また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1596055
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

寄〜同角ノ頭-檜洞丸-蛭ヶ岳〜東野(青ヶ岳山荘泊)

2018年09月23日(日) 〜 2018年09月24日(月)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
14:50
距離
33.9km
登り
3,054m
下り
3,026m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:11
休憩
1:22
合計
7:33
8:24
5
寄バス停
8:29
8:32
25
9:12
9:16
18
林道終点登山口
9:34
9:35
22
第3渡渉点
9:57
9:57
13
第5渡渉点
10:10
10:11
30
10:41
10:53
24
11:17
11:17
15
11:32
12:10
61
13:11
13:14
42
13:56
13:56
12
14:08
14:08
23
ザンザ洞キレット
14:31
14:39
41
15:20
15:20
13
15:47
15:55
2
2日目
山行
5:50
休憩
1:26
合計
7:16
7:19
26
7:45
7:45
17
8:02
8:03
23
8:26
8:36
20
8:56
8:56
46
9:42
10:14
10
10:24
10:24
32
10:56
10:56
8
11:04
11:05
14
11:19
11:20
11
11:31
12:10
10
12:20
12:20
13
12:33
12:33
10
12:43
12:44
37
釜立沢ルート分岐
13:21
13:22
18
林道終点登山口
13:40
13:40
33
14:13
14:13
22
14:35
いやしの湯
天候 ■23日=晴れ時々曇り ■24日=晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2018年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
■往路:新松田駅〜寄 富士急湘南バス
■復路:東野〜橋本駅 神奈中バス(三ケ木乗換)
コース状況/
危険箇所等
☆寄〜雨山峠:来るたびに沢の様相が変わる。夏草の時期は踏み跡不明瞭な部分も。今回は若干流量が多く、渡渉に苦労した。上部の沢は夏の豪雨のおかげか流路の倒木や石が洗い流され、きれいな滑状の廊下が復活した。
☆雨山沢:古い桟道は一部ガタが来ている。沢床を歩かされる区間もあり、注意。
☆同角山陵:ユーシンロッジのトイレは閉鎖。ただでさえ激しい急登の登山道は玄倉林道不通で人が減ったせいか、踏み跡が一部消えかかり、倒木も多いなど荒廃が見られる。同角ノ頭山頂から先は木段などが整備されているものの、踏み段上は黒くカビ?に覆われ、ぬれた木の根のように滑る。石棚山陵の手前で踏み跡が薄れる。
☆檜洞丸〜蛭ヶ岳:夏草が茂り、歩きにくいが問題ない。蛭ヶ岳西斜面の急登は、特に標高1500m付近の道標の下が鎖場等で難儀する。この付近はイバラが多いので注意。
☆蛭ヶ岳〜袖平山:蛭山頂からしばらくは木段が続き、非常に歩きやすい。地蔵平付近の植林帯などでやや道が不明瞭になるが、問題ない。姫次から袖平山までは途中の小ピークを挟んで10分程度。
☆釜立沢ルート:急坂だが、整備はよく歩きやすい。標高900m付近で沢と出合い、給水できる。大きな砂防堰堤の下が涸れ沢状になっていて、ここで右岸⇒左岸へ渡ると、ほどなく林道登山口に至る。ただし、林道歩きは長い。集落に出てからの道迷いに注意(笑)。
その他周辺情報 ★青ヶ岳山荘:きれいなスカイブルーの外観に比して、内部は「昔ながらの山小屋」という雰囲気を保っているが、掃除が行き届き、布団をはじめ清潔で居心地が良い。必ず365日常駐とは言わないものの、「季節、曜日にかかわらず通年営業の小屋です」とのこと。
★いやしの湯:3時間700円。露天はキンモクセイがいい香りだったが、屋内のかけ流しの源泉は体温並みでぬるかった。飲食も可。東野バス停からは標高差100mほど下った所で徒歩20分は見たほうがいい。ジグザグに下る車道を短絡する山道があり、3〜5分は早く着く。
【23日】林道終点の登山口に到着
2018年09月23日 09:12撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 9:12
【23日】林道終点の登山口に到着
ここは左に行ったほうが楽(どちらも渡渉があるのは同じ)
2018年09月23日 09:19撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 9:19
ここは左に行ったほうが楽(どちらも渡渉があるのは同じ)
水量が多く、ちょっと渡渉場所探しに苦労した
2018年09月23日 09:23撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 9:23
水量が多く、ちょっと渡渉場所探しに苦労した
体長15センチほどのカエルくん
2018年09月23日 09:33撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 9:33
体長15センチほどのカエルくん
第3渡渉点の崖。どんどん崩れていく
2018年09月23日 09:35撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 9:35
第3渡渉点の崖。どんどん崩れていく
季節柄、キノコをたくさん見た
2018年09月23日 09:35撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 9:35
