分水嶺：母成峠〜二ツ森〜大滝山〜天狗角力取山

2017年01月07日(土) 〜 2017年01月08日(日)

• GPS: 18:01
• 距離: 24.1km
• 登り: 1,219m
• 下り: 1,295m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:10
• 休憩: 0:03
• 合計: 5:13

10:29 スタート地点
11:09 11:12 銚子ヶ滝駐車場
15:42 宿泊地

2日目

• 山行: 12:42
• 休憩: 0:00
• 合計: 12:42

6:00 宿泊地
18:42 川桁駅

【20170107】江古田04:44ж04:51池袋05:02〓05:10赤羽05:20〓06:51宇都宮06:56〓07:47黒磯07:54〓09:01郡山09:41〓09:58磐梯熱海10:08＝10:28石筵牧場1029―1043（休：羽毛服を脱ぐ）1048―1112安達太良山登山道入口・銚子ヶ滝入口―1211新母成峠（母成グリーンライン上、オーバーズボン・スノーシューを履く）1230―1316小ピーク（Co1036）―1336（休）1342―1400小コル（Co1024）―1443小ピーク（△1124.9m）1445―1518小ピーク（Co1092）―1541幕営地（Co1078）
【20170108】幕営地608―622小コル（Co1031）―637（休：羽毛服を脱ぐ）642―Co1100大地の手前で少し迷う（657〜708）―748（休）753―838小ピーク（△1148.2m）843―900小コル（Co1108）―1023急登取付―1057残置された小型運搬車―1108（休：展望あり）1110―1156二ツ森（中央峰）1204―1221二ツ森最高峰を巻く―1238小ピーク（Co1311）―1344大滝山（△1370.3m）1348―1411林道（広域基幹林道三河小田川線）―1507天狗角力取山（最高峰Co1360）1508―1557天狗角力取山（西峰Co1327）1558―1618最低コル―1730しっかりした橋（Co855、ここから歩きやすくなる）―1802林道分岐（Co661）―1808右岸への分岐（スノーシューを外す、直進し左岸を進む）1813―1830国道横断―1842川桁18:49〓19:29郡山19:42〓20:45黒磯20:52〓21:44宇都宮21:48〓23:27赤羽23:36〓23:44池袋23:55ж24:01江古田

天候

一日目：曇り、二日目：晴れのち曇り（最後は雨）

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

磐梯熱海駅から石筵（いしむしろ）牧場までバスあり（平日は4往復／日、土休祝は3往復／日）

コース状況／危険箇所等

夏道は無いと思われますので積雪期が良いでしょう。但し、雪の多寡によってコースタイムは大きく変動するものと思います。今回は平均的には時速1km程度にしかなりませんでした。ラッセルのない残雪期の方が楽ちんでしょう。スノーシューが有効。スキーは藪での取りまわしを考えても、また滑走できそうなところはほんのわずかしかないので、お薦めできません。
・Co1100m台地付近は地形が複雑なので道迷いに注意。（GPSがあった方が良い）
・天狗角力取山（Co1360m）は、痩せ尾根でとても相撲を取れるような地形ではない。西峰（Co1327m）の方がまだ若干広い。
・天狗角力取山と西にある川桁山との最低鞍部から南の沢沿いに下る道は、この時期はルート取りが容易ではない。ところどころ幅の広い道形があるものの、雪のかぶった倒木があったり、水流になって抉れていたりする。Co855mで右岸から左岸へのしっかりした橋のところからまともな林道となって歩きやすい。

その他周辺情報

磐梯熱海に温泉宿が沢山あるようですが、今回は青春１８きっぷで当日に帰京する最終列車だったので、途中下車できず割愛。

写真

1/7 9:26

郡山駅で磐越西線に乗換えです。1番線には、企画列車「フルーティアふくしま」が停車していました。

1/7 10:03

磐梯熱海につきました。

1/7 10:04

駅前には足湯があって、地元の方が入っており、この後も続々と集まってきていました。

1/7 10:09

石筵（いしむしろ）牧場行のバスが時刻通りに到着・発車。

1/7 10:20

バスの左手車窓からはこれから辿る分水嶺が望めました。雪はどのくらいあるのだろうか？

1/7 10:28

バスの終点。母成グリーンラインの入口ですね。立派な公衆トイレも設置されていました。

1/7 11:12

母成グリーンラインをしばらく行ったところに、安達太良山登山口・銚子の滝入口がありました。

1/7 12:08

カーブミラーで自分撮り。

1/7 12:22

母成峠（旧の方ではなく新の方）で身支度をしていると、北側（猪苗代町側）から除雪車が登ってきてUターンして帰って行きました。ちょっと変な人がいると思われたことでしょうね。

