【根尾】青 波【八谷より周回】
- GPS
- 09:30
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 961m
- 下り
- 948m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 9:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
*ジャンルをハイキングとしましたが登山道ではありません。 登りの尾根は大したヤブはなく、主稜線では青波手前にのみ濃いめのヤブあり、帰路の尾根下降点手前は放射状シロモジのバリケードあり。下りの兎谷左岸尾根は上部でヤブが酷く、見通しがきかず尾根を外しやすい。最下部では岩まじりの痩せ尾根で要注意。 登り下りの尾根はともに相当な急登です。手がかりが乏しいところではピッケルを突き立てて登りました(^^ゞ |
その他周辺情報 | 道の駅と温泉がセットであります。 【道の駅・うすずみ桜の里・ねお】 http://www.usuzumi.or.jp/sakura-sato/ 【うすずみ温泉四季彩館】 http://www.usuzumi.or.jp/index.php |
写真
感想
能郷白山の前山から南へ延びる自然林が素晴らしい長い尾根の途中にある、二等三角点・青波に登りました。
昨年4月に山友(山だよ姉さん)と南隣の三等・半中に登った帰り、青波から下山してこられたブログ・ひとり山歩き倶楽部のひとりさんと遭遇。そのひと月前にも九頭竜湖のヤブ山に登った際にお互いに目的の山は違いましたが駐車地が共通で、お話をさせていただいていたので再会ということになります。
その際、ひとりさんからとても良いコースだったと勧められていたので、山だよ姉さんと来年にぜひと決めていました。ほんとうなら花の咲く4月中旬〜下旬にと考えていましたが、雪の少なかったこの春ではその頃には稜線のヤブを抑えてくれる残雪がなくなってしまうだろうということで、前倒しでのチャレンジとなりました。
後日、山だよ姉さんのブログのこの青波レポにヤマレコのhanamaruteさんからコメントが寄せられ、すぐGWにご自身が登られたレコがアップされました。あれ?やっぱり新緑の季節も捨てがたいかも。
【駐車地〜八谷右岸尾根〜青波】
駐車地から能郷谷林道の対岸の未舗装の道を、残雪輝く能郷白山を見ながら歩きます。やがて能郷谷林道が右手から合流(こちらが合流したわけですが)。
能郷谷林道を進むと八谷への林道との分岐に到着。ここから前山からの自然林に覆われた尾根がのぞめます。青波はどのあたりかな。能郷谷林道と別れ八谷沿いの道を行きます。足元にはキケマンの黄色い花。
やがて堰堤に出合い、これを上から巻く道で右岸へ渡ります。そこから正面に見える堰堤の連続する崩落地の左岸を登ることになります。もう、どうみても相当な急登です^^;
意を決して取付けば見た目通りのとんでもない急登。これが延々と続きます。後ろにひっくり返ってしまいそうなほどの斜面にたまらずピッケルを取り出し、これを突き立てながらの登りとなります。ときおりうるさくなるものの、基本酷いヤブはありません。
やがていったん傾斜が緩み一息つけます。天気は上々、前山もながめられ、モチベーションは下がるはずもありません。美しい自然林を楽しみながら進みます。
再び傾斜が増し、カルストの尾根になり、おなじみのチクチク系の灌木が出てきます。これを大騒ぎで(なにせ痛いので)突き抜けると、残雪がチラホラとあらわれてきて前山からの主稜線に到着しました。
ここからは厳しいヤブを覚悟していましたが、拍子抜けするくらいすっきりとしており、獣道なのか?道もしっかりついています。時期を前倒ししたのに、それでも残雪はすっかり消えています。途中1か所ササヤブがうるさいところがあり、ふたたびブナを楽しみ登っていくと、青波頂上の直下で普通にヤブ山の姿となってこれをかき分けてついに二等三角点・青波に到着しました。
その先に進むと尾根上に残雪があらわれ、頂上から西の尾根(徳山湖へと落ちていく尾根)へ入ると、能郷白山の全容が見渡せる展望地がありました。よかった、ギリギリセーフですね。この雪が消えてヤブが起きてしまえばこの展望は得られないんじゃないでしょうか?当然ここでランチタイムとなりました。
【青波〜兎谷左岸尾根〜駐車地】
休憩を終え、主稜線を引返します。登ってきた八谷右岸尾根との出会いを過ぎてもいい道が続いていました。地形図にある1006m手前から残雪が出てきて、そのあたりの地形と合わさっていい雰囲気のところです。ですが、ルートが分かりづらいところでもあります。見通しのきかない季節には注意が必要かと思います。
その後徐々にシロモジの勢力が増してきて、放射状に広がった株立ち状のシロモジのバリケード地帯に突入。おけげで、すぐそこなので半中にも寄っていこうかという私の提案は山だよ姉さんに却下されてしまいました。
兎谷左岸尾根への下降点はその入口を激ヤブに覆い隠されなかなか確認することができません。案の定、外してはヤブをくぐって修正をくりかえし、なんとか尾根芯に乗りました。うれしいことに屏風山や大白木山などの展望もあります。
全面自然林なのは申し分ありませんが、尾根は顕著な痩せ尾根の激下りとなり、再びうるさいヤブに足止めされ、最後は岩の痩せ尾根となり油断する隙もありません。
最後は尾根末端すぐ手前を、想定外のお助けロープに文字通り助けられ無事着地、渡渉して舗装林道終点にでました。やれやれ、そこから駐車地へは15分ほどの道のりとなります。
根尾の名ヤブ山・青波はおすすめ通り自然いっぱいの素晴らしい山でした。残雪期に登られる記録ばかりが目立ちますが、残雪がなくても全然問題なく登れる山でした。いや、自然林に覆われた山肌の輝きを楽しむならむしろ無雪期の方がおすすめなくらいです。ただ、下山の兎谷左岸尾根だけはもういいかな?という感じですが(^^ゞ
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