季節柄、キノコをたくさん見た
寄沢最後の第5渡渉点から下流を見る
2018年09月23日 09:57撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 9:57
寄沢最後の第5渡渉点から下流を見る
これもキノコの一種
2018年09月23日 10:09撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 10:09
これもキノコの一種
寄コシバ沢
2018年09月23日 10:10撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 10:10
寄コシバ沢
こんな道が続く
2018年09月23日 10:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 10:21
こんな道が続く
タマゴダケを見つけて掘り出した
2018年09月23日 10:31撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 10:31
タマゴダケを見つけて掘り出した
一枚岩の沢床が露わになり、きれいなナメが復活していた
2018年09月23日 10:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 10:37
一枚岩の沢床が露わになり、きれいなナメが復活していた
雨山峠。玄倉林道はやっぱり不通
2018年09月23日 10:52撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 10:52
雨山峠。玄倉林道はやっぱり不通
アルミ天板の頑丈な桟道に至れば雨山橋合流は近い
2018年09月23日 11:14撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 11:14
アルミ天板の頑丈な桟道に至れば雨山橋合流は近い
玄倉林道と合流
2018年09月23日 11:16撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 11:16
玄倉林道と合流
林道に大穴が開いていた
2018年09月23日 11:19撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/23 11:19
林道に大穴が開いていた
ユーシンロッジ。トイレは閉鎖
2018年09月23日 11:32撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
2
9/23 11:32
ユーシンロッジ。トイレは閉鎖
いきなりの急登と東屋
2018年09月23日 12:18撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 12:18
いきなりの急登と東屋
道形が薄く、荒廃
2018年09月23日 12:43撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/23 12:43
道形が薄く、荒廃
やっと大石到着
2018年09月23日 12:48撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 12:48
やっと大石到着
大石からの眺め。檜岳方面か
2018年09月23日 12:50撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 12:50
大石からの眺め。檜岳方面か
花名調査中
2018年09月23日 13:04撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 13:04
花名調査中
イワシャジンの仲間
2018年09月23日 13:07撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/23 13:07
イワシャジンの仲間
大石山から主稜線
2018年09月23日 13:12撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 13:12
大石山から主稜線
重なる山頂の奥の方が同角か
2018年09月23日 13:12撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 13:12
重なる山頂の奥の方が同角か
大石山頂。すでに”満腹状態”で休みたい
2018年09月23日 13:12撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 13:12
大石山頂。すでに”満腹状態”で休みたい
丹沢湖がちらり
2018年09月23日 13:19撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 13:19
丹沢湖がちらり
大石山の先の長い鎖場を下る
2018年09月23日 13:20撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 13:20
大石山の先の長い鎖場を下る
アザミがちくちく
2018年09月23日 13:50撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 13:50
アザミがちくちく
5mほどの梯子だが、上からだとちょっと怖い
2018年09月23日 14:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 14:00
5mほどの梯子だが、上からだとちょっと怖い
ザンザ洞キレットは草生していた
2018年09月23日 14:08撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/23 14:08
