ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1927342
全員に公開
ハイキング
朝日・出羽三山

月山(羽黒山口)ガス+雨でもお花畑感マックス

2019年07月14日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
08:05
距離
11.4km
登り
641m
下り
635m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:24
休憩
2:30
合計
7:54
5:31
5:40
7
5:47
5:48
18
6:06
6:08
30
6:38
6:42
36
7:18
8:42
21
9:03
9:18
14
休憩 大峰下
9:32
9:38
41
10:19
10:38
13
10:51
11:01
10
11:11
11:11
73
12:24
ゴール地点
登り正味 2時間35分,下り正味 2時間52分(遅足です)
天候 終始ガスにまかれていました。登りはじめの弥陀ヶ原上部〜無量坂あたりは30分間ほど雨が本降り。大峰コルより上は強風で寒かったです(手袋必須)。今日は全行程,レインウエア上下を着たままでした。下りはいくぶんガスが薄れてはきました。下山後の午後から晴れ傾向に(あるある)。昨年の同時期とくらべると雪は多めで,花もすこし遅めです。
過去天気図(気象庁) 2019年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
8合目駐車場は,朝4時時点で奥の区画は全部埋まっていました。昼の下山時は入口までいっぱいで,かなり離れた下の路肩のふくらみに駐車を余儀なくされたお車も数台。自分の昼12時台の下りで,大型バス3台とすれ違いがあり,うち一台はバックして寄せました。
コース状況/
危険箇所等
たいへんよく整備され,危険箇所はありません。路上の岩は雨天時全般にすべりやすいです。(自分も一度転びました)
先月下旬は雪渓通過が4か所ありましたが,今日は一ノ岳直下と山頂手前の2ヶ所だけでした。行者返しの下は跡形もなく,行者返し〜大峰間は長さ5mくらいわずかに残っていただけです。いずれも(歩行バランスに不得意感があるのでなければ)アイゼンなくても全く大丈夫です。
その他周辺情報 8合目レストハウス,9合目佛生池小屋さん,山頂小屋さんとも全開営業中です。
今日目にしたものの一番は,やっぱりお花畑感マックスのこのあたりかなあ
11
今日目にしたものの一番は,やっぱりお花畑感マックスのこのあたりかなあ
お花畑感マックスその2 どこの桃源郷かと思う...
5
お花畑感マックスその2 どこの桃源郷かと思う...
お花畑感マックスその3 ひたすらすごーいいぃぃと叫んでいました(心の中で)
2
お花畑感マックスその3 ひたすらすごーいいぃぃと叫んでいました(心の中で)
朝4時に8合目駐車場に着いたら,ありゃ,奥はもう満車。大型観光バスが2台もいる! 講中詣の方々のバスでした この時は曇り空でも余裕で山頂が見えていました(左上奥)。これが今日の山頂見納めに(笑
2019年07月14日 04:14撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
7/14 4:14
朝4時に8合目駐車場に着いたら,ありゃ,奥はもう満車。大型観光バスが2台もいる! 講中詣の方々のバスでした この時は曇り空でも余裕で山頂が見えていました(左上奥)。これが今日の山頂見納めに(笑
弥陀ヶ原の木道ではまだくもりなんだけど....なんかポツポツあたってきたぞ...
2019年07月14日 04:46撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
1
7/14 4:46
弥陀ヶ原の木道ではまだくもりなんだけど....なんかポツポツあたってきたぞ...
弥陀ヶ原上部のこのあたりから本降りになってきました 30分ほど降り続く そのあとはひたすらガスの中
2019年07月14日 05:12撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 5:12
弥陀ヶ原上部のこのあたりから本降りになってきました 30分ほど降り続く そのあとはひたすらガスの中
今日の佛生池小屋さんはおぼろに見えてきました
2019年07月14日 06:15撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 6:15
今日の佛生池小屋さんはおぼろに見えてきました
オモワシ山の標柱の脇のシャクナゲが咲いてる! うれしい
2019年07月14日 06:27撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 6:27
オモワシ山の標柱の脇のシャクナゲが咲いてる! うれしい
行者返しの坂も雨でしっとり
2019年07月14日 06:49撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 6:49
行者返しの坂も雨でしっとり
どこまでもガスガスです
2019年07月14日 06:58撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 6:58
どこまでもガスガスです
行者返し〜大峰間の雪渓横断はこんなに短くなっていました
2019年07月14日 06:59撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 6:59
行者返し〜大峰間の雪渓横断はこんなに短くなっていました
大峰の先の木道もガス に加えて強風も
2019年07月14日 07:11撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 7:11
大峰の先の木道もガス に加えて強風も
最後の頂上下の雪渓入口です
2019年07月14日 07:18撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 7:18
最後の頂上下の雪渓入口です
山頂三角点は強風でお茶を飲む気にもなれず,写真を撮って早々に退散
2019年07月14日 08:52撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
2
7/14 8:52
山頂三角点は強風でお茶を飲む気にもなれず,写真を撮って早々に退散
山頂小屋を過ぎた先の台地突端にある芭蕉さんの句碑も,今日はとってもおぼろ
2019年07月14日 08:24撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
1
7/14 8:24
山頂小屋を過ぎた先の台地突端にある芭蕉さんの句碑も,今日はとってもおぼろ
下山開始 山頂下の雪渓は,けっこうしまっていて滑るところは滑ります
2019年07月14日 08:55撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 8:55
下山開始 山頂下の雪渓は,けっこうしまっていて滑るところは滑ります
一ノ岳下の雪渓の手前で一瞬だけガスが薄まった これが今日の登路上でのマックス眺望です(笑 雪渓左上端にうすく見えるトレースがトラバースルート(長さ70 mくらい)
2019年07月14日 11:03撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
1
7/14 11:03
一ノ岳下の雪渓の手前で一瞬だけガスが薄まった これが今日の登路上でのマックス眺望です(笑 雪渓左上端にうすく見えるトレースがトラバースルート(長さ70 mくらい)
帰りの無量坂も雨でしっとり ていうか,下りは滑りやすいです(一度転んだ私)
2019年07月14日 11:27撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 11:27
帰りの無量坂も雨でしっとり ていうか,下りは滑りやすいです(一度転んだ私)
弥陀ヶ原上部まで戻ってきました
2019年07月14日 12:18撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
2
7/14 12:18
弥陀ヶ原上部まで戻ってきました
いろいろぽつぽつ咲いてる弥陀ヶ原
1
いろいろぽつぽつ咲いてる弥陀ヶ原
駐車場まであと3分,というところで急にガスが晴れ,庄内平野と日本海 ちょうど正面が最上川河口です
2019年07月14日 12:27撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
2
7/14 12:27
駐車場まであと3分,というところで急にガスが晴れ,庄内平野と日本海 ちょうど正面が最上川河口です
木道の今年の補修跡(右側) どうもありがとうございます
2019年07月14日 12:28撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 12:28
木道の今年の補修跡(右側) どうもありがとうございます
帰りの手向付近から振り返る月山 一ノ岳から姥ヶ岳まで,滝雲ふうにねっとりとガスがへばりついていました このあと夕方にかけて,ゆっくりと晴れあがっていったようです あんな雲の中の世界にやすやすと自分が行ってこれるなんてちょっと不思議 今日も山に来れてよかった。
2019年07月14日 13:34撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
7/14 13:34
帰りの手向付近から振り返る月山 一ノ岳から姥ヶ岳まで,滝雲ふうにねっとりとガスがへばりついていました このあと夕方にかけて,ゆっくりと晴れあがっていったようです あんな雲の中の世界にやすやすと自分が行ってこれるなんてちょっと不思議 今日も山に来れてよかった。
アカモノ
ゴゼンタチバナ
ハクサンボウフウ セリ科の花は区別がむずかしいです こちらは,葉の切れ込みが少ないこと,おしべが長くないこと,三出複葉であること,葯が紫がかって目立つこと,などでの判断です 今日はたくさんセリ科を見たけれどこの種類がほとんどのようでした
3
ハクサンボウフウ セリ科の花は区別がむずかしいです こちらは,葉の切れ込みが少ないこと,おしべが長くないこと,三出複葉であること,葯が紫がかって目立つこと,などでの判断です 今日はたくさんセリ科を見たけれどこの種類がほとんどのようでした
ウズラバハクサンチドリ
3
ウズラバハクサンチドリ
ウラジロヨウラク
2
ウラジロヨウラク
こちらはガクウラジロヨウラク
1
こちらはガクウラジロヨウラク
ウサギギクと おわりかけのハクサンイチゲ
3
ウサギギクと おわりかけのハクサンイチゲ
ハクサンフウロ 今日はたくさん見れました きりっとした花です
6
ハクサンフウロ 今日はたくさん見れました きりっとした花です
アオノツガザクラ
アオノツガザクラ
ヨツバシオガマ 今日は下から上までずーーーーーっと咲いていた,今日の出ずっぱりスター
2
ヨツバシオガマ 今日は下から上までずーーーーーっと咲いていた,今日の出ずっぱりスター
ここにもあそこにも
1
ここにもあそこにも
ヒナザクラ 水辺っぽいところにかたまって咲いていました この花は日本人が最初に学名をつけた種だそうです
2
ヒナザクラ 水辺っぽいところにかたまって咲いていました この花は日本人が最初に学名をつけた種だそうです
カラマツソウ 咲く前の紫色がチャームポイントのひとつ
1
カラマツソウ 咲く前の紫色がチャームポイントのひとつ
ズダヤクシュ
立派なコバイケイソウ
3
立派なコバイケイソウ
大峰から上,いたるところもさもさと咲いているミヤマウスユキソウ こんなに咲いてていいのってくらい。こちらも今日のスター認定
1
大峰から上,いたるところもさもさと咲いているミヤマウスユキソウ こんなに咲いてていいのってくらい。こちらも今日のスター認定
ウスユキソウの左となりにネバリノギラン このランはいたるところで咲いていました
2
ウスユキソウの左となりにネバリノギラン このランはいたるところで咲いていました
ミヤマキンポウゲ 山頂付近だけでした
2
ミヤマキンポウゲ 山頂付近だけでした
名残りのしぼんだクロユリ
2
名残りのしぼんだクロユリ
ホソバイワベンケイ
2
ホソバイワベンケイ
ハクサンイチゲもあちこちで見ましたが,数は減ってきました
4
ハクサンイチゲもあちこちで見ましたが,数は減ってきました
ナナカマド
シラネアオイを見るとほっとします しっとり霧が似合うと思う
5
シラネアオイを見るとほっとします しっとり霧が似合うと思う
イワイチョウにもあちこちで会いました
4
イワイチョウにもあちこちで会いました
イワイチョウのまあるい葉っぱはとてもチャーミング ていうかわかりやすい
2
イワイチョウのまあるい葉っぱはとてもチャーミング ていうかわかりやすい
つぼみのマイヅルソウ 今日はとても少なかったです もう終わりなのかなー
つぼみのマイヅルソウ 今日はとても少なかったです もう終わりなのかなー
マルバシモツケ
ハクサンシャクナゲ これから咲きそろうところでした 豪華な花
3
ハクサンシャクナゲ これから咲きそろうところでした 豪華な花
キバナノコマノツメ この写真だとほかの草の葉っぱばかり写っていますが 左下にこの花本来のまあるい葉っぱが写っています
キバナノコマノツメ この写真だとほかの草の葉っぱばかり写っていますが 左下にこの花本来のまあるい葉っぱが写っています
トウゲブキ
湿原感マックスの夏の花
4
湿原感マックスの夏の花
咲き始めたキンコウカ
2
咲き始めたキンコウカ
池塘のへりにはモウセンゴケ 花は終ったんだっけ
3
池塘のへりにはモウセンゴケ 花は終ったんだっけ

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS 常備薬 携帯 時計 タオル カメラ ウォーキングポール

感想

ほぼ三週間ぶりの月山羽黒山口は,花の種類がすっかり入れ替わり,季節の移ろいを感じます。道を埋め尽くしていたミヤマキンバイはどこへいったのでしょう,って感じたところです。今日のルート全部で,ヨツバシオガマが咲いていました。大峰より上では,ミヤマウスユキソウの王国です(ほんの数日,真の盛りを過ぎたかもしれません)。

朝4時に駐車場に着くと,大型観光バス2台にマイクロバス2台が奥の業者さん用スペースに停まっています。そうか,月山は信仰登山の山だったな,と急速に思い出しました。なん10人もの講中の方々をこの山頂まで案内される先達の方もたいへんだなぁなどとも思いつつ.. 

今日は講中詣りの方々以外に,祈りのプロ?のグループさん(地元で信仰の中心にある方々かなと)にも行きあい,非常に感銘深かったです。山中に広がるほら貝の音色を何度も聴かせていただきました。その方々が行者返しの来名戸神社のところで祈祷されるところにたまたま通過する幸運に恵まれ,わかったことは,祝詞のあとに朗誦されるのはなんと「般若心経」なのです。反射的に,え?ここ,「神社」じゃないの?と思った瞬間,いろいろ本で読んでいた山岳信仰のなにか一端に,なまで触れた気がしました。

そして,その方々が歩いている間中,すこしの切れ目も無く唱えておられる「懺悔懺悔,六根清浄...」という唱和(「掛け念仏」というらしいです)にも深い感銘を受けました。山道で息も切らさず切れ目なく唱えるたくましさは,精進のなせるところなのでしょう。加えて,そのあとにつづく祈念の多彩さに興味をひかれました。「世界平和」から「学業成就」まで,ありとあらゆる現世の願い事が並列的に唱えられます。打たれました。

このように,思いがけず修験道のなにがしかにかすかに触れさせていただく得難い経験となりました。一方で,お花畑は圧巻です。あちこちにすばらしい光景が広がり,佛生池小屋さんの手前あたりが特に見事で,思わず足が止まりました。今日は天候不順で展望ゼロのぶん,気持ちが花に集中できたかもしれません。

そんな月山は,たくさんの人を引き寄せます。今日山中ですれ違った人は,「おびただしい」と言ってもいいくらいで,200人以上はおられたでしょう。いろいろな年齢の,いろいろな装備の方を惹きつけてやまない月山が,いつまでもいろいろな意味で「良い場所」でありますようにと願うばかりです。私ごときが願うようなことではないですけれども...

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:636人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら