記録ID: 110684
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ハイキング
伊豆・愛鷹
安倍奥・山伏(田代〜山伏〜田代)[本州横断シリーズ]
2010年07月11日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 2,461m
- 下り
- 2,458m
コースタイム
井川・田代6:30-9:00林道途中9:10-11:05山伏峠11:15〜11:40山伏11:45〜12:00山伏避難小屋12:15-12:45猪ノ段分岐-13:20牛首峠-14:00百畳峠-16:50田代バス停17:15-17:30駐車スペース着。
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
どうやって本州横断のこの間隙を繋ごうか考えた。とても長いと思われた安部奥山稜も拘って何とか山伏〜静岡海岸までが繋がった。今回、井川・田代の諏訪神社付近に車を止めて山伏を往復してくることにした。 気が付いたら朝3時。慌てて準備をして、3時35分に家を出る。静岡市街を走っているうちに夜が明ける。安部奥の末端、静岡市街の浅間神社まで延びている尾根筋を右手に見ながら車を進める。ついこの間、ここを歩いたばかりだ。きっとまた早朝、トレーニングも兼ねて多くの人がこの尾根筋を歩いていることだろう。車は走るうちにだんだんと右側の尾根は高まるだけ高まって竜爪山となる。このくらいになると本当に山は巨大だ。口坂本に行く道は、路肩が崩落しているとかで、通行止め。しかたなくナビの示したルートとは違う直進ルートを行く。 天気は曇りだが、高曇りで今日は午前中はもつだろう。富士見峠を超えて今度はひたすら下る。本当に遠い。井川湖ができる前は、こんな道もなかったのだろうから、ひたすら接岨峡の道をあがっていったのだろう。やがて道は井川湖の堤体の上を通り、対岸を北上することになる。諏訪神社についたのが6時15分ころ。民宿ふるさとの前に出てみると道が広くそこに路肩の広場に駐車。 6:30 出発する。一旦、諏訪神社まで行きお参りをする。すぐに畑薙ダムと小河内との分岐。地図を見て直進する。下り、小河内大橋を渡るとすぐに小河内の集落である。そこにはバス停もある。右をみると川を渡る朽ち果てた吊り橋が見える。渡り口に行ってみるとこれはもう放置された廃橋である。昔は車は来れず、この橋で歩いて渡ったのだろう。歴史を思わせる。さて、ここから蜿蜒と山伏まで登る。林道はうねっており、相当の距離を歩かされそうだ。調子が悪い。足が疲れる。 9:00 休憩。道に腰を下ろしてお握りを食う。野菜ジュースがことのほか美味しい。車が来るが構わず座って会釈だけする。もう山は夏だ。セミの声。ときどきホーホケキョと鶯。ウグイスは、春の鳥ではないのか・・。9:10発。 ひたすら歩く。高度を上げる。ときどき立ち止まって休む。10:20ころ道端で何やら作業をしてる犬を連れている人に会う。「かまないから大丈夫だ」と作業をしながらそのおじさんがいう。刀で葉っぱを切り落としている。「蕗だよ」という。茎だけになった蕗を道路に方向をそろえて積み重ねている。山蕗ですか?と聞くとそうだという。どちらから?と聞くと、井川本村からという。蕗は群生しているところから取ると日があたって固くならないんだという。単に山登りをするだけでなくこういう地元の人とも交流がなんともうれしい。最近の井川はダムで働いている人はおらず井川の有名な曲げ物、メンパなども一見しかやっていないらしい。しいたけとかお茶をやっている人もいるが海外の安いものがはいってくるから厳しい。お茶は手がかかるし若いものは都会に行ってしまっているという。観光は夏だけだとのこと。午後75%の降水確率だから気を付けていってくれよという励ましをもらって出発。いい話が聞けた。百畳平への林道を分けて、ひたすら山伏峠を目指す。