ピパイロ岳
- GPS
- 18:25
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,431m
- 下り
- 1,860m
コースタイム
車止め(5:20)-743分岐(6:52)-854分岐(8:11)-1780への沢(9:22)-1546への沢(9:30)-1600沢を引き返し(10:42)-854分岐(10:42)-1000テン場(13:55)
(2日目)
1000テン場(4:30)-1250分岐(5:44)-ピパイロ稜線(8:10)-ピパイロ岳頂上(8:20)-ピパイロ稜線下降点(8:45)-1000テン場(13:00)-車止め(16:00)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
当初は美生川からピパイロ川に入り、 854二股を左沢に入り、更にピパイロ〜
伏美岳の北面の1780、1546、支尾根1600沢を探索し、翌日、左股を詰めて伏美岳
に登頂。1600沢を下降するというなかなかに野心的な計画であった。
ところがピパイロ川に入り、下降を予定してる支尾根1600沢の出合である800
二股で見る限り、かの支尾根1600沢は極めて水量が少なく微妙な雰囲気がパーテ
ィを覆った。
更に三本の稜線に突き上げる沢の出合に行くたびに水量の少なさに遡行価値な
しと思わざるを得ない。
「どうする?」というリーダーの問いに、おずおずとサブプランへの変更を希
望する。
サブプランとはピパイロ川本流1000にテン場に張り、1080右遡行・ピパイロ頂
上から左下降というものであった。
テン場の1000地点へ行く途中に非常に腹がすいて、「おなかすいた〜(-_-;)」
とそればかりを考えていた。後で聞いたら行動にも空腹が表れていたらしい。
テン場には2時に到着。
体力も技術もない私は女性メンバーと二人テン場に残ったが、ほかの男性メン
バー二人は1000二股の右沢で滝登りを楽しんでいた。
とても楽しかったという報告を受けたが、翌日の長い行程を考えると私自身の
遠慮しますという判断は正しかったと言わざるを得ない。
女性メンバーが担いできた非常に重かったであろう食材で作られた絶品料理と
満天の星空・焚き火と沢のハーモニー(笑)でとても豪勢なテン場泊の一夜であ
った。
といっても、誰もツェルトどころかシェラフに入るヤツもいなかったんだけど。
翌日は4時40分テン場発。輝く稜線に気分上々。
1080二股から右沢に入る。
スラブ状のナメ滝が連続し、気の抜けない遡行が続く。
お助けを二回出してもらったが、遠慮無く使わせてもらった。
詰めていくと1700付近から見たこともないような見事なお花畑に出る。これに
は本当に驚いた。
熊の掘り返しステップで楽々高度も稼げる。(うむ〜・・・)
お花パラダイスを更に詰めていくとヤブ漕ぎなしでピパイロ頂上の西側登山道
に飛び出す。
頂上には8時30分に到着。
いつ来てもピパイロの頂上の眺望は格別だ。(毎年1回は詣でておる)
特に今回は360度の眺望が楽しめた。
下降は肩から藪に突入。
ことろが藪を抜けるとなんとぐちゃぐちゃのザレ場で本当に緊張した。
おまけに下には大雪渓が待ち構えている。
大雪渓は想定外で突破する装備もないことから、下に向かって左の尾根で大ヤ
ブ漕ぎ大会とあいなった。
多分、雪渓さえなければ1時間もあれば済むであろう距離の下降が2時間以上か
かる。
後は気の抜けないスラブ状の滝が連続していてテン場に12時30分着。
30分の大休憩の後、テン場を撤収。
ピパイロ川からトムラウシ山を迂回するように美生川に入り、元来た美生川の
右岸に延びる林道跡(極めて入口不明瞭)を利用して美生川580にあるゲート
(出発地点)に到着をした。
とにかくアプローチとデプローチが長い。(がんばっても3時間強)
日の長い今だからということと軽量化も含めたスピード重視が求められる沢だ
と思う。
しっかりしたリーダーさえいればなかなか素敵な沢だ。
しかし、1080左沢のザレ場には本当に危険なルートであるし、今年は雪渓が残
っていることから、今年という一点ではとても他人に勧められる沢ではない。
ただただ楽しかったということしか言えないな。今は。
恐らく沢泊まりは今年最初で最後。
企画して戴いたリーダーと同行のメンバー・下山までにわか雨を落とすことを
我慢してくれたお天道に心より感謝申し上げます。
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