記録ID: 1031470
全員に公開
ハイキング
甲信越
笹子駅から周回 笹子雁ヶ腹摺山→カヤノキビラノ頭→大沢山→清八山→角研山
2016年12月24日(土) [日帰り]
さとたけ
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,945m
- 下り
- 1,943m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
笹子駅6:30→笹子雁ヶ腹摺山登山口7:00→笹子雁ヶ腹摺山（ささごがんがはらすりやま）8:10→笹子峠9:00→中尾根ノ頭9:30→10:00カヤノキビラノ頭10:10→大洞山10:20→摺針峠（すりはりとうげ）10:30→ボッコノ頭11:05→11:45大沢山11:50→女坂峠（おなさかとうげ）12:05→13:15清八山（せいはちやま）13:35→清八峠13:40→本社ヶ丸（ほんじゃがまる）14:00→角研山（つのとぎやま）14:50→黒野田林道15:15→笹子駅15:35
【歩行時間：8時間30分】
【歩行時間：8時間30分】
| 天候 | ☀晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2016年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
�‘�野駅4:59→高尾駅5:13 ��高尾駅5:14→大月駅5:50 �Ｂ膩遽�5:53→笹子駅6:06 ※笹子駅周辺にコンビニはありません。この時刻に営業している商店も無いので、買い物は到着前に済ませたいです。 ※今回ルートの付近にある県道日影笹子線や黒野田林道に関する情報は、以下を参照してください。 山梨県道路規制情報 http://www.pref.yamanashi.jp/dourokisei/kisei_list.php?a=5 山梨県の林道（笹子峠周辺） http://y-rinj.net/m080_sasago_syuuhen.htm |
| コース状況／ 危険箇所等 |
今回は、山梨県東部の大月市にあるJR中央線・笹子駅を起点に、国道20号線（甲州街道）→笹子雁ヶ腹摺山→笹子峠へ。その後、破線ルートを辿って、カヤノキビラノ頭→大沢山→清八山を縦走し、本社ヶ丸→角研山を経て笹子駅に戻る周期コースを歩いています。 「山と高原地図」では、「��24 大菩薩嶺」編に記載があります。 【笹子駅→笹子雁ヶ腹摺山→笹子峠】 駅からは、国道20号線（甲州街道）を甲府方面に進みます。早朝はトラックが猛スピードで走行しています。登山口までは基本的に歩道を歩きますが、車には注意しましょう。 中央道笹子トンネルの入口を見ながら10分ほどで、新中橋がある新田に差し掛かります。国道が右に大きくカーブすると同時に左右に分岐し、右は国道で新笹子隧道へ向かいます。一方、左は県道212号線（日影笹子線）＝旧甲州街道で、笹子隧道へと向かいます。どちらも甲斐大和へと続いていますが、県道側は山道になっており、この時期は数キロ先のゲートが閉じており、車両は冬期通行止めとなっています。 笹子雁ヶ腹摺山へは左の県道に入るのですが、登山口はすぐ先の正面にあります。しかし、現在は周辺が工事中のため、左側から巻いて登山道脇にある墓地の中を通過して山道に入るよう案内標識が設置されています。 ここからは土道の急登。踏み跡は薄いものの、尾根に出ると道が明瞭となります。どんどん高度を上げていき、やがて道は左→右とカーブすると山頂が見えてきます。笹子雁ヶ腹摺山山頂は小さな広場になっており、富士山や南アルプスが良く見えます。 山頂からは露岩混じりの坂を急降下します。その先で道は尾根筋と巻き道に分岐（標識あり）。尾根からは樹木越しに勝沼方面の景色が見えます。道の合流点（標識あり）のすぐ先に送電鉄塔がありますが、笹子峠へはここで左折して下っていきます。直進方向にも薄い踏み跡がありますが、ここを進むとやがて針葉樹林帯が現れ、支尾根に入って西へ下ってしまいますので注意しましょう。 笹子峠直上は鎖場の急坂。峠は四方向の分岐になっています。 【笹子峠→カヤノキビラノ頭→大沢山→清八山】 山と高原地図では、「笹子峠から清八山の間は健脚向け」と書かれ、破線表示になっています。 笹子峠（1096m）からカヤノキビラノ頭（1411m）までは、登り基調。