急坂だ。 11:05 山伏峠。雨がぱらついてきた。風も出てきた。先ほどまで見えていた大無間ももう雲の中だ。時間の問題だ。ここまで3時間ちかくかかった。11:15発。小河内岳の入り口を確認したが、しっかり踏み跡はあるようだ。山伏峠から山道に入る。ロープがあり歩きやすい。途中、山抜けがあり、落ちたら死んでしまうような場所があり、一瞬、緊張する。慎重に笹や木を掴んで越える。やがて平坦になり山伏の頂上。 11:40頂上着。以前来たときより狭い印象。なつかしい。頂上は草がなく土が露出していて2等三角点もずいぶん出てしまっている。最近の300名山狙いで多くの人が訪れるのだろう。雨が降っている。写真だけとって、下山にかかる。11:45発。 やなぎらんをシカの食害から守っているらしく網が張ってある。以前の山伏の頂上はこんなにものものしくなかった。残念だな―と思う。下ると樹林帯に入り、やがて西日影沢への道を分ける。そこから小屋までが結構下った。小屋への分岐も指導標も何もない。たぶんこれだと思って進めると小屋はあったが、以前の印象と比べると樹林に潜った感じだ。 12:00小屋着。前回は確か秋だったか。何だか暗い印象。戸を開けてみたが無論、誰もいない。真っ暗で気味が悪い。前回ここに泊まったのだが、いや、本当か?という感じだ。ときどきざわざわとして振り返ったりする。雨が音を作るのだ。記録をつけて写真を撮り12:15発。 ひたすら下ると百畳平。気持ちのよい草原だ。ここから下ることもできるが、もう少し先に行こう。たいらな樹林帯を行く。道がなかったら迷ってしまうだろう。こんなところでクマに遭遇しなければいいが…などと思いながらひとり黙々と歩を進める。やがて猪の段という平坦な場所を経て猪の段分岐。 12:45.猪の段分岐。下りようかどうしようか行ったり戻ったり数回したが、もう少し先に行くことにする。牛首峠で今日は登山は中止だ。牛首の頭から急下降して、牛首峠には林道がよりそっている。峠そのものは、保存されている。ここから、西日影沢への道はあるが、入り口に虎ロープが張ってあり、通行止めとなっている。林道に出てもどる。 13:20 牛首峠。ここからの林道は登り。結構つらい。雨が本格的に降ってくる。ザックカバーがありがたい。雨具は風防を付けると暑くてたまらないので、傘を差す。誰も来ない。ひたすら百畳峠までは登る。しんどい。百畳峠には大きなPがある。14:00通過。さて、さて、大下りだ。気は楽だが、長い長い道のりじゃー。 ざーざー降りの中、途中のトンネルで残りわずかなジュースを口にしただけで休みなく大雨の中を下る。 16:50にバス停のちょっと手前に軒下があるのを見つけ、そこでラーメンを作る。銀糸がつーつーと落ちる中、ひたすらずるーずるーとすする。ゴマ味噌ラーメン。うまかった。17:00の時報を聞く。目の前を車が通っていく。17:15発。 17:30 クルマに戻る。これで、静岡の海岸から、中アの茶臼山までは繋がった。あとはヤブだけ。どうするんだろ。この先。 |
感想
・雨とわかっていましたが、でかけました。
・これで南アの主稜と安倍奥の山をつなげることができました。
・山伏はそのまま白峰南嶺に繋がっているのですが、やはり本州横断は南アの主稜を通りたかったのでここは尾根を乗り換えることとしたのです。
・途中、地元の人にあっていろいろと話を聞けたのは楽しかったです。
・雨の尾根道は、雨だれの音やら何やら音が結構なっていて一人で歩いているとびくっとさせられることも多かったです。いちどはシカがばたばたと動いていって本当にびっくりしました。
・牛首峠は狭い峠で林道が横から迫ってきますが、ここからは雨の登りでしんどい思いをしました。あとはひたすら下りましたが、やはりカッパよりも傘が暑さをしのぐという意味では正解でした。
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