ザンザ洞キレットは草生していた
振り向けば遠くは相模湾
2018年09月23日 14:13撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 14:13
振り向けば遠くは相模湾
一番高いのが塔ノ岳か
2018年09月23日 14:18撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 14:18
一番高いのが塔ノ岳か
左端の袖平山には日が当たっている
2018年09月23日 14:26撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 14:26
左端の袖平山には日が当たっている
やっと同角ノ頭。展望なし
2018年09月23日 14:31撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 14:31
やっと同角ノ頭。展望なし
ナナカマドの真っ赤な実
2018年09月23日 14:42撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 14:42
ナナカマドの真っ赤な実
木段。ありがたいが黒くなった板は滑るので危ない
2018年09月23日 14:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/23 14:44
木段。ありがたいが黒くなった板は滑るので危ない
石棚山陵との合流点。もうひと頑張り
2018年09月23日 15:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 15:21
石棚山陵との合流点。もうひと頑張り
うっすらガスの木漏れ日の木道
2018年09月23日 15:38撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 15:38
うっすらガスの木漏れ日の木道
若干紅葉も始まっていた
2018年09月23日 15:40撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 15:40
若干紅葉も始まっていた
振り向けば幽玄な雰囲気
2018年09月23日 15:45撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 15:45
振り向けば幽玄な雰囲気
檜洞丸山頂。富士山は見えなかった
2018年09月23日 15:48撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 15:48
檜洞丸山頂。富士山は見えなかった
トリカブト
2018年09月23日 15:56撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 15:56
トリカブト
本日のお宿・青ヶ岳山荘は青かった
2018年09月23日 15:57撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 15:57
本日のお宿・青ヶ岳山荘は青かった
奥から入り口方向を見る
2018年09月23日 16:15撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 16:15
奥から入り口方向を見る
諸注意
2018年09月23日 16:15撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/23 16:15
諸注意
寝るのは2階。角材の床が暖かい
2018年09月23日 16:32撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/23 16:32
寝るのは2階。角材の床が暖かい
ランプがいい雰囲気をかもし出す(LEDもありますが)
2018年09月23日 17:01撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/23 17:01
ランプがいい雰囲気をかもし出す(LEDもありますが)
夕食は手作りのカレー。んまい!
2018年09月23日 18:18撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
2
9/23 18:18
夕食は手作りのカレー。んまい!
【24日】目が覚めたら夜が明けていた。山荘前から蛭ヶ岳方面
2018年09月24日 05:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/24 5:21
【24日】目が覚めたら夜が明けていた。山荘前から蛭ヶ岳方面
朝焼けの赤はもう薄れてきてしまった(涙)
2018年09月24日 05:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/24 5:21
朝焼けの赤はもう薄れてきてしまった(涙)
山頂は幽玄の世界に=ガスが出てきてしまった
2018年09月24日 05:33撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/24 5:33
山頂は幽玄の世界に=ガスが出てきてしまった
メニュー&諸注意
2018年09月24日 05:33撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 5:33
メニュー&諸注意
小屋番さんの勧めで再登頂したら富士山が見えた。多謝!
2018年09月24日 06:09撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 6:09
小屋番さんの勧めで再登頂したら富士山が見えた。多謝!