峠からは土道で落ち葉が堆積した幅狭のトレイルを登っていきます。道は明瞭とは言えませんが、尾根を外さずに歩いていきます。時折、藪のうるさい箇所もありますが、落葉広葉樹に覆われた尾根は明るく、枝越しの景色を楽しみながら歩くことができます。 カヤノキビラノ頭手前の露岩帯には、樹木に邪魔されないビュースポットがあり、甲府盆地や奥秩父の山々がよく見えます。 カヤノキビラノ頭には、ベンチやルート地図が設置されており、一般的なハイキングコースの雰囲気があります。相変わらず落葉樹林帯の明るい尾根道。足元はフカフカの土道で歩きやすいのですが、尾根はやや広くなりますので、引き続き尾根を外さぬよう注意しながら進みます。ここからは、大洞山、ボッコノ頭、大沢山と次々に現れるピークを目指し、アップダウンを繰り返します。 踏み跡は落ち葉に隠れて不明。標識は各ピークにしかなく、ピンクテープはあまり見かけません。アップダウンは、ここのルートが特別に高低差が大きいということは無く、一般的かと思います。 なお、ボッコノ頭と摺針峠には下山路を示す標識があります。しかし、地図に記載されているとおり、道が不明瞭で廃道状態のように見えますので、使わない方が無難と感じました。 各ピークは樹木で囲まれていますが、大沢山山頂は富士山がよく見えました。山頂の先に分岐標識があり、右は女坂峠、左は「笹子駅 2時間 道跡不明瞭」と書かれています。目立たない標識なので見逃さないよう注意したいです。 右手に女坂峠へと下っていくと鞍部の峠から先は、急勾配（3点支持で登ります）になっていますので注意。その先の1455ピークには標識があり、右は八丁山、左は送電鉄塔沿いの道となっています。きっと、大沢山から笹子駅へのルートと合流するのでしょう。ここは右へ折れます。 御坂山地の縦走路と出会う（標識あり）と、清八山までは緩やかな登りとなります。破線ルートでは、キジや鹿と出会ったものの、人とはお会いしませんでした。 【清八山→本社ヶ丸→角研山→笹子駅】 こちらはよく踏まれている道で、ハイカーも多数お見かけします。道は石ゴロの箇所も現れますが、歩きにくいという程ではありません。清八山、本社ヶ丸とも眺望は抜群。両山の途中に岩場がありますので通過に注意したいです。 本社ヶ丸からは、どんどん下っていきます。送電鉄塔を越えて若干登り返すと、角研山山頂に到着します。山頂からは鶴ヶ鳥屋山への縦走路と分け、笹子方面への下山路が延びています。笹子への急坂をひたすら下降し、舗装林道（林道に出ると右手に下山路入口が見えます）を越えて更に降下を続けます。足元は土道で湿っていると滑りやすく注意が必要。線路沿いの道に出たら右折すると、間もなく笹子駅のホームが見えてきます。 【全体的に】 水場・トイレ・売店・小屋は、ありません。 破線部については、アップダウンの高低差はそう大きく無いものの、比較的長い距離で登降を繰り返しますので、体力を要します。エスケープルートは、カヤノキビラノ頭から京戸山を経て勝沼に向かうか、大沢山から笹子に向かう道が使えそうですが、いずれも下山まで更に距離があります。 しかし、明るくて気分の良い静かな尾根歩きを楽しめることから、余裕ある計画で是非使ってみたいルートであると感じました。 私のau携帯は、笹子峠付近で電波が入りませんでした。 |
| その他周辺情報 | ●矢立の杉（大月市観光協会） 甲州街道一番の難所だった笹子峠にあり、かつては出陣する兵士がこの杉に矢を射立てて冨士浅間神社を祀り、戦勝を祈願したといわれているとのこと。舗装道路（県道日影笹子線）から土道（旧甲州街道）に入った場所にあります。 http://otsuki-kanko.info/see/255.html ●笹子餅（富士の国やまなし観光ネット） 矢立の杉の麓で「峠の力餅」として売られていたが、明治38年、地元のみどりやさんが、国鉄から要望され、中央線の旅客サービス用に「笹子餅」を製造し、駅ホームで販売したとのこと。私も登山の際、時間が合えばみどりやさんで購入しています。 http://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/specialty/sasagomochi.html みどりや https://tabelog.com/yamanashi/A1905/A190501/19003765/ ●笹子隧道（大月市観光協会） http://otsuki-kanko.info/see/252.html |
