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Yamareco

記録ID: 1031077
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
オセアニア

Great Walk : Tongariro Northern Circuit / New Zealand(トンガリロ・ノーザン・サーキット)

2016年12月21日(水) 〜 2016年12月24日(土)
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
27:16
距離
65.2km
登り
2,789m
下り
2,807m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:40
休憩
1:02
合計
8:42
12:24
390
スタート地点
18:54
19:56
70
2日目
山行
7:59
休憩
2:04
合計
10:03
3日目
山行
5:08
休憩
0:00
合計
5:08
4日目
山行
3:05
休憩
0:00
合計
3:05
15:32
ゴール地点
天候 1日目:晴れ
2日目:曇り時々晴れ
3日目:曇り、雨、吹雪、雨
4日目:小雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
オークランドでレンタカーを借用。
登山口のファカパパビレッジでは、ビジターセンター向かいの無料駐車場を利用。
・トイレ有り
・ビジターセンター(DOC)で荷物を預けることも可能($3)
コース状況/
危険箇所等
最新情報はビジターセンター(DOC)で確認。
※Tongariro Northern Circuitではテント泊をする場合、小屋利用時のようにDOCでのチケットの事前入手は必要なし(Web予約時に表示さえる画面を印刷して持参すれば良い)。
また、テント泊でも小屋のコンロ、水場、トイレ等は自由に利用できます。各小屋に常駐しているレンジャーさんに最新状況の確認したり、お世話になりました。

サンドフライ。
南島のグレートウォークでは苦しめられたサンドフライだけど、ほとんどいなかった。これは助かった。
その他周辺情報 DOC公式
http://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/central-north-island/places/tongariro-national-park/things-to-do/tracks/tongariro-northern-circuit/

拠点としたYHA NationalParkは、YHAとしては珍しくWifiが有料。近隣(?)のYHA Taupoは宿泊費自体も安いしWifiも無料。タウポには安いスーパもあるので、こちらをベースにするのも全然アリだったかもしれない。

