山火事トレッキング in Thailand 〜
poni
| 天候 | 晴れ(山焼きスモッグ) |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
舗装道路の終わりまでヒッチハイクして、そこからトレッキング開始。 2日目は役場から車で送ってもらいました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
一般的なチェンマイからのトレッキングツアーについて 旅行会社が手配する大抵のトレッキングには滝での水浴びが入っています。 水着・タオル・虫除け・虫刺され薬・日焼け止めは必須。 この時期(2月末〜3月)のタイ北部は山火事(故意の山焼きとも、失火とも)が多く、全体的にかすんでいます。 山火事はどこで発生するかわからず、見晴らしもよくないので、安全面・眺望両面から季節的にはあまりオススメできません。 乾季の終わりだから落葉が多く緑も薄い(日本の初秋みたいな感じ?)し。 雨季は緑が濃くなりますが、川が増水したり道が水没したりすることもあります。 ということで11月〜2月上旬がトレッキング適期らしいです。 |
写真
拍手といってもインスタント麺なのだけど^^;
タイの袋麺は量少なめなので、1人2袋ずつ。
ガイド君が描いてくれた、トレッキングマップ。まずは中央右の滝に行き、そこから一番上に描かれた家マーク(=ラフ族の村)で宿泊。
翌日は中央左にあるもう1つの滝に行くとのこと。
って、紙からはみ出してますよ〜。
まずは中央右の滝に行き、そこから一番上に描かれた家マーク(=ラフ族の村)で宿泊。
翌日は中央左にあるもう1つの滝に行くとのこと。
って、紙からはみ出してますよ〜。
細い竹を切り出したので、何かな〜と見ていると、瞬く間に杖を作ってくれました。しかも手に持つ方の先端は面取りして、地面に突く方の先端は尖らせるといういい仕事っぷり。
しかも手に持つ方の先端は面取りして、地面に突く方の先端は尖らせるといういい仕事っぷり。
一面のキャベツ畑。ガイド君がしきりにあれは「パッ」だ、というので、キャベツ=パッというのかと思いましたが、「パッ」というのは葉野菜全体を指すようです。
ガイド君がしきりにあれは「パッ」だ、というので、キャベツ=パッというのかと思いましたが、「パッ」というのは葉野菜全体を指すようです。
タイ北部全体で燃やしているので、どこにいても空気がかすんで見えます。
パイナップルはタイで1年中食べられる果物の1つ。
こんな高い木々の森を燃やしてしまうのですが、燃えるのは下草と下部の樹皮だけで、大きな木はあまり影響を受けないようです。でも1年2年の幼木にはきついだろうなあ。
でも1年2年の幼木にはきついだろうなあ。
訊いてみると、枝のどこかに蜂が巣を作っているとのこと。
はちみつを取りに行くためのはしごなのです。
最初の「滝」。ここでチェンマイ発着のトレッキングツアーで来た西洋人グループに会いました。
滝は想像していたより小さかったけど、それでも西洋人の皆さんはうれしそうに泳いでいました。
ここでチェンマイ発着のトレッキングツアーで来た西洋人グループに会いました。
滝は想像していたより小さかったけど、それでも西洋人の皆さんはうれしそうに泳いでいました。
ガイド君がヤカンを借りてインスタント麺用のお湯を沸かしてくれました。
正に野生の蜂の巣、蜂もたっぷり入ってます^^;
蜂の巣って、日本だと超高級品ですよね。
別の器にしぼればいいのにな〜とこっそり考えていました。
食べ終わった後で恐縮ですが、お昼はちゃんとタイの籐テーブル(組み立て式)で。左上にあるのは蜂の子の煮物。「虫モノ」は基本的に苦手なのですが、折角なのでちょっといただいてみました。
・・・エビの煮物みたい。結構美味しいかも。
左上にあるのは蜂の子の煮物。「虫モノ」は基本的に苦手なのですが、折角なのでちょっといただいてみました。
・・・エビの煮物みたい。結構美味しいかも。
枯れ草でちょっと突付いてみたけど、何も出てこなかった・・・。
と、道が燃えてます!!こんなところで火渡り修行するとは思わなかった。
ガイド君がくすぶっている部分を杖で払って足場を作ってくれましたが、靴底が溶けないかどきどきです。
こんなところで火渡り修行するとは思わなかった。
ガイド君がくすぶっている部分を杖で払って足場を作ってくれましたが、靴底が溶けないかどきどきです。
あり塚?ガイド君が葉をちぎって私に渡し、上に乗せるように言うので乗せると、その後ガイド君も同じことをしました。
何かのおまじないかな?
