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記録ID: 1034788
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

茅ヶ岳-金ヶ岳 〜年末三日連続富士見2016 転の部〜 A22

2016年12月30日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:01
距離
17.2km
登り
1,265m
下り
1,391m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:56
休憩
1:20
合計
8:16
7:44
42
柳平バス停
8:26
8:27
47
9:14
9:14
43
10:17
10:29
16
10:45
10:45
23
11:08
11:08
3
11:11
11:17
6
11:23
11:23
128
13:44
13:44
51
14:35
15:30
30
ハイジの村クララ館
16:00
浄居寺バス停
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
甲府駅発7:07(JR240円)韮崎駅着7:20、同発7:30(山交タウンコーチバス、100円)柳平バス停着7:45
浄居寺バス停発16:17(山交タウンコーチバス、480円)韮崎駅着16:37、同発16:48(JR240円)甲府駅着17:08
コース状況/
危険箇所等
金ヶ岳から明野への崩壊地通過に尽きる。久々に恐怖を感じた。ロープは張ってあるが、滑る足場ゆえ一歩踏み出す度に深呼吸が必要である。このトラバースさえ無ければ、無積雪期に縦走するのは容易い。
その他周辺情報 ハイジの村クララ館:クララの湯は予想を上回る心地よさ。貸切状態だったせいもあるが、富士山や南アルプスを眺めながらの入浴は、至福の時を与えてくれる。サウナも併設。入浴料820円、貸バスタオル100円。
午前7時、甲府始発4駅目の韮崎行普通列車に乗り込む。越年登山装備の登山者2名が乗車していた。
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午前7時、甲府始発4駅目の韮崎行普通列車に乗り込む。越年登山装備の登山者2名が乗車していた。
韮崎駅から茅ヶ岳山塊を望む。
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韮崎駅から茅ヶ岳山塊を望む。
柳平まで100円で運んでくれたタウンコーチバスに感謝。
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柳平まで100円で運んでくれたタウンコーチバスに感謝。
柳平バス停を出発。今まで何度も見送ってきた茅ヶ岳山行の開始である。
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柳平バス停を出発。今まで何度も見送ってきた茅ヶ岳山行の開始である。
時折走り去る車を嫌い、農道を進む。
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時折走り去る車を嫌い、農道を進む。
深田公園には寄らず、入口からそのまま登山道へ。
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深田公園には寄らず、入口からそのまま登山道へ。
期待以上の好天。早く高みに登らねば。
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期待以上の好天。早く高みに登らねば。
石積みが、いつになく心細くさせる。
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石積みが、いつになく心細くさせる。
女岩への通行禁止個所から急登の迂回路。
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女岩への通行禁止個所から急登の迂回路。
10時、石碑を通過。
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10時、石碑を通過。
10時18分、茅ヶ岳山頂に到達。数組の登山者が、360度の眺望を楽しんでいた。
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10時18分、茅ヶ岳山頂に到達。数組の登山者が、360度の眺望を楽しんでいた。
昨日は見えなかった八ヶ岳を望む。
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昨日は見えなかった八ヶ岳を望む。
標高が増した分、南アルプスも鮮明に映る。
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標高が増した分、南アルプスも鮮明に映る。
そして雲を従える、かの山。
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そして雲を従える、かの山。
唯一無二の存在。
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唯一無二の存在。
しまった。甲斐駒を隠してしまった。
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しまった。甲斐駒を隠してしまった。
それではもう一度。
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それではもう一度。
金峰、瑞牆も近い。
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金峰、瑞牆も近い。
向う金ヶ岳。標高はここよりも60m高い。
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向う金ヶ岳。標高はここよりも60m高い。
いきなり激しい下り。
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いきなり激しい下り。
門をくぐる。
積雪無く良かった。6本爪では厳しい。
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積雪無く良かった。6本爪では厳しい。
観音峠分岐。いつかまた。
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観音峠分岐。いつかまた。
金ヶ岳南峰から富士山を望む。
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金ヶ岳南峰から富士山を望む。
11時23分、金ヶ岳に到達。昼食。カップ麺とコーヒー。
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11時23分、金ヶ岳に到達。昼食。カップ麺とコーヒー。
茅ヶ岳と富士山。
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茅ヶ岳と富士山。
岩場を振り返る。
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岩場を振り返る。
崩壊地始まる。ストックを仕舞わないと進退窮まる。
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崩壊地始まる。ストックを仕舞わないと進退窮まる。
とにかく滑る。(振り返り)
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とにかく滑る。(振り返り)
八ヶ岳の姿が見えたら難所は終わり。
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八ヶ岳の姿が見えたら難所は終わり。
落葉トラップの無い道。安堵感広がる。
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落葉トラップの無い道。安堵感広がる。
車道に出た。一旦左へ。
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車道に出た。一旦左へ。
ホントそうでした。
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ホントそうでした。
防火帯のような道路を右手に見ながら。
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防火帯のような道路を右手に見ながら。
13時44分、登山口に着く。今日も「15時までに里へ下る」自戒を果たした。
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13時44分、登山口に着く。今日も「15時までに里へ下る」自戒を果たした。
直線路をひたすら下りる。
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直線路をひたすら下りる。
この道、下りながら八ヶ岳をずっと見続けられる。
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この道、下りながら八ヶ岳をずっと見続けられる。
積雪成らないうちに登りたい前衛たち。
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積雪成らないうちに登りたい前衛たち。
ハイジの村。1月から3月は休園なのね。
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ハイジの村。1月から3月は休園なのね。
予定外の行動なので、「開いててよかった」。
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予定外の行動なので、「開いててよかった」。
クララの湯。あまり期待してなかったが。
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クララの湯。あまり期待してなかったが。
浄居寺バス停。湯冷め寸前でバスが来た。
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浄居寺バス停。湯冷め寸前でバスが来た。
韮崎駅から茅ヶ岳山塊シルエット。
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韮崎駅から茅ヶ岳山塊シルエット。