※下記のヤマノートも参考になるかと思います。
ニュージーランドの宿泊施設について(街中・グレートウォークの場合)
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1852
ニュージーランドでの携帯電話の利用について
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1856
今回、拠点としたYHA National Park。登山口からは車で20分ほど離れている。
2016年12月20日 11:43撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/20 11:43
今回、拠点としたYHA National Park。登山口からは車で20分ほど離れている。
宿泊棟はクライミングウォールの脇に入り口がある。トイレにも食堂に行くのにもココを通過する必要がある。すごいシュチュエーション。
2016年12月20日 15:41撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/20 15:41
宿泊棟はクライミングウォールの脇に入り口がある。トイレにも食堂に行くのにもココを通過する必要がある。すごいシュチュエーション。
ガソリンスタンドにスーパーも併設されていた。
2016年12月20日 15:52撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/20 15:52
ガソリンスタンドにスーパーも併設されていた。
品揃えは限られているけど、アウトドア用品やフリーズドライ食品も手に入る。
2016年12月20日 15:54撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/20 15:54
品揃えは限られているけど、アウトドア用品やフリーズドライ食品も手に入る。
ビジターセンター内。
2016年12月21日 08:19撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/21 8:19
ビジターセンター内。
二日目夜から三日目(RedCreter通過日)が厳しい。テント泊なので、夜中も直接影響する。
2016年12月21日 08:20撮影 by  iPhone SE, Apple
12/21 8:20
二日目夜から三日目(RedCreter通過日)が厳しい。テント泊なので、夜中も直接影響する。
初日スタート。
2016年12月21日 08:31撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/21 8:31
初日スタート。
Taranaki Falls。落ち口付近にも登山口に続くトラックがあり、ここで合流する。
2016年12月21日 09:18撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/21 9:18
Taranaki Falls。落ち口付近にも登山口に続くトラックがあり、ここで合流する。
日差しが強い。気温は高くないので日傘があると快適。
2016年12月21日 09:54撮影 by  RICOH THETA S , RICOH
12/21 9:54
日差しが強い。気温は高くないので日傘があると快適。
サイドウォークとして、TamaLakesTrackにも立ち寄る。正面左の円錐形の山はナウルホエ山。
2016年12月21日 10:57撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/21 10:57
サイドウォークとして、TamaLakesTrackにも立ち寄る。正面左の円錐形の山はナウルホエ山。
UpperTama
2016年12月21日 10:59撮影 by  RICOH THETA S , RICOH
12/21 10:59
UpperTama
ここを歩く。。映画でしか見たことのない景色だ。
2016年12月21日 12:06撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/21 12:06
ここを歩く。。映画でしか見たことのない景色だ。
奥は北島最高峰ルアペフ山。今回のルートでは眺めるだけ。白い峰が眩しい。
2016年12月21日 12:46撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/21 12:46
奥は北島最高峰ルアペフ山。今回のルートでは眺めるだけ。白い峰が眩しい。
休憩中に気づいた。ガスカートリッジのガスの残量確認方法のイラスト。なるほど。
2016年12月21日 13:22撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
3
12/21 13:22
休憩中に気づいた。ガスカートリッジのガスの残量確認方法のイラスト。なるほど。
OldWaihohonuHut。1904年に建てられた現存するニュージランド最古のレジャー目的の山小屋らしい。
2016年12月21日 14:19撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/21 14:19
OldWaihohonuHut。1904年に建てられた現存するニュージランド最古のレジャー目的の山小屋らしい。
OldWaihohonuHut 内部。こちらと女性用の寝床がもう1部屋(今は何も無い)。どちらの扉も鍵はかかっておらず、出入りは自由。
2016年12月21日 14:16撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/21 14:16
OldWaihohonuHut 内部。こちらと女性用の寝床がもう1部屋(今は何も無い)。どちらの扉も鍵はかかっておらず、出入りは自由。
WaihohonuHut。現代版はとても綺麗で新しい。
2016年12月21日 14:33撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/21 14:33
WaihohonuHut。現代版はとても綺麗で新しい。
今回はテント泊。沢沿いのいい場所に幕営。
2016年12月21日 16:08撮影 by  RICOH THETA S , RICOH
12/21 16:08
今回はテント泊。沢沿いのいい場所に幕営。
近くの沢まで散歩。湧水(OhinepangoSprings)の出口近くで水中撮影。柿田川湧水みたいな場所なんだろうか。とても綺麗で大量の湧水が溢れていた。
2016年12月21日 16:41撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
2
12/21 16:41
近くの沢まで散歩。湧水(OhinepangoSprings)の出口近くで水中撮影。柿田川湧水みたいな場所なんだろうか。とても綺麗で大量の湧水が溢れていた。
2日目。ヘッデンが不要になると同時に出発。
2016年12月22日 05:27撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 5:27
2日目。ヘッデンが不要になると同時に出発。
朝焼け。雲に隠れて日の出は見えない。
2016年12月22日 05:51撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/22 5:51
朝焼け。雲に隠れて日の出は見えない。
本日の幕営地となるOturereHutに到着。まだ朝8時!
2016年12月22日 08:04撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 8:04
本日の幕営地となるOturereHutに到着。まだ朝8時!
幕営後、再出発。あの稜線の先を目指す。
2016年12月22日 09:18撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/22 9:18
幕営後、再出発。あの稜線の先を目指す。
いいぞ。雲がどんどん流れていく。
2016年12月22日 09:16撮影 by  RICOH THETA S , RICOH
12/22 9:16
いいぞ。雲がどんどん流れていく。
日差しは今日も強い。テンションも上がる。
2016年12月22日 09:19撮影 by  RICOH THETA S , RICOH
12/22 9:19
日差しは今日も強い。テンションも上がる。
2016年12月22日 09:48撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 9:48
急傾斜が始まる。
