知西別川
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 716m
- 下り
- 94m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
知西別川の左岸林道の入口に車をデポ |
コース状況/ 危険箇所等 |
滝はおおむね簡単。 規模の大きい沢なので増水には注意がいるだろう。 2週間後にいった後輩パーティーは最初の函が増水で行けなくなっていた。 上部の巨岩帯はルートファインディングが大事。岩登りに慣れていないと苦労しそう。 無理をせず巻きを積極的に使っていくのも手だろう。 その上の大滝2つのルートも見つけるのは簡単。 2つまとめて巻くことも可能らしいが、わざわざそうする必要もない。 羅臼湖に到達してからが意外と長い。 |
写真
感想
とおまわりで楽しい夜を過ごし翌日は4時起床。
5時に羅臼のセイコーマートでキムさんと待ち合わせ予定だったが、来ないので電話をするも出ず。
何回か繰り返しているうちに電話が通じ、今から向かうとのこと。
数十分後、合流したキムさんは見事な二日酔いだ。とおまわりでのんだのち宿舎でも飲んでたそうな。
とりあえず、羅臼湖側に車をデポするために車を走らせる。
昨日とは打って変わって晴れて羅臼岳がよく見えて気持ちがいい。
見返り峠のあたりの駐車スペースに車をデポする。
知西別川のほうに戻り、左岸の林道入口に車をデポして出発準備。
キムさんは横で吐いていらっしゃる。本当に大丈夫なんだろうか。
格好は、ウェットスーツに完全防水ザック、GPSと完璧なのだが。
左岸の林道をちょっとあるいて入渓。
川というだけあって規模が大きく、開けていて明るい。
昨日とはまったく反対というのがよいだろうか。
さっそく大きな堰堤が登場。さくっと右岸巻き。
上から覗き込むと結構怖い。
なんてことのない河原歩きだが、晴れていて寒さもあまり感じない。
途中、目の前をシマフクロウのような巨大な猛禽が飛んでいく。思わず声を上げて騒いでしまった。
さすが知床。
co120付近の函は首までつかったりしながら突破。さすがに全身ずぶ濡れになると寒くて声を上げてしまう。
知西別湖から流入するco165二股のあたりになると再び函地形に。なかなかいい雰囲気だ。
枝沢は滝で合流してくる。
その奥に2段の4mF。右岸から簡単に登れる。
それが過ぎると再び単調な河原歩き。
しかし、川幅も広く青空なので気持ちがいい。沢を覗き込むとオショロコマがいっぱいいる。
co270の滝マークは2段7m滝。
1段目はすたすた。2段目は右岸を簡単に直登できる。
その滝を超えてちょっと行き小滝を上ると
川幅いっぱいの柱状節理の美しいナメが迎えてくれる。
どこもかしこも柱状節理。足元も、目の前の段差も、右にそびえる岩壁もすべて理路整然とした構造になっている。
今まで、いろんなところで柱状節理を見たが、一番感動した。
途中の滝マークはどちらも3m位の滝。どこからでも登れる。
青空のもと思い思いにナメを歩いて楽しむ。
co365二股から上は巨岩帯。このあたりから水が汚くなるので汲むならここがいいかも。
なかなか大きな巨岩が並んでいて、特に斜度が出てくるco450mからはルートファインディングが求められる。
うまく探せば、両岸ともにまけるところもあるので積極的に使って行きたいところだ。
途中に斜滝なんかもありちょっと息抜きになる。
ちょっと登りずらいところをsamoaが登っているときにちょっとスリップ。
左肩のあたりがパコってなってまた戻った感じとともに痛みが走る。
なんとかそこは突破できたが、肩には力が入らない。うまく戻ったはいいがいわゆる脱臼をしてしまった。
すぐわきに簡単なルートを見つけたメンバ-と合流してしばし、休憩。
痛みはあるが、遡行はなんとか続けられそうなので先に進む。
そこからは積極的にまきを使っていく。
そこから先は、左肩になんとか負担をかけずに登れたのは幸いだった。
いつのまにか天気は悪くなってしまったが、ようやくco640の大滝。
前衛と本体と2段構え。なかなかの落差と迫力。
前衛は適当に登り、本体は右岸の登りやすそうな踏み跡をいき、微尾根をのっこして、適当に沢に降りる。
ちょっと行くとまたも大滝。これが2つ目の滝マーク。
これも前衛と本体。本体は直瀑で滝の中で迫力を出していてかっこいい。
前衛は右岸の側壁のバンド上を登りを交えて進む。ちょっと段差のところは落石やスリップ注意か。
本体は右岸の大きな草付きの斜面登って行く。ここもスリップ注意。
斜度はそれほどでもないが、滑ったら下まで滑れそう。
上部のハイマツ帯に覚悟を決めて突っ込む。
さすがは、知床のハイマツ。這うどころか立ち上がっていく手を阻んでくれる。
ちらっと沢のほうをみるとゴルジュが続いていて、まだ滝があるようだ。
30分くらいで沢に出る。そこは小さく緩やかな小川になっていた。
それをたどって羅臼湖へ。
広くて静かな湖がそこには広がっていた。
ほっと一息ついたのも束の間、もう日没が近いので先を急ぐ。
羅臼湖のほとりを歩いていくが、なかなか深いところもあり腰までつからなくてはならず、なかなか冷たい。
が、ウェットスーツのキムさんは寒くないらしく泳いでいる。装備って大事だ。
途中、やけくそで入り江をショートカットしながらなんとか遊歩道があるところへ。ここで日没。
暗い道をラテルネつけて歩いて道に出て下山。
しかし、話はここで終わってはいなかった。
下山が遅く心配してくださったとおまわりのオーナーが先輩方に連絡をしていたため、ちょっとした遭難騒ぎになりかけていた。
ご心配・ご迷惑をおかけした皆様本当にすいません。そして心配してくださってありがとうございました。
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