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記録ID: 1015899 全員に公開 ハイキング御在所・鎌ヶ岳

「試練と褒美?」 銚子ヶ口〜イブネ〜県境稜線 周回

日程 2016年11月26日(土) [日帰り]
メンバー goldengate
天候ど快晴
アクセス
利用交通機関
車・バイク
杠葉尾登山口に3台ほどの駐車スペース
※石榑トンネル方面へ500mほどに駐車スペースあり
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

日帰り
山行
7時間34分
休憩
1時間31分
合計
9時間5分
Sスタート地点07:5607:56杠葉尾登山口07:5709:22東峰09:2909:34銚子ヶ口09:3509:40中峰09:4109:51西峰09:57水舟の頭10:0310:05大峠10:0710:11水舟の池10:1310:20大峠10:2110:38舟窪10:3911:10チョウシ11:1511:25クラシ谷源頭部11:3011:34イブネ北端11:3511:41イブネ12:1712:23佐目峠12:31杉峠の頭12:3212:36杉峠、西避難小屋12:3712:47杉峠の下のキャンプ適地12:4813:08コクイ谷出合13:0913:17上水晶谷13:1913:38根の平峠14:07中峠14:0814:23金山14:3714:54ハト峰峠15:01白滝谷分岐15:40白滝谷出合15:4117:01ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
銚子ヶ口東峰以降、数回ルートロスしてウロウロしてます。GPXログを使用される場合はご注意願います(というか他の方のもの使って下さい)。
コース状況/
危険箇所等
◇登山口〜銚子ヶ口東峰
・標識、目印、登山道ともに明瞭。

◇銚子ヶ口東峰〜イブネ
・標識や目印はあるが不明瞭な箇所もあるのでコースミスに注意
・細い尾根や急斜面もなかなか手ごわい。
・この時期は落葉と泥のMIXに足をすくわれるので慎重に!

◇イブネ〜根の平峠
・全体的に道明瞭で標識もあるが方向を間違わないように注意
(地図はあった方が良い)

◇根の平峠〜ハト峰
・危険個所は特になし。
・水晶岳と金山のピークは登山道を少し離れる。

◇ハト峰〜林道
・何度か渡渉を繰り返す。
・道が分かりずらい箇所が所々あるので目印をきちんと追うことが肝要
・要所で標識はあるが基本的には沢に沿って進む
・最後は5匱紊諒發。ほぼ下り。

