北アルプスの奥深き領域 鷲羽岳・ワリモ岳
- GPS
- 37:23
- 距離
- 43.0km
- 登り
- 3,056m
- 下り
- 3,047m
コースタイム
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 11:12
- 山行
- 11:57
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 14:10
天候 | Day1:晴れ〜曇り+風〜風雪+ガス Day2:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
()内のアルファベットは難易度。 新穂高温泉〜わさび平〜奥丸山分岐 舗装(コンクリート)と砂利道の沢沿いのミックスルート。 奥丸山〜双六小屋 登山道。特に危険箇所はない。沢にかかっていた橋は撤去されているので、渡る場所は自分で見つける必要がある。鏡平まで行くと双六小屋手前まで穂高連峰の絶景を眺めることができる。弓折分岐から双六小屋方面は多少キレているところもあるので注意は必要か。 双六小屋(B)〜双六岳巻き道ルート(B)〜三俣峠(B)〜三俣山荘 巻き道ルートに入ると積雪あり。一か所急な斜面があるので注意が必要。思いの外、長くショートかっとしているのかどうかよくわからないルート。三俣峠から山荘までは雪道。クランポンは不要な積雪量。 三俣山荘(C)〜鷲羽岳 上部は積雪あり。クランポンは不要な積雪量でトレースがあったためルートファインディングって印象ではない。 鷲羽岳(C)〜ワリモ岳(C)〜ワリモ北分岐〜岩苔乗越 今回の核心部。鷲羽岳より先は積雪量が増えている印象。トレースなし。ルートファインディングが必要。所々クラストしており、深いところだと膝上までの積雪量でラッセルを強いられる。この積雪量は三俣山荘から見た限りでは想像できない。クランポンやピッケル、ゲイターがあったほうが良い。 岩苔乗越(B)〜黒部源流(B)〜三俣山荘 沢沿いに緩い斜面で登山道は明瞭だが、あちこちで登山道が氷結しているために滑らぬよう気を遣う。黒部源流から三俣山荘までの方が急な斜面。氷の階段もある。 【水場(11/1〜2に確認)】 笠新道出合× わさび平○ 秩父沢とその先の沢○ 双六小屋×(池の水でも大丈夫という気持ちがあれば○) 双六岳巻き道ルートの沢○(双六小屋から約45分) 三俣山荘○ 黒部源流○ 積雪量にもよるが今後は雪を融かせば水分の確保は可能になるか コースの状況は私の印象ですので、足を踏み入れる方はそれぞれ適宜判断で行動して頂けたらと思います。 |
写真
感想
去年も行こうと思っていたコースですが、思いのほか歩みが進まず諦めました。今回はそのリベンジ。10/31から4連休で、Day1は義弟と阿弥陀岳南稜へ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2088162.html
そしてDay2〜4は水晶岳を目指すことになりました。
今回は比較的歩みは良かったのですが、双六小屋から先は悪天候・北西の斜面は比較的雪が多めでテンションもペースも急低下、挙句の果てに三俣山荘手前で黒部源流の方に行ってしまい、山荘がないことに焦燥感を覚えました。ここでテントが一幕ありました。私は三俣山荘の冬季小屋に宿泊させて頂きましたが、11/2の3:30頃雪を踏む足音が聞こえかなりのビビりモードになり、息を殺しました。しかし、いつまでも大人しくしていると行動できないので、積極的に音を出すことにして準備を進めました。前日のガスで鷲羽岳から先がどういう風になっているか想像もできませんでした…正確には想像しませんでした。見ていてもあの雪の量は想定外になっていたかもしれません。問題は鷲羽岳より先で、これは想定していました。それは北西の斜面では雪が多いことが分かっていたので、黒部源流に下ってから岩苔乗越経由で行けば登りが雪の斜面になるからいいかな?と思っていました。しかし、日の出を見たい気持ちに負け、鷲羽岳⇒ワリモ岳⇒水晶岳にしましたが、結局装備が不十分であったために、水晶岳は行くのをやめました。黒部源流へ下り三俣山荘までの登りで事件がありました。遭難者です。状況を何となく把握し登ったところ、テントはなくなっていました。山荘に戻りデポした荷物を回収し、再パッキングをし予定していた三俣蓮華岳や双六岳をキャンセルし下山することにしました。なぜなら、気持が折れてしまったのと、警察に連絡をしなきゃいけないという気持ちがあったからです。12:30ごろ三俣山荘付近にヘリコプターが来たのを巻き道ルートで確認しました。おそらくテントの方が連絡をしてくれて、お迎えに行ったのではないかと思いました。歩いても歩いても遭難者のことが頭から離れませんでした。当初の予定では双六小屋の冬季小屋でもう一泊だったんですが、いろいろ考えてしまうと思い、暗くなるのはわかっていたんですが下山という選択枝を選びました。日没までに秩父沢を渡れればいいなという気持ちでした。早く下山したい気持ちはあったんですが、ばてたら元も子もないので音楽をかけて歩き、休憩をとることで気持ちにも体力にも余裕を持たせるように心がけました。シシウドヶ原を過ぎたあたりで、三俣蓮華岳を日帰りで行ってきたという男性が後方から来たので、一緒に歩かせて頂きました。この時一緒に行かないと辛い思いをするとどこかで感じていたような気がします。日没前にどうにか秩父沢をパスでき、奥丸山分岐まできて一安心しました。いろいろと話をしたり聞いたりしながらかなり良いペースで新穂高温泉まで歩いてこられました。その方が良いペースメーカーになってくださったのと、事件から気持ちを逸らすこともできたので本当に助かりました。ありがとうございました。別れてから遅くはなったけど私は警察に電話しました。ヘリでお迎えに行ったのはわかってはいたんですが、けじめとして連絡しました。また、今回の山行の中で何人かの登山者とお話をさせて頂きました。それにより少し気持ちが楽になったのは確かでした。ありがとうございました。
今回の山行では想定外のことがいろいろありました。もっと想像力を働かせることは大事だと思いました。
最後に遭難された方のご冥福をお祈りいたします。
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