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Yamareco

記録ID: 128647
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無雪期ピークハント/縦走
甲信越

茅ヶ岳・金ヶ岳

2007年11月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
04:59
距離
13.5km
登り
1,214m
下り
1,139m

コースタイム

穂坂バス停      08:10
深田公園入口     08:50
女岩         09:45-09:55
茅ヶ岳        10:40-10:50
金ヶ岳        11:30-11:40
明野ふれあいの里入口 12:35
ふるさと太陽館    13:10
天候 午前中は曇り気味で時折日が差す程度。午後になるとともに急速に好転して、下山後には快晴になっていました。
過去天気図(気象庁) 2007年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
韮崎駅 07:53-(韮崎市営バス)-08:07 穂坂バス停
(帰り)
太陽館前バス停 13:48-(山梨峡北交通バス)-14:09 韮崎駅
コース状況/
危険箇所等
●穂坂バス停〜深田公園入口
退屈な車道歩きが続きます。しかも途中には犬の収容施設(?)があって、やたらと吠えられる上、付近一帯にケモノ臭が充満していて著しく不快でした。

●深田公園入口〜女岩経由〜茅ヶ岳
概ね危険個所のない歩きやすい道ですが、女岩を過ぎた直後は、やや急で滑りやすい区間がありました。下りだと要注意かもしれません。

●茅ヶ岳〜金ヶ岳
金ヶ岳への登りは、岩がちの急斜面となって、手を使う局面もありますが、さほど険しさはなく、特に危険を感じるような箇所はありませんでした。

●金ヶ岳〜明野ふれあいの里入口〜ふるさと太陽館
金ヶ岳から下り始めて間もなく、手を使って降りるようなヤセ尾根がありますが、そこを除けば終始穏やかで歩きやすい道です。またこの時期は紅葉の美しさも格別でした。
明野ふれあいの里入口まで来ると、以降は車道歩きです。ほとんど一本道で、八ヶ岳広域農道を左折するだけですが、案内標識は全く見ませんでした。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

横浜線の始発に乗って韮崎駅へ向かいます。韮崎駅から穂坂へのバスは午前中には1本しかない上、それが8時前の発車とあってはこうでもしないと間に合わないのです。
そのバスの、この日の乗客は3名だけ。地元の方ひとりを途中で降ろすと、車内には私のほかには、同じく登山者姿の女性1人が残っただけでした。
その女性の方とは、茅ヶ岳までのルートがほぼ同じになるのは当然の成り行きとしても、歩くペースもほとんど違わず、結局茅ヶ岳頂上まではほぼ同一行程となりました。

終点の穂坂でバスを降りて、ここから小一時間は車道歩きです。バス停から2車線の道路を少しだけ歩いた先で、左へ分かれて登っていく細い道が現れます。
案内は一切なく、先行している女性も2車線の道路をそのまま進んでいますが(それが普通なのでしょう)、地形図から左の道のほうが距離が短いと分かっていて、そちらへ入ります。
その細い道は近いだけでなく、車の往来も全くなかったので、より安全だとも思われました。少し歩くと、2車線の道路から分かれた道が右から合流してきて、以降は女性の姿を後方に認める順番に変わっています。

この先では、時々車に追い越されることになりました。その多くは深田公園まで車で入る人たちのものなのでしょう。
結果的にこの舗装道路歩きは、山の中とも言えない中途半端な場所で、景色も良くなくてただ退屈なだけだったので、避けられるものならば避けるのが正解かもしれません。
特に道のりの後半で、道路脇に多数の犬がはびこる収容施設のような建物があって、やたらと吠えられる上、一帯にケモノ臭が充満していて著しく不快でした。

深田公園の入口に着くと、駐車場には多くの車が停められていて、歩く人の数も増えて多少賑やかになります。
しばらくは道幅が広く傾斜も緩やかな、かつての車道を進みますが、大きな石があまりにデコボコにゴロゴロしていて歩きにくく、車が通っていた道というのが信じ難いほどです。
途中で車道を横切ると、次第に傾斜が増していく一方で、大きな石がゴロゴロして歩きにくいのは相変わらずでした。

前方に岩壁が立ちはだかると、それが女岩でした。岩の間を滴り落ちる水の音が心地よく、ここで小休止していきます。

女岩の先では、女岩を回り込むようにして、一層傾斜を増した斜面を登っていきます。地面が湿った黒土で滑りやすく、雨後の下りなどにはあまり歩きたくない区間でした。
小刻みなジグザグを繰り返して稜線に上がると、その向こう側に奥秩父の展望が広がりました。これ以降、所々で展望の得られる稜線歩きとなります。ただし今日は薄い雲がたれ込めていて大展望とはいかないのが残念です。
少し進むと、右側にひっそりと深田久弥終焉の地の碑が立っているのを見ました。

