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Yamareco

記録ID: 1093658
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

神庭尾根,笙ノ岩山,蕎麦粒山,日向沢ノ峰,赤杭尾根末端

2017年03月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
ハッシー その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:07
距離
17.3km
登り
1,452m
下り
1,677m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:46
休憩
1:22
合計
8:08
9:02
1
桜平バス停
9:03
9:03
105
神庭尾根入口
10:48
10:51
3
10:54
11:10
13
11:27
11:30
2
11:32
11:32
25
11:57
11:57
20
12:17
12:19
7
12:26
12:49
20
13:09
13:09
12
13:28
13:54
19
14:13
14:13
17
14:30
14:34
16
14:50
14:52
4
14:56
14:56
8
15:42
15:42
4
15:46
15:46
7
16:37
16:37
9
16:46
16:46
24
17:10
今回のルートに類似する記録については,
2015年7月11日記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-674226.html
2014年11月1日記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-662260.html
上記を御参照ください。

 ※凍結した雪道のほかは,ハイペースで歩いた。このコースにおけるコースタイムは,もう少し長めにとった方が良い。赤杭尾根以降は,日没後でもヘッドライトがあれば苦慮しない。
 ※神庭尾根は,ほぼ全編を急坂・直登の道のりと考えた方が良い。歩き易い道ではあるが,平穏な部分は,皆無に等しい。
 ※蕎麦粒山は,夏季は,虫が多く,食事休憩・長時間休憩に適さない。
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2017年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:JR奥多摩駅(8:21着) → 【バス(8:35発 東日原行き)】 → 桜平バス停
帰り:JR川井駅(17:30発)
コース状況/
危険箇所等
 1 神庭尾根は,序盤は,倒木帯を直登。その後,急傾斜をひたすら登る。特に夏季は,体力消耗に注意。また,鹿柵の左側を維持して進む。岩稜帯は,谷側に巻かずに登るのがベター。
 2 笙ノ岩山から蕎麦粒山までは,アップダウンが多い。
 3 赤杭尾根末端部分(下山地)は,案内看板がなく,駅からのルートが分かり難い。登山口として使う場合には,十分な道確認が必要。
JR奥多摩駅
今回は,ホリデー快速で到着。多くの登山者がバスに急ぐ。
2017年03月25日 08:28撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
3/25 8:28
JR奥多摩駅
今回は,ホリデー快速で到着。多くの登山者がバスに急ぐ。
東日原行バスに並ぶ人
今回は,途中の川乗橋バス停までのバスが増便・臨時発車となった。
2017年03月25日 08:33撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
3/25 8:33
東日原行バスに並ぶ人
今回は,途中の川乗橋バス停までのバスが増便・臨時発車となった。
桜平バス停
神庭尾根の入口
2017年03月25日 09:05撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 9:05
桜平バス停
神庭尾根の入口
遭難者の情報提供要請の張り紙
2017年03月25日 09:05撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 9:05
遭難者の情報提供要請の張り紙
神庭尾根入口
フェンスの穴から入る。
2017年03月25日 09:08撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/25 9:08
神庭尾根入口
フェンスの穴から入る。
序盤は,倒木帯の急登。手足による直登を要する。
※踏み跡はあるが,当てにならないので,直登した方が無難。
2017年03月25日 09:10撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 9:10
序盤は,倒木帯の急登。手足による直登を要する。
※踏み跡はあるが,当てにならないので,直登した方が無難。
右手(東側)に鹿柵が現れる。しばらくは,鹿柵沿いを歩く。
2017年03月25日 09:19撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 9:19
右手(東側)に鹿柵が現れる。しばらくは,鹿柵沿いを歩く。
右手(東側)に鹿柵が現れる。しばらくは,鹿柵沿いを歩く。
2017年03月25日 09:31撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 9:31
右手(東側)に鹿柵が現れる。しばらくは,鹿柵沿いを歩く。
モミの巨木
2017年03月25日 09:35撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 9:35
モミの巨木
急登だが,概して歩き易い。
2017年03月25日 09:37撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/25 9:37
急登だが,概して歩き易い。
自然林が多くなる。
2017年03月25日 10:09撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 10:09
自然林が多くなる。
岩交じりの若干細い尾根
2017年03月25日 10:11撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/25 10:11
岩交じりの若干細い尾根
登りは続くよ どこまでも〜