写真

登山口の駐車スペースは一杯。少し戻ったところに駐車した
2016年11月26日 07:55撮影 by iPhone 5, Apple
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登山口の駐車スペースは一杯。少し戻ったところに駐車した
2
柵を開けてここからスタート。登山届ポストあり
2016年11月26日 07:56撮影 by iPhone 5, Apple
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柵を開けてここからスタート。登山届ポストあり
1
こんな感じの森を歩く
2016年11月26日 08:04撮影 by iPhone 5, Apple
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こんな感じの森を歩く
1
ここを登り切れば視界が開ける!頑張れ俺
2016年11月26日 09:13撮影 by iPhone 5, Apple
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ここを登り切れば視界が開ける!頑張れ俺
1
銚子ヶ口の山頂から眺望。釈迦ヶ岳、竜ヶ岳、藤原岳、御池岳と向こう側の稜線が良く見える
2016年11月26日 09:20撮影 by iPhone 5, Apple
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銚子ヶ口の山頂から眺望。釈迦ヶ岳、竜ヶ岳、藤原岳、御池岳と向こう側の稜線が良く見える
4
御在所岳
2016年11月26日 09:33撮影 by iPhone 5, Apple
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御在所岳
3
「おお、気持ちいい晴天のトレイル歩き」(この辺はまだ良かった)
2016年11月26日 09:42撮影 by iPhone 5, Apple
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「おお、気持ちいい晴天のトレイル歩き」(この辺はまだ良かった)
2
徐々に下り&登りの場面が出現し厳しさが増してくる
2016年11月26日 09:53撮影 by iPhone 5, Apple
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徐々に下り&登りの場面が出現し厳しさが増してくる
1
大峠に着いた
2016年11月26日 10:04撮影 by iPhone 5, Apple
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大峠に着いた
3
悩みましたが、居合わせたお二人組と一緒に池へ寄り道する
2016年11月26日 10:06撮影 by iPhone 5, Apple
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悩みましたが、居合わせたお二人組と一緒に池へ寄り道する
2
思いのほか苦戦して辿り着いた。綺麗な水面
2016年11月26日 10:10撮影 by iPhone 5, Apple
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思いのほか苦戦して辿り着いた。綺麗な水面
9
今日の目標地点をロックオン
2016年11月26日 10:35撮影 by iPhone 5, Apple
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今日の目標地点をロックオン
4
崖っぷちを歩き...
2016年11月26日 10:40撮影 by iPhone 5, Apple
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崖っぷちを歩き...
落葉と泥で滑り...
2016年11月26日 10:43撮影 by iPhone 5, Apple
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落葉と泥で滑り...
1
細い尾根も歩き...
2016年11月26日 10:53撮影 by iPhone 5, Apple
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細い尾根も歩き...
1
厳しい登り降りで疲れ果て...
2016年11月26日 11:03撮影 by iPhone 5, Apple
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厳しい登り降りで疲れ果て...
2
やっとチョウシに着いた
2016年11月26日 11:10撮影 by iPhone 5, Apple
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やっとチョウシに着いた
3
初めてこちらから眺める熊ノ戸平とイブネの台地
2016年11月26日 11:15撮影 by iPhone 5, Apple
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初めてこちらから眺める熊ノ戸平とイブネの台地
2
触手のように伸びる苔
2016年11月26日 11:22撮影 by iPhone 5, Apple
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触手のように伸びる苔
クラシとイブネ北端の分岐辺り。相変わらず素敵な所
2016年11月26日 11:23撮影 by iPhone 5, Apple
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クラシとイブネ北端の分岐辺り。相変わらず素敵な所
9
何だか癒されるねぇ
2016年11月26日 11:24撮影 by iPhone 5, Apple
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何だか癒されるねぇ
7
水滴に光が反射する苔
2016年11月26日 11:25撮影 by iPhone 5, Apple
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水滴に光が反射する苔
5
竜ヶ岳、藤原岳、御池岳、霊仙山方面
2016年11月26日 11:28撮影 by iPhone 5, Apple
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竜ヶ岳、藤原岳、御池岳、霊仙山方面
5
御在所岳、鎌ヶ岳方面
2016年11月26日 11:28撮影 by iPhone 5, Apple
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御在所岳、鎌ヶ岳方面
5
イブネ北端目指す
2016年11月26日 11:32撮影 by iPhone 5, Apple
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イブネ北端目指す
2
程なく北端到着
2016年11月26日 11:34撮影 by iPhone 5, Apple
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程なく北端到着
2
歩いてきたクラシ方面を眺める
2016年11月26日 11:35撮影 by iPhone 5, Apple
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歩いてきたクラシ方面を眺める
3
釈迦ヶ岳
2016年11月26日 11:35撮影 by iPhone 5, Apple
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釈迦ヶ岳
3
