冬季小屋縦走 常念・蝶ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 43.8km
- 登り
- 2,832m
- 下り
- 2,818m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:30
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:10
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:50
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:40
天候 | 全日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
[帰り]柏矢町駅 あとは全部徒歩 |
コース状況/ 危険箇所等 |
常念岳から蝶ヶ岳方面の下ってすぐの辺りは滑落の危険あり。 樹林帯はトレースのない箇所も多い。 舗装道だが、延命水から風穴の間辺りに落石危険個所が多い様子。 |
その他周辺情報 | 穂高駅や柏矢町駅から一ノ沢・三股に向かう道上にはセブンイレブンがある。地図にはYショップもあると描いてあったが、見当たらなかった。見逃したかも。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
ザックカバー
アイゼン
ビーコン
スコップ
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
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感想
使ったことのない冬季小屋。今回は、常念、蝶の冬季小屋を利用し て、槍穂を眺める縦走を企画した。また、場合によってテント泊に なる可能性もあるので、新しく買ったスノーショベル等も用意した 。水なども含めてはじめは総重量35kg。
1/4 穂高駅〜冷沢小屋(アプローチ)
アクセスは、穂高駅からの徒歩で一ノ沢から。遠い。20:15に 穂高に着いて、辺りは既に闇夜。駅前の飲食店はやってる。暗い中 を時折ヘッデンをつけながら地図を頼りに進む。普通、タクシー使 いますよね。わかります。途中にあったセブンイレブンで夕食。カ ツカレー・かぼちゃのサラダ・オレンジジュース。下りてから食べ たくなるものを先に食べておく作戦。反対から来る車が意外と多い 中を黙々と歩く。向こうからしたら、なんでこんな時間に徒歩で登 ってくるのか気味が悪かったかも。登山口の1kmくらい前にある 冷沢小屋に着いたのは0時前だった。
1/5 冷沢小屋〜常念小屋
ここからが縦走の本番。かつて晩秋の頃に登ったことのある一ノ沢 から常念岳を目指す。冷沢小屋までの道はところどころ雪が残って いたり、凍結していたりといった様子だったが、登山口までも同じ ようなものだった。登り始めも比較的雪は少なく、荷の重さを考え れば順調な滑り出し。それも徐々に変わっていって、つぼ足だった トレースに加えて、ワカンの跡が目立つようになる。胸突八丁辺り からは踏み抜きが増え、一部はピッケルが欲しくなる傾斜も出てき た。その先は崩れやすい雪の足場との戦いで、アイゼンのまま何と か押し切った。常念小屋より先に目に飛び込んでくる槍の勇姿は、 二度目でも格別だった。
常念の冬季小屋は、窓から入ることになる。この窓がなかなか開か ない。凍りついていて動きにくいようで、雪を払ってからさっきよ り力を込めたらようやく開いた。入ってすぐ下には事務机が置いて あり、それを足場にするようだが、これが完璧なまでに凍っていて 、スケートリンク並に滑る。小屋は他に利用者がいなかったので、 貸し切り状態で上の段を使わせてもらった。 小屋内は入った時は暖かいと感じたが、靴をそのまま置いていたら 凍りかけていたので、十分寒い。夜は風が強くなってきたので、 テン泊にならなくて助かった。ちなみに、小屋内はdocomoの 電波はなく、少し出て稜線まで行けば入るようになった。
1/6 常念小屋〜蝶ヶ岳ヒュッテ
朝は4時過ぎに目が覚め、朝食を摂った後、荷をまとめて6時頃出 発。小屋内が暖かいので準備や片付けも快適だった。日の出は山頂 に登りきるまでに間に合わず、途中からは見えなかったが、槍穂の モルゲンロートが見られたので良しとしよう。昨日も見えたことだ が、槍だけはまだ穂先が黒々として、それがより鋭利さを物語って いた。常念岳の山頂に着くと、思った以上に暖かい為、のんびりし てしまった。再出発すると、注意を要するクライムダウンが幾つか あり、その先の樹林帯はトレースがなくなって、 RFとラッセルで時間と体力を消耗させられた。 樹林帯から草地のピークまではワカンを使った。
蝶ヶ岳ヒュッテは想像していたより大きく、立派だった。 冬季小屋の入り口は事前に調べていた通り、かなり重かった。 中は隙間があって少し雪が吹き込んでいるが、 十分なくらい暖かい。そして、 小屋から出ずにWCに行けるのがとても助かる。 テーブルや椅子もある。そして、何より素晴らしいのが、 小屋から出て間もない位置から槍穂の絶景が見えること。 もっと言えば、北アルプス以外にも浅間、八ヶ岳、富士山、南ア、 中ア、御嶽、乗鞍、白山を含むかなり遠くの山々が見渡せる。 贅沢過ぎる。綺麗な景色の中で夕陽を見る為に外で粘っていたら、 靴紐と靴が凍ってしまったけど。ちなみに、この日も貸し切り。 仕方ないから持ってきたウィスキーは一人で飲んだ。 蝶辺りなら誰かいると思ったのになぁ。常念の小屋内と同じでdocomoの 電波はなく、少し出ると入るようになった。
1/7 蝶ヶ岳ヒュッテ〜柏矢町駅
今日は4:30起き。早過ぎても日は出てくれないし、小屋を出てすぐに絶好のロケーションがある。昨日よりシュラフ等が湿ってきているけど、今日下山だから問題ないだろう。冬の縦走はこれを解決できないものか。
7時頃、日の出を満喫し、三股に向かって出発する。常念〜蝶の稜線の風と、もう一つ心配だったのは、この下り。初見で、この時期には使われることが少ないルートだ。下り始めてすぐはトレースがあったものの、すぐになくなる。それでも地形を見ながら進んでいたが、途中で見失い、飛ばされた地図を拾いに下ったら登り返せなくなる。やむなくトラバース気味に下り続けていると、今度は沢に下りざるを得なくなる。ダメなパターン。最悪、1日分以上の食料は残っているから、ビバークしてでもなんとか登り返す手もある。地形を見る限りでは沢の分岐辺りまで頑張って、そこから尾根に登れば正規ルートに近い。その辺りまで下りれば積雪量も幾分ましだろう。結局、沢沿いの悪路を何とか乗り切って、想像していたよりヤブい尾根を突破したら、ちょうど目の前に三股まで2kmの看板が出てきた。正規ルートまで出てようやく電波が入る。
三股に着いて舗装道に出てからは約4時間かけて柏矢町の駅へ。最後はおそらく通り過ぎていく車を見送る目が捨て猫のようだったに違いない。時間が厳しくて諦めていた温泉だが、乗り換えの都合上、上諏訪の足湯にたまたま入れたのはすごくラッキーだった。
羨ましいです!
この景色が見たかったんです!
それにしても35kgて…笑
rockwellさんもUH(ウルトラヘビー)ですね!笑
登り方に共感というか共通点を感じます。
フォローさせていただきますね!
私もプロフィールや山行記録を見ると自分と近い匂いがするなと思ってました。日数も同じくらいだし。あのテラスを見つけたのも必然な感じがします。こちらもフォローさせていただきます。
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