巨木の森 小影山を訪ねて
- GPS
- 07:00
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,114m
- 下り
- 1,114m
コースタイム
8:20 小影山山頂557.9m
8:30 かつて日本で二番目に大きかったブナの巨木! (倒れてました)
9:40 昼食休憩
10:30 発
12:00 神代ダム 東北電力管理施設着(ダム施設を通り、玉川を渡渉できず)
12:05 神代ダム 東北電力管理施設発 (折り返して復路)
14:00 抱返り渓谷駐車場
※ 駐車場から神代ダムまでの往路は、小影山山頂の台地を散策して巨木を眺めたり、昼食休憩を挟んだり、送電線の管理路に迷い込んだりしてゆっくりめのコースタイム。5時間の行程。
※ 神代ダムから駐車場までの復路は、数分小休止しただけの早めのコースタイム。2時間の行程。
(by t_tkhs)
天候 | 快晴☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
田沢湖芸術村わらび座の手前を左折してしばらく進むと抱返り渓谷の駐車場です。 (by t_tkhs) |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回の山行で歩いたルートは地図に登山道としての記載がありません。ルート上に案内板などはもちろん無く、いわゆる整備された一般登山道ではありません。そのため、地図をよく読み、先を予想しながら進まなければなりませんでした。 駐車場からスタートし、神代発電所脇の林道を少し歩くと東北電力の施設があります。その施設のすぐ裏手から取り付き、尾根伝いにアプローチすることにしました。道は急斜面で分厚い落ち葉に覆われていますが、下草が少なく、思ったより歩きやすい印象。一時間ほど歩くと小影山山頂少し手前で送電線の下に出ます。 小影山山頂は木々に覆われて見晴らしはよくありません。小枝をかき分けながら歩きます。山頂の台地上、東側の小ピークに向かう途中にかつて日本で二番目に大きいとされたブナの巨木が根こそぎ倒れていました。 小影山から神代ダムまでは、北に伸びる尾根道を歩きます。木漏れ日が気持ち良く、見事な巨木が次から次へと現れる稜線歩き。506ピークを過ぎると、登り返しが少しあり、東方へ下り始めます。 斜面が急になった辺りで二股に分かれます。右を選べば送電線の下に出ますが、先の行き場を失います。そのため神代ダムへ向かうにはゆるやかな登り返しが見える左方の道を選択します。 しばらく尾根道を下ります。登り返しがあり、388.6ピークの手前できれいに刈り払いされた送電線の下に出ます。ここから先は388.6のピークを踏まず、送電線の下道を歩くのが正解です。神代ダムの管理施設まで、日の当たらない北斜面の杉林をジグザグに下ります。杉林の間からこぼれる、吸い込まれるようなコバルトブルーに見とれながら。 神代ダムで玉川を渡渉し、対岸の抱返り渓谷遊歩道を歩いて駐車場まで戻る周回路を計画していましたが、叶いませんでした。神代ダムの管理施設が立ち入り禁止になっていて、通れなかったのです。工事作業員の方にお願いして施設の方に頼み込んでもらいましたが、難しいとの返答。何れにしても抱返り遊歩道が崖崩れで遮断されているから、通行不可能であるとのことでした。 (by t_tkhs) |
写真
感想
よい天気に恵まれました。山行に巨木が絡むと太陽が僕に微笑んでくれるみたいです。
kamadamさんとは初めてお会いしましたが、とにかく山を愛していらっしゃいます。僕が来年目標とする和賀山塊や飯豊山、朝日連峰の話をしたら、次から次へとおすすめのルートを教えて頂きました。kamadamさんがかつて歩かれた珠玉のコースの数々、僕も歩けるようになりたいものです。
行程のほとんどをkamadamさんの後ろに付いて歩いていましたが、歩くその姿には無駄がありません。光の速さで消えてしまいます。僕がカメラを構えてアレコレしていると、遥か遠くに小さく写るkamadamさんが見えるのです! 本当に重大な病気を抱えている方なんでしょうか。