なかなか迫力ある雨乞岳
2016年11月26日 11:36撮影 by iPhone 5, Apple
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なかなか迫力ある雨乞岳
3
そしてイブネの苔台地に到着
2016年11月26日 11:37撮影 by iPhone 5, Apple
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そしてイブネの苔台地に到着
4
今度はこちらから側から熊ノ戸平とチョウシを望む
2016年11月26日 11:38撮影 by iPhone 5, Apple
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今度はこちらから側から熊ノ戸平とチョウシを望む
3
苔のパラダイスロード
2016年11月26日 11:40撮影 by iPhone 5, Apple
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苔のパラダイスロード
4
目的地のイブネ標識に到着
2016年11月26日 11:45撮影 by iPhone 5, Apple
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目的地のイブネ標識に到着
10
苔を愛でながらのランチタイム
2016年11月26日 12:02撮影 by iPhone 5, Apple
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苔を愛でながらのランチタイム
5
結構時間が経った。急ぎイブネを後にして下る
2016年11月26日 12:21撮影 by iPhone 5, Apple
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結構時間が経った。急ぎイブネを後にして下る
2
杉峠の頭からの雨乞岳。また今度来た時には登りましょう。
2016年11月26日 12:33撮影 by iPhone 5, Apple
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杉峠の頭からの雨乞岳。また今度来た時には登りましょう。
3
杉峠
2016年11月26日 12:36撮影 by iPhone 5, Apple
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杉峠
4
イワカガミが凄い群生してる
2016年11月26日 12:42撮影 by iPhone 5, Apple
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イワカガミが凄い群生してる
1
新しい橋が架けられていました
2016年11月26日 13:08撮影 by iPhone 5, Apple
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新しい橋が架けられていました
2
頑張って急ぎここまで来た。何度か歩いた千草街道なので写真ないです(ごめんなさい)
2016年11月26日 13:38撮影 by iPhone 5, Apple
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頑張って急ぎここまで来た。何度か歩いた千草街道なので写真ないです(ごめんなさい)
1
さて、ここから県境稜線を登ったり下ったりします(汗)
2016年11月26日 13:39撮影 by iPhone 5, Apple
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さて、ここから県境稜線を登ったり下ったりします(汗)
1
あれはハライド?
2016年11月26日 14:07撮影 by iPhone 5, Apple
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あれはハライド?
2
黄金に輝くかれ草
2016年11月26日 14:19撮影 by iPhone 5, Apple
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黄金に輝くかれ草
3
御在所岳を眺めたり、
2016年11月26日 14:20撮影 by iPhone 5, Apple
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御在所岳を眺めたり、
3
釈迦ヶ岳を眺めたりしながら淡々と稜線を歩く
2016年11月26日 14:21撮影 by iPhone 5, Apple
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釈迦ヶ岳を眺めたりしながら淡々と稜線を歩く
4
おっあれはイブネかなぁ?
2016年11月26日 14:31撮影 by iPhone 5, Apple
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おっあれはイブネかなぁ?
2
そしてあれは銚子ヶ口?よく分からない
2016年11月26日 14:50撮影 by iPhone 5, Apple
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そしてあれは銚子ヶ口?よく分からない
2
やっと着いた...最後のピークだ
2016年11月26日 14:55撮影 by iPhone 5, Apple
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やっと着いた...最後のピークだ
2
ここから県境稜線と分かれ白滝谷へと下って行く
2016年11月26日 15:00撮影 by iPhone 5, Apple
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ここから県境稜線と分かれ白滝谷へと下って行く
1
ナメ。何度も何度も渡渉を繰り返す
2016年11月26日 15:22撮影 by iPhone 5, Apple
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ナメ。何度も何度も渡渉を繰り返す
2
神崎川(愛知川)
2016年11月26日 15:42撮影 by iPhone 5, Apple
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神崎川(愛知川)
2
もふもふの苔
2016年11月26日 15:50撮影 by iPhone 5, Apple
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もふもふの苔
4
ここでルートロス。ウロウロと探しまわった。タイガーロープがなかったらここを登るとは思わなかったかもしれない
2016年11月26日 15:53撮影 by iPhone 5, Apple
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ここでルートロス。ウロウロと探しまわった。タイガーロープがなかったらここを登るとは思わなかったかもしれない
やっと林道に合流(長かった)...でもここから5匱緤發(涙)
2016年11月26日 16:16撮影 by iPhone 5, Apple
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やっと林道に合流(長かった)...でもここから5匱緤發(涙)
1
車に戻ったらパトカー&大勢の人が!何があったのか教えてくれない
2016年11月26日 17:04撮影 by iPhone 5, Apple
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車に戻ったらパトカー&大勢の人が!何があったのか教えてくれない
4
撮影機材:

