強いです。今回は耐風姿勢を取るほどではありませんが、日によってはバラクラバやゴーグルが必要になると思います。
乗鞍高原に入ったのは深夜1時を過ぎていました。道路には雪や凍結はなかったので、三本滝まで行けるか期待して鈴蘭橋を越えましたが、休暇村BS先のゲートが閉まっていました。
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乗鞍高原に入ったのは深夜1時を過ぎていました。道路には雪や凍結はなかったので、三本滝まで行けるか期待して鈴蘭橋を越えましたが、休暇村BS先のゲートが閉まっていました。
仕方がないので、鈴蘭橋に戻り、第3駐車場に車を駐め、4時まで仮眠することにしました。駐車場には他に登山者らしき車はありませんでした。
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仕方がないので、鈴蘭橋に戻り、第3駐車場に車を駐め、4時まで仮眠することにしました。駐車場には他に登山者らしき車はありませんでした。
4時に目覚ましを掛けたのに、起きたのは5時を過ぎていました。慌てて朝食を詰め込み、白み始めた6時に駐車場を後にしました。
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4時に目覚ましを掛けたのに、起きたのは5時を過ぎていました。慌てて朝食を詰め込み、白み始めた6時に駐車場を後にしました。
駐車場から見上げた乗鞍岳、久々の真っ白い山、ワクワクします。
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駐車場から見上げた乗鞍岳、久々の真っ白い山、ワクワクします。
夢の平リフトを通りすぎて、鳥居尾根のスキー場へ向かいます。
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夢の平リフトを通りすぎて、鳥居尾根のスキー場へ向かいます。
夢の平リフト乗り場から見上げた乗鞍岳です。左が高天ヶ原、中央が剣ヶ峰、右は摩利支天岳から富士見岳です。
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夢の平リフト乗り場から見上げた乗鞍岳です。左が高天ヶ原、中央が剣ヶ峰、右は摩利支天岳から富士見岳です。
30分ほどタイムロスをするルートミスをして、やっと正規の登山道に復帰しました。
(詳細は感想で...)
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30分ほどタイムロスをするルートミスをして、やっと正規の登山道に復帰しました。
(詳細は感想で...)
この笹藪を激下りして登山道に復帰しました(大笑)
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この笹藪を激下りして登山道に復帰しました(大笑)
三本滝への分岐です。時間があれば帰りに三本滝へ寄るつもりでしたが...
この辺りから白いものが出始めました。
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三本滝への分岐です。時間があれば帰りに三本滝へ寄るつもりでしたが...
この辺りから白いものが出始めました。
エコーラインに出ました。地図ではこの先辺りが摩利支天のようですが、確認はできませんでした。
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エコーラインに出ました。地図ではこの先辺りが摩利支天のようですが、確認はできませんでした。
エコーラインから乗鞍岳を見上げます。空がますます青くなってきました。
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エコーラインから乗鞍岳を見上げます。空がますます青くなってきました。
路面は大変なことになっています。雪の上は歩けますが、水が流れたところはスケートリンクのようでツルツルです。二度ほどスッ転びました(痛)
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路面は大変なことになっています。雪の上は歩けますが、水が流れたところはスケートリンクのようでツルツルです。二度ほどスッ転びました(痛)
冷泉小屋を通過します。
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冷泉小屋を通過します。
位ヶ原山荘に着いたとき、山荘関係者でしょうか車で上がって来ました。チェーンを付けずに冬タイヤだけであのツルツルのカーブを登って来るとは、さすが地元です。
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位ヶ原山荘に着いたとき、山荘関係者でしょうか車で上がって来ました。チェーンを付けずに冬タイヤだけであのツルツルのカーブを登って来るとは、さすが地元です。
山頂が近づいてきましたが、写真下部の位ヶ原からの樹林帯が雪が深くて一番しんどい登りでした。ルートも判りにくいので新雪後はルーファイに注意しましょう。
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山頂が近づいてきましたが、写真下部の位ヶ原からの樹林帯が雪が深くて一番しんどい登りでした。ルートも判りにくいので新雪後はルーファイに注意しましょう。
登ってきたところを振り返るとこんな感じです。
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登ってきたところを振り返るとこんな感じです。
この雪に突っ込みますか...ワカンがないと厳しいです。
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この雪に突っ込みますか...ワカンがないと厳しいです。
宝徳霊神下のエコーラインに出ると展望が開けます。吊り尾根と左奥には槍ヶ岳も見えます。
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宝徳霊神下のエコーラインに出ると展望が開けます。吊り尾根と左奥には槍ヶ岳も見えます。
宝徳霊神の先の最後の踏み抜き箇所です。この先のエコーラインに上がれば肩の小屋口で深雪からは開放されます。
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宝徳霊神の先の最後の踏み抜き箇所です。この先のエコーラインに上がれば肩の小屋口で深雪からは開放されます。
肩の小屋口です。トイレは使用できるか確認をしていません。
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肩の小屋口です。トイレは使用できるか確認をしていません。