小屋を出て間もなくキノコの木
2018年09月24日 07:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 7:37
小屋を出て間もなくキノコの木
きのう苦しんだ同角ノ頭
2018年09月24日 07:38撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 7:38
きのう苦しんだ同角ノ頭
きょう苦しむ蛭ヶ岳
2018年09月24日 07:42撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 7:42
きょう苦しむ蛭ヶ岳
金山谷乗越
2018年09月24日 07:43撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 7:43
金山谷乗越
誰でも分かるキューピー頭の奥多摩・大岳山を遠望
2018年09月24日 07:45撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 7:45
誰でも分かるキューピー頭の奥多摩・大岳山を遠望
臼ヶ岳西斜面は踏み跡が何本も
2018年09月24日 08:20撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 8:20
臼ヶ岳西斜面は踏み跡が何本も
臼ヶ岳
2018年09月24日 08:32撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 8:32
臼ヶ岳
リンドウ
2018年09月24日 08:37撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 8:37
リンドウ
行く手にそびえる蛭
2018年09月24日 08:38撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 8:38
行く手にそびえる蛭
熊木沢?を見下ろす
2018年09月24日 09:04撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 9:04
熊木沢?を見下ろす
まじめな鎖場もある
2018年09月24日 09:13撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/24 9:13
まじめな鎖場もある
左から臼ヶ岳、遠く同角ノ頭、雲に隠れる檜洞丸
2018年09月24日 09:16撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 9:16
左から臼ヶ岳、遠く同角ノ頭、雲に隠れる檜洞丸
この道標のすぐ下は藪。その下が特に険しかった
2018年09月24日 09:23撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 9:23
この道標のすぐ下は藪。その下が特に険しかった
やっと蛭ヶ岳山頂
2018年09月24日 09:42撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 9:42
やっと蛭ヶ岳山頂
三角点は小屋の壁際にあった
2018年09月24日 09:43撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/24 9:43
三角点は小屋の壁際にあった
ガスの向こうに袖平山
2018年09月24日 10:16撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 10:16
ガスの向こうに袖平山
木段が延々と
2018年09月24日 10:19撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 10:19
木段が延々と
袖平山へは緩いアップダウンがあるのみ
2018年09月24日 10:27撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 10:27
袖平山へは緩いアップダウンがあるのみ
地蔵平付近は少し踏み跡が分かりにくい
2018年09月24日 11:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 11:00
地蔵平付近は少し踏み跡が分かりにくい
原小屋平
2018年09月24日 11:04撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 11:04
原小屋平
西側から沢の音が聞こえ、水場の道標も
