地倉沼‐奥山
- GPS
- 03:50
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 742m
- 下り
- 727m
コースタイム
10:05直地登山口
10:55地倉沼
11:15地倉権現
11:27地倉沼
12:06稜線のコル(中国自然歩道の最高地点)
12:20奥山ピーク
12:30稜線のコル
13:00地倉沼
13:35登山口
13:41R9駐車スペース
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
中国自然歩道の標識がありますが、登山道取り付き迄のルートが少し解り難い。現在地倉峠付近まで林道が伸びており登山道は部分的にこの林道を縫う。二等三角点のある奥山山頂へは道がなく、稜線のコルから微かな踏み跡をたどる。 この時期、地倉沼は乾季で枯れており、池塘の散在する湿原になっています。 |
写真
感想
登山口周辺は駐車スペースがなく国道9号線を益田方向に約300m進んだ所にある
少し広いスペースを利用させていただき出発。
津和野川の橋を渡りJR青野山駅の手前で左折。すぐに中国自然歩道の案内板があり
今日の行程を確認します。JR線路の土手に沿ったあぜ道を進むとJR鉄橋の真下に
架かる橋を渡り線路の反対側に出ます。朽ちた家屋の裏に権現様の鳥居が見える。
これをくぐると山道になる。しばらく植林の斜面を登ると地倉峠まで伸びる林道にでる。
ルートはこの林道と交錯しながら急登が続く。背面の青野山を見上げる仰角度が
少しずつ低くなり緩やかな登りになると地倉峠です。ここから平坦な道となり
まもなく地倉沼に到着。地倉沼は地形図上、水線の入った大きな池なんですが乾季
のこの時期は美しい湿原となっていました。ここは環境省が選定した日本の重要湿地500
に登録され貴重な湿地植生を保っています。決して踏み荒らされてはなりません。
しかし今日も誰にも会いませんでしたがこの美しい湿原と景色を贅沢にもひとり占めです。
地倉沼分岐から千倉権現に行ってみました。湿原の奥に朱塗りの鳥居と岩壁に権現様が
祀られています。この湿原全体が地元の信仰の対象である権現様の境内であるような
神聖な空気があり、日本昔話にでてくる桃源郷はここではないのかと思ったりも
します。
さて分岐点に戻り静寂な地倉沼から更に奥の奥山を目指します。
ルートは権現様の対岸に移り斜面を巻いていきます。進むにつれ自然林も深まり
動物の気配がしてきます。大きな枯れた松の木でドラミングしているアオゲラを確認する。
慌ててカメラをザックから取り出しているうちに逃げられた。そのあと自分が落葉を踏んで歩く音に
反応したのか斜面を慌てて滑り落ちて行く黒い動物を見た。なんか小熊のようでもありました。
早歩きとなりわざと足音もたてたり、咳したり、いつのまにか片手に小枝を握って
いたりしました。しかし慌てて滑り落ちる姿があまりに滑稽でもありました。
少し尖った形の奥山のピークが近づき落葉樹の紅葉も鮮やかになってきます。
やがて狭い稜線に着きました。ここはこのコース上の最高地点です。ちょうど峠の
ような地形になってますのでここを稜線のコルと呼ばせていただきます。
この狭いコルにはベンチもありますが深い樹林で眺望は全くありません。この道は
地倉沼と反対側にある鍋山に伸びています。今日はここから奥山ピークに向かいます。
しかしここで奥山ピークへの道がないことに気づく。携帯のGPSで現在地を見てみた。
なんとこんなマイナーな奥山をちゃんと表示している。ここから直線で約350mと計算。
稜線さえ外さなければ大丈夫。ところどころテープもあるし藪こぎはほんの少しで
狭い奥山山頂に到達。展望もないが二等三角点にタッチして大満足でした。
こんなマイナーなピークでも今日の達成感は十分なものがありました。稜線のコルに
戻ります。ここは中国山地の奥深く静寂なテーストが味わえる素敵なポイントです。
地倉沼まで30分、そこから登山口まで35分でくだりました。登山口から地倉山
を見上げる。あの山の向こうには桃源郷があった。
PS.帰りの国道で(東津和野大橋付近)道路沿いを歩く大きなニホンザルに
会う。後続のトラックにクラクションを鳴らされ残念ながら停車できな
かった。
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