白山
コースタイム
0910/920 休
0950 殿ヶ池小屋
1000/1020 休
1030 黒ボコ岩
1050 室堂
1120/1240 白山山頂
1300 室堂
1320 黒ボコ岩
1350 甚之介小屋
1405/1415 別当覗
1450 別当出合着
感想
白山はこれで 4度目になる.過去,いずれも夏〜秋にかけて,晴れる日を狙っ て日帰りで歩いたのだが,山頂で眺望を得たことが一度もない.どういうわけか もうすぐ頂上だという頃になると決まってどこからともなくガスが流れてきて, 山頂を,山頂だけをすっぽり覆ってしまうのである.まあ山なんて得てしてそう いうものなのだが,これをマーフィの法則として片づけてしまうわけにはいかな い.僕は何としても白山から北アルプスを眺めてみたかったのである.
白山山頂から眺望を得るための必須条件として僕が考えているのは,次のような ものである.
予報が晴れ一本
出掛けるときに雲ひとつない
午前中の早いとき (9~10時まで) に山頂に立つ
かつ,おそらく秋晴れのときがよいのだろう.この前日も下界は晴れていたのだ が,下界で晴れていても白山山頂で晴れていることにはならない.事実,山で会っ たあるおじいさんの話では,前日はガスっていたそうである. しかし,この日は行けそうだった.ピリッと冷えた朝で,雲ひとつない.なんと してもクリアな山頂に立つという心積りで出掛ける.
天気はよいのだが,出発が遅れた.あとは祈るしかない.初めて観光新道を 行く.その名が付くだけあって砂防新道にくらべれば確かに景色はよいが,急登 も多い.最近は運動不足なのでゆっくり歩く.
室堂から山頂に登っている途中でガスが流れてくるのがいつものパターンな のだが,今回はそういうこともなくて空はいつまでも青かった.おかげで山頂か ら 360度の眺望を楽しむことができた.これは予想を越えて圧巻だ.西には小さ いながら北アルプスが背骨のように連なっている.槍も穂高もキレットもわかる. どっしりとした乗鞍と御岳の姿も見える.北東には日本海.東には低山のでこぼ こが幻想的な風景を作り出している.南の遠くにぽつねんと顔を出す笠型の単独 峰があって,なにかと思ったら恵那山であった.これも綺麗な山だ.
そんなわけでしばらく山頂で空と山とを眺めながら昼寝する.高層に薄い雲 は出ていたが,眺望にはまったく影響がなかった.これだけ白山山頂で良い景色 が得られるのも珍しいらしい.下山途中の弥陀ヶ原で上半身裸で走っているおじ さんに出逢った.なんと下から 1時間弱で登ってきたそうである.記録は山頂ま で 38分というのがあるそうだ.僕も速いほうだと思っていたが,それでも 3時 間はかかる.まあ僕の場合は歩くという域を脱していないから,走るひとには到 底かなわない.
帰りみちは砂防新道を行く.道は以前の記憶にくらべてかなり整備されたよ うに感じられた.
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