正面は摩利支天岳です。ここから肩の小屋へ向かって登って行きます。
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正面は摩利支天岳です。ここから肩の小屋へ向かって登って行きます。
トレースが無いので慎重に...
摩利支天岳の山頂方向にコロナ観測所が見えてきました。
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トレースが無いので慎重に...
摩利支天岳の山頂方向にコロナ観測所が見えてきました。
そして肩の小屋も見えてきました。
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そして肩の小屋も見えてきました。
剣ヶ峰口に着きました。正面は朝日岳です。小休止をして剣ヶ峰に向かいます。
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剣ヶ峰口に着きました。正面は朝日岳です。小休止をして剣ヶ峰に向かいます。
眩しい太陽がギラギラです。朝日岳と剣ヶ峰のコルに向かいます。アイゼンの食いつきはマズマスです。
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眩しい太陽がギラギラです。朝日岳と剣ヶ峰のコルに向かいます。アイゼンの食いつきはマズマスです。
朝日岳のコルまで登ってきました。耐風姿勢を取るほどではないですが、風が強いです。右下は権現池ですが、雪に埋もれています。
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朝日岳のコルまで登ってきました。耐風姿勢を取るほどではないですが、風が強いです。右下は権現池ですが、雪に埋もれています。
コロナ観測所を見下ろしています。
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コロナ観測所を見下ろしています。
本日の最初のピークは蚕玉岳(kodamadake)です。山頂標にはエビの尻尾ができています。
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本日の最初のピークは蚕玉岳(kodamadake)です。山頂標にはエビの尻尾ができています。
蚕玉岳から見下ろした火口湖・権現池です。正面が水分岳かしら...
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蚕玉岳から見下ろした火口湖・権現池です。正面が水分岳かしら...
そして剣ヶ峰に向かいます。右奥は大日岳です。
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そして剣ヶ峰に向かいます。右奥は大日岳です。
剣ヶ峰の山頂標にもエビの尻尾です。360度視界を遮るものがありません。
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剣ヶ峰の山頂標にもエビの尻尾です。360度視界を遮るものがありません。
山頂の鳥居です。ここには乗鞍本宮奥宮があります。
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山頂の鳥居です。ここには乗鞍本宮奥宮があります。
摩利支天岳、富士見岳、大黒岳です。
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摩利支天岳、富士見岳、大黒岳です。
乗鞍本宮奥宮にドライをお供えします。今回は500cc分の霊力を御神酒として頂きます。
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乗鞍本宮奥宮にドライをお供えします。今回は500cc分の霊力を御神酒として頂きます。
それでは剣ヶ峰に乾杯!おっと、御嶽山に見られています。
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それでは剣ヶ峰に乾杯!おっと、御嶽山に見られています。
御嶽山の剣ヶ峰に最後に登ったのは2013年12月、あのときはガスガスで寒かった。その翌年に噴火、今日は穏やかなようです。
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御嶽山の剣ヶ峰に最後に登ったのは2013年12月、あのときはガスガスで寒かった。その翌年に噴火、今日は穏やかなようです。
これは白山です。左は何だろう、この距離だと別山かな?北アから別山なんて記憶がありません。
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これは白山です。左は何だろう、この距離だと別山かな?北アから別山なんて記憶がありません。
右から水分岳、雪山岳、薬師岳、屏風岳、遠くの山々は墨絵のようです。
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右から水分岳、雪山岳、薬師岳、屏風岳、遠くの山々は墨絵のようです。
剣ヶ峰から見下ろした権現池です。緑の水面ならきれいだろうなぁ...
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剣ヶ峰から見下ろした権現池です。緑の水面ならきれいだろうなぁ...
御嶽山の左側、ほぼ中央に見える山は恵那山です。そして更に左は中央アルプスです。
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御嶽山の左側、ほぼ中央に見える山は恵那山です。そして更に左は中央アルプスです。
右端に恵那山、ほぼ中央に見えるのは中央アルプス、越百山、南駒ヶ岳、空木岳、三沢ノ岳辺りまでは何とか...
そして左は南アルプスです。
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右端に恵那山、ほぼ中央に見えるのは中央アルプス、越百山、南駒ヶ岳、空木岳、三沢ノ岳辺りまでは何とか...
そして左は南アルプスです。
中央の奧は南アルプスです。左から甲斐駒ヶ岳、鳳凰、ギャップの右側は白根三山のようです。
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中央の奧は南アルプスです。左から甲斐駒ヶ岳、鳳凰、ギャップの右側は白根三山のようです。
そして最後は八ヶ岳と奥秩父、奧の左側は蓼科山だと思います。右側のピークは赤岳だと思いますが、奥秩父と重なっています。
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そして最後は八ヶ岳と奥秩父、奧の左側は蓼科山だと思います。右側のピークは赤岳だと思いますが、奥秩父と重なっています。
奧穂高岳と前穂高岳に岳沢です。
