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Yamareco

記録ID: 1931629
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

ジャンダルム〜天使様に逢いに〜

2019年07月14日(日) 〜 2019年07月16日(火)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
46:55
距離
27.5km
登り
1,729m
下り
2,362m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
0:53
休憩
0:01
合計
0:54
13:45
13:46
35
14:21
2日目
山行
6:37
休憩
3:48
合計
10:25
4:08
15
4:23
4:26
38
5:04
5:16
23
5:39
5:40
15
6:29
6:43
8
6:51
7:01
5
7:06
7:40
24
8:04
8:21
16
8:37
8:51
7
8:58
9:16
14
9:30
9:49
111
11:40
12:27
10
12:37
13:01
1
13:02
13:08
1
13:09
13:10
11
13:21
13:21
31
13:52
13:56
37
3日目
山行
5:57
休憩
1:49
合計
7:46
4:35
48
5:23
5:31
20
5:51
5:52
22
6:14
6:21
5
6:26
6:27
31
6:58
6:58
43
7:41
7:41
35
8:16
8:16
16
8:32
8:47
39
9:38
9:38
36
10:14
10:15
4
10:19
10:20
30
12:02
12:02
7
12:21
ゴール地点
天候 1日目:雨 2日目:霧、時々晴れ 3日目:雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
松本バスターミナル〜新穂高BT(特急バス):2,880円
新穂高ロープウェイ(西穂高口まで):1,600円
上高地〜新島々駅〜松本駅:2,450円
コース状況/
危険箇所等
西穂〜奥穂間は言わずと知れた超危険ルートです。今回歩いてみて個人的に感じた危険ポイントを列挙します。
・足場の取っ掛かりが乏しい岩場が多い。
・濡れると岩が滑りやすい。特に逆層スラブでは前述の通り足場の取っ掛かりが少なく、雨天時の降りは避けたい。
・目印の〇や→が消えかかっていてルートを見失いやすい。
・他ルートならばあるだろう高さでも鎖がない。というか鎖自体少ない。
・前述の目印の件もそうですが、鎖などもあまりメンテナンスはされていない様子。ジャンダルム下のトラバースの鎖場では足場用の杭が下向きに曲がっていてヒヤッとしました。(難所故に修繕も難しいであろうことはお察しします。それを踏まえた上でここでは現状をお伝えします。)

また涸沢カールでは未だ残雪が多く、不安な方は軽アイゼンの携行をお勧めします。
落石も多いのでヘルメットは必ず携行しましょう。
その他周辺情報 上高地の小梨の湯にて入浴。大人600円。本来は12時からの営業ですが、日によって前倒しでスタートして頂けるようです。今回も12時前に入浴することができました。
ようやく辿り着いた新穂高ロープウェイ。ここまで遠かった・・・
2019年07月14日 12:51撮影 by  iPhone X, Apple
7/14 12:51
ようやく辿り着いた新穂高ロープウェイ。ここまで遠かった・・・
パラパラ降られながら、西穂高山荘へ到着。
2019年07月14日 14:20撮影 by  iPhone X, Apple
7/14 14:20
パラパラ降られながら、西穂高山荘へ到着。
さすがにこの天気じゃ、連休中日でもテン場は空いてるね。
2019年07月14日 14:21撮影 by  iPhone X, Apple
7/14 14:21
さすがにこの天気じゃ、連休中日でもテン場は空いてるね。
トマトのスープが美味しい!
2019年07月14日 15:33撮影 by  iPhone X, Apple
7/14 15:33
トマトのスープが美味しい!
ミヤマキンポウゲ
2019年07月14日 16:47撮影 by  iPhone X, Apple
7/14 16:47
ミヤマキンポウゲ
なんとか天気が持ちそうなので、意を決して出発します。
2019年07月15日 04:07撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 4:07
なんとか天気が持ちそうなので、意を決して出発します。
どっぴょー!!
2019年07月15日 05:08撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 5:08
どっぴょー!!
イワカガミ
2019年07月15日 05:45撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 5:45
イワカガミ
ハクサンイチゲ
2019年07月15日 05:50撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 5:50
ハクサンイチゲ
たぬ・・き・・・?
2019年07月15日 05:57撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 5:57
たぬ・・き・・・?
穂高周辺では初めましての雷鳥さん。近くに子供もいました。
2019年07月15日 06:22撮影 by  iPhone X, Apple
3
7/15 6:22
穂高周辺では初めましての雷鳥さん。近くに子供もいました。
ここからようやくスタートって感じ。
2019年07月15日 06:33撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 6:33
ここからようやくスタートって感じ。
コツガザクラ
2019年07月15日 08:04撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 8:04
コツガザクラ
読めなーい!!(天狗岳)
2019年07月15日 09:06撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 9:06
読めなーい!!(天狗岳)
やや霧が晴れてきたかな。
2019年07月15日 09:12撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 9:12
やや霧が晴れてきたかな。
下界は安全なんだろうなぁ・・・と臆病風に吹かれる
2019年07月15日 09:40撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 9:40
下界は安全なんだろうなぁ・・・と臆病風に吹かれる
ミヤマダイコンソウ
2019年07月15日 10:23撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 10:23
ミヤマダイコンソウ
穂高の山らしいガレ場。
2019年07月15日 10:53撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 10:53
穂高の山らしいガレ場。
この〇は見やすいけど、遠くからだと黄色でも白でもそれっぽい苔があるからややこしい・・・
2019年07月15日 11:24撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 11:24
この〇は見やすいけど、遠くからだと黄色でも白でもそれっぽい苔があるからややこしい・・・
ジャンダルムきたー!!
2019年07月15日 11:37撮影 by  iPhone X, Apple
1
7/15 11:37
ジャンダルムきたー!!
ついに、憧れの天使様に逢えた!!
2019年07月15日 11:53撮影 by  iPhone X, Apple
4
7/15 11:53
ついに、憧れの天使様に逢えた!!
噂通り落雷にやられたのか、痛々しいお姿・・・でもしっかり立ってます。
2019年07月15日 11:54撮影 by  iPhone X, Apple
2
7/15 11:54
噂通り落雷にやられたのか、痛々しいお姿・・・でもしっかり立ってます。
この看板もなんだか風格を感じますね。
2019年07月15日 12:05撮影 by  iPhone X, Apple
1
7/15 12:05
この看板もなんだか風格を感じますね。
もうね、馬の背というか、ドラゴンの背びれみたいな・・・
2019年07月15日 11:54撮影 by  iPhone X, Apple
2
7/15 11:54
もうね、馬の背というか、ドラゴンの背びれみたいな・・・
ほんとに崖っぷち。まるで私の人生のよう・・・
長野側に僅かながらも足場があります。
2019年07月15日 13:30撮影 by  iPhone X, Apple
1
7/15 13:30
ほんとに崖っぷち。まるで私の人生のよう・・・
長野側に僅かながらも足場があります。
ついに奥穂高岳へ到着。感無量で思わず声が出ちゃった。
2019年07月15日 13:52撮影 by  iPhone X, Apple
2
7/15 13:52
ついに奥穂高岳へ到着。感無量で思わず声が出ちゃった。
山頂の神社で安全登山の感謝の祈りを捧げました。
2019年07月15日 13:53撮影 by  iPhone X, Apple
1
7/15 13:53
山頂の神社で安全登山の感謝の祈りを捧げました。
4年ぶりの穂高岳山荘。さすがにこの日は静かな雰囲気でした。
2019年07月15日 14:42撮影 by  iPhone X, Apple
1
7/15 14:42
4年ぶりの穂高岳山荘。さすがにこの日は静かな雰囲気でした。
うーん、このフリーズドライのビビンバは微妙・・・もずくスープはGood!
2019年07月15日 17:11撮影 by  iPhone X, Apple
7/15 17:11
うーん、このフリーズドライのビビンバは微妙・・・もずくスープはGood!
昨日より悪そうな予報だったので、槍は諦めて下山します。また天気が良い時に展望を楽しみにして来よう。
2019年07月16日 04:38撮影 by  iPhone X, Apple
7/16 4:38
昨日より悪そうな予報だったので、槍は諦めて下山します。また天気が良い時に展望を楽しみにして来よう。
・・・この景色を見れただけでも、下山に決めてよかったかも。
ワンダホー!!
2019年07月16日 05:23撮影 by  iPhone X, Apple
2
7/16 5:23
・・・この景色を見れただけでも、下山に決めてよかったかも。
ワンダホー!!
雨が強くなってしまい、涸沢小屋の軒先を借りて少々雨宿り。
2019年07月16日 06:12撮影 by  iPhone X, Apple
7/16 6:12
雨が強くなってしまい、涸沢小屋の軒先を借りて少々雨宿り。
ここは白馬ですか?ってくらい残雪が多い・・・一応アイゼンもストックすらもない状況で通行できましたが、不安な方は軽アイゼンなど携行して下さい。
2019年07月16日 06:39撮影 by  iPhone X, Apple
7/16 6:39
ここは白馬ですか?ってくらい残雪が多い・・・一応アイゼンもストックすらもない状況で通行できましたが、不安な方は軽アイゼンなど携行して下さい。
本谷橋。ここを渡るとごつごつした岩の道から歩きやすく気持ちの良い森林の道に変わりました。
2019年07月16日 07:37撮影 by  iPhone X, Apple
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7/16 7:37
本谷橋。ここを渡るとごつごつした岩の道から歩きやすく気持ちの良い森林の道に変わりました。
横尾に到着・・・って上高地までまだ11kmもあるんかい。
2019年07月16日 08:32撮影 by  iPhone X, Apple
7/16 8:32
横尾に到着・・・って上高地までまだ11kmもあるんかい。
徳沢。ここのキャンプ場は広くて居心地よさそう。
2019年07月16日 09:37撮影 by  iPhone X, Apple
7/16 9:37
徳沢。ここのキャンプ場は広くて居心地よさそう。
いつか観光でゆっくり来よう。今回はもう疲れているのでパス。
2019年07月16日 10:19撮影 by  iPhone X, Apple
7/16 10:19
いつか観光でゆっくり来よう。今回はもう疲れているのでパス。
ようやく小梨平に到着。お風呂がまだ入れないとのことで先にご飯。久しぶりのまともなメシだぜ。
2019年07月16日 11:07撮影 by  iPhone X, Apple
1
7/16 11:07
ようやく小梨平に到着。お風呂がまだ入れないとのことで先にご飯。久しぶりのまともなメシだぜ。
雲に隠れて残念だけど、また来るぜよ。
2019年07月16日 12:05撮影 by  iPhone X, Apple
2
7/16 12:05
雲に隠れて残念だけど、また来るぜよ。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え サンダル ザック ザックカバー 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 地図(地形図) ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット

感想

登山を始めて彼方此方に足を運ぶようになり大キレットや剱まで挑んでみても、自分には縁遠い存在だと眺めるだけだったジャンダルム。
あそこは別格、自分が足を踏み入れちゃいけない世界だと決めつけていた。
そんな自分を強烈に引き付けたのは黒い天使の看板。
孤高の峰に降り立つその姿にロマンを掻き立てられずにはいられなかった。
岩稜帯はそれなりの数は経験してきた。
アルプスの縦走もそこそこやっている。
満を持してと言ってよいのかは分からないけど、チャレンジしてもいい時期が来たのかな、と思った。

当日になっても生憎の空模様。それでも天気図では高気圧が近くなっている。
予備日もあるけど、先の予報も期待できそうにない。
今日行こう。意を決して歩き出す。
朝のうちは前日の雨で濡れた岩場に苦戦する場面もあったけど、天狗のコルを通過する頃には時折日が差すことも増えてきて、コンディションが良くなってきた。
いよいよ憧れの頂が目前に迫る。
本当にこのルートは全体的に目印が分かりづらく、山頂までも振り回されながら進む。
ようやく辿り着いた先には厳しい自然の猛威に耐えながらも佇む、天使様のお姿があった。
いつ誰が設置したかもわからない物だけど、何とも言えない神秘的な趣がある。
と、背後の雲が切れて、奥穂高岳が顔を出す。
天使様のご加護に感謝。
ひとしきり感慨に浸ってから、いよいよ最大の難関、馬の背に向かう。

YouTubeなどで何度も予習した岩塊。
なるほど、切り立っていてほとんど足場もない。
不幸中の幸いなのはガスのお陰であまり下の方が見えないこと。
慎重に一歩一歩足場を確認しながら基本の三転確保を怠らずに進む。
怖いけどこれまでの経験が活きている。
降りはちょっと嫌だけど、登りならいけるルートだ。(しばらくはやりたくないけど。)
奥穂の山頂に辿り着いた時には本当に感無量だった。

当初の計画では大キレットを通過して槍まで行く予定だったけど、やはり予報が好転せず、諦めて涸沢から下山。
槍まで行っても晴れてなければつまらないし、また来る口実にしよう。
それに実は涸沢カールにも足を踏み入れたことがなかったし。
穂高岳山荘まで迫る大雪渓に圧倒されながらも雄大な景色を堪能しながら下山しました。

今回は装備も見直して必要最低限の構成とし、自分が望む形での軽量化に挑みました。
またできるだけバテないように、いつも以上にカロリー摂取に気を使いました。
そのお陰か無事に行動することができたわけだけど、これに驕らず今後も山と向き合っていきたいと思います。

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