538 石狩岳・音更山・ユニ石狩岳(シュナイダ先回り)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,944m
- 下り
- 1,929m
コースタイム
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 9:31
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 6:25
尾根に入ると、道は明瞭だが、とにかく急。木の根に捉まり、岩をよじ登る感じ。
登りは力任せに登れるが、テント泊装備では下りはちょっと怖いと思った。
稜線上:明瞭なお花畑の道と森の道とがれ場のミックス。各無名ピークからの下り口は迷いやすい。コンパスを出して方向を確かめて。シュナイダー分岐〜十石峠間はヤブが若干うるさいが、許容範囲。
今回は、熊の気配は感じませんでしたが、熊鈴は鳴らしまくっていました。
天候 | 初日、二日目とも快晴後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
刈り払い為されていて問題なし。一部倒木あるが許容範囲。ドロドロもほとんどなし。ただし、シュナイダーコースは相当急です。個人的にはテント泊装備で下りたくない。 |
その他周辺情報 | 三股山荘のランチは非常に美味しかった。ランチプレートも牧場ビーフライスもうまいよ。不定休有ります。 夏の間の土日は6時〜6時40分にモーニングコーヒータイム有り。コーヒー、カフォレ、紅茶とトースト(美味いよ!)やスコーン(日替わり手作り!こいつも美味いよ) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
テントマット
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ポール
テント
|
感想
今回の北海道遠征の二つ目のメインディッシュ。石狩岳、音更山、ユニ石狩岳周回縦走。
昨夕ドライブの時に少し降っていたが、渡道5日目で、未だに登山中に雨にあっていない。
下界で悪行三昧のkokudoは、山の中で雨を降らせることで有名だが、同行者二人の行いがいいのだろう。天気予報では、この山行の下山日の夜から雨だ。それまでは降りそうもない。
このコースを検討するにあたり、ユニ石狩岳を先にするか、石狩岳を先にするか迷った。
結論としては、急登で有名なシュナイダーコースを「下りたくない」ということで、時計回りのシュナイダーコースを登りにとって先に石狩岳を制覇し、十石峠からの道を下りにすることにした。
この廻り方だと、
テント場で使う水をほぼ下から持ち上げなければならない。
石狩岳へのアタックが昼頃になってしまい、ガスがかかるかもしれない。
というリスクがあるが、
水はエキノコックス問題もあるので、宿で汲む。
ガスがかかったら、それはそれで諦める。
ということにして、とにかくテント泊装備でシュナイダーコースを下りないことを優先した。
4時過ぎ、宿を出発し、十勝三股を通り越して、不通になっている林道を避けて迂回林道に入る。
国道から林道に入る所には、上士幌町のHPでは看板が立っていることになっているが、何もない。
地図上この位置しかありえないので、未舗装の林道に入り込んでいくと、ゲートが解放されている。
この辺りの林道は軒並みゲートに鍵がかけられているので、これであっているだろうと、車を進める。
営林署のHPから打ち出した地図と磁石を照らし合わせながら、分岐が誤っていないか確かめつつ、国道から40分ほどでユニ石狩岳登山口へ到着。(ちなみに、分岐には誤った方向に三角コーンやポールが立ててあるので、国道の取りつきを間違えなければ、登山口までたどり着けます)
途中、鳩が何度も通行の邪魔をした他は、熊も現れず、順調であった。
当初、車はシュナイダー登山口の広い方の駐車場に止めようと考えていたが、
「下山後、林道を歩きたくない」
「じゃんけんで負けた一人だけで車を取りに行くのは、熊が怖いから嫌だ」
という同行者たちの意見を入れ、駐車スペースもあることだし、ユニ石狩岳登山口に車を駐める。(ちなみに3台くらい停められます)
支度をして、入林届を書くと、昨日、ユニ石狩岳先回りのパーティが入っている。
途中でテント場情報や登山道情報、ヒグマ情報が聞けると安堵。
何しろ、ヤマレコでは、今シーズンに入ってからの記録はなくて、道は大丈夫かと危ぶんでいたのだから。(幸いフェイスブックで今シーズンに入山していた方から情報をいただけました、ありがとうございました。)
シュナイダーコース登山口までは林道を30分ほど。シュナイダー登山口のトイレで用を済ませて。いよいよ登山開始。
駐車場の端から青空の下の石狩岳が聳えたっているのが見える。
宿を出るときはガスの中だったのに、いつの間にか雲上に出ていたのだ!
しばらくは荒れ気味の河原や比較的平たんな森の中を進むが、シュナイダーコース登山口から1時間ほどでいよいよ尾根の急登区間に取り付く。
このシュナイダーコース、地図上、標高950m付近から標高1770mまで、標高差820mを平面距離約2kmの距離で一気にかけ登るのだ。
途中やや平坦な個所もあるので、急登区間はすさまじい登りであった。
ただ、木の根や幹など手掛かりは豊富で、ザレている前天狗の稜線直下(ニペソツ山の方)よりは登りやすかった。
標高1100m付近で尾根に乗って一度平坦になる。
ここで、休憩を取っていると笛の音が。
日帰りの単独行の方が登ってきていたのだ。
「クマは河原の辺りや、稜線にはごろごろいる。この尾根(シュナイダーコース)にはいない。」
「シュナイダー分岐(稜線上の合流点)の音更山寄りに、恒常風である西風を防げる良いテント場がある。ただ、水場はない。」などの情報をいただく。
登っているうちに、時折、樹間から石狩岳頂上が顔を覗かせるが、徐々に雲が多くなり、やがてガスの中に・・・。
ガスがかかると、空気がひんやりとして良いのだが、景色が見れないのは残念だなあなどと言い合いながら、途中3回の休憩を取って、大汗かきかき稜線上のシュナイダー分岐に到着。
高曇りだが、頂上付近のガスは晴れ、展望は良さそうだ。見上げると昨日入山したパーティと思しき人たちが石狩岳を降りてくるのが見えた。
ちょうどいい。ここで下りてくるのを待って、テント場情報を聞こう。
今日、2回目の人との遭遇で、話が弾む。
聞き取りの結果、水を持っているなら、音更岳直下に良いテント場があるとのことだった。
予定時間よりもやや早い感じもあるし、メンバーの体調も良い。明日の雨の心配もあるので、今日はシュナイダー分岐ではなく、石狩岳のピークを踏んでから音更山で幕営しようと最終決定する。
石狩岳への登りは、シュナイダーコースほどの急登ではなく、しかもお花が素晴らしかった。数年前に登った富良野岳のお花畑も良かったが、ここのハクサンイチゲやキンポウゲも負けず劣らずであった。
シュナイダー分岐から小一時間で看板のある石狩岳ピークに到着。しかし、石狩岳最高地点は、ここから10分ほど先にあるピークなので、息を整えてから、最高地点を目指す。
最高地点にはケルンがあるだけで、看板は何もない。
記念写真を撮って、看板ピークまで戻り、展望を楽しんでから、シュナイダー分岐へと戻る。
シュナイダー分岐の音更山寄りに、確かにテント場があった。2〜3人テント1張りくらいであろう。ちなみに、石狩岳寄りのコルは風が吹き抜けるが、2,3張りは行けそう。ただ、コマクサも咲いているので、気を付けないと・・・
音更岳に向かって、ゆるゆると登り返していく。
上部は岩がごろごろしているうえに登山者が少ないせいか、ペンキ矢印のすぐそばの岩でも結構揺れる。
足をひねったり、穴に落ちないように気を付けながら進むと、結構時間がかかる。
音更山頂上に着いた頃には、石狩岳はガスに隠され、ここにもちぎれたガスが風に乗って流されてくる。
それでも、まだ遠望が利く。1等三角点ピークからの景色は見ていていつまでも飽きない。
しかし、もう14時を廻っているので、そろそろテン場を決める必要があり、まず山頂直下の窪地を覗くと、チングルマ主体のお花畑の中に2〜3人テント1張りと4人テント1張りが、張れそうな良いテント場を発見。
ただ、雨が降ったら水が流れてきそう。若干湿っているが、風は遮られ、これは良さそう。
まず、ここに場所をキープして、さらに先の平坦地も、kokudoが斥候として見に行ってみる。
先の方の場所は、小石の上に張ることになり、水はけは良さそうだが、コマクサちゃんがあちこちに可憐な花を咲かせていて、テントは張りにくい。
そして、今日は丁度ガスが吹き抜けていて寒い。雨が降らないなら、元の場所の方が良いと判断して戻る。
チングルマに囲まれたテント場に設営を果たし、お茶をしてから夕飯の支度にとりかかる。
今日のメニューは、湯煎の親子丼を下で炊いてきたご飯にかけていただく。
もちろんSAPPORO CLASSICがお供である。
風はニペ様のときほどではないが、熊が怖いのでラジオを付けたまま就寝した。
ちなみに、今夜もナッキーの声はすれども姿は見えなかった。
12日。今朝も高曇り。朝日は望めなかったが、今日もいい天気。
雲海の上に浮かぶニペ様や石狩岳、先にそびえるユニ石狩岳の展望を楽しみながら、縦走を続ける。
ブヨ沼のテントサイトは、4張りくらい行けそうで、風もさえぎられる。でも、いかにもブヨの湧きそうな沼も近く、昨日の人たちの情報ではやはりブヨが出たそうだ。
水場は上川町側に150m先の標識があるが、未確認。
また、十石峠までのいくつかあるピークの砂礫地帯には、これまたコマクサちゃんが咲き誇り、
「コマクサって珍しい花だったはずだけど・・・」
「もう飽きてきたね」
などとの発言が出る始末。
さらに、ユニ石狩岳の登山道の上部にもあちこちに咲いていて踏みつけないように注意しなくてはならないほどであった。
今日最後のピークとなるユニ石狩岳で、音更山や石狩岳など昨日、今日と歩いてきた稜線を眺める。大雪連峰も全部ではないが見えている。
「ああ、あそこを歩いてきたんだね〜」
などと感慨に浸る。
十石峠からの下山道も、刈り払いされ、歩きやすく、シュナイダーコースに比べはるかに楽であった。
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