静寂の世界。中央アルプス南部縦走〜空木岳から越百山〜

2019年10月31日(木) 〜 2019年11月01日(金)

• GPS: 19:01
• 距離: 38.8km
• 登り: 3,166m
• 下り: 3,491m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:06
• 休憩: 0:59
• 合計: 9:05

5:11 駒ケ根高原スキー場駐車場
5:56 5:56 空木岳登山道取付地点
6:02 6:02 空木岳登山道入口(第二取付点)
6:20 6:20 空木岳登山口駐車スペース
6:22 6:22 林道終点
6:39 6:39 タカウチ場(池山分岐)
7:15 7:22 池山尾根水場
7:23 7:23 池山小屋
7:48 7:51 尻無
8:02 8:02 マセナギ
8:50 8:54 大地獄
8:58 8:58 小地獄
9:19 9:21 ヨナ沢ノ頭
10:12 10:20 空木平カール分岐点
10:35 10:36 空木岳避難小屋
11:05 11:05 空木平カール
11:42 12:04 駒峰ヒュッテ
12:13 12:23 空木岳
13:41 13:43 赤梛岳
14:16 摺鉢窪避難小屋

2日目

• 山行: 8:52
• 休憩: 1:00
• 合計: 9:52

6:15 摺鉢窪避難小屋
7:08 7:26 南駒ヶ岳
8:35 8:42 仙涯嶺
9:49 9:54 越百山
10:19 10:34 越百小屋
11:08 11:17 上の水場
11:56 11:56 上のコル
12:08 12:12 下のコル(四合目)
12:40 12:40 福栃平(南駒-越百分岐)
13:15 13:16 今朝沢橋分岐（二合目）
13:43 13:44 ゲート
16:07 須原駅

天候

晴れっぱなし。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路：バスタ新宿（高速バス）-駒ケ根インターバス停
復路：須原駅（中央本線）-塩尻（特急あずさ）-新宿

写真

10/31 5:18

バスタ新宿から最終の高速バスにて駒ケ根インターバス停へ。そこから30分ほど歩いて駒ケ根高原スキー場登山口まで歩いてきました。

10/31 6:53

だれもいない駐車場に夜テントを張って仮眠しました。テントは仮眠のためで山で使う予定はありません。

10/31 7:16

ここの水場は冬でも凍らない限り出ていると思います。空木まで行かれる単独者の男性とすれ違いました。

10/31 7:46

もさもさの苔に触ると癒される。

10/31 7:53

これはマイヅルソウの実ですね。

10/31 8:51

池山尾根、マセナギを越えると、大地獄、小地獄と呼ばれる鎖場が出てきます。名前、ちょっと大げさです。

10/31 8:57

木々の隙間から南アが見える。千丈と甲斐駒か。

10/31 9:58

実は一昨年、積雪期に単独で入り、ここでビバークしたことがありました。雪が深く、ここで敗退でした。

10/31 10:34

空木平。山頂が見えた。

10/31 10:35

空木平避難小屋。

10/31 10:36

中、広いです。

10/31 11:15

シラタマノキ。かわいいです。

10/31 11:24

ここからはしんどかった。疲れが一番でたところ。10歩歩いては止まる。その繰り返し。

10/31 11:47

駒峰ヒュッテ。一部玄関口が冬季用として解放されています。

10/31 12:01

テラスから宝剣、木曾駒が見える。

10/31 12:04

最高の天気だ。南アルㇷ゚スが一望できる。

10/31 12:08

ここでチェーンスパイクを履いて山頂へ向かう。

10/31 12:17

この2日前に冠雪があったようだ。

10/31 12:19

空木岳。到着。

10/31 12:20

雪は少ない。風もない。よし、行ける。

10/31 12:33

花崗岩。

10/31 12:40

美しい縦走路。南駒ヶ岳が見える。

10/31 12:42

大変贅沢な気分。すでに人の気配すらしない。

10/31 13:42

赤椰岳。名前無き棒が立っているだけ。後は空木岳。

10/31 13:52

南駒ヶ岳が壁のように聳え立っている。

10/31 13:53

御嶽山。今はもう静かに鎮座している。

10/31 13:57

見えた。擂鉢窪避難小屋だ。すごいところにある。

10/31 14:17

いろいろな思いがあってここに来ました。合掌。

10/31 14:19

失礼します。20人は楽に泊まれそう。

10/31 14:33

使用料千円を入れます。

10/31 14:33

ちょっと複雑な2重鍵。実ははじめ外から入れず焦った。2つの鍵を解除すれば簡単に開いた。

10/31 15:31

珈琲を挽き、淹れる。時間はたっぷり。本はグリコ森永事件を題材にした塩田武士著「罪の声」。すごく良かった。

10/31 16:53

さて、誰もいないことだし。やるか。

10/31 16:58

まずは塩麴漬けにした豚コマを炒め。

10/31 17:00

そこに葱、舞茸、シメジを投入。水を入れ沸騰したら。

10/31 17:13

今回の秘密兵器、高野豆腐を放る。

10/31 17:17

そしてお馴染み、プチっと鍋を2つ。今回はスンドゥブチゲ。

10/31 17:23

少し煮たらキムチと。はんぺん。

10/31 17:24

卵を割り。

10/31 17:25

完成！！おひとり鍋、最高！

10/31 17:39

締めのラーメンでもうお腹いっぱいです。おやすみなさい。

11/1 4:03

おはようございます。今度は余った材料で味噌煮込みうどんです。

11/1 4:12

ちょっと朝からこれはきつい。。笑でも、お腹は満たされた！

11/1 6:01

二日目も最高の朝です。

11/1 6:14

来た来た。

11/1 6:17

世界が変わる。大地が朱色に染まる。

11/1 6:28

摺鉢窪避難小屋、絶対、また来るよ！

11/1 6:39

稜線に出たら、さむ。西風が痛いくらいに吹き付ける。

11/1 7:03

南駒ケ岳直下は岩場。ルートをよく見て右から回り込む。

11/1 7:10

着いた！南駒ケ岳。

11/1 7:22

眩しいくらい。少しのんびりしよう。

11/1 7:23

これから行く越百山は癒し系の山に見える。

11/1 8:09

しかしその前に仙涯嶺が立ちはだかる。

11/1 8:29

東側へ一度出て下り岩場を越える。途中鎖もあり、上がると。

11/1 8:35

山頂のようだった。。

11/1 8:47

さて最後の越百山。ハイマツの中を突き進む。藪漕ぎではない。道はしっかりしているので大丈夫。

11/1 9:50

最後のピーク越百山到着。感慨深いものがありました。やっぱり中央アルプス南部、すごいよかった。

11/1 9:49

富士山がひょっこり。

11/1 9:49

南アは堂々。ちなみに南アフリカ、ラグビー優勝おめでとうございます。関係ないけど。

11/1 9:51

奥念丈岳。破線ルート、安平路山、烏帽子ヶ岳にも行ってみたい。

11/1 9:50

さあ降りましょう。越百小屋が見える。

11/1 10:19

小屋はもう終わっている。赤いペンキがかわいい。

11/1 10:23

えっ！次、来た時ここに泊まりたい！（休憩室が一部解放されていました）

11/1 10:39

さて、降りよう。なんか寂しいよー。

11/1 12:16

下まで降りると紅葉が真っ最中でした。

11/1 12:18

半分、半分。優柔不断なやつ。私みたい。

11/1 12:18

ほんとにきれいでした。

11/1 12:40

降りてきてしまった。

11/1 13:07

終わっちゃう。

11/1 13:17

いやいやここからですよ、核心は！（来年2月まで工事につき車はここまで入れません。下のゲート手前までタクシーは入れますが駐車場はありませんので注意）

11/1 13:35

伊奈川ダムの紅葉も見頃でした。

11/1 14:11

約15キロの林道を麓の駅まで歩きます。

11/1 14:55

牛に睨まれました。

11/1 15:53

中央本線が見えた！お兄ちゃん、山から下りてきたのかい！？と地元の人に声をかけられました。

11/1 16:07

須原駅到着！疲れたけど達成感あるー。

長野県の山、大好きー。ちなみに下山後2日目。疲れがどっと出ました。お疲れ様でした。

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

makasio

中央アルプス南部。夏の千畳敷の賑わいが嘘のようで、空木岳から南。南駒ケ岳、越百山の様相は静寂という言葉が似合う。実際、空木岳から伊奈川ダムまで出会った生き物は樹林帯を騒がしく昇り降りするリス一匹だけだった。本当にひとりで、静かな山を楽しみたいという（人にあまり共感されにくい）趣向の方には大変、お勧めの山である。
今回、摺鉢窪避難小屋を使用させてもらった。昨年、ある理由から使用が中止されていたためこの計画は一年越しの実現となった。予想通り、誰もいない避難小屋でひとり過ごした時間は当初は正直、（かなり）怖かったが、珈琲を淹れたり、本を読んだり、料理を作ったり、雑記帳を読んだり書いたり、その時間を経過するなかで、贅沢な時間を過ごさせていただいているという感謝の気持ちと、何にも代えられない満足感を感じることができた。自分にとって山でひとりで過ごすということがどれだけ大事なことか、改めて感じた2日間だった。当たり前のことが当たり前にあることに、感謝して。また山に行こう。

コメント

polo

お疲れさま
何年も前から行きたい山。
昨年も擂鉢窪避難小屋の件で、断念しました。
来年こそ行きたいです😄

makasio

Re: お疲れさま
ポロさん、どーもー。摺鉢窪非難小屋、周りの景色、最高です。実は中でテントを張って寝ました。その方が暖かくて良かった。南部こそ、中央アルプスは良いって、言葉、本当でした。😊是非、来年こそ行かれてみて。