感想

 市内の快適なビジネスホテルで6時に目覚め、「年末三日連続日帰り富士見登山」二日目が始まった。7時、甲府駅発韮崎駅行きに乗車する。年越し登山の装備をした2名の姿も有った。私はといえば、連泊ゆえに日帰り最低限の装備で臨んでいた。
 韮崎駅を出発したバスは、土日祝日料金100円で柳平まで運んでくれた。終始乗客は私一人、降車の際、深く頭を下げた。車道を深田公園入口まで歩く。数台の車両が、瞬く間に抜き去ってゆく。途中、農道に入った。
 深田公園の駐車場には10台ほどの車がとまっていた。年末でも人気の有る山には多くが訪れる。公園には寄らず、準備を整え歩き始める。変化の無い、やや単調な道を緩やかに登ってゆく。やがて通行止めの女岩方向を見て右側に迂回、少しの間急登を楽しむ。バス停を出発してから2時間半、茅ヶ岳山頂に立った。
 なぜか、幾度となく見送ってきた山。その名だたる眺望にしばらく虜にされた。南アルプス、八ヶ岳、奥秩父そして富士山。これが人気の所以であろう。山々を映え渡らせる青空に感謝した。そして次なる峰から八ヶ岳すべてが見渡せることを願って、出発した。
 山頂直下の急坂を、登り返しをイメージしながら慎重に下りる。鞍部到達の頃には、この山行の全貌を解したと信じていた。金ヶ岳に至る道には、積雪期には軽アイゼンで登れそうもない岩場が在った。
 観音峠への道を分けて間もなく南峰、そこからは5分ほどで金ヶ岳に着く。茅ヶ岳よりも60メートルほど高い山頂からは、南アルプス、八ヶ岳が幾分鮮やかに映った。保温水筒で運んできた湯をバーナーで沸かし直しカップ麺に注いだ。食後は、ペットボトルに入った水を沸かし、コーヒーを淹れる。あとは下るだけ、こだわりの休憩を楽しんでいた。
 けれども解っていなかった。その下山が如何に困難であるかを。頂上を発ってから岩場の急坂に迎えられ、その後やせ尾根を進む。そして崩壊地。予想以上だった。とにかく滑る。足場を得られない。何度もロープにしがみついた。3年前に登山を再開してから初めて、滑落の恐怖を覚えた。
 緊張の連続は、その後の弛緩に大いなる満足感を与えてくれるのだろうが、今回はちっとも楽しくなかった。己の技術力の無さを痛感した。下山時には一年を振り返って思索に耽る、とんでもなかった。その作業は翌日に譲ることにした。
 林道に出合うまでの記憶がほとんど無い。直線道路から八ヶ岳の堂々たる姿を目にするまで、落葉の道にも、何のことは無い下り坂にも神経を集中させられた。これはどこかで「立て直す」必要がある。ハイジの村を思い出した。
 とは言っても、下調べ無しの行動である。着替えはホテルに置いて来ている。この展開は読んでいなかった。などとぶつぶつ言いながら村を目指し、おんじの姿に安堵する。
 クララの湯は予想以上に素晴らしかった。独り、湯に浸かりながら、眼前に広がる富士山や南アルプスがその糸を1本1本解いてくれた。予定どおりのバスに乗車できる時間だった。30分ほど歩いて北杜市営バスを待った。寒さを感じる頃、年末を走る頼もしいバスがやってきた。今夜は、お気に入りの部屋でぐっすり眠れることだろう。

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