ガイド君が葉をちぎって私に渡し、上に乗せるように言うので乗せると、その後ガイド君も同じことをしました。
何かのおまじないかな?
だんだん近づいていくと、ものすごい火柱が!
ちょ、あの近くを通るんですか@@
最も近づいた地点から。距離感を表現するために、手を入れてみました。
もともとの気温自体が高いので熱さはわかりませんが、音がとにかくすごいです。
距離感を表現するために、手を入れてみました。
もともとの気温自体が高いので熱さはわかりませんが、音がとにかくすごいです。
っていうか、ルート上がこんな状態で燃えていたらどうするんだろう。
木から直接なっている不思議な果物。どうも食べられるらしいが、まだ早いとのこと。
見た感じはいちじくなんだけど、こんななり方だったっけ?
どうも食べられるらしいが、まだ早いとのこと。
見た感じはいちじくなんだけど、こんななり方だったっけ?
暑い・・・。
途中でガイド君のお知り合い何人かと遭遇。そのうちの1人にかごの中身をたずねたら、どうぞ、と1個くれました。
紫米のお餅。甘さひかえめで美味しかった!!
そのうちの1人にかごの中身をたずねたら、どうぞ、と1個くれました。
紫米のお餅。甘さひかえめで美味しかった!!
やっぱり煙のせいで遠望がききません(泣)。
ビニールハウスの中で大切に育てられていたコーヒーの苗。ガイド君の本業は農業とのことで、とても誇らしげに「アラビカ種なんだ」と説明してくれました。
ガイド君の本業は農業とのことで、とても誇らしげに「アラビカ種なんだ」と説明してくれました。
この部屋を使わせてもらいました。とはいっても奥が家族の寝室なので、人は通りまくりなのですが。
まあ、山小屋みたいな状況ですね。
夜の電気は車のバッテリーを使って発電。
とはいっても奥が家族の寝室なので、人は通りまくりなのですが。
まあ、山小屋みたいな状況ですね。
夜の電気は車のバッテリーを使って発電。
ここまでは平和だったのですが・・・。
このあと犬にかまれて大騒ぎに。
ハーブを叩いて唐辛子などと一緒にペーストを作っているところです。
他にはオムレツと卵スープ。
家の前のテラスから見た残照。
翌朝、朝食用の材料を買いに行くというガイド君に付いて村歩き。本当は一人で歩きたかったけど、犬怖い!!この写真に写っているだけでも3匹が様子うかがってるし・・・。
この写真に写っているだけでも3匹が様子うかがってるし・・・。
軽く干してあるのかな?
昨日の夜ごはんより夕飯らしいメニューでした(笑)。
朝ごはんの方が重要な食事なのかも。
この家の流し場。下に見えているのがトイレ&シャワールーム。
シャワーといっても水道の蛇口が上の方に付いているだけで、もちろんお湯は出ません。
暑いからそれで十分ですけどね。
下に見えているのがトイレ&シャワールーム。
シャワーといっても水道の蛇口が上の方に付いているだけで、もちろんお湯は出ません。
暑いからそれで十分ですけどね。
タイってこういうの多いなあ。
この大きなバッテンは、もうこの木にいた蜂はどっかいっちゃったよ、のサインだそう。
すごく香りがいいです。
地面に落ちた実を割ってみると、いちじくでした!
こんな風につる性になるのもあるのね。
なめ滝ですね。
ライチだったかな、龍眼だったかな?
感想
オーバーステイしていたエレファントキャンプで、「トレッキング行きたいんだけど」と相談して、ガイドをアレンジしてもらいました。
とはいえ、当日の朝いきなり「今日行きたい」と言ったもんだから、本当のガイドが手配できなかったらしく、「英語ガイド」としてやってきたのは普段農業をしているという19歳の男の子。
彼の英語はほんの数語だけ、対して私はタイ語が数語だけ。
まともなコミュニケーションは全くといって取れず、でもガイド君の心遣いのおかげで楽しいトレッキングになりました。
歩き出して数分後、いきなり軽トラをヒッチハイク。
ええ〜、とびっくりする私の前で、よかった〜、5km分歩かなくていいよ、とうれしそうな彼。
トレッキングなのに歩かなくてどうするよ、と思いましたがうまく伝わらず、結局トラックの荷台にゆられることに。でもどうやらアスファルトの車道歩き分をカットしたようで、暑い中、これはやっぱりラッキーだったのかも?