2018年09月24日 11:05撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 11:05
西側から沢の音が聞こえ、水場の道標も
姫次。ここを左へ
2018年09月24日 11:19撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 11:19
姫次。ここを左へ
蛭ヶ岳と臼ヶ岳
2018年09月24日 11:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 11:21
蛭ヶ岳と臼ヶ岳
同角ノ頭と檜洞丸
2018年09月24日 11:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 11:21
同角ノ頭と檜洞丸
袖平山山頂はベンチの後ろを10mほど登る
2018年09月24日 11:32撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/24 11:32
袖平山山頂はベンチの後ろを10mほど登る
姫次に戻って蛭ヶ岳にお別れ
2018年09月24日 12:20撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 12:20
姫次に戻って蛭ヶ岳にお別れ
八丁坂の頭を過ぎると左にモノレールの軌道
2018年09月24日 12:27撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 12:27
八丁坂の頭を過ぎると左にモノレールの軌道
黍殻避難小屋の手前、ここを左へ釜立沢コースに入る
2018年09月24日 12:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 12:44
黍殻避難小屋の手前、ここを左へ釜立沢コースに入る
標高900mまで下りると流路が近くなった
2018年09月24日 13:13撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 13:13
標高900mまで下りると流路が近くなった
巨大堰堤下の涸れ沢を左岸へ
2018年09月24日 13:18撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 13:18
巨大堰堤下の涸れ沢を左岸へ
モノレールとともに林道登山口到着
2018年09月24日 13:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 13:21
モノレールとともに林道登山口到着
増水時は車道が沢につかるらしい
2018年09月24日 13:54撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 13:54
増水時は車道が沢につかるらしい
東野バス停前へ到着。お世話になったいのうえ商店
2018年09月24日 14:12撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 14:12
東野バス停前へ到着。お世話になったいのうえ商店
白いガードレール手前を左へ降りると「いやしの湯」近道。標高差50mの山道です
2018年09月24日 15:50撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/24 15:50
白いガードレール手前を左へ降りると「いやしの湯」近道。標高差50mの山道です
撮影機器:

装備

個人装備
ヘッドランプ 予備電池 1/25000地形図 ガイド地図 コンパス 筆記具 保険証 飲料 ティッシュ バンドエイド タオル 携帯電話 計画書 雨具 防寒着 ストック 水筒 時計 非常食 緊急保温シート 着替え ツェルト ファーストエイドキット 医薬品 カメラ GPS

感想

 連休の天気が何とか持つようなので、丹沢4つの通年営業小屋で唯一泊まっていない青ヶ岳山荘を利用し、同じく丹沢のメインルートで唯一踏破していない蛭ヶ岳〜姫次間を歩くコースを考えた。玄倉林道不通で人影の失せた同角山稜は厳しく、950mの雨山峠越えと組み合わせるのは体力的にいささか消耗したが、貸し切り状態の居心地よい山小屋で蘇生することができた。
【23日】 さらりと席が埋まったバスを終点で降りた。宇津茂公衆トイレに寄って雨山峠を目指す。前後にこのコースを歩く登山者は見えない。ヤマレコの登山届を忘れたので水源林管理棟で記入して投函し、林道終点の登山口に着いた。峠を越えてから本番の同角山稜だから、ペースを上げ過ぎないよう注意しなくてはならない。
