男鬼山 《向山縦走〜廃村探訪の予定が人助けに》
- GPS
- 05:40
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 381m
- 下り
- 369m
コースタイム
〜12:30男鬼山山頂〜13:30林道出会〜14:40駐車スペース
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
男鬼(おおり)と読みます。 登山ポスト ありません。 登山道 まともな登山道は林道以外ありません。 登山口までの林道は崩落箇所が3箇所あり落石も多いため注意してください。 目印と地図を頼りに電力会社の巡視路を行くコースです。 急峻を直登することが多々あり草木の生茂る季節はお勧めしません。 踏み跡も薄く登山道も無いので不慣れな方にもお勧めできません。 目印は豊富なので迷うことは無いと思いますがコースは危険箇所が 多くあります。単純に山頂を行くのなら林道を車で山頂近くまで詰めて 登ることをお勧めします。 |
写真
感想
◎向山〜男鬼山(おおりやま) 廃村探方の予定が人助けに
10月の「霊仙山」のレコに「廃村に興味があるなら男鬼(おおり)
へ行かれては」とのコメントを思い出しレコを見直すと、なんと!
鉄人「abey」さんからのコメントではないですか。ありがたいことです。
早速行ってみる事にしました。あれこれ調べていると「男鬼山」
なるものが存在しているとわかり、「男鬼山」へ登ってから
「廃村 男鬼」へ行こうと計画、「廃村 武奈、明幸」へも行く予定です。
しかし、レコがありません!もしかして「ヤマレコユーザー未踏峰」か!
といいように勘違いしていますが、いろいろと調べてみると
・滋賀県彦根市の最高峰だそうです(683m)
・鈴鹿山脈に属します。
・古くは男鬼城という城があったそうです 等々
興味深い事実が判明してきました。
今回はとあるサイトに紹介されていた鎌刃城跡近くから登るコース
を選択しました。
国道21号岐阜方面へ名神米原IC手前の樋口西の信号を右折し米原工業団地へ直進
「西坂」集落へ入る手前を右折し「林道 清谷〜武奈線」へ入ります。
途中に崩落箇所が2,3箇所、落石も多いので気を付けましょう。
高度を上げてピークを過ぎ少し経つと高圧鉄塔、電線がありその下の駐車スペースに駐車。徒歩で先へ進むと三叉路があり進行方向とは逆方向へ降りて行きます。
火の用心(この看板はこれから先も重要)の看板と丸太橋がありそこが「登山口」です。
植林伐採工事中で地面は重機で踏み荒らされて赤土がむき出し既に靴がどろどろです。しばらく進むと関西電力の巡視路の案内テープ、目印がありそれを頼りに
急峻を直登して行きます。登山道はありません。足元の踏ん張りと、木々につかまりながら30〜40分急斜面を草木を掻き分けながら電力会社の目印を追いかけます。
急峻の途中で振り返ると琵琶湖や虹に映える伊吹山が展望でき思わず撮影しました。
ようやく最初の鉄塔に着くと一息入れて鉄塔の左奥へ進み巻き道を杉の植林帯へ進みます。(火の用心の看板目印)
目印の赤テープは豊富にあり迷うことは少ないですが道は相変わらずはっきりしません。
尾根道を進み米原市との境界を過ぎたら先程よりは幾分か緩い急峻を赤テープ頼りに直登していきます。
鉄塔が見えたら「向山」の頂上です。三角点は鉄塔の左手奥にあります。
向山の山頂からが今回の山行で最も美しく感じた道のりでした。
鉄塔から南へ下ると美しいカレンフエルトが数多く点在する緩斜面でした。
開放感あふれる森林でドリーネもあり 美しさは「御池岳」に匹敵すると思います。
緩斜面が終わると再び杉の植林帯があり火の用心の看板を頼りに進むとまたもや急峻を直登です。特に目印も無く上へ上へと進むと開けたところに着きますが足元は藪、倒木、笹と足の踏み場も無く掻き分けて中心へ行くと「男鬼山 山頂」のプレートがありました。
山頂より東の端に少し開けたところに石碑があり そこからは霊仙山が一望できそこで昼食にしました
下山も道は無く植林帯を直下降です。植林帯を抜けると林道が見えてきます。
一度滑りましたが急斜面を慎重に降りて行き林道に取付きました。