2016年12月22日 10:10撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 10:10
急傾斜が始まる。
今登ってきた道を振り返る。距離感がよく分からない。
2016年12月22日 10:37撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 10:37
今登ってきた道を振り返る。距離感がよく分からない。
硫化水素の匂いが漂う。
2016年12月22日 10:40撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 10:40
硫化水素の匂いが漂う。
登りきると湖。楽しい展開。
2016年12月22日 10:50撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/22 10:50
登りきると湖。楽しい展開。
日帰り登山のルートと合流する。
2016年12月22日 10:52撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 10:52
日帰り登山のルートと合流する。
エメラルドグリーンの湖を通過。
2016年12月22日 10:59撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/22 10:59
エメラルドグリーンの湖を通過。
レッドクレータを目指して、再び急傾斜となる。
2016年12月22日 11:03撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/22 11:03
レッドクレータを目指して、再び急傾斜となる。
日帰り組は対向側からスタートするので大勢とすれ違う。ここでガスが出てきて展望がなくなる。
2016年12月22日 11:20撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 11:20
日帰り組は対向側からスタートするので大勢とすれ違う。ここでガスが出てきて展望がなくなる。
レッドクレータを通過後、トンガリロ山に向かうもガスの中。昼ご飯を食べながら気長に待つ。
2016年12月22日 12:15撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 12:15
レッドクレータを通過後、トンガリロ山に向かうもガスの中。昼ご飯を食べながら気長に待つ。
一瞬、展望が広がる。
2016年12月22日 12:48撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 12:48
一瞬、展望が広がる。
今日歩いた稜線や、明日歩くルートが見えてくる。
2016年12月22日 12:55撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/22 12:55
今日歩いた稜線や、明日歩くルートが見えてくる。
それでもナウルホエ山は雲の中。。。こちらにも登りたかったけど諦めて戻る。
2016年12月22日 13:28撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/22 13:28
それでもナウルホエ山は雲の中。。。こちらにも登りたかったけど諦めて戻る。
レッドクレータ。
2016年12月22日 13:50撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/22 13:50
レッドクレータ。
こういう場所を日帰りで歩けるというのは、すごいなぁ。
2016年12月22日 13:50撮影 by  RICOH THETA S , RICOH
12/22 13:50
こういう場所を日帰りで歩けるというのは、すごいなぁ。
テント場に戻ってきた。この日の夜、大雨に晒されて酷い目にあう。多分、今までのテント泊で一番の大雨だったと思う(小屋に避難しているテント泊者もいた)。
2016年12月22日 17:17撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/22 17:17
テント場に戻ってきた。この日の夜、大雨に晒されて酷い目にあう。多分、今までのテント泊で一番の大雨だったと思う(小屋に避難しているテント泊者もいた)。
翌朝雨は止んだ。ひとまず安心。
2016年12月23日 07:43撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/23 7:43
翌朝雨は止んだ。ひとまず安心。
懸念していたレッドクレータは15時に-4℃、風速50km/hまで好転するらしい。レンジャーに次の小屋に行けるか確認し出発。
2016年12月23日 07:58撮影 by  iPhone SE, Apple
12/23 7:58
懸念していたレッドクレータは15時に-4℃、風速50km/hまで好転するらしい。レンジャーに次の小屋に行けるか確認し出発。
出発から3時間でサウスクレータに到着。ここで吹雪が収まり、写真が撮れるようになった。雨→吹雪の連続技で、濡れて寒いし顔がイタイ。
2016年12月23日 12:01撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/23 12:01
出発から3時間でサウスクレータに到着。ここで吹雪が収まり、写真が撮れるようになった。雨→吹雪の連続技で、濡れて寒いし顔がイタイ。
雲に覆われて上部は見えないがナウルホエへの登山口。
2016年12月23日 12:22撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/23 12:22
雲に覆われて上部は見えないがナウルホエへの登山口。
高度をさらに下げると展望が良くなる。
2016年12月23日 12:25撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/23 12:25
高度をさらに下げると展望が良くなる。
すごい斜面を縫うように降りる。
2016年12月23日 12:52撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/23 12:52
すごい斜面を縫うように降りる。
寄り道5分でSoda springs。
2016年12月23日 13:16撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/23 13:16
寄り道5分でSoda springs。
木道歩きになる。
2016年12月23日 13:32撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/23 13:32
木道歩きになる。
登れなかった、ナウルホエ。一瞬だけ雲が切れてすべて見えた。
2016年12月23日 13:34撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
12/23 13:34
登れなかった、ナウルホエ。一瞬だけ雲が切れてすべて見えた。
MangatepopoHut
2016年12月23日 14:07撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/23 14:07
MangatepopoHut
MangatepopoCampsite。天気は良いように見えるけど、ずっとパラパラ降っていて、泥だらけ。湿気まみれでうんざり。
2016年12月23日 19:50撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/23 19:50
MangatepopoCampsite。天気は良いように見えるけど、ずっとパラパラ降っていて、泥だらけ。湿気まみれでうんざり。
ビジターセンターでの預り票まで湿っていた。やばい。
2016年12月24日 08:02撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/24 8:02
ビジターセンターでの預り票まで湿っていた。やばい。
最終日。小雨の中を出発。
2016年12月24日 08:45撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/24 8:45
最終日。小雨の中を出発。
標準3時間。悪天候時は5時間というコースタイム。こういう悪路が続く。
2016年12月24日 09:00撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
12/24 9:00
標準3時間。悪天候時は5時間というコースタイム。こういう悪路が続く。

