荒倉山
- GPS
- 03:30
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 820m
- 下り
- 812m
コースタイム
龍珠院 09:10-09:15
平川峠 09:45
荒倉山 10:25-10:40
平川峠 11:05
龍珠院 12:10
穴山橋バス停 12:25
天候 | ほとんど雲もなく晴れ渡り、天気も展望も申し分ない1日でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
韮崎駅 08:38-(山交タウンコーチバス)-08:54 穴山橋バス停 (帰り) 穴山橋バス停 12:35-(韮崎市営バス)-13:06 韮崎駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
荒倉山は、昭文社「山と高原地図」の収録エリアから外れている上、山梨百名山にも入っていない、いたって地味な山です。ガイドブックも、山と溪谷社の「山梨県の山」が取り上げている程度で、知名度も低いと思わます。 それでも、次に南アルプスに行ったら登ろうと思っている鳳凰三山の格好の展望台とされているので、前からちょっと気になっていた山なのでした。 登山口となる穴山橋へは、韮崎駅からバスが出ていて、山交タウンコーチと韮崎市営のどちらの路線でも行くことができます。 距離的には、中央本線の穴山駅から直接歩くこともできそうですが、その場合はかなりの高低差が加わってしまうのが難点です。 登山道は穏やかで歩きやすく、問題になるような箇所はありません。道標も十分に立っていて、それに頼って歩くだけでもOKでしょう。 ただしこの日はまとまって降った雨の直後だったので、龍珠院から平川峠までの間は、盛大にぬかるんでいました。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
私のほかには1人しか乗客のなかった下教来石下行きのバスを穴山橋バス停で降りて、西に延びる細い道のほうを見ると、いきなり「↑荒倉山」という大きな看板が目に入ってきました。
そしてこの先は「山梨県の山」にも書かれていた通り、辻々に標識が立っていて、全く迷うことなく歩くことができます。
ただし、ほどなく大きく蛇行する車道を串刺しするショートカットの山道に入るのですが、登った先で車道に戻る出口には目印がなかったので、ここだけは行きに良く覚えておかないと、帰りに見過ごしそうでした。
その後は集落の中を抜けて、墓地の間を少し登ると、龍珠院の前に出ます。小さいながらも小綺麗な境内は、手入れが行き届いて居心地も良さそうで、少し中を覗くと、本堂の中もとてもきれいでした。
龍珠院のすぐ先で、帰りに下ってくる予定の円池からの道を分けて、平川峠へ直接向かう左の道に入ります。
するとしばらくの間は、前日まで4日間に渡って降り続いた雨の影響で、道の中まで水の通り道となっていて、とても歩きにくくなっていました。
そうでなくても道は荒れ気味です。車でも入れる状態の道が続いて、車の轍で道のあちこちが深く掘られており、そこが川のようになっています。さらに雨後の湿度でムシムシしていて、この区間は不快指数の高い道でした。
それでも、道が沢の近くを離れて尾根を進むように変わると、道の様子も一変して歩きやすくなりました。
ここからは古くからの峠越えの道に違いなく、なだらかな傾斜を自然に結んだ、心地よい道です。尾根に出たことで風も入るようになって、不快指数もかなり軽減されました。
気持ち良くジグザグの山道を登っていくと、やがて林道に出て、そこが平川峠でした。かつて鳳凰三山まで通じていた登山道が乗り越していた峠らしいのですが、今では無粋な林道が尾根を貫通していて、往時の面影は残されていないようでした。
平川峠から少しだけ林道を歩いた後で、標識に従って山道に入ると、あとは頂上まで歩きやすい山道が続いていました。
その途中では再び林道と絡むことになって、林道終点には駐車スペースもありましたが、停められている車はありません。
今日はこれまでも、またこの先でも、登山者の姿も登山者のものらしい車も一切見なかったので、もしかすると、今日荒倉山に登ったのは私だけなのかもしれなかったです。
林道終点から先では、かなり急な斜面になりますが、丹念にジグザグを描いているため、道そのものの傾斜は緩やかさを保っています。
「つぶらの松」という見事な一本松の立つ所に来ると、北側が切り開かれていて、真正面に八ヶ岳が眺められる絶好のビューポイントとなっていました。ここから頂上までは、もう僅かな距離を残すのみです。
たどり着いた頂上は、案の定、誰もいない静かな頂上でした。富士山の方角だけ樹木が切り開かれており、丸太のベンチに腰掛けたときに、ちょうど富士山を正面に捉える格好になっていました。
木立の中の頂上を通り過ぎてさらに奥へ進み、僅かに下っていくと、西側の切り開きから、お目当ての鳳凰三山が目前に現れました。
さすがにこれだけ間近から見上げると迫力は満点です。しかも、三山の稜線にほぼ正対する方角からの眺めなので、3つのピークそれぞれの、稜線からせり上がるさまがハッキリ見て取れます。ここまで見事な鳳凰三山の姿を拝める地点は、ほかにはそうそうないのではないでしょうか。
鳳凰三山の眺めを堪能した後は、頂上に登り返して、富士山が見えるベンチで少しまったりしていきました。
登る時に穏やかに感じた道は、下りでも快適に歩けて、あれよあれよという間に平川峠まで下ってしまいました。
平川峠からは、一旦北側を大きく回って龍珠院を目指す荒倉山林道に入ります。
このコースは、距離が長い代わりに眺めが良いとして紹介されていたのですが、でもそれは木々が葉を落とした季節のことだったらしく、この日は期待外れで終わりました。
途中で1箇所、林道を外れて西側に延びる踏み跡を追っていくと、その先が鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳を望む展望地になっていましたが、展望が良かったのはここだけでした。
かなり歩いて、進行方向が南向きに変わった先で、林道を道なりに進んでいくと宗泉院に下ってしまうので、分岐点で右手の林道を選んで、未舗装の道に入ります。
しばらくすると、右手側に円池が現れました。ネット上の記事では涸れていることが多いと書かれている池ですが、今日は前日までの雨のおかげか、僅かな量ではあるものの、一応は池と呼べるだけの水溜まりになっていました。
その後、龍珠院の直前まで行くと、登りに歩いた山道との分岐点に出て、あとは往路と同じ道を戻るだけです。
車道歩きになった先では、目印のないショートカット山道の入口を往路の記憶から思い出して、穴山橋バス停へ向かいます。
穴山橋交差点では、朝に乗ってきた山交タウンコーチのバス停が国道沿いにあったのに対して、韮崎市民バスのバス停は国道から南へ分岐する道に入った郵便局の前にあって、少し見つけにくかったです。
でも市民バスは自由乗降の取り扱いをしているので、バス停が探せなくても走っているバスを見つけて呼び止められれば、乗車は可能なようでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_04_06/mt2009_04_06.html#20090509
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