感想/記録

「試練と憧れ」

ご存知剣岳にある何とも感慨深い石碑。試練があるから憧れるのか、憧れるから試練を乗り越えるのか、まぁそれはどちらでも良いわけだが、登山者にとって山に向かう心持ちを端的に表した言葉だ。そう、そして今回の表題はパクりです。早月尾根を登頂された方からは「この程度の試練ごときで引用するな」と怒られそうですが、まぁご愛敬ということで...今回私としてはなかなかタフな山行でした。


フォローさんのレコに”イブネテン泊”があった。鈴鹿BESTロケーションの一つであるイブネ、久々にイブネに行きたくなった(といっても今年3回目)。
どのルートを歩こうかと色々悩んだが、鈴鹿7mtの峰々を眺めながらの縦走歩きが素敵に想えて、杠葉尾登山口から銚子ヶ口を経由するコースにした。途中破線ルートもあるが、何人かのレコを参考にさせていただいて、ここはひとつ頑張ってみようと思う。



◆そして試練へのプロローグ

登山口の駐車スペースは満車だったので、500mほど戻ったところに駐車した。ここで数名の女性パーティに出会い色々と情報いただく。「銚子ヶ口東峰から運搬用モノレールに沿って下ると、この駐車スペースまでショートカットできる」とのこと。これは良いことを聞いた。さらには「今回の目的はイブネで鍋ラーメン。良かったら食べに来て」と嬉しいお言葉まで頂戴した。ハーレム登山など経験したことのない私...「いささか恐縮してしまいそうだな」と邪な考えも浮かぶ(いや、単なる水汲み歩荷を期待されただけかもしれない)。


登山口まで歩き、柵を開けてスタート。序盤は緩やかに樹林帯の中を歩く。ウォーミングアップとしてはなかなか心地よい。道は明瞭で安心。足の調子もどうやら戻ってきたようなのでガツガツ登った。


銚子ヶ口東峰に到着すると鈴鹿7mtを眺める絶好のロケーション。快晴の空の下、素晴らしい眺めだ!遥か遠方には御嶽山、白山の白帽子を被った姿が確認できる。山頂では数名の方とご一緒したが、思いのほかこのルートを歩かれる方は多いようだ。暫くすると、途中パスさせて頂いた男女お二人のハイカーさんが山頂に辿り着いた。「お早いですね」などと世辞を言っていただいて嬉しい私。遠方の山々を眺めながら少し雑談。とても気さくな方々で山慣れしている感じがした。お二人に先行して東峰を後にしたが、後々このお二人とは長い道中ご一緒することとなる。


【銚子ヶ口東峰からの眺め】






◆そして試練始まる

ここから徐々に道が険しくなる。特に、枯葉が堆積する急斜面を下る場面では所々に泥が隠されているので、地雷地帯を走り抜ける兵士のような気分だ。何度も足を取られて尻もちをつく。落葉のせいもあって踏み跡がはっきりとせず、ルートを見失ってキョロキョロすることも度々。進む尾根を間違えて数分下ってしまい、「なんかおかしい」とルート復帰。そこで先ほどの男女ハイカーさんと再会した。男性は地図読みでルーファイしながら確実に進んでいらっしゃる様子だった。そして何となく私もご一緒させて頂くことにしたのだが、この後お二人の真のポテンシャルを目のあたりにすることになる。


お二人のスピードはまさに驚愕。どうしてあの滑る厄介な急斜面を転がる石のように下って行けるのか、どうして足運びにも苦労するようなあの急登をエスカレーターのように上がって行けるのか...観察していてもさっぱり分からない。体力、筋力、心肺能力だけでなく、歩くテクニックそのものが私と雲泥の差があるように思われた。特に下りのスピードは尋常ではなく、”恐怖”という神経がまるで失われているかのようだ。何とか付いていく私は、番組で強引にフォーミュラ―カーに乗せられたお笑い芸人に似ていた。