装備

個人装備
バックパック スリーピングバック アルミシート レインウェア ダウンジャケット 着替え グローブ サンダル クッカー・コッヘル・カトラリー ウォーターフィルタ ウォーターキャリア 緊急セット 携帯電話&携帯用品 サングラス 食料 燃料 その他消耗品 ストック シェルター
備考 ・浄水器。
各小屋では天水や沢水が提供されているため濾過器があると便利。
・NZで調達したメリノのシャツは臭わない。長期山行では非常に有り難い。
・90Lビニールバック。飛行機の預け入れ時には、ザックが傷付くのを防止するためパッキングに使う。雨天時にはインナーバックとしても使った。
・地図アプリ(MapToaster)
事前にデータをダウンロードしておけば、ニュージーランドのウォーキングトラックが記載されている地図がオフラインでも使える地図アプリ。OpenCycleMapよりも、等高線がわかりやすいので位置関係を把握するのに使いました。
・カーナビ。
今回の車移動では携帯電話アプリのGoogleMapsのカーナビ機能を利用。ニュージーランドの場合は、事前ダウンロードでオフラインでも利用可能。郊外では携帯電話は圏外となることも多いので事前にダウンロードしておく方が良いと思う。

感想

トンガリロノーザンサーキットは、ニュージランド北島にあるトンガリロ山周辺の火山帯を歩くグレートウォーク。登山口・下山口が同じ3泊4日の1周43kmの周回コース。小屋のほかテント場も利用可能だが夏季は予約が必要。今回はテント泊で予約した。

アルペン的なルートでテント泊。となれば天候は非常に重要。現地には山行開始の2日前から滞在し予備日も入れて日程調整をできるように計画していた。実際のところ直前の天気予報は、メインとなるピークハントの3日目が雨予報。森林限界を超えた先で悪天候は惜しいし、リスクも大きい。
3日目以外の天候は比較的良い予報だったので、現地到着後ビジターセンターで日程移動ができないか相談する(可能なら返金なしのキャンセルのうえ再予約)。しかし人気のルート。職員用の空き状況が確認できる山小屋・キャンプサイト予約画面を見せてもらいながら、3日目にピークハント避ける日付変更、逆回りルート、別登山口での短期縦走などいろいろ代替案を考えるが、どのルートが予約が取れない。諦め計画通り突っ込む決意をすると。