車を降りた後、午前中はダートの車道を歩きました。
あいにく山はちょうど山火事のシーズンに入っており、空気全体が煙でかすんで遠望がききません。
それどころか、向こうの尾根には火の手も見えます。
昼食後「私は車道じゃなくて、森の中の細い道が歩きたい」と身振り手振りで何とかガイド君に伝えました。
車道の方が歩きやすいのに、と言いながらも、森の中のトレイルを案内してくれることに。
そうそう、これだよこれ!!
と喜んだのもつかの間。
やはり森の中は、燃えていたのでした。
まずは行く手に小さな炎がちらほら。
あろうことか、コース上が燃えています。
まさかタイまで来て火渡り修行をすることになるとは思わなかった・・・。
まあほとんど燃え残りで炎はほとんどなく、ガイド君が杖で燃えているところを払って足場を作ってくれたので、無事通過。
どきどきしたな〜とさらに進むと、今度はゴーッというものすごい音が聞こえます。
何なに?と木々を透かして見ると、進行方向にすっごい大きな火柱が!!!
もろコース上ではなかったのですが、歩いている15mくらい横で高さ3mは軽くありそうな火柱がゴーゴー燃えているなんて、何てシュールな眺めなんでしょうか。
・・・いやー、風がなくて幸いでした。
森の中のトレッキングは1時間ほどで終わり、またもやダートの車道を歩くことさらに1時間で本日の宿泊地であるラフ族の村に着きました。
トレッカーの宿も兼ねているガイド君の家に荷物を置き、さあ村内散策に出かけようと外に出たとたん、今度は犬に囲まれてしまいました。
この村、やたら犬が多いのです。1軒に2頭は飼っているんじゃないかというほど。
1頭が吠え出すと村中の犬に伝わって、全方向から吠え掛かってくるはめになりました。
それでも何とか杖で犬を牽制しつつ、歩き出すこと5m。
がぶり。
後ろからふくらはぎに噛みつかれましたorz
びっくりすると同時に、すぐさま脳裏に浮かんだのは「狂犬病」。
再度襲われてはかなわないので、急いで大声でガイド君を呼び、飛び出してきた彼に付き添ってもらって彼の家へ。(そう考えると、噛まれたのが家のすぐ近くだったのは不幸中の幸いかも)
以前インドに行く前に狂犬病について一通り調べていたため、噛まれた場合の対処は頭に叩き込んでありました。
出来るだけ早く、流水と石鹸で傷を洗うこと。
出来るだけ当日中に、狂犬病のワクチンを打つこと。
とりあえず傷口を洗い、持っていたマキロンで消毒し、翌日トレッキングから帰ってからワクチンを打ちに行くことにしてその日は村で宿泊。
明日エレファントキャンプまでバイクで送ってあげようか?とガイド君が申し出てくれましたが、せっかく来たからには歩きたい、と断りました。
犬も警告として噛んだのでしょうか、一瞬で離れ、噛み傷自体も大したことはなかったので、翌日も無事トレッキングを続けることが出来ました^▽^
1日目4時間、2日目2時間弱と、トレッキングというにはちょっと歩き足らない感じではあったけど、山火事の中を歩くというのはなかなか出来ない貴重な体験でした。(人には薦められませんが)
ガイド君とほぼ共通言語がなかったのも、スパルタ式にタイ語を少し覚えられたのでかえってよかったかも。
暑い、寒い、疲れたなどの役立ちタイ語だけでなく、「山火事=ファイパー」「蜂=プン」など、あまり使う機会のなさそうなタイ語もいくつか覚えました(笑)。
やっぱ言語は体で覚えるのが一番ですね。
いずれにしても、旅行会社のトレッキングツアーとは一味違う体験が出来て楽しかったです。
犬にかまれたのは、出来れば避けたかった「体験」でしたけどね。
こっそり拍手
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