小影山の巨木の森がkamadamさんに更なる元気を分け与えてくれたと僕は信じます。素敵な山行にまた誘ってください。
「秘境・和賀山塊」佐藤隆・藤原優太郎 共著 (無明舎出版) という本の中で、小影山は巨樹の森の山として紹介されている。t_tkhsさんの「千年クロベ」のレコを見て、お節介にもこの山をお勧めしたところ、t_tkhsさんもこの本を読んでおり、「千年クロベ」は和賀山塊を歩く上での布石でもあったとのこと。ようやく巡ってきた晴れの週末、初同行させていただいた。
初めてお会いしたt_tkhsさんは、これまでのレコで紹介されている通りの姿だ。撮影機材などで膨れ上がったザック、カメラをぶら下げて登る。
小影山には、登山者向けの案内標識などは一切無い。東北電力が管理していると思われる道は、特に山頂部から北に延びる稜線上で広く刈り払いされており、まるでハイキング道だが、鉄塔へ行く道も数本分かれており、間違って辿った所もあった。
神代ダムに下りた後、本当は抱返り渓谷沿いの遊歩道を戻る周回コースにする予定だったが、通行できないとのことで、やむを得ずまた小影山へ登り返すピストンとなった。私の帰宅時間に制約があり、t_tkhsさんには急がせてしまって申し訳ないことをした。
巨樹の森のブナやミズナラたちは、一つの根元から数本の太い幹を空に伸ばしている。根には相当な負担が掛かるだろう。なぜこんなふうな生長をするのだろうか。
山頂部から北に延びる尾根を辿り、気持ちのいい平らな林で昼食・休憩をとった。このあたりはカエデの赤い葉だけがまだ残っており、秋のやわらかい日ざしを浴びながらハラハラと舞い落ちる姿を見せてくれた。
この美しさ、そして巨樹たちの姿を、t_tkhsさんはどのように表現するだろう。このレコを見てくださっている皆さんと一緒に、私もt_tkhsさんの描く世界を楽しみたいと思う。
t_tkhsさんは体力・経験共に豊富。まだお若く、これからどんな山登りを見せてくれるのか、期待大だ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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こんばんは。いい山歩きでしたね
黒伏でお二人の山行ちらっと聞いていたので楽しみにしていましたが、なるほどこの山、このコースでしたか。秋田の本格派のお二人が歩くにふさわしい。送電線ルートという訳でもないのですね。面白そうな道です。湖から右折して抱返渓谷沿いに周回予定だったとのこと、通れなくて登り返しが辛かったでしょうね
でも写真撮ったり、コーヒー飲んだり、ラーメン食べたりで晩秋の山、のんびりできたのでは。
自宅近いからまた二人のコラボありますね。楽しみにしていますよ
私も今、t_tkhsさんが構成したレコを、ああ、こんなふうに表現するのか!と楽しみました。t_tkhsさんが楽しさを増幅させてくれています
これもkiyoshiさんがヤマレコを教えてくれたからこそ そういえば、t_tkhsさんが初めてコメントをもらったのも、kiyoshiさんだったとか・・
何ヶ所かで迷ったり、神代ダムに着いてからまた登り返したり・・と汗 もかきましたが、それもまた楽し ですね
kiyoshiさんにはこの小影山の山行がバレバレだったんですね〜
送電線の下を歩いたという報告もありますが、見た感じ取り付きの薮がひどくて諦めました。
僕がむりやり尾根伝いにしましょう、とkamadamさんに頼み込んだ次第です
神代ダムから対岸の遊歩道を通り、周回できると思っていたのですが完全に情報収集不足でした
でもおっしゃる通りで、とても楽しい山行になりましたよ
kiyoshiさん、本格派はkamadamさんだけですよ
僕も人から(お友達のm-goさんですが)勧められてこのヤマレコを始めたので、kamadamさんとコラボして、こうして記録を共有できていることが不思議でなりません。