1/7 12:29

ここでスノーシューを装着。

1/7 12:32

いよいよ分水嶺を辿ります。

1/7 12:47

あれっ、先行者のトレースか？　カモシカくんでした。ウサギさんとカモシカくんの足跡が沢山あります。

1/7 13:12

やや展望が開けると東側に和尚山のスカイラインの一部が見えました。山頂は雲の中のようです。

1/7 13:42

真上の方は青空も見えるのですが、山並みの近辺は季節風の影響かしつこい雲が留まっています。

1/7 16:25

15:30を過ぎたところから幕営地を探しつつ歩き、風の弱そうなところを整地しました。

1/8 8:07

【ここから二日目】初日よりも良いお天気。前方に見えている三角点峰（△1148.2m）を目指して進みます。

1/8 8:07

樹々の合間から二ツ森も見えてきました。

1/8 9:43

さらに進むと、真っ白な安達太良連峰が見えてきました。

1/8 9:43

そして、二ツ森も大きくなってきました。

1/8 10:23

いよいよここから急登になります。

1/8 10:57

こんなところに小型運搬車が残置されていました。

1/8 11:09

少し見晴らしの良いところに出ました。

1/8 11:09

左の方をズームしてみると、和尚山。

1/8 11:46

さらに登っていくと、安達太良連峰が綺麗に見える場所に出ました。安達太良山は乳頭山と呼ばれるだけの形ですね。

1/8 12:03

二ツ森（中央峰、もしくは南峰？）に到着しました。北側には吾妻連峰が広がっています。一番高いのが西吾妻山で、その左（木の枝の陰）に西大巓。グランデコスノーパークからBCできますね。

1/8 12:04

もう少し右にカメラを振ってみると、中央に中吾妻山、さらにその右に昭元山から東吾妻山につらなる山並み。

1/8 12:30

二ツ森を過ぎて主峰（西峰、もしくは北峰？）を振り返ったところ。

1/8 12:32

二ツ森の左手遠方には中吾妻山。

1/8 12:42

このあたりの霧氷は、樹氷の赤ちゃんのような感じです。

1/8 13:24

行く手に川桁山も見えるようになってきました。

1/8 13:47

大滝山です。三角点も見つからなければ、山頂標識の類もありませんでした。

1/8 13:49

目指す天狗角力取山が見えてきました（中央）。右に川桁山。

1/8 13:50

そして、磐梯山も！

1/8 13:52

南東側には、長い林道が山肌を削っています。

1/8 13:59

大滝山の下りから、天狗角力取山〜川桁山。

1/8 14:03

左から、天狗角力取山〜川桁山。右奥に磐梯山。

1/8 14:02

さらに磐梯山の右手をズームアップしてみると、真っ白な飯豊連峰ですね。

1/8 14:03

天狗角力取山から左手には、分水嶺が続いています。今回はどうも時間切れのようです。宿題にとっておきましょう。

1/8 14:09

林道が見えてきました。

1/8 14:11

広域基幹林道三河小田川線というそうです。

1/8 14:11

開通記念碑。平成3年10月17日開通とのこと。福島県知事さんの署名付。

1/8 14:19

天狗角力取山への登りから、大滝山を振り返ったところ。

1/8 14:46

着きそうでなかなか着かない天狗角力取山。

1/8 14:54

頂稜部は細長く、結構切れています（特に南側）。とても相撲を取れるような地形ではありません。

1/8 15:58

分水嶺を離れ、西峰へと進んだら、こちらには山頂標識がありました。確かに会津百名山では、標高1327mとなっています。こちらも広いとは言えませんが、主峰よりは相撲が取りやすいので、地名からするとこちらが「主峰」ですね。

1/8 16:15

川桁山との最低コルからの尾根筋には、黄色や赤色のテープがありました。

1/8 16:18

最低コルに降り立ちました。ここから南側の谷に下ります。この時点ですでに16時をまわってしまいました。日没は16時半。休憩は抜きです。

1/8 16:29

ところどころ雪が割れて水が出ています。

1/8 16:31

大分薄暗くなってきてしまいました。

1/8 17:29

広い林道に出たのが、17時半。やれやれ、なんとかなりそうだ。

1/8 18:13

雪が無くなったところで、スノーシューを外して、あとは列車に間に合うように急ぐのみ。

1/8 18:43

川桁駅到着。東京方面の（青春18きっぷでの）終電車に約5分間に合いました。・・・が、ホームを間違えて危うく乗り過ごしそうになってしまいました（汗）。

撮影機器：

COOLPIX AW120 ニコン

感想

nomoshin

ライフワークの中央分水嶺歩き。

前回（2016年3月）辿った区間の北側、積雪期ならではのコースに挑戦。母成峠から南下し、当初予定では、前回の区間と繋げる計画だったのですが、ラッセルで時間を費やし、なんと平均時速1km程度の牛歩。結局、天狗角力取山までとし、そこから西側へ下山しました。（三連休ですし、予備食も準備してあったのですが、天気予報が悪すぎました。）

カモシカやウサギの足跡はたくさんありましたし、一部の区間ではガイドして貰いました。樹々、枝、笹のうるさいところや、湿雪の深いところなどもところどころありましたが、何とか踏査できて、充実感満載の山歩きでした。でも、それほど展望が良いわけでもなく、はっきり言って、篤志家（変人？）向けですかね。山頂標識もなく（会津百名山の天狗角力取山・西峰のみあり）、もちろん誰にも会いませんでした。