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奧穂高岳と前穂高岳に岳沢です。
焼岳は見下ろす感じです。
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焼岳は見下ろす感じです。
コロナ観測所と奧には北ノ股岳や黒部五郎岳が思ったより近くに見えます。薬師岳は真っ白です。
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コロナ観測所と奧には北ノ股岳や黒部五郎岳が思ったより近くに見えます。薬師岳は真っ白です。
左から黒部五郎岳、奥の白い山は薬師岳、その右奥の白い山は奧大日岳だと思います。剱岳と雄山もチョコッと見えるような、黒っぽいのは水晶岳だと思います。
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左から黒部五郎岳、奥の白い山は薬師岳、その右奥の白い山は奧大日岳だと思います。剱岳と雄山もチョコッと見えるような、黒っぽいのは水晶岳だと思います。
常念山脈です。左から東天井岳、横通岳、常念岳と前常念岳、右端は蝶ヶ岳へ続く稜線です。手前のピークは霞沢岳です。
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常念山脈です。左から東天井岳、横通岳、常念岳と前常念岳、右端は蝶ヶ岳へ続く稜線です。手前のピークは霞沢岳です。
さて、午後1時になります。帰着の時間が心配なので山頂を後にします。素晴らしい天気でした。
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さて、午後1時になります。帰着の時間が心配なので山頂を後にします。素晴らしい天気でした。
帰りは山頂小屋に寄ってみましたが立入禁止になっていました。
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帰りは山頂小屋に寄ってみましたが立入禁止になっていました。
朝日岳です。コルにザックを置いてピストンする予定でしたが、途中で暗くなるのは困るのでパスします。
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朝日岳です。コルにザックを置いてピストンする予定でしたが、途中で暗くなるのは困るのでパスします。
肩の小屋を目指して真っ直ぐに下ります
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肩の小屋を目指して真っ直ぐに下ります
コロナ観測所と同じ高さまで下ってきました。南側の斜面は風が強いのか、それほど雪は付いていません。
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コロナ観測所と同じ高さまで下ってきました。南側の斜面は風が強いのか、それほど雪は付いていません。
東大宇宙線研究所・付属乗鞍観測所と書かれています。
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東大宇宙線研究所・付属乗鞍観測所と書かれています。
乗鞍岳肩の小屋、200名収容とか...
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乗鞍岳肩の小屋、200名収容とか...
時間があれば摩利支天岳にも登るつもりでしたが、こちらもパスします。
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時間があれば摩利支天岳にも登るつもりでしたが、こちらもパスします。
剣ヶ峰口に戻って来ました。最高の天気でした。ポカポカ暖かくゆっくりしたいのですが、帰りは日没との競争です。
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剣ヶ峰口に戻って来ました。最高の天気でした。ポカポカ暖かくゆっくりしたいのですが、帰りは日没との競争です。
登りとはチョット異なるルートでショートカットをして肩の小屋口まで下ってきました。ここからは深雪にまた苦しめられそうです。
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登りとはチョット異なるルートでショートカットをして肩の小屋口まで下ってきました。ここからは深雪にまた苦しめられそうです。
帰りはトレースがあるので楽ですが、油断をしていると膝上まで潜ります。
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帰りはトレースがあるので楽ですが、油断をしていると膝上まで潜ります。
位ヶ原山荘まで来ると深雪の難所はクリアです。
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位ヶ原山荘まで来ると深雪の難所はクリアです。
冷泉小屋でアイゼンを外しました。何やら温泉のような匂いがするので、小屋の横を流れている水に手を入れてみましたが冷たいです。冷泉か...
この小屋は休業中のようです。
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冷泉小屋でアイゼンを外しました。何やら温泉のような匂いがするので、小屋の横を流れている水に手を入れてみましたが冷たいです。冷泉か...
この小屋は休業中のようです。
スキー場に出る手前の登山道です。カラマツの落ち葉を敷きつめたふわふわの登山道です。
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スキー場に出る手前の登山道です。カラマツの落ち葉を敷きつめたふわふわの登山道です。
スキー場から登山道に入る所にある道標です。文字は読めないほど古い道標です。朝、この分岐を曲がらずに真っ直ぐに登ってしまいました。
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スキー場から登山道に入る所にある道標です。文字は読めないほど古い道標です。朝、この分岐を曲がらずに真っ直ぐに登ってしまいました。
右手がスキー場で、登山道に付いた重機の跡を何も考えずに辿ってしまいました。
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右手がスキー場で、登山道に付いた重機の跡を何も考えずに辿ってしまいました。
日没前に駐車場に戻ってきました。季節がら除雪用の重機が何台も置かれています。
今晩は松本泊です。お疲れ〜...
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日没前に駐車場に戻ってきました。季節がら除雪用の重機が何台も置かれています。
今晩は松本泊です。お疲れ〜...