次第に岩っぽくなる道を登り詰めた茅ヶ岳の頂上は、多くの人で賑わっていて、新たに落ち着く場所を見つけるのに難儀するほど。まだ早めの時間なのでどうにかなりましたが、昼頃だともっと混むのでしょう。
ここまで来ても、今日の展望は今ひとつで、南アルプスは稜線の一部が霞んで見えるにとどまっていて、八ヶ岳も時折顔を出す程度です。稜線上からはいくらか見えていた奥秩父側も、ここではほとんど雲の中でした。

混んでいる茅ヶ岳は早々に退却して、金ヶ岳へ向かいます。下り始めがちょっとした急降下ですが、特に難しい箇所はありませんでした。
穏やかな道の区間を経て登りに変わると、岩がちの急斜面が多くなって、手を動員することがしばしばとなります。
観音峠への分岐がある金ヶ岳の南峰を通過した後、小さなコブを2つほど乗り越えて、今日の最高地点である金ヶ岳の頂上に到着しました。

茅ヶ岳を後にして以来、人の姿をほとんど見なくなっていましたが、金ヶ岳も3組4名のみの先客で私が5人目という静けさの中にありました。
賑わっていた茅ヶ岳とは僅かな距離を隔てるだけなのに、この違いは何なのでしょうか。
金ヶ岳のほうが標高が高く展望も勝っているのに、低いほうの山ばかりに人が集まっているという、普通に考えればちょっとおかしな現象です。
茅ヶ岳が日本二百名山であることや、深田久弥ゆかりの山でもあることが原因なのは明らかですが、本当に山が好きで来ているのであれば、すぐ隣にあるこんな魅力的な山に見向きもしないなんて、私の感覚ではあり得ないことなのでした。

それはさておき、この頂上ではそこそこ日が射すようになっていましたが、それでも周囲の山の展望はパッとしません。
南アルプスは所々が代わる代わる見えていたりするものの、近くの八ヶ岳どころか、つい先刻まで自分が立っていた茅ヶ岳ですら今は雲の中です。
その状況がすぐには変わる気配がなさそうですし、当初の予定よりも1本早いバスに間に合いそうになっていたので、ここでの休憩も短い時間で切り上げて、下山を開始します。

金ヶ岳から、「明野ふれあいの里→」の道標に従って緩やかな下り坂に入ります。
一旦岩の露出したヤセ尾根に出て、手を使って降りるような箇所もあるものの、そこを抜ければ再び緩やかな道に戻ります。
時節柄、落ち葉に覆われて路面が見えなくなっていますが、落ち葉の下に段差や木の根の露出などはなく、歩きやすい上にフカフカの落ち葉が足に優しい道でした。

樹林の中の道で展望は楽しめませんが、所々できれいに紅葉した落ち葉が敷き詰められていて、赤いジュータンの上を歩くようです。
途中で傾斜が少し増す区間があっても、道の歩きやすさは変わらずで、快適に下っていきます。
そして傾斜が緩むと、今度はジュータンの色が黄色に変わって、この時期ならではの美しい情景を存分に楽しめました。

最後まで快調に下り切って車道にぶつかると、左手の前方に見えている三叉路に「明野ふれあいの里→」の道標が立っていて、それに従って左→右と折れて進みます。
右手にバンガローなどを見ながら歩いていき、舗装道路に出た交差点が「明野ふれあいの里」の入口です。右に折れて少し行った所には管理棟などが建っていました。

その交差点を直進して、舗装道路を緩やかに下り続けます。ここからはほぼ一直線の下り道が2kmも続いて、やや長く感じる区間でした。
はじめは森林だった道の両脇が、野菜畑や花畑に変わり、そしてリンゴ畑に変わっていくと、八ヶ岳広域農道に出ました。
振り返れば、いつの間にか空はきれいに晴れ渡っていて、茅ヶ岳も金ヶ岳もその快晴に近い中にそびえています。
八ヶ岳や南アルプスもそれぞれ綺麗に見えていたので、この時間まで山頂で粘っていれば、絶好の展望に恵まれていたのかもしれなかったです。

八ヶ岳広域農道を左折して、左手にフラワーセンターの入口を見送り、さらに進んで太陽館のあたりまで来ると、この日はちょうど「明野ダイコンまつり」が開催中でした。
特設ステージでは舞踊が披露され、数多くの出店も並んでいて、人出も多く賑やかです。しばらく祭りの様子など見て過ごした後、バス停で韮崎駅行きのバスを待ちます。
瑞牆山や金峰山からの下山者が乗って来るには少々早い時間の便だからか、そのバスはほとんど乗客を乗せずにやってきました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_10_12/mt2007_10_12.html#20071103

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