2017年03月25日 10:23撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/25 10:23
登りは続くよ どこまでも〜
この岩を乗り越える。谷側に巻かない方が良い。
2017年03月25日 10:25撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 10:25
この岩を乗り越える。谷側に巻かない方が良い。
最後の登り
2017年03月25日 10:49撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 10:49
最後の登り
鳥屋戸(トヤド)尾根と合流
この看板の向こう側(正面)の神庭尾根から登ってきたのである。
2017年03月25日 10:52撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 10:52
鳥屋戸(トヤド)尾根と合流
この看板の向こう側(正面)の神庭尾根から登ってきたのである。
笙ノ岩山
2017年03月25日 10:57撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 10:57
笙ノ岩山
笙ノ岩山の二等三角点
2017年03月25日 10:58撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 10:58
笙ノ岩山の二等三角点
笙ノ岩山
古いながら山名標識がきちんと設置されている。以前は,倒れていたこともあった。
2017年03月25日 10:58撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 10:58
笙ノ岩山
古いながら山名標識がきちんと設置されている。以前は,倒れていたこともあった。
美しい松の木。遠くは,川苔山?
2017年03月25日 11:20撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 11:20
美しい松の木。遠くは,川苔山?
三ツドッケ(天目山)が見える。
この後,あの長沢背稜と合流する。
2017年03月25日 11:26撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/25 11:26
三ツドッケ(天目山)が見える。
この後,あの長沢背稜と合流する。
凍結した雪道
大変滑り易い。アイゼンを持参しなかったので,難儀した。
2017年03月25日 11:36撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/25 11:36
凍結した雪道
大変滑り易い。アイゼンを持参しなかったので,難儀した。
凍結した雪道
大変滑り易い。アイゼンを持参しなかったので,難儀した。
2017年03月25日 12:03撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 12:03
凍結した雪道
大変滑り易い。アイゼンを持参しなかったので,難儀した。
この後,あの長沢背稜と合流する。
2017年03月25日 12:13撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 12:13
この後,あの長沢背稜と合流する。
鳥屋戸(トヤド)尾根を示す看板
2017年03月25日 12:21撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 12:21
鳥屋戸(トヤド)尾根を示す看板
蕎麦粒山(全景)
2017年03月25日 12:30撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 12:30
蕎麦粒山(全景)
蕎麦粒山を示す山名標識
2017年03月25日 12:30撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 12:30
蕎麦粒山を示す山名標識
蕎麦粒山からの景色(西側)
2017年03月25日 12:30撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/25 12:30
蕎麦粒山からの景色(西側)
蕎麦粒山の三角点等
2017年03月25日 12:30撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/25 12:30
蕎麦粒山の三角点等
 蕎麦粒山から日向沢ノ峰までの区間は,アップダウンが多いものの,広々として歩き易い。
2017年03月25日 12:58撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 12:58
 蕎麦粒山から日向沢ノ峰までの区間は,アップダウンが多いものの,広々として歩き易い。
振り返って蕎麦粒山
2017年03月25日 13:08撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 13:08
振り返って蕎麦粒山
オハヤシの頭
有間山稜の入口
2017年03月25日 13:24撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 13:24
オハヤシの頭
有間山稜の入口
 日向沢ノ峰付近の谷。以前は,この谷を下降して,谷筋を進み,落合まで歩いたことがあった。(2014年11月1日記録参照。)
 地形図には,破線で掲載されている。また歩きたい。
2017年03月25日 13:29撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 13:29
 日向沢ノ峰付近の谷。以前は,この谷を下降して,谷筋を進み,落合まで歩いたことがあった。(2014年11月1日記録参照。)
 地形図には,破線で掲載されている。また歩きたい。
日向沢ノ峰
晴れていれば,富士山をきれいに望むことができる。景観の良い場所。温度計と簡素なテーブルがある。
2017年03月25日 13:34撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
3/25 13:34
日向沢ノ峰
晴れていれば,富士山をきれいに望むことができる。景観の良い場所。温度計と簡素なテーブルがある。
日向沢ノ峰
晴れていれば,富士山をきれいに望むことができる。景観の良い場所。温度計と簡素なテーブルがある。
2017年03月25日 13:34撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 13:34