写真
これは下り線のトンネル入口。上り線の天井板崩落事故から4年が経ちました。
観光名所「矢立の杉」は、県道の先にありますが、現在、車両は冬季通行止めになっています。
【過去写真】
観光で訪れた時の撮影。県道から少し下った所に「矢立の杉」があります。
観光で訪れた時の撮影。県道から少し下った所に「矢立の杉」があります。
【過去写真】
中が空洞になっており、延命のために入らないよう注意書きがありました。
中が空洞になっており、延命のために入らないよう注意書きがありました。
【過去写真】
これはその先の笹子隧道。右手看板の箇所から登っていくと笹子峠があります。
これはその先の笹子隧道。右手看板の箇所から登っていくと笹子峠があります。
合流箇所のすぐ先にある送電鉄塔。ここから左に折れて斜面を下ります。
ここは、恐らく笹子隧道の日影側出口付近に続いていると思われます。
「笹子駅→」は、笹子隧道の笹子側出口へ。「←大和村日影」は日影側出口へと下ります。いずれも、県道212号線（日影笹子線）に出て、舗装路歩きとなります。
12/24 8:49
「笹子駅→」は、笹子隧道の笹子側出口へ。「←大和村日影」は日影側出口へと下ります。いずれも、県道212号線（日影笹子線）に出て、舗装路歩きとなります。
所々、藪がうるさいのですが、この時期なので「うっとおしい」というほどではないか、と。
ここは中尾根ノ頭です。この先、標識は各ピークにしかありません。
南側に見える稜線。これから向かうカヤノキビラノ頭や大洞山が見えています。
樹林帯の中を歩いていますが、時折、富士山が顔を出してくれます。
ここは展望が開けていて、これまで歩いてきた稜線や奥秩父がよく見えるビュースポットになっています。素晴らしい！
こちらはこれから歩く稜線。この写真では分かりずらいのですが、山頂に鉄塔が立つ三ツ峠の御巣鷹山も見えました。
もっと寂しい雰囲気の場所かと思っていましたが、明るくていいですね。
エスケイプに使えそうな京戸山へは、所要1時間なり。その先は林道に下ります。
峠越えの「笹子駅」「御坂町三ツ星」の指導標識もありますが、道は全く不明瞭。地図でも「不用意に入らないこと」との注意書きがあります。
3
12/24 10:17
峠越えの「笹子駅」「御坂町三ツ星」の指導標識もありますが、道は全く不明瞭。地図でも「不用意に入らないこと」との注意書きがあります。
ボッコノ頭です。ここにも御坂町藤野木への下山路を示す標識がありますが、地図では「不用意に入らないこと」との注意書きがあります。
7
12/24 10:55
ボッコノ頭です。ここにも御坂町藤野木への下山路を示す標識がありますが、地図では「不用意に入らないこと」との注意書きがあります。
広い尾根。標識やピンクテープがありませんので、先の尾根を見て方向を決めます。
ふと右手を見ると、御坂山地の黒岳（左）と右に釈迦ヶ岳が見えました。
山頂は樹木に囲まれていますが、南側の富士山がよく見えました。
さて、山頂のすぐ先に分岐があるはずです。見逃さないようにしましょう。
ここにはテープが巻かれているので分かりやすくて助かりました。これが無いと道を見失いそうです。
峠からは壁みたいな勾配の急斜面を、木の根を掴みながら三点支持で登ります。
左は送電線巡視路で、2時間で笹子駅とあります。先ほどの大沢山からの分岐とこの先で合流するようです。
清八山名物、「松間の富士」の写真を撮ろうと思うのですが、お食事中の方がいらっしゃるので遠慮いたします。いや風が冷たいので、松の下は風よけには絶好の場所です。
7
12/24 13:03
清八山名物、「松間の富士」の写真を撮ろうと思うのですが、お食事中の方がいらっしゃるので遠慮いたします。いや風が冷たいので、松の下は風よけには絶好の場所です。
さて、山頂から僅かに下ると清八峠です。ここからは、今朝方に通過した国道20号線の追分交差点まで下ることができます。
ここの山頂も眺望は抜群。富士山の脇には河口湖の湖面が見えています。
送電鉄塔脇を通過します。角研山は左、その先に続く右の山が鶴ヶ鳥屋山です。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
|
|---|
感想
中央道下り線を走行していると、笹子トンネル手前で前方に見えるデコボコの稜線。
4年前に笹子トンネル事故があり、気持ちが進まないままでしたが、いつか寒い時期に歩いてみようと思っていました。
クリスマスイブ。
大学生になった娘は「お出かけすることになった」とのことで、家にいてもつまりません。そこで、思い切って今回ルートに挑戦してまいりました。
体力を要するガッツリな行程。あまり人が入らないようですし、鬱蒼とした樹林帯を歩く寂しい雰囲気なのかと勝手に思っていました。
ところが、落葉樹林に囲まれた尾根は明るく、枝越しに見える富士山は大きく、静かなトレッキングを楽しむことができるとても良いルートで、気に入りました。
距離が長くなるうえに、アップダウンを繰り返しますので、どうしても体力を使いますが、もう少し一般的に使われるようになってもいいのに、と。
これで笹子周辺に温泉があると嬉しいのですが。笹子鉱泉もとうに閉鎖してしまっていますし。
久しぶりのガッツリ歩きで、明日あたりから筋肉痛になりそうな私です。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：1117人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
清八山の最新記録
新倉山〜三ツ峠山〜庭洞山
2024年04月21日 (日帰り) [B]
三ッ峠山〜本社ヶ丸〜鶴ヶ鳥屋山
2024年04月21日 (日帰り) [B]
黒岳 三ツ峠登山口より周回🌀
2024年04月20日 (日帰り) [A]
本社ヶ丸、清八山(山梨県大月市秀麗富嶽十二景)
2024年04月20日 (日帰り) [A]
三ッ峠山、本社ヶ丸、鶴ヶ鳥屋山
2024年04月20日 (日帰り) [A]
笹子雁ヶ腹摺山の最新記録
笹子雁ヶ腹摺山、お坊山、滝子山
2024年04月20日 (日帰り) [B]
笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山〜お坊山〜東峰
2024年04月20日 (日帰り) [B]
強風🌀の笹子雁ヶ腹摺山～滝子山 縦走❣️↑甲斐大和駅 ↓初狩駅
2024年04月19日 (日帰り) [A]
お坊山〜笹子雁ケ原摺山(笹子駅周回)
2024年04月18日 (日帰り) [B]
笹子雁ヶ腹摺山から笹子峠を周回
2024年04月14日 (日帰り) [A]
本社ヶ丸の最新記録
新倉山〜三ツ峠山〜庭洞山
2024年04月21日 (日帰り) [B]
三ッ峠山〜本社ヶ丸〜鶴ヶ鳥屋山
2024年04月21日 (日帰り) [B]
本社ヶ丸、清八山(山梨県大月市秀麗富嶽十二景)
2024年04月20日 (日帰り) [A]
三ッ峠山、本社ヶ丸、鶴ヶ鳥屋山
2024年04月20日 (日帰り) [A]
本社ヶ丸→三ッ峠山
2024年04月20日 (日帰り) [B]
菩薩様 ご無沙汰です。
レコ拝見遅れて申し訳ないです。このコース笹子雁ガ腹摺山・お坊山と本社ガ丸の分割で7〜8年前長女と行きましたが夏の始めの暑い日で、蛇は🐍いるは藪漕ぎはで、「来るんじゃなかった」と言われたのを懐かしく思い出しました。紅葉か落葉の頃の方が断然良さそう。お富士様の綺麗ですこと！陽だまりと落ち葉の絨毯最高‼時期を違えたなぁとつくづく。その長女も今や杉並区住人。今日も休みの取れない彼女の代行で、カーテン取り付け立会いして来ました。バスの路線先に石神井公園とかありましたが、ちょっと行ってみたいと思いつつ…時間なくて。だんだん家を開けられる時間が短くなってきました。そんなこんなで言い訳がましいですが、ボチボチとレコ拝見させていただきますね。
obanyanさん、御無沙汰です。
年末年始はゆっくりできたのでしょうか。それとも、ゆっくりとまではいかなかったでしょうか。。
先輩、既にこのルートを歩いていたのですね。さすがです。
今回は寒い時期なので、蛇はいませんでした。季節も良かったのだと思いますが、私は結構気に入ってしまいましたです。
そうそう、娘さんが杉並区の住民になったんですよね。
私はいま、啓発事業を担当していて、１月は毎週末にイベント等での仕事があり、なかなか休暇が取れず山に行けないのですが、杉並区のために頑張りますね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する