人生、どういうきっかけでいい出会いがあるかわかりませんね
今後ともよろしくお願いします
「秋田の本格派」についてですが・・
私はkiyoshiさんご存じのとおりで、時々一人で楽しんできただけですが、t_tkhsさんは山歴を伺ったらビックリ 本格派でしたよ。
しかもメンタル面がとてもしなやかで、お若いのに内面に強さを持っていらっしゃいます。
お会いすればきっとkiyoshiさんも気にいると思いますよ
なんかお見合いのお勧めみたいですが・・
t_tkhsさん、はじめまして。
ずいぶんと以前ですが、私も小影山へブナを見に行ったことがあって懐かしく読ませていただきました 。
山頂から藪に入ってしばらくブナの巨木があるらしい所を探してみたんですが、結局その時は見つけることができませんでした、倒れてしまいましたか、残念ですね。
神代ダムは私が行ったときも立ち入り禁止になっていました(誰も居なかったから勝手に渡っちゃいましたけど)。
ただ、抱き返り渓谷の遊歩道が通行止めではしょうがないですね。
MSFANさんのレコ、拝見して参考にさせていただきましたよ。抱返り渓谷沿いの遊歩道が通行可能で、周回できたのですよね。貴重な記録です。
今の時期はほとんど落葉していて、倒木の上に立つとぐるっと森を見渡すことができました ホント不思議な感じを受ける森でした。
ピークハントではない、こんな感じの山歩きもいいものですよね。t_tkhsさんとの出会いも恵まれてるな と感じています。
なかなか面白い山歩きでしたね〜
t_tkhsさん構成のレコ、楽しませていただきましたよ
でも、kiyoshiさんもそうですが、私のことを持ち上げすぎです。速く下れるのも、スパイク付き長靴のお陰ですからネ
次は50オヤジのことよりも、いつものt_tkhsさんワールドを遠慮なく展開してくださいね。
こちらこそ、またよろしくお願いします
この間kamadamさんが仰っていたt_tkhsさんとのコラボ、早くも実現したのですね。
風を切るような足取り、光の速さ、またkamadamさんが歩かれるそのお姿をお目にかかりたいです。
t_tkhsさんの独創性かつ愛の溢れる記録、いつも楽しませて頂いております。
お2人のコラボをまた楽しみにしております。
はじめまして。
MSFANさんの小影山の記録、拝見しました。
9月初旬ですと、まだ青葉の勢いがあり、また違った魅力にあふれていたんだろうなぁと思いました。
一度歩いて気に入った山は、季節をずらしてまた訪ねてみたくなりますね。
小影山はそんなことを思う山でした。
MSFANさんのときは渡っちゃったんですね
僕たちの場合は作業員の方がちょうど数人いましたので、さすがにできませんでした
ちょっとだけ‥
いやいや、かなり羨ましいです〜
いえいえ、ヤマレコの皆さんに嘘はつけませんから。
僕はありのままを正確に描写しているだけなのです
スパイク付きの長靴、山とは言わずこれからの季節に使えそうなので探してみまーす
いつもありがとうございます。
yamaya7さんやkiyoshiさんのところにお邪魔すると、
ものすごいコメント数が寄せられているので、
いつも遠慮ぎみに拍手だけを送らせてもらっております
yamaya7さんの健脚ぶりにはいつも驚かされっぱなしで、僕は開いた口が塞がらなくなってしまいます!(笑)
今後の山行も楽しみに拝見させて頂きます
コメントありがとうございます。返事が遅くなってゴメンナサイ。
話はちょっとズレルのですが、コーヒータイムでt_tkhsさんと「どの角度から見た鳥海山が一番お気に入りか?」という話題になり、t_tkhsさんは横手市平鹿付近、私はもっと北の大仙市の温泉施設ユメリア付近がいいよなどと話をしていました。
yamaya7さんもぜひ、良く晴れた日に奥様とお子さんをつれて東面あるいは東北面の鳥海山を見てみてください。山からでなくて、平地から・・ネ
感動しますよ〜
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