そして事件は発生する。
大峠から水舟の池へ立ち寄ることとなった3人で、目印もない急斜面の林を駆け抜ける。相変わらずお二人のスピードは凄まじく、気を緩めたらあっという間にちぎられそうだ。穏健そうに見えた御仁の背中はまさに修羅の如し。「ザクとは違うのだよザくとは!」(by ラン・バラル大尉)と私に語りかけているようだ。
 

案の定と言いますか、オーバースピードの結果、落葉に隠された泥で左足を滑らせ、現在療養中の痛めている箇所ピンポイントに強い衝撃。激痛とともにバランスを崩した私は、右足を左足に引っ掛けてしまう。スピードはノリにノっており、そのまま数mほど体は宙を飛んだ。「南無三!」その刹那、走馬灯のように脳裏を横切るは数々の山の思い出...那須岳のご来光は本当に美しかった、燕岳から眺めた北アには大感動した、中ア南部縦走は心底辛かった、雲の平に辿り着いた時は実に嬉しかった。


しかし、軽業師のように奇跡的に着地に成功して大事に至らずに済んだ。池に辿り着いた時も、至って平静を装う私だが、実際のところは呆然自失、戦意喪失、幽体離脱の状態であった。


結局水舟の池以降もお二人とご一緒させていただくのだが、その後も厳しい試練が私を襲う。ペースメーカーとしてはいささか厳し過ぎるお二人に、何度も折れそうになる心をつなぎ留め、ただただ付いていくだけの私。とはいえ、足の痛みも気になり始めたので、あまり無理せず可能な範囲で頑張ることにする。そして、連日の山行疲れからか、徐々に足取りが重くなってきた。でも、お二人が時折地図読みで立ち止まってくださるので、何とか離されず帯同させていただくことができた。いや、いっそ離して下さったら諦めもついたのかも...まさに鬼コーチ?



◆そしてご褒美が待っている

3人がかりで時折ルーファイしながら何とかチョウシに到着。思わぬファストハイク特訓のおかげで時短することもできた。短い距離ではあったが、お陰様で久々に濃密なハイクを堪能したな。


こちら側から眺めるイブネもまた格別で、その台地の広さを実感する。そしてここから始まる苔天国は相変わらず素晴らしく、ここまでの苦労が吹っ飛ぶようだ。お世話になったお二人とはここでお別れをし、各々で苔パラダイスを漫喫する。


【チョウシから熊ノ戸平とイブネを望む】





本日のイブネは結構な賑わいだった。今回で3回目の訪問となるが、今までは数名とすれ違うだけだった。苔のない所を探し、ザックを肩からおろしたら早速ランチタイム。時折寝そべって苔撮影したり、美しい苔の台地を動画におさめたりしながら至福のひと時を過ごす。少し離れた傍らにはソロ山ガールさんがいた。彼女もまた”鈴鹿の奥座敷”にて一人の時間を堪能しているようだ。「ここはソロが良く似合う」浪漫浸り中のオッサンハイカーの私。


【クラシとイブネ北端の分岐付近の景観】





【イブネ台地の景観】






◆そして試練のエピローグ

さて、スタートが遅かったこともあり結構な時間となってしまった。ここからピストンで帰るか、それともグルっと周回して帰るか、どうしたものか。「どうせなら周回して、県境稜線からこの地を確認してみるのもおつだろう」と思い立った。そうとなればのんびりとしてはおれず、杉峠から千草街道をひた進み、まずは根の平峠を目指す。


足の力も復調したので、軽快な足取りで進むことができた。こちらの方も同じく枯葉が堆積する登山道だが、泥がないので随分と安心。むしろ足に優しくて助かった。そのかいあってか予定よりも早く根の平峠に到着。ここからは再び稜線歩きとなる。


