ザック利用の要救助者搬送方法
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
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感想
天気が悪く山へ行くのにはむいていない日曜日。
福井県山岳連盟による山岳遭難救助訓練講習会に参加しました。
本日の講習も多岐にわたりましたが、知っていて損はなく登山関連書籍にはまだ
あまり記載されてないのではと思われる項目を一つ紹介します。
岳連遭難対策委員会(渋谷氏たち)が約15年前に考案し改良してきたザックを利用した要救助者の搬送方法です。裏返した空の3つのザックを縦に並べそれぞれの肩ベルト同士で連結(カラビナやシュリンゲを利用し結束も可能)その上に負傷者を載せ、
3つのザックの腰ベルトで足や胴体や胸を固定します。
ザックの横に配置した4人または6人の救助者で搬送する方法です。
短距離の搬送でOKなら直接腰ベルトや肩ベルトを搬送者が手で保持する。
ある程度の距離を搬送するなら、これらのベルトにスリングや補助ザイルを
通して、それを肩にかつぐ。
基本的な方法は図を見ていただければお分かりになると思います。
各自工夫してみましょう。
山岳会や登山サークルで一度練習するのもいいのではないでしょうか。
1つだけ考案者のS氏が悩んだことは、ザックの上に寝た姿勢で搬送される負傷者の頭が下がってしまうことでした。(やってみると分かります)
そこでいろいろ悩み考え、次のような方法にたどりつきました。
負傷者のザックの雨蓋を通常の位置でなく、バックルを外して反転する。
その位置でとめ、反転した雨蓋で負傷者の頭部を包むようにする。
このほうが頭部が下がりにくくなり辛くないのです。
この方式にたどり着くまでは、雨蓋に物を詰めて頭部が下がるのを防ごうとしたが、
うまくいかず、雨蓋反転方式が良いことが分かりました。
(以上渋谷氏が苦労されたところだそうです)
本日の講習 参加費は岳連加盟山岳会会員は無料。
年に数回の各種講習会が福井県山岳連盟により行われています。
(本日はs、m、M講師でした)
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