感想

この秋、信州には法事などで3度訪れているが、準備は怠りないものの、天候に恵まれなかったり、野暮用が入ったり、解禁した北アを前にしてなかなかチャンスがなかった。

この週末の法事は日曜日、土曜日の天気はマズマズ、当初クリヤ谷からの笠ヶ岳を予定していたが、松本泊とはいえ時間的にかなり遅くなりそうだったので、直前に乗鞍岳に変更した。

乗鞍岳...過去3回か4回か登っている。まだ乗鞍スカイラインが有料の頃で、車で山頂近くまで入ることができた。
来年から乗鞍スカイラインが無料になるよ...そんな話が話題になった翌年からマイカー規制が始まった。
それ以来、乗鞍岳には足は向いていない。

最近、雪が少ないからひょっとして三本滝まで入れるかと思い、鈴蘭橋の先まで行ってみたが、休暇村の先のゲートが閉まっていた。
仕方がないので、鈴蘭橋からスタートすることにして第3駐車場に車を駐め仮眠をする。
4時に目覚ましを掛けたが、目覚めたのは5時を過ぎていた。
慌てて炭水化物を詰め込み、出発の準備をするが、外に出てみると空は既に白み始めていた。
そして駐車場からは真っ白な乗鞍岳の山頂、この歳になるとなかなか無い胸キュン、ワクワクする。ここまで白くなっているとは思わなかった。

出発直前、我が車が1台のみだった駐車場に、登山者の車が入ってきた。
この登山者とは、抜きつ抜かれつ、山頂直下まで同行することになる。
この地元の登山者によると、昨年に比べて大変な積雪だという。

今回、この好天で休暇村から乗鞍岳に向かった登山者は3人のみ、この3人それぞれ違うスタイルで山頂に挑んだ。
私は12本アイゼン+ピッケル(ストックも)、地元の登山者はワカン、そして後から追いついてきた登山者はザックにショートスキー。

さすがに地元の登山者、肩の小屋口辺りまではワカンがかなり有効に思えた。樹林帯では膝から吹きだまりでは太ももまで沈んだ。ワカンを持ってこないことを悔やんだ。
肩の小屋口からはアイゼンの世界、それまでのルーファイ、トレースを感謝してトップに立つ。
ワカンの登山者とは山頂直下までご一緒したが、蚕玉岳か頂上小屋で戻られた様子。

後から追いついてきたスキーの登山者、どこでスキーかと思いきや、朝日岳のコルからドロップか?、そして乗鞍エコーラインをスキーで下っていった、さすがに地元...

正直、この時期の乗鞍岳がこれほどの積雪とは思わなかった、登山者もたった3人とは...

ルートミス...第3駐車場から鳥居尾根のスキー場へ入り、スキー場の左側を登って行くと、すぐに左に入る古い道標がある。ここから乗鞍岳登山道が始まる。

何を血迷ったのか、分岐を左に入らず登山道に付けられた重機の跡を辿ってしまった。重機の跡は分岐を真っ直ぐに進み、鳥居尾根のリフトトップまで続いていた。
リフトトップで気がついてGPSを見ると、水平距離では登山道とそれほど離れていないので、どこかで合流するだろうと登山道方向にルートを変えてみたが離れるばかりで合流しそうもない。