県境尾根も2回目。前回は釈迦ヶ岳からの縦走。稜線上では風が強くなり体も一気に冷え込む。後ろに御在所岳、右前方には釈迦ヶ岳、左手には今朝方歩いた稜線を眺める。この尾根道のアップダウンはそれほどきつくないので何とか頑張れた。とはいえ、さすがに足の疲労は溜まっていたので、今までのようなスピードは出せなかった。金山のピークで何故かルートロスしたが、予定時間を少々オーバーしてハト峰に到着。


いよいよここから尾根を外れて白滝谷を下る。実は稜線歩きではなく、神崎川に沿って歩くという選択肢もあった。その方が距離も短いし一応CTも早い。でも、途中で出会った方の話やレコのコメントで「厳しい」との言葉があったので稜線歩きをチョイス。白滝谷コースに入るとなかなか思うように先進めなくなった。要所で標識もあるし数m間隔で目印もあるが、ここまでのような明瞭な道ではない。道も荒れているし、何度かの渡渉も繰り返すので注意が必要だ。最後に丘を越えるとやっと林道に出合う。


ここからはただただ5匱紊領啼司發。最近の山行では、いつも最後に林道歩きが絡んでくる。無理に周回コースを検討すると、副産物として致し方ないことなのかもしれない。まぁ下山が遅い時間になったとしても、ヘッデン歩きが安心なのはいいところだけどな。


最後の100mほどで駐車スペースが見えてきた。しかし、何やら赤い回転灯が光っていて騒がしい。「えっ!あれパトカーじゃないの?」最後の最後で猛ダッシュ。いったいどこまで試練を与えるのだ。駐車スペースには、10名程の男性陣と警官1人そして事情聴取を受ける女性1人。私の車が問題になっているようではないので一安心なのだが、何だこの状況は。「何かあったのですか?」と男性に質問してみたところ「何でもないよ」と素っ気ないお返事。「言えない事なのかもしれないが、この状況で何でもないって事はないだろう」と少し腹立たしい気もしたが、まぁいいか。帰り支度整えてさっさと車を走らせた。



そういえば、東近江市が認定した「鈴鹿10座」というものがあるらしい。御池岳、藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、イブネ、銚子ヶ口、日本コバ、天狗堂の10座。その条件として、

・東近江市から登ることができる山であること。
・鈴鹿山脈の北部、中部、南部の異なる地質や植生など特徴を表している。
・歴史、文化など古くから人々の生活にかかわりが深いこと。
・愛知川の源流となる御池川、茶屋川、神崎川、佐目子谷川、渋川それぞれの集水域の要となる山であること。

鈴鹿7mtは制覇済み。鈴鹿10座コンプ目指して、日本コバと天狗堂に チャレンジしてみようかな。


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登録日: 2011/7/6
投稿数: 419
2016/11/28 21:29
 写真も動画もキレイですね…
おお〜〜、
なんて美しいイブネなんでしょう…
…霧の中は幻想的でいいのだ!と言いながら、
やっぱり晴れてると素晴らしい…うらやましい…

おもしろいコースですね、
かなりM系ルート…とてもマネできませんが…
鈴鹿10座はメジャーになるのでしょうか...
銚子ヶ口と日本コバと天狗堂にまだ行ってません。
いつか行ってみようと思います。

鈴鹿をナメてはいけませんよ…ヘタすると大怪我します
パトカーはなんだったのでしょうね、気になります…
登録日: 2014/10/17
投稿数: 169
2016/11/29 13:14
 Re: 写真も動画もキレイですね…
akakiriusagiさん こんにちは

イブネ美しいですよね
苔の台地も勿論いいですが、
雨乞岳や御在所岳の眺望もなかなか

鈴鹿10座は有名になるかなぁ
鈴鹿7mt、鈴鹿10座ともに諸事情あるでしょうが、
各々入替え又は加算の必要性を感じるのは私だけでしょうか?

鈴鹿をなめてはいかんですよね。
全国的メジャーな山でない分、
整備や案内が行き届いていない箇所もありますしね。
遭難の話もチラホラ聞きます。
ご注意真摯に受けとめます

そう、
パトカー&人だかりは何だったのでしょう...
登録日: 2013/5/27
投稿数: 2939
2016/12/2 9:36
 ビックリですよ
こんにちは。
これは、なかなかのコース取りですね。
水舟の池では、ウルトラCも披露したようですが、足は大丈夫ですか?
って、これだけのルートを歩かれているので、大丈夫でしょう
私も下りは、大の苦手なので、とってもスローになってしまいます

試練溢れるロングルートですが、鈴鹿の良さを堪能できるルートですね。
ご褒美満載です。
このレコも凄いです。拍手です

お巡りさん、何があったか気になる!!
登録日: 2014/10/17
投稿数: 169
2016/12/2 14:17
 Re: ビックリですよ
totokさん こんにちは

ウルトラCなのですが...
本当に大惨事にならなくて良かったです。
まだ少々痛みはありますが、
下山後に悪化することはなくなったのでほぼ復調といっていいようです。
まぁ歩き続ける私にケガの方が諦めたみたいですね
(あまりよろしいことではないですが...)

鈴鹿堪能いたしました。
歩く程に”奥深さ”と”親しみやすさ”の両方を感じている次第です。
また新たな鈴鹿のエリアにトライしてみます。
登録日: 2012/12/25
投稿数: 3913
2016/12/2 21:30
 鈴鹿は猿投のバリより手強いですよ
goldengateさん、今晩は

遂に近江鈴鹿にも進出ですね。私も最近鈴鹿がホームグランドの
ようになってます。
近江鈴鹿は、人に会うのが稀なところも多くあります。
日の短い時期ですから山行は余裕のあるプランが
良いかと思われます。
三重県側とは違った味わいを満喫してください。
冬場の滋賀県側は天候崩れやすいのも注意が必要ですよ。
登録日: 2014/10/17
投稿数: 169
2016/12/3 0:50
 Re: 鈴鹿は猿投のバリより手強いですよ
higurasiさん こんばんは

近江鈴鹿というネーミングがあるのですね
知りませんでした(ありがとうございます)

最近ヘッデン下山をすることがちょいちょいあります
一応安心できるルートの場合と心がけてはいますが...
余裕をもたなくちゃいけませんね
御忠告真摯に受け止め注意します

鈴鹿で遭難された方のレコや動画などを拝見しました
厳しい山域であることを肝に銘じなければ

ともあれ、
これからもより深い鈴鹿の楽しさを味わおうと思います

higurasiさんのレコ拝見すると
色々な鈴鹿界隈を登られてますよね
バリも多数あるようですし
小心物でソロばかりの私ですので、
厳しいルートはできるだけ避けてようと考えてしまいます
登録日: 2014/6/13
投稿数: 342
2016/12/3 3:36
 よさそうな所ですね〜(✿✪‿✪。)ノ
goldengateさん こんばんは

こっちの方面、全く行ったことがないのですが
良さそうな場所ですね〜
にしても、あまり案内もなさそうな感じなので道迷いしそう、、、
GPS持参で行った方が安心でしょうか、、、

戻ってこられての騒ぎは一体何だったんでしょう
関係ないながら私も気になってしまいますwww
登録日: 2014/10/17
投稿数: 169
2016/12/3 14:57
 Re: よさそうな所ですね〜(✿✪‿✪...
akanetouchanさん こんにちは

私もこっち方面(近江鈴鹿)は初めてでした。
きちんとマメにルーファイしていれば大丈夫だと思いますが、
私はGPS持っていたのにルートミスりました...未熟です
遭難もあるようなので過信はNGですね。

イブネは相変わらず良い所でした。
もし行かれていないなら是非!

追記:パトカー&群衆の謎は未だ解明しておりません

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