イワス〜【鈴鹿マイナーマウンテン】
- GPS
- 02:40
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 505m
- 下り
- 502m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は鉱山跡のみ。 |
写真
感想
【鈴鹿マイナーマウンテン】 比婆之山〜高取山〜イワス
翌日5/20に霊仙山を登る予定で5/19は家にいるつもりだったが あまりにも良い天気で山行の虫がうずいてきました。【鈴鹿マイナーマウンテン】シリーズが意外と好評?だったので以前から気になっていた「イワス」へ行ってみることにしました。
自宅を出発したのが既に13:15、天候は上々です。R8号線の鳥居本信号を曲がり東へ進みます。仏生寺の集落へ入り奥の林道へぐるぐると方向を変えながら高度を上げていき途中3か所の分岐を超えながら廃村「男鬼」の入口、比婆神社鳥居の前に到着。
比婆神社まで車で高度を稼ぎ神社手前のスペースに駐車(以前は麓から歩いて登っていた。)、米原市西坂の方がご夫婦で参拝に来てらっしゃいました。私が山へ入ると言うと「最近はヒルがおるからね〜」と3ヶ所もかまれた手を見せて下さいました。(見たくない) 参拝を済ませて比婆之山頂へまずは高取城跡へと山頂より南へ進んで東へ伸びる尾根を進みます。20分弱で高取山(高取城跡)に到着。いまだ謎が多い高取城だそうですが歴史には疎く山頂に何も無いのですぐに比婆之山へ戻ります。今度は西の尾根を進みます。鉄塔を越えて気持ちの良い山道を進むと堰堤がありその上を渡りきると「イワス」の山頂に到着です。
「鈴鹿の山と谷」の著者 西尾寿一氏や「鈴鹿夢幻」の著者 辻 涼一氏という鈴鹿を歩き尽した方々が絶賛されていた「イワス」の山頂はまさに絶景でした。彦根、米原から琵琶湖、対岸の高島市まで望めます。
こんなところにこんな展望が・・・・時が経つのを忘れていつまでも眺めていたい風景でした。
「イワス」には元セメント鉱山であったというもう一つの顔があります。
山頂から下は採石後の絶壁になっていて鉱山施設跡までは50メートル以上の高低差があります。少しずつ高度を下げ最後は岩にくくりつけられたベルトのようなものを頼りに30メートル程を下りて行きます。
鉱山跡には抗口や破砕機(ミル)、ベルトコンベア、作業小屋や太い鎖 50年近くが経過したとは思えないほどしっかりと残っていました。最盛期には大勢の労働者が働いていたそうです。
鉱山の永遠の隆盛を信じてそこに暮らし、日々の重労働を凌いでいた人々の息遣いが聞こえてきそうで例えようのない寂寥感に包まれます。
昔日の「イワス鉱山」に思いを巡らせ独り佇んでいると時間を忘れてしまいます。気がつけば日も暮れかけて 慌てて下山をしました。
「イワス」は時間が止まっているような不思議な山というより空間でした。
また何度も足を運びたくなる場所です。
※本レコは鉱山跡にむやみに立ち入ることを推奨しているわけではありません。鉱山跡の建物に立入ることや機器類にむやみに手を触れることは大変危険です。良識ある行動をお願いします。
コメント
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これは歴史を感じさせる雰囲気のある場所ですねぇ。
廃村とか、○○跡みたいな場所って
なんかこう、ノスタルジックで良いっす。
「仮面ライダーの戦闘シーンに出てきそうです」
の写真はホンマに爆発してライダーが登場しそうな背景ですね
同じ県内とはいえ、まだまだ知らない事の方が
多いです。特に山を始めてから、鈴鹿の奥深さに
山行毎に感動させてもらってます
6・7枚目は「エビネ」な気がします。
野生種は、かなり稀少性が高い花です
おっしゃるとうり「ノスタルジック」を額に入れて飾ったような場所でした。
朝から行っても日が暮れるまでそこにいたと思います。
山頂からの彦根市の眺めは格別で 花火を見るのにも最高の場所かと思います。
市内からはこんな場所は見えないんだけど、近場の秘境という感じで鳥居本から霊仙山一帯の山域は私にとってのワンダーランドです。
ご丁寧にありがとうございます。
山の花ってなんでこんなに名前が長いのかと思います。全然の覚えられません。
でも花は名前を知るところからが第一歩ですね、名前を知り特性や花の時期などを知り奥を極めて行くんですね。
でも聞きなれない名前ばかりで・・・・お恥ずかしい限りですがいろいろと教えて下さる方がおられるヤマレコでよかったです。
マイナーマウンテンシリーズいいですね。
特に霊仙山辺りは身近なエリアなので,楽しく読ませて頂いています。
数年前に自転車で後谷まで行ったことはありますが,
当時は山を登るという発想がなかったので,そのまま引き返してしまいました。
イワスには,草が生い茂る前にぜひ訪れてみたいです。
近場でこんなに面白い所があったのに今までずっと知らずにいたのが残念でなりません。
でも霊仙山近辺を探索しようとしたきっかけは昨年abeyさんから「男鬼町へも行かれては?」というコメントをいただいてからです。実際行ってみて 自分に訴えかけてくるものがありました。
以降、霊仙山の周辺探索はライフワークになっています。霊仙山へ登ることより周辺を探索している事の方が圧倒的に多いです
「イワス」は是非お勧めです
男鬼を含む鈴鹿の西側はレコもあまりないことからもわかりますが、マイナーな山域ですね。
鈴鹿の山と谷を持っていながら、イワスって山あったかな と。
確かにありました。
メジャーどころは当然良いことが分かりますが、この辺りも捨てがたい展望もあったり、比婆神社もあったり、もう少し注目しても良さそうですね。
イワス〜岩巣〜岩ノ巣などと「鈴鹿の山と谷」に書かれていて著者の西尾氏が絶賛されていたので 一度訪れてみたかった山です。
霊仙山周辺も歴史の一時期にはかなり規模の大きな寺院があったそうです。山名の由来である「霊仙三蔵」は最澄、空海と同時期に仏教の勉強のため中国に渡り日本人で唯一「三蔵」の称号(最高位に近く大師より上位)を授けられた僧侶だそうです。しかし霊仙三蔵は中国に留まり終生帰国を果たさなかったとのこと。帰国して開山した空海、最澄のその後の国内での影響力を考えると、もし霊仙三蔵が三蔵の称号を引っ提げて帰国していたら 今の霊仙山周辺は比叡山、高野山以上の山域になっていたかもしれません。
鎌刃城、高取城など謎に包まれた城跡や河内の風穴のような洞窟、今回のような廃鉱や廃村もあり登山と言うより探訪、探検になってしまいます。
今回の「イワス」の南に「イブキ」と呼ばれる山がありその意味ありげな名前に惹かれて近々足を運ぼうと思います。
では、次回もご期待下さい!
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