ここで地形図を出してみると、垂直距離で100メートル以上ある。登山道はかなり低い位置をトラバースしているようだ。ここで戻ろうかとも考えたが、真っ直ぐ下れば下には登山道がある。でも地形図のコンターはかなり狭くなっている。そして身の丈ほどのクマザサが生い茂っている。クマザサを両手で掴み、後ろ向きに下った。ときに倒木に足をぶつけ、メットに付けておいたゴーグルはどこかに吹っ飛んだ。
この100メートルの激薮下りは長く感じた。途中何度もGPSを確認して、登山道に下り立った時はホッとした。
やはりアル中ハイカーか、アルツハイカーか?
このときは正直、戦意喪失気味だった。

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コメント

やっぱりアル中ハイマーでっしゃろ〜!!(^_−)−☆
アル中ハイカーhottenさん、おはようございます〜

もう太ももまでのラッセルですか
既に冬山ですね〜
キンキンに冷えたドライが旨そうです
ってことはなくて、メッチャ寒そうです

お互い長生きしましょうね〜
2016/11/15 8:17
Re: やっぱり...
アル中ハイマーやろか...

FREさん、こんにちは!
コメどもです

チョット心配になってきました
朝駐車場を出るときは、真っ白な山頂にワクワクしていたのですが、スキー場の端っこを歩き出してから、分岐を通過したことを全く覚えていないのです
気がついたら分岐よりもかなり先のリフトトップまで登っていました。
寝起きでボ〜ッとしてたんかなぁ

ドライはギンギンに冷えると寒くて飲めないので、タオルに包んで保温して担ぎ上げました。
5分もお供えしておくと、すぐに飲み頃になりますが

今年は乗鞍でBCいかがですか
2016/11/15 15:04
今年は冬が早い
hottenさん、雪の乗鞍お疲れさまでした。
今年はどこも初冠雪が早かったですが、薄化粧程度かと思いきや、けっこうな積雪だったんですね。びっくり。
好天の中、白くなった北アや中ア、南ア、白山の眺めがすんばらしいですね。

雪が大好きなhottenさんにとっては、たまらない1日だったんじゃないでしょうか。

でもたまにしか行けないからって、晩秋の山も初冬の雪山も藪漕ぎもラッセルもアイゼン登行もなんて欲張りさんですね〜
あ、ラッセルはしてないのかな?

マイカーでスカイラインの上まで行けた頃が懐かしいですね。
ワタシも小4で乗鞍に登った時はエコーラインで畳平まで車で上がりました。
大学卒業後もまだ行けてましたね。
そういえば上高地も昔はそうでした。
不便ではあるものの自然保護のためには仕方ないですね

ワタシも近々法事で安曇野に帰省するんですが、こういうとき山に行けないと生殺し的でめっちゃツライですよね〜
2016/11/15 16:20
Re: 今年は冬が早い
kanosukeさん!おはようございます。

私も、この時期にしては雪が多いと感じました。
地元の方は、昨年と比べるとかなり多いと云っていました。
最初、この時期にワカンが必要か疑問に思いましたが、さすがに地元です。

マイカーで上高地とか乗鞍に入れた頃が懐かしいですよ
当時は登山者よりも観光客の方が多かったように思います。
駐車場も満杯なんてことはなかったような...
道路を造って自然保護かなぁ...商業主義のような気もするけど
2016/11/16 7:52
久し振りの
hottenさん、こんばんは!

久し振りの、コメ解禁ですね。
江戸の仇は長崎で、今まで言われっぱなしだったからな〜
そういうワケで、乗鞍で仇を取りましょうかね

いや〜 乗鞍は既に雪山ですか!?
麓から見上げる中アや、南アの方が積雪量は少なく感じます。
やはり、積雪した山々は美しいですね!(見ている分には)
写真も綺麗なショットが沢山ありますね。
ラッセル嫌いな私、里山にシフトします

雪が無性に好きな、犬科のhottenさん、嬉しさのあまりルートを外れて
駆け回り、迷子になっちゃいましたか
まあ、ご自分でも思い当たる節がお有りのようで 。
私の思うに、素面でヤラカシタのですから、アルツハイカーでしょう
拍手忘れも年々増えてますし、ゴーグルも置き忘れたようなので

因みにこの日、親戚の法事でした
2016/11/15 21:06
お手柔らかに...
おはようございます、tailwind さん!
ご訪問ありがとうございます

仇討ちですか ...恐いなぁ
最近はあまり感動をすることが少ないですが、白い山を見るとなぜかワクワクします。
ワクワクすることはアンチエイジングための効能があるようですので続けないと

それにしても今回ヤラカシタのは、困ったもんです
自覚がまったくないのでアルツかなぁ
アル中ではないと思うんだけど
2016/11/16 8:05
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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