 まだ暖かいのでヤマビルの用心にスパッツを着けて出発。例によって登って降りる登山道ではなく、道標の「成長の森」方面を目指す。いささか水量が多くて渡渉場所探しに時間をかけたが、見ると正規の登山道の渡渉も似たり寄ったりの難易度だ。なぜこちらを本道にしないのだろう。
 第2、第3、第4の渡渉点も水の多さに多少緊張しながら渡る。しばらく来ないうちに第3渡渉点の崖崩れは進み、沢床の様相もだいぶ変わっていた。第5渡渉点で寄沢と別れ、尾根をジグザグに登った先は寄コシバ沢。夫婦連れらしいのが大型犬を水浴びさせている。
 季節がらか道端にキノコが多い。地面から顔を出したばかりのタマゴダケを見付けて掘り出してみた。夜まで持ち歩くのは無理そうなので再び地面に戻したが、一度は食べてみたいものだ。
 峠が近づいて登山道が沢と同化した際、沢床が随分きれいなことに気が付いた。この夏の集中豪雨で倒木や石、土砂などが洗い流されたのではないだろうか。鉄階段で尾根を越えて隣の谷筋に移り、急斜面をトラバースする道を注意して進む。小滝のある廊下のナメは、ずっと前のような美しい状態に戻っていた。平らなナメ上を流れる水を踏んで進めばやがて谷が狭まり、鉄梯子が見えて雨山峠に至る。
 峠では奥様5人が鳩首談義中だった。どうやら二つのパーティーで、一方の3人はユーシンから通行止めの玄倉林道を下るつもりだったらしい。一方の山に詳しそうなのが雨山〜檜岳ルートを薦め、自分らは鍋割山方面へ進発。残る3人は薦めに従って雨山方面へ向かったが、うち1人が「磁石は持ってるけど地図がないのよね、アハハハ」と言い残したのには苦笑せざるを得なかった。地図があっても読めないのかもしれないが、そういう方はせめて整備のいい大山か大倉尾根あたりで我慢していただきたい。
 こちらはお握り一つを早弁して雨山沢の道を下る。錆びた桟道は危なっかしそうだが、昔から残っているのだから信用するしかない。ただ、木橋にぐらついているのがあってヒヤリとした。頑丈な骨組のアルミ天板桟道でようやく一安心。ほどなく雨山橋が見えて玄倉林道に合流した。
 ユーシンロッジへ向かう途中、わきからの沢水を土管で流していた所に大穴が開いていた。これではがけ崩れが復旧されてもロッジまで車が入れない。玄倉川の橋の上は半分まで流入した泥に覆われ、ずぶずぶと靴が潜った。ロッジのトイレは冬からずっと板で閉ざされ、建物もどこか痛み始めている印象。この先どうなるのだろうと心配になった。
 檜洞を遡行するという重装備の3人組を見送り、一人マジックパスタなどの昼食とする。日が照ると暑い。水は2Lほど持参し、途中の沢で補給したので宿まではもつだろう。40分ほど休んで出発した。
 のっけから急登となる。すぐ先の東屋の所でだいぶ足に来ていることを感じた。寄から標高差650mの峠を越えてきたのが響いているようだ。急斜面と同化しつつある淡い踏み跡を辿るのも疲れる。ところどころにある倒木を避けるのも面倒だ。ようやく大石に着いて一休み。さらにひと頑張りして大石山に到着した。
 絶景の山だが、あいにく今日は雲が多く、西の富士山はもちろん、蛭ヶ岳からの主稜・主脈もきれいには見えていない。休憩は呼吸を整える程度にしてザレた鎖場を下り、細かい起伏を梯子などで乗り越えながら同角ノ頭を目指した。
 草生したザンザ洞キレットを渡り、最後の急坂をクリアして同角登頂。もともと林の中であまり眺望の効かない山頂だが、ガスが出始めてしまった。とはいえ、今日最大の難所に辿り着いたことでホッと一息つくことができた。
 さあ、あとは最後の登り返し区間……とは言うものの、檜洞丸まで間に中沢ノ丸など2つのピークによるアップダウンがあって休まらない。ここまでに比べると整備は良い道だが、頼みの木段は踏板上が黒くなって大変滑るのには参った。あと少しで石棚山稜合流という辺りの草地では、一瞬、道形が消えて冷や汗が出た。
 石棚山稜も雲が勝って眺望は今一つ。疲れて重い脚に鞭打って標高差100m余りを登り切り、誰もいない檜洞丸山頂に到着した。ユーシンからこちらでは男性1人とすれ違っただけ。ここも貸切だと思っていたら、若い男性が一人現れた。犬越路の避難小屋に泊まるのだという。こちらも予定の時間を超過しているから早く腰を上げなくてはならない。眺望は明日の天気に期待することにして、2分ほど下った先の青ヶ岳山荘に向かった。
 記憶と異なり真っ青に塗られた山荘では、小屋番の高城さんが迎えてくれた。母娘で切り回す娘®さんの方で、きさくで話好きという印象。ほかに外で木材を加工している人がいたが、こちらはお客のOさんだという。もっとも、聞けば最近は毎週末に登ってきて力仕事を手伝っている超常連=準小屋番さんだった。
 1961年の開業時からのものという石油ランプの照らす下で、おいしいカレーとスープの夕食をいただく。もちろんLEDライトもあり、地図を取り出したら途中でつけてくれた。Oさんは後からということで、まさに貸切状態。炭の炬燵に入り、持参のウイスキーをちびちびやりながら、小屋番の娘®さんに寡黙なOさんも交えて静かな夜の語らいを楽しんだ。