徒歩で廃村まで行くのは遠いので車を取りに行こうと林道をしばらく進んでいると年配の男性ハイカーと遭遇し挨拶をすると「道に迷ってしまって一時間以上彷徨っている」とのこと。
聞けば、霊仙山の登山に良く使われる醒ヶ井の「いぼ取り地蔵」に車を停めて「松尾寺」ハイキングコースを歩いていたが迷ってしまって一時間彷徨ってこの林道に出たとのこと。
この場所から駐車地のいぼ取り地蔵まではかなりの距離があり徒歩では時間的にも無理があるのではと考え私の車に乗ってもらい駐車地の「いぼ取り地蔵」までお送りすることにしました。
奈良県の方で69歳、今日で山行980回目だそうです。それほどのベテランの方でも
迷われることもあるのかと驚きました。かなり疲れていらっしゃる様子でいいタイミングで会えてよかったなと思いました。
70歳までに山行1千回を達成する目標だそうです。道中いろいろとお話を伺いながら私の車まで40分程歩きそこから国道21号を経て醒ヶ井の上丹生までその方をお送りしました。
というわけで、廃村探方は次回のお楽しみとなり本日は向山、男鬼山の縦走のみとなりました。
超マイナーな山ですが激しくて、美しさも兼ね備えた山でした。また奥地まで入らなければその山姿さえもわからない秘境のようなところでありそれを眼前にした時のワクワク感は登山の醍醐味のような気がします。
予定変更は止むなしです そこでその方に出会ったのも今日は私が助ける番だったのでしょう。
そして私もいつかは誰かに助けていただく日が来るかもしれません・・・・・。
コメント
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男鬼山...家から歩いていける範囲にあるので自分も登ってみたい山の一つです。
yuconさんにさき越されてしまいました(笑)
しかし、yuconさんのレポのおかげで参考になります。
yuconさんは優しいですね。
遭難してる人を車に乗っけて醒ヶ井側まで送るなんて。
勿論助けないのは論外なのですが、それでもyuconさんのやさしい人柄がこのレポを通じて分かりますよ!
ベテランだから遭難しないということなんてない。
油断すれば誰でも遭難する可能性があります。
楽しい思い出作りを楽しく終えるためにも私たちも気をつけて登山をしていきましょうね!
それではどこかの山で!
この辺りの舗装路は自転車でよく走っていましたが、山の中に立ち入ったことはなかったです。
なんとなく植林ばかりと思い込んでいましたが、鈴鹿らしい風景もあるんですね。
芹川流域やこの辺りの廃村が多いエリアは、生活に密着した山が特に多い場所だと思うので、いろいろと探索してみると面白そうです。
ところで、ヤマレコの地図を見ていて気づきましたが、いつの間にかこの辺りのゼンリンの地図が大きく更新されていますね。
これまでは道路の改廃に追従できていなかったのですが、目に付くところは直っているようです。
青龍の滝の位置が数百メートルも動いていて、以前たどり着けなかった謎が解けました。
鎌刃城跡に行ったことはありましたが、まさかその隣にあったとは。
想像以上に整備されてなくて 何度も引き帰そうかと思いましたが急峻の途中では帰ることもできず 腹をくくって前進しました(笑)
山頂から少し下ると舗装された林道があり「ここまで車で来れるのか!」とがっかりしていたところに遭難者と会いました。
でも写真にある「カルスト地帯」は丁度中間にあるのでそこへ行くには やはり苦労が必要です。 勇気を出してがんばって登った人へのご褒美のような場所でした。ぜひ行ってみてください!
自転車で行かれてたんですね。教えていただいた「男鬼」の廃村へ行けなくて残念でしたけどまたひとつ面白い場所を見つけたという感じです。
おっしゃるとおり 植林9割、原生林1割でほとんどが薄暗い杉林ですが そこを奥へと進んで行くと素晴らしい場所が待ち受けていてくれます(大袈裟かな?)
霊仙山を中心としたこのエリアは奥が深くてもっともっと歩きたいと思います。
城跡があったり由緒ある寺社があることから大昔は今と違った様子であり もしかすると現在の市街地よりも
賑やかだったのではと思います。
歩いている最中は何度も「ここは本当に彦根市か?」とぶつぶつ言ってましたけど(笑)
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