北海道の前に(1) 新潟の名山、八海山を歩く。
- GPS
- 07:13
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,181m
- 下り
- 1,166m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 7:11
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
核心部は往復とも巻き道で通過、巻き道も結構危険だった。 |
写真
感想
2か月前、私は毎夜パソコンとにらめっこをしていた。北海道行きのフェリーの予約を取りたかったのである。新日本海フェリー、商船三井フェリー、太平洋フェリーと色々見て歩くが結局空きがあったのは8月11日23時発新潟発苫小牧東港行きである。自家用車1台、寝るところ一人分、クリック合戦の後にそこをゲットしたわけだ。
つまり、9日に仕事を終え、10日、11日と2山行をこなし、その足で新潟港からフェリーにのって北海道に行こうというわけだ。結局フェリー内でレコも書けそうだし。
新潟方面には百名山の越後駒ヶ岳や巻機山、谷川岳、苗場山等があるがそれらの山はもう登ったことがある。しかしながら二百名山三百名山に限ってみても、登ったことがない山がごろごろしているのである。そんな中一座目には八海山を選んだ。なぜ八海山なのか、この山はロープウェーである程度の標高を稼ぐことができる山だ、そして土休日は8時始発17時最終便と若干長い時間を山に費やすことができる。3連休前の帰省ラッシュなどがあっても、8時八海山であればたどり着けるのではないかと踏んだのである。
事実、9日夜の帰省ラッシュは結構な渋滞であった。横浜横須賀道路、保土ヶ谷バイパス、東名高速も渋滞で先の圏央道も渋滞と出ていたので、いつもの厚木PAではなく海老名SAにて腹ごしらえをする。結局圏央道は抜けたが、嵐山PAにて車中泊となった。そして、10日は朝イチから渋滞のない関越道を越えて八海山ロープウェーに7時20分頃到着したわけだ。これは思惑通りというやつだ。
準備をして始発のロープウェーに乗り込む。席は半分程度、そして全員ハイカーであった。
八海山の登山道は8合目の女人堂までは楽チンな道だ。そして9号目の千本槍小屋までは、長い鎖場が一ヶ所あるがそれ以外は優しい道だ。そして私は後悔をしていた。「ストックを持ってくればよかった。」9号目から山頂までは激しい鎖場の道だがそこ以外はストックが非常に有効なのである。何なら9号目小屋にストックをデポして行ってもよいのだ。結構たくさんの人がザックやストックをデポして山頂方面に向かっていたのだ。
9号目山荘千本槍山荘は一応避難小屋であるとされているが実際は管理人もおり、軽食や飲み物も提供し、宿泊することもできるのだという。そして本日は20名を越える人数がここに泊まるそうである。で、色々資料を見てみると、60人収容と書かれていた。そして、1泊2食提供なのだそうである。
あとで私は考えた。今回は夏季土休日なのでロープウェーは8時始発と早く17時終便と遅い。土休日でなければ、夏季でなければ行動時間はもっと少ないことが予想される。今回私は行き帰りとも核心部の鎖場は通過せず巻き道を行った。で、コースタイム0.7〜0.8で帰りのロープウェーは15時40分だった。つまり、コースタイム通り位の人で核心部を行くのであれば終発のロープウェーに間に合う保証はない。よって、夏季のみであってもここに営業避難小屋があるのはニーズがあるのだと思った。
私はここでTシャツを購入しここで着てしまいます。そして、山頂を目指すこととした。これは、私のスタイルである。
山頂の入道岳への道はいくら巻き道といっても鎖場や梯子の連続である。細いトラヴァースの道(落ちたら大変)には山側に鎖が張ってありそれをガイドにしながらの通過。すれ違いも困難を極める。そして最後に尾根に出る7連梯子の登り、じりじりと私を照らす太陽にも体力を持っていかれながらの通過、それが終わるとぽぽぽぽ〜ん!!と稜線に出た。後ろにはアスレチックみたいな鎖場、そして前にはたおやかな入道岳の勇姿が見える、私が今回目指すのは最高峰の入道岳のみなのだ。
たおやかな稜線を着実に進む。一ヶ所だけ核心部があってここを落ちたらまず命はないねという崖の上の道だ。そこを乗りきったら山頂に出た。Tシャツと山頂名標と一緒に写真を撮ってもらう。ようやく来たなあ、としみじみ思う。残念ながら中ノ岳への稜線は見えたり見えなかったり、反対側も色々見えるっぽいがどの山が何山だというのがとんとわからぬ。そのうちガスがかかって全く見えなくなってしまった。
下山はすでに登りで通過したことがあるので逆にいけばよい。下りの梯子では苦労したがあとは何のことなく千本槍小屋に戻ってきて安堵した。あとは楽チンな道だ。
千本槍小屋では白装束に身を包んだ人たちが出発していた。今だに修験道の山、修行の山なのである。そのグループを送り出して私は下り始めた。薬師岳、女人堂と下り、無事にロープウェー山頂駅にたどり着いた。ロープウェー山頂駅にはたくさんのヨツバヒヨドリが咲いていたがアサギマダラは一頭もいなかったのが残念だった。
ロープウェーを下り、まずは温泉へ。温泉を出て次の日もう一座どこを登ろうかタブレットで検索する、色々条件があるのだなあ、現在地からの距離とか、標高とか。
結局候補を決め、買い物や給油を済まし、登山口近い道の駅にて車中泊となった。
コメント
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aiさん
帰省の前に ひと山ですね。
入道岳への道はスゴイですね。私にはとても無理です。
苦労して登った山頂からの景色は気分爽快だったのでは
避難小屋で管理人がいて、食事つきで宿泊することもできるのは驚きました。
33はウツボグサだと思いますが・・
hamburg
HBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
八海山はやはり予想していた通りすごい山でした。とても縦走コースをいくことはできませんでした。巻き道コースでも鎖梯子いっぱいでした。
全部行こうとするなら、やっぱり宿泊なかあと思った山でした。
aideiei@北海道でした。
aideieiさん、おはようございます。
自分も同日八海山に登り、大日岳から入道岳の間ですれ違いました。
レコを拝見し、鮮やかな緑のTシャツですぐにピンときました。
できれば入道岳からは、隣りの越駒、中ノ岳を並んで写真に収めたかったですが、越駒のガスが晴れても中ノ岳がガス、逆に中ノ岳のガスが晴れても越駒がガス・・・。
なかなかうまくいかないものですねー。
MonsieurKudoswん、こんにちは。コメントありがとうございます。
山小屋で買ったTシャツをすぐ着て登り始めました。もうこのシャツは洗濯済みでトランクに入っています。遠征中にもう一度くらい着る機械があるといいなあと思っています。
それにしてもすごい山でしたね。私はロープウェーを往復使い、難所は巻きました。しかし、レコを拝見したところ、すべて行かれているんですものね。凄まじいです。羨ましいです。
もともと北海道民ですので暑さには弱く、この時期体力勝負には出にくいことを自分の弱点だと思っています。
aideiei@北海道でした。
その昔に職場ワンゲル部で登りましたが、最後の入道岳には届かず
「もうこの辺りで戻りましょう…」
となって、最高地点を踏むことなく現在に至っています。
個人的には「八海山は登った!」ことになっています
千本槍山荘って食事付きの宿泊も可能なんですね。我々が行った時は、まだ初夏だったためか、管理人もいなかったとの記憶です。
隊長
半袖隊長、こんにちは。コメントありがとうございます。
隊長のレスを見ますと本当に時代の流れを感じます。私は隊長と異なり最高峰のみ登り、あとは巻き道を行きました。なので、次回は鎖場を行ってみたいですね。まあ、機会があればですが。
小屋については、山開き後には常駐の管理人がいらっしゃるようですよ。
aideiei@北海道でした。
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