「こういうのはどう?予約は変えない。2日目の行程が3時間だから、2日目に荷物をデポして3日目のメインルートまで歩いてきて、悪天候の3日目は戻ってくる案。3日目も予定通り歩きたい?当日、歩けるか小屋番に確認してOKなら可能よ。」と言われる。

もう、これしかないという案。これで行こうとお礼を言い、気合を入れ直して当日に臨んだ。


<1日目>
VisterCenterからWaihohonuHutまで14.3km 6時間
快晴。予報ではこの日が一番良い。樹林帯はスタート直後の一部だけ、あとは青空の下を荒涼とした風景をひたすら歩き続ける。Taranaki FallsやTamaLakeといった見所もあるが、これらを過ぎると日帰りハイカーはいなくなり人に会わなくなる。莫迦にいい青空。呆れるくらいの原野。360度人影はなく、彷徨っているような不思議な感覚になる。

人間が入植する以前(800年前)のニュージーランドは、島の8割以上を森に覆われた大地だったらしいけど、人間によって切り出されしまい、今の森林面積は3割ほどに激減したらしい(多くは牧草地になってしまった)。でも、ここは人間がこの島に到達する、ずっと前から同じような風景だったのかな。などと意味の無いことを考えながら歩いていた(笑)

15時に初日の幕営地となるWaihohonuHutに到着。Campsiteは沢沿いの樹林帯の中にあり快適な適地。このまま昼寝を決め込んでも構わないのだけど、貴重な晴れ日。幕営後は小屋から片道20分のところにある湧水OhinepangoSpringsまで散歩をして過ごした。


<2日目>
WaihohonuCampsiteからOturereHutまで7.5km 3時間
(+幕営後、Mt.Tongariro まで8km 6時間)
次の幕営地までは3時間の行程だけど、今日は天候悪化が予想される明日(3日目)のルートも先行して歩くため日の出前の朝5時30分に行動を開始する。樹林帯は、すぐに荒野となり展望は広がるが、大量の雲が湧き出しており日の出は望めない時間が長く続いた。似たような風景が続くなか朝8時に次の幕営地OturereHutに到着する。この時間の到着にOturereHutのレンジャーさんには驚かれるが、事情を話すと納得。幕営し小休憩をとって9時過ぎに再出発する。
ここまでは原野と言っても多少の草が茂っていたが、OturereHutから先は奇怪な溶岩石が目立つ岩石砂漠となる。高低差は小さく、前方にはトンガリロ山頂から伸びる稜線が絶壁のように周囲を囲んでいる。不思議な景色だ。1時間ほど歩くと稜線に近づくと稜線からの支尾根が伸びており、ここを伝って一気に200mほど上がる。
稜線上は日帰り縦走ルートのTongariro Alpine Crossing のルートと合流。エメラルドグリーンの湖側を横切り、地面からは水蒸気を吹き出す中を歩き、大きく陥没した噴火口のレッド・クレータを眺める。見所が多くTongariro Northern Circuitでのハイライトとも言える場所。明日の天候が望めない中、曇りがちとはいえ快適な天候での登山となった。さらにトンガリロ山頂までのサイドウォーク(Mt Tongariro Summit Route)を歩いた。

この後、幕営地に戻りあとは寝るだけ。。。だったと思ったが、夜からが大変だった。深夜2時過ぎた頃からの風と雨だ。
天気予報では午前3時にレッドクレータ(1780m)で風速75km、雨量16mm、マイナス4度。テント場のあるOturereHutの標高は1360mなので大したことはない。と思っていたのが甘かった。風に煽られてテントは大きくたわみ雨が打ち付けてくる。まるで台風が直撃した様だ。持参した軽量シェルターの耐水効果の限界を完全に超えており、テント内で傘をさしてレインウェアを着込んで、ひたすらに耐えた。幸い、明け方には雨は止んだので数時間の出来事で済んだが、気づいた時には床は、たっぷりと水たまりが出来ていた。。。

