岩手山 屏風尾根

2017年03月26日(日) [日帰り]

• GPS: 07:17
• 距離: 11.8km
• 登り: 987m
• 下り: 979m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:42
• 休憩: 0:35
• 合計: 7:17

8:49 スタート地点
9:02 9:02 岩手山七滝登山口
9:45 9:46 七滝コース最短登山口
13:10 13:44 赤倉岳
15:27 15:27 七滝コース最短登山口
15:55 15:55 岩手山七滝登山口
16:06 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

七滝登山口入口に「一般車通行止め」の看板があったので、近くの森林ふれあい学習館フォレストアイに駐車させてもらった。お断りしようとしたら、朝は閉館時間だったようで無断駐車になった…すみません。

コース状況／危険箇所等

トレース、赤テープなし。雪深く、上部は急傾斜。ワカン、スキーなどが必要。
稜線は岩場あり。

その他周辺情報

八幡平ハイツ日帰り入浴650円

写真

ギザギザ屏風尾根

ここから歩きだす

七滝

まだ見ごたえあります

雪深い

アルパインな黒倉山

森林限界にでても

まだ雪質悪し

ようやく最初のピーク

ギザギザ地帯始まり

ここは左から巻く

足がとまったかな

薄く岩手山頂ドーム

ここまでにしとくか

んだね〜

お昼にしましょ

小畚山

茶臼岳

裏岩手縦走路

後ろは地獄谷と

鬼ヶ城

もったいないけど

帰ります

鬼ヶ城を振り返る

シラビソの密林を抜け

雪庇帯を下る

明るいブナ林

中央左の米倉が目標だったが、右端二つ目の岩峰までしかたどり着けず

先週三ツ石から遠望　
左の白い尾根を辿った

感想

ad70s

岩手山を北側八幡平方面から見ると、その山頂ドームを守るように、ギザギザの岩峰群が連なっている。これが屏風尾根と呼ばれる夏道のない尾根である。ヤマレコでも歩かれた記録はごくわずかでいずれも冬季、残雪期である。情報が少ないのでやや秘境感あり。興味深い。
今日は七滝を経由して、屏風尾根の右端（西端）に乗り上げ、あとは凸凹の尾根を横に辿って赤倉岳から米倉（一番目立つ巨大岩峰）へ縦走する計画。

七滝以降は古いトレースがしばらく見え隠れしたが、それも間もなく深雪に消えた。ブナ林がしばらく続き、次第に急になってくる。雪庇や小さな雪壁状のギャップも増え、雪が深いのでなかなか進まない。3時間で稜線に出るという当初の目標は、あっさり諦める。せめてワンピーク踏みたいがどうなるか。

尾根が狭まってオオシラビソが立てこんでくると稜線は近い。森林限界を越えてもクラストしていないのでがっくり。風で飛ばされ雪が少し減ったのが救い。大展望を楽しみながら無木立の急斜面をゆっくりと登る。地獄谷から吹き上げる風が冷たく、右手の黒倉山の東面断崖が凄まじい迫力だ。

最初のピークを越えると屏風尾根の全貌が見えた。行く手に岩峰が幾つも連なって、その奥に岩手山の山頂ドームが雲に見え隠れしている。もう登りはほぼ終わった感じだが、1時も過ぎてかなり疲れた様子。今日はここまでとし、八幡平、裏岩手の絶景を眺めながらゆっくりお昼休憩にした。巨大な岩峰の基部は風があたらずお日様が射して、なかなか快適。

米倉まで達せずちょっと残念だが、冬山は雪次第なのでまあ仕方がない。次は雪面が締まった日にまた。一日どなたにもお会いせず、静かな岩手山を堪能できてまずまず満足。

と思って下山してたのだが…
連れがザックに外付けにしていたグリベルの10本アイゼンを片方紛失してしまう。七滝まで戻ってから気づいた。落としたのは森林限界付近のシラビソの林かブナ林上部だろうか。行かれる人はまずいないと思うが、万一見つけられたら、お知らせいただければ幸いです。

→失くしたアイゼン、八幡平のネイチャーガイドのひらやまさんに見つけていただいた。感謝申し上げます！

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最後に。
那須で雪崩遭難が起こった。ただただ亡くなられた方と家族の無念を想う。若い人たちだけになおさら。胸が痛みます。

コメント

kamadam

屏風尾根
岩手山にこういう尾根もあるのですね。鬼ケ城の反対側の外輪ということになるのでしょうか。岩場でゴツゴツして見えます。アイゼン必須でしょうか。

外付けしていて落としたということですね。発見されるといいのですが・・

cheezeさんに変わられてからはあっさり目の文章でしたが、久しぶりに読み応えありました。やっぱりこういう文章が読みたいです

ad70s

Re: 屏風尾根
おはようございます。先ほどお客様を古川駅に見送ってきました。下の女の子はまだ9カ月で、抱っこするとすぐに泣いちゃいますので、あまり触れられず
kamadamさんは、松尾八幡平方面から岩手山をご覧になる機会はあまりないでしょうね。一見の価値ありますよ。歩いてみたくなる凸凹です。岩峰は全て巻くことができるので、登攀ではありませんが、雪質によってはアイゼン必携となりますね。ただこの日はスノーシューで通しました。核心部まで到達しなかったので。八幡平リゾートのスキーリフトを利用できれば、半分位の時間で稜線の赤倉岳に到達できるのではないでしょうか。
体力があって雪が沈まなければ、岩手山ピークまで狙えるでしょう。以前白い犬さんが、同コースを同時期に歩かれ、10数時間かかって米倉まででした。雪がとにかく深いんですよ。ソロなら4月以降、雪が固まってからでしょうね。なお夏場は濃いはいまつの藪のようです。いつか機会があれば、kamadamさんらしいルートで歩いてみてくださいね。

最近は味付けもあっさり目が好みになってましたが、時々濃い味も 　kamadamさんの先鋭的な記録と違って、私のは本当に平凡なものなので、力入れて書くと浮いてしまいます

ゲスト

落としたアイゼン
ひらやまよりこさんのブログに、アイゼン拾ったと書き込みがありました！
コメント入れてみてください！
http://noyamawokakeru.blog.fc2.com/

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Re: 落としたアイゼン
tara-さん、ありがとうございます！
買い直さなくてすみそう。何より山のゴミが減ってよかった！
早速連絡してみますね。