日向沢ノ峰
晴れていれば,富士山をきれいに望むことができる。景観の良い場所。温度計と簡素なテーブルがある。
日向沢ノ峰
現在,2度。
2017年03月25日 13:35撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 13:35
日向沢ノ峰
現在,2度。
岩場を巻く。
2017年03月25日 14:08撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 14:08
岩場を巻く。
どうやって,あのような岩石が生じたのか。
2017年03月25日 14:10撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 14:10
どうやって,あのような岩石が生じたのか。
踊平
2017年03月25日 14:16撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 14:16
踊平
川苔山と思われる。
2017年03月25日 14:28撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 14:28
川苔山と思われる。
赤杭尾根分岐
ここから下山を開始する。
2017年03月25日 14:46撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 14:46
赤杭尾根分岐
ここから下山を開始する。
アイゼンがなく,地面が凍結していたので,とても神経を使う。
2017年03月25日 14:46撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
6
3/25 14:46
アイゼンがなく,地面が凍結していたので,とても神経を使う。
ここも難儀した。(アイゼンなし。)
2017年03月25日 14:54撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 14:54
ここも難儀した。(アイゼンなし。)
いったん舗装路に出る。
2017年03月25日 15:32撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 15:32
いったん舗装路に出る。
こうした地帯をひたすら歩く。緩やかなので,ペースは上がる。
2017年03月25日 15:47撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 15:47
こうした地帯をひたすら歩く。緩やかなので,ペースは上がる。
本仁田山
2017年03月25日 15:51撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 15:51
本仁田山
赤杭山
山名標識は,「赤久奈山」となっている。どちらが正しい漢字表記なのか。
2017年03月25日 15:55撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/25 15:55
赤杭山
山名標識は,「赤久奈山」となっている。どちらが正しい漢字表記なのか。
赤杭山の三等三角点
2017年03月25日 15:55撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 15:55
赤杭山の三等三角点
前回は,古里駅から登ってきた。今回は,赤杭尾根末端の川井駅方面に歩く。
2017年03月25日 16:25撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 16:25
前回は,古里駅から登ってきた。今回は,赤杭尾根末端の川井駅方面に歩く。
やや藪がある。
2017年03月25日 16:54撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 16:54
やや藪がある。
終盤の斜面。ロープが設置されている。なくても特に難儀しない。
2017年03月25日 17:01撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 17:01
終盤の斜面。ロープが設置されている。なくても特に難儀しない。
分かり難い出口。
2017年03月25日 17:03撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 17:03
分かり難い出口。
ここに出る。「お決まり」のお墓がある。
2017年03月25日 17:03撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 17:03
ここに出る。「お決まり」のお墓がある。
この金属製の柵を開けて通る。鍵を閉めること。
2017年03月25日 17:04撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 17:04
この金属製の柵を開けて通る。鍵を閉めること。
(反対側から)この金属製の柵を開けて通る。鍵を閉めること。
2017年03月25日 17:05撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 17:05
(反対側から)この金属製の柵を開けて通る。鍵を閉めること。
道なりに歩く。
2017年03月25日 17:05撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/25 17:05
道なりに歩く。
登る際は,ここを左に入る。
2017年03月25日 17:08撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 17:08
登る際は,ここを左に入る。
奥多摩大橋前に出る。
2017年03月25日 17:12撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
3/25 17:12
奥多摩大橋前に出る。
JR川井駅
2017年03月25日 17:14撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
3/25 17:14
JR川井駅
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ 防寒着 ズボン 靴下 雨具 ザック 昼ご飯 非常食 飲料 地図(地形図) 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル カメラ 熊鈴
備考 アイゼン!

感想

 今回は,登山経験が豊富な同伴者が笙ノ岩山登頂をリクエストされたこともあり,笙ノ岩山を経由するコースを選定した。神庭尾根を起点とするところ,神庭尾根は,バリエーションルートである。なお,この尾根は,私が登山地図の踏査ボランティアのために歩いた(踏査した)ルートであるとともに,夜間登山をしたルートでもあり,バリエーションルートながら大変馴染み深い。ヤマレコ記録においては,2015年7月11日,2014年11月1日各記録を参照していただきたい。

 さて,まず,ホリデー快速によりJR奥多摩駅に到着した。同伴者の始発列車に合わせた。さすがに,駅前は,バス待ちの行列ができていた。一方,4,5人がビラを配っている。確認すると,遭難者情報の提供の要請である。写真の通りであるが,我々が歩くルートと多く重なっている。

 東日原方面のバスは,1台増便(増便バスは川乗橋バス停行き。)があり,難なくスムーズに乗車できた。しかし,我々が下車したい「桜平バス停」の手前で,下車ブザーを鳴らしても,運転手は,通過してしまった。次のバス停で降りた。おそらく,当該運転手においては,桜平バス停で下車する者は通常いないとの先入観が強く働いたのだろう。それだけ,何の登山道らしきもののないバス停位置である。

 ともあれ,一つ先のバス停から桜平バス停まで歩き,「お決まりの」落石防止用フェンスに開けられた穴から山に入る。神庭尾根の入口である。

 神庭尾根は,私にとって,4回目である。一部繰り返すが,初回は,登山地図の作成のための踏査として歩き,その後は,夜間登山をした。馴染み深い尾根である。

 神庭尾根序盤は,倒木地帯の急登である。とにかく,上に向かって手足を使い急登する。踏み跡はあるが,私のこれまでの経験上,当てにはならず,無視した方が早くて気楽である。

 その後,方向をやや東に変え,相変わらずの急登を続ける。鹿柵が現れるが,必ず,その左側を通るようにしたい。鹿柵の分岐があるが,右側に入ってはならない。

 色々ありながら,とにかく登り続けると,鳥屋戸(トヤド)尾根と合流する。鳥屋戸尾根は,昭文社地図では,破線路となっているが,何の支障もない平穏な道である。しばらく進む。

 そうすると,笙ノ岩山に到着する。山名標識があるものの,地味な広場となっている。写真撮影後,早々に後にする。

 蕎麦粒山までは,明瞭な道ながらアップダウンが多い。また,今回は,凍った残雪により滑り易く,非常に通行が難儀した。脱着の容易なアイゼンがあった方が良い。

 蕎麦粒山は,長沢背稜の稜線上にある。遠くから見て,蕎麦の粒のように岩が配置されていることから名づけられたらしい。今度,この山頂で,蕎麦を食べてみたい。

 蕎麦粒山から長沢背稜をしばらく歩く。防火林なのか,大変広々として,清々しい。ただし,アップダウンはある。そして,日向沢ノ峰に着くのであるが,私は,2014年11月1日記録のとおり,この手前から谷下りをしたことがある。今回,その入口を再確認しようと,眺めてみた。中々の急斜面である。ここは,草木の多い時期が適していると思うとともに,再度チャレンジしたいと思った。

 日向沢ノ峰は,展望の良い場所である。あいにく,今回は,曇っており,展望は良くなかったが,それでも,周辺の秩父・奥多摩の山々は立派に見える。ここで,初心者と思われる6人組のハイカーとすれ違った。現在時刻は,午後2時。何と,これから,蕎麦粒山に行き,ピストンして,川苔山から下山するとのことである。少し,無謀である。

 我々は,川苔山には行かず,手前の赤杭尾根を利用して下山を開始した。この尾根は,JR古里駅に向かうのが一般的であるところ,それは,我々は経験済みであったので,より長い(赤杭尾根の末端まで行く)JR川井駅までのコースを歩いた。概ね平穏な下り坂であるものの,とにかく長い。単調さが心理的長さを強調する。

 下山地は,何の標識もない荒廃した地帯に出る。金属製の鍵付き扉(容易に開けられる。)を経由しなければならない。そして,駅前の道のりが分かり難い。ここは,一般道とはいい難い。

 ともあれ,JR川井駅に到着。駅前にいた地元の方としばらく今回のルートについて会話した。当該地元の方は,今度私と山に行きたいとのことであり,同意した。

 色々あったが,今回も充実した楽しい山行であった。同伴者に感謝したい。

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