<3日目>
OturereCampsiteからMangatepopoHutまで12.8km 5時間
3日目。小屋に常駐するレンジャーに先に進めるか相談するようにとビジターセンターでアドバイスを受けた日となる。
レンジャーはハイカーとは別室で寝泊まりをしており、通常8時30分頃に最新の気象情報を掲示板に書き込みにくるので、8時前に朝食を済ませて小屋前のベンチで待っていた。
ちなみに、今回歩いているTongariro Northern Circuitは、時計回り・反時計回りどちらからでも歩くことは可能。自分は反時計回りに歩いてきたが、DOCで紹介されているルートは時計回りでこれが一般的。ここに泊まっている大半のハイカーも昨日稜線を降りてきていて、今日の悪天候は影響は小さい。
ベンチで待っていると、自分と同様に反時計回りで歩いてきた人に「今日はこれから登るの?(前日更新された今日の予報が掲載されている)掲示板をみた?マイナス7度だって、もう諦めて帰るよ。」なんて言われてしまった。
確かに昨夜の大雨もあり撤退もやむなし。と思うのだけど、朝の時点で昨夜の雨は完全に止んでいる。今回の最高地点レッドクレータは厚い雲が掛かっているが、他所には青空も見え始めていた。後は稜線の状況をどう判断するかなのだろう。8時過ぎにレンジャーが小屋に来て掲示板を更新する。15時のレッドクレータ(1780m)で風速50kmだが、気温はマイナス4度。好転傾向だ。
レンジャーを捕まえて稜線側に行けるかと相談すると「行けるよ。防寒対策をした上で、泥道になっているので注意が必要。あと、出発は1時間遅らせた方が良い。」とアドバイスがありOKが貰えた。次の小屋に進められてホッとした。

その後、アドバイス通り9時に出発。序盤は問題なく進めたがレッドクレータから徐々に強風となる。向かい風で足場も悪いので、耐風姿勢をとりながらゆっくり進むが、レッドクレータ通過すると、さらに雨が混じり始めサウスクレータに降り始めると、一気に気温が下がりミゾレ・吹雪が叩きつけてくるようになった。
防寒対策はそれなりに準備していたが、目元は覆っておらずミゾレの直撃に苦しめられることになった。しかし、厳しかったのはサウスクレータ(1659m)まで。降りた後は、南からの冷たい風は吹きつけてくるものの吹雪は止んだ。
天候は回復傾向で最後のテント場があるMangatepopoHutに到着する。このまま、天気が回復してくれるのを期待したが、到着後は再び悪化。小雨→大雨をずっと繰り返していた。さらに夜半からは気温が低下。インナー3枚・ダウン・ウィンドジャケット・最後はレインジャケットまで着込む。今回の旅で一番の寒い夜となった。。

<4日目>
MangatepopoHutからVisterCenterまでまで8.5km 3時間
最終日。朝、外に出てみると、昨日登山口を通過したMt.Ngauruhoe が雪化粧をしていた。寒いわけだ。
天気が良ければ、Mt.Ngauruhoeを空身でピストンもアリと考えていたけど諦める。こうなると今日のルートは標高は1200m前後でコースタイムも3時間。寒さの影響は小さい。しかし歩き始めると連日の雨でコース状況は酷い有様だった。本来は木道や砂利なので整備されないといけないような柔らかい地質なのに整備が十分ではなく。道が侵食して削られていて歩きにくい状態。泥との格闘する最終日となった。

結局。グレートウォークでは毎回、天候に苦労してきたけど今回も簡単には済まされない山行となった。火山地帯を歩くTongariro Northern Circuit激しい天候の変化に振り回され、生命感の乏しい風景にも自然の厳しさを感じる場所だった。

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