 2010年に小屋に立ち寄った時と比べ、設備は同じながら整備と清掃が行き届いた感じがする。きれい好きな娘®さんが、その翌年ころから小屋番に入り始めたおかげらしい。2階の「寝室」も乾燥して温かい毛布ときれいな蒲団で快適だ。階段の右が女性、左が男性と分れて各6枚、階段の裏に2枚の計14人分の蒲団がセットされた部屋を一人で占拠して、8時半から心地よい眠りについた。

【24日】 寝心地が良すぎて寝過ごした。5時を過ぎて窓の外が明るい。蛭ヶ岳の稜線が朝焼けのシルエットになっている。あわてて服を着込んでカメラ片手に外へ出たが、既に朝焼けの色は薄れてしまった。まあ、雲が多いのではっきり日の出を拝める状況ではない。一応、靴をはいて山頂に行ってみたが、西の空はガスが巻いている。一瞬、思ったより大きい富士山が影絵のように浮かんで、再び白いガスの帳に隠れて行った。
 小屋に戻ってモサモサ支度をしていると、小屋番さんが「また晴れ間が出てきたから、富士山見えるかもしれませんよ」といざなう。実は、昨日の疲れが足に残って少々おっくうだったのだが、頂上を再訪してみるとちょうど雲から富士が姿を現したところだった。何とか写真に納めたころ、再びガスの中に消えてしまった。
 そんなこんなで少々遅めの7時過ぎに小屋を出発。意外に暖かいが、夜露に濡れた夏草が膝上まで繁り、スパッツを付けていてもズボンが濡れる。大きく下って金山谷乗越から神ノ川乗越へ。小さなピークを4,5回越すので消耗する。臼ヶ岳で相棒を待つ逆行の男性と言葉を交わしつつ一休みした。蛭対策をしてこなかったのに蛭ヶ岳山荘で蛭が多いと警告されたという。気休め程度だが、小分けして持参したヒルファイターを靴にスプレーしてあげた。
 臼ヶ岳のあとも一つ二つピークを越し、右にそそり立つように見えてきた蛭ヶ岳を登る。ジグザグ道の上はすぐ鎖場、岩場となり、数多いイバラとアザミのとげに注意して進む。標高1500m以下の区間が結構手ごわかった。その先は急勾配ながらも普通の登山道で、一汗かいたころ丹沢最高峰の山頂に到着した。
 山荘に寄って水を買う。青ヶ岳山荘で1L買ったが、薄日も出てきて暑いので用心に500CC買い足した。その後、どうも靴の中が湿っぽいので靴を脱いで大休止とした。靴下が両足ともじっとりしている。スパッツをしてはいたが汗にしては濡れ過ぎのようだ。登山靴をソール張替に出したため、モンベルのラップランドブーツというハイキングシューズで来たのだが、ゴアテックスが破れているのだろうか。
 30分ほど休んで出発。あやうく丹沢山方面に下りかけて引き返し、道標に従って長い木段を辿った。新しい木段で整備は非常にいい。ただ、特別保全地区を出て植生保護があまり必要なくなったあたりで、道が少し分かりにくくなった。植林帯を都合3本の踏み跡が通っていたりする。
 とはいえ、さしたる難所もないまま、以前北から来て折り返した姫次に到着。これで未踏の主脈ルートがつながった。脇道にそれて10分で袖平山に着き、本来の頂上を踏んだうえでベンチで昼食休憩とした。景色は良いが日が照りだして暑い。
 いったん姫次に戻り、さあ、後は基本的に下るだけだ。なだらかな下り坂を辿り、八丁坂ノ頭分岐を過ぎると雲に入って暗くなった。宮ヶ瀬ダムが見えないのは残念だが、涼しいのはありがたい。黍殻避難小屋の手前の分岐を左に曲がり、初めての釜立沢ルートに入った。急坂でも整備が良いので歩みがはかどる。ただ、案の定、暑さで水が乏しくなってきた。「沢」のルートなのだからと我慢して下りて行くと、やがて水音がし始め、沢のほとりに出た。
 沢の水をたっぷり飲んで生き返り、さらに下ると大きな堰堤があって、その直下で水が伏流した所を右岸から左岸に渡る。と思ったらじきに林道終点に出てしまった。これなら余裕をもって「いやしの湯」に立ち寄れそうだ。もっとも、この林道〜車道歩きは実に長い。途中、八丁坂ノ頭ルートを合流し、右に用水が並行するようになって、ようやく田畑が現れた。
 道標はあるが、集落の道はちょっと分かりづらい。地図とスマホをにらめっこして、なんとか最短コースで見覚えある神社に至り、バス停前に着いた。前回姫次から降りた際、ビール片手に長時間休憩させてもらったいのうえ商店は健在だ。バスの時間まで2時間以上あるので予定通りいやしの湯へ向かうことにした。結構距離と標高差があり、車道は大きく迂回して下る。実は1か所短絡路があるのだが、気づかなかった。
 たっぷり温泉に浸かって、しかしまた標高差100mを登らなければならない。短絡路に気づいて通ってみたが、標高差50mの山道で結構大変だった。結局、今回もいのうえ商店に寄って店内のベンチで缶ビールを飲ませてもらった。

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