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Yamareco

記録ID: 111549
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白神山地・岩木山

青森労山創立20周年 県境縦走 真瀬岳周辺

1991年03月20日(水) 〜 1991年03月23日(土)
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naritagajo その他1人
GPS
54:15
距離
31.3km
登り
2,310m
下り
2,310m

コースタイム

3/20
青森(19:30)-八森(22:30)-三十釜(泊)
3/21
三十釜(6:35)-250mピーク(7:45)-362mピーク(8:20)
-470mピーク(9:10)-619mピーク(10:10)-738.9mピーク(11:00)―県境(11:20)-713mピーク手前(12:35)-698mピーク(13:35)-668mピーク(14:48)一幕営(15:00)
3/22
テント(6:00)-716mピーク(6:22)-861mピーク(7:45)-823mピーク(8:40)-761mピーク(9:45)-850m峰(10:22)-725mピーク(11:14)-786m(11:55~12:30)一真瀬岳 (14:25~50)-838mピーク(15:30)―テント場(16:20)
3/23
テント場(5:40)-930mピーク(6:30)―摩須賀岳尾根付け根(6:45)-945mピーク(7:35)-928mピーク裾(8:34)―林道(9:00)一林道事務所(11:33~45)一三ノ又林道(12:00)―採石場(12:21)一三十釜(12:50)
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

3/20
19時30分時折雪が降る青森を出発し、高速を経由して秋田回りで22時30分八森に入る。ところが、三十釜への途中に真瀬川漁協事務所らしき所で車を道の真ん中に止め、交通を遮断している。事務所に人がいる様子なので事情を聞くと、「明日から川釣りが解禁されるが、前の晩に密漁で荒らされないように監視しているのだ。おまえ達は一体どこに行くのだ。ん?三十釜から真瀬岳まで行く?そんなの嘘だ。」(密漁にきたのでねえか?と言わんばかり)ようやく納得してもらって道を通してもらったがとんだハプニング。2Kmほど入った三十釜という所の道路上にテントを張リシュラフに入る。
3/21
釣り人の車が3時頃から頻繁にテントの脇をかすめて通って行く。天候は時折、雪がちらつくがそんなに悪くない。6:35出発、橋を渡り、すぐに尾根に取り付く。いきなりの急登でリュックも重く息もゼイゼイになりながら少しづつ登る。対岸の尾根の標高の比較や、支尾根の分岐で現在地を確認する。250m,362m,470m,617mの各ピークを忠実にたどって行く。250mピークの手前ではちょっとした岩場が現れ、362mピークの間では伐採した木材の運搬用のケーブルが対岸まで掛かっている。362mの手前当たりから雪が深く、ワカンを付ける。やがて海岸線が見え始め、この山域が海に近いことが改めて分かる。11:20ほぼ予定時間で県境に着く。この辺りは尾根が込み入っていて視界が効かないと苦労するだろう。県境に達すると北西の風がまともに吹き付け、所どころクラストしており、急に寒くなる。また、この辺は伐採が進み荒涼とした景観になる。青森営林局の境界見出票が木に貼られ目印になる。早々と昼食を済ませ先に進むが713mピークの手前の小ピークの下りがガンガンにクラストし、右側は雪庇、左側は無立木のクラストした斜面で、ピッケルでカットしながら下ることになり、緊張する。698m、668mピークとかなりのアップダウンを繰り返すことになり、思ったより時間を食うし、体力も消耗する。668mピークも岩場が見え左側に回り込んで登るが、傾斜がきつく斜面も堅く、体力もバテ気味で嫌な感じがする。地形の関係か風の音がガーガーと聞こえ、不安な気分になる。716mを越えると北西の風がまともに吹き付けるものと判断し、予定より1時間半早く行動を切り上げ、15:00、716m手前の秋田側の支尾根を少し降りたところにツェルトを張る。少し降りると風の音は嘘のように聞こえない。
3/22
天気は回復し、春山縦走らしくなる。716mピークまで来ると正面に白神岳の連山が真っ白に輝いており、圧倒される。他の山々は頂上付近まで立木があるのに比べ純白の峰々は一際印象的だ。真瀬川側に特徴的な支尾根を派生させている861mピークからは東方に特徴的な台形型の山が二つ見え始める。摩須賀岳と真瀬岳だ。823m、761mピークと相変わらずアップダウンが続き、予定より大幅に遅い時速lKmのペースだ。昼頃までに真瀬岳までとの願いも叶わず786mピークで昼食にし、真瀬岳には14:25に着く。天候は次第に薄雲が出てくる。真瀬岳の登りはクラストした斜面に新雪が15cmほど積もつて非常に嫌らしい。結局、新雪を払って堅雪をピッケルでカットして登った。息を切らして登りながら途中で後ろを振り返ると真瀬岳を巻いて我々と逆方向へ向かう6人のスキーパーティーが見える。行程が遅れているのでバテた体に鞭打ち先を急ぐ。雪崩れそうな真瀬岳の東斜面を、樹林帯を拾いながら降り、広大な鞍部に出て、838mピークを越え、鞍部から少し登り返したところを幕場にし、16:20ツェルトを張る。
3/23
3時半起床、5時40分発。曇り空で天気は崩れそうだ。882mピークを順調に越え
る。摩須賀岳へ派生している尾根の付け根のピークは両側が切れていて、緊張する。本来の稜線はかなりの急斜面を下る事になるので、少し左を回り込んだところから下る。945m峰(三町境界峰)からはニっ森が指呼の距離だが天候の悪化など考慮して、この次の山行にまわし先に進むことにする。三町界峰を下るとすぐに林道が見え深山の興趣が一瞬にして殺がれてしまうが反面ホッとする。左側は三蓋沢(粕毛川支流)が深く切れ落ち大きな雪庇が張り出し、右側はなだらかな地形だ。928mピークの裾を巻き、一ノ又林道に向かう尾根の小ピーク (731m)を目指して下ると林道に出る。そのまま林道沿いに歩き、コンクリート橋を過ぎると釣り人なのか足跡やテントが見える。後は予想に反して天侯が回復し、青空さえ見え始める中ひたすら林道を下る。途中雪崩らしい箇所もあり、冬場は注意が必要だろう。一ノ又沿いの林道事務所やビジターセンター 「いらっしゃい真ま瀬せ」のあるところまで来ると道は除雪されていた。靴の中はグチュグチュに濡れてはいるが久しぶりの土の感触を楽しみながら1時間ほどで出発地の三十釜に着く。帰路は春爛漫の西海岸を北上し青森に向かった。

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