剱岳(早月尾根〜岩と雪と雲海の殿堂へ)
- GPS
- 11:06
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 2,403m
- 下り
- 2,401m
コースタイム
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 11:07
天候 | 雨のち快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この時期になると駐車場はガラガラ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆馬場島〜1400m地点 ・完全夏道。危険個所なし。 ◆1400m地点〜早月小屋 ・徐々に雪が増え始めたがノーアイゼンで歩き通した。 ◆早月小屋〜剱岳 ・早月小屋を出発して2400m地点でアイゼン装着。 ・登山道や岩の上にうっすら5cm〜10cmくらい新雪が乗っている状態で不安定だった。 ・アイゼン、ピッケルがないと登頂不可能。 ・カニのハサミ等鎖は全て出ていた。 ・別山尾根分岐直下の鎖場は登りはルンゼを直登、下りは夏道を下った。 ・山頂はこの時期にしては珍しく快晴無風だった。 |
写真
感想
ようやく雪の季節がやってきた。
今年は待てど暮らせど雪の便りがなかったが、北アルプスでは昨日から今日にかけて夜のうちに雪が降るらしい。
ならばやっぱり剱岳でしょう、ということでYSHR先生とパクと3人で早月尾根から剱岳を目指すことにした。
もはや毎年の恒例行事となりつつある。
稜線で雪が降るということは下界は雨。
夜中1時半に馬場島に到着すると既に雨が降っていた。
少し待ってからスタートするか悩んだがYSHR先生と相談して予定通り2時スタートとなった。
フライングなしと言ってたのにセンセーは10分ほどフライングして出ていった。まあ完全に想定内ですけど。
パクとマイペースで準備してカッパのジャケットだけ羽織ってスタート。
それなりに雨は降り続いている…本当に晴れてくれるのか!?
半信半疑の状態でひたすら早月尾根の急登を登っていく。
1時間ほど歩いたところで雨が止んだ。
空を眺めると月も星も出ている…どうやら低い雲を抜けたようだ。
出だしから雨でずぶ濡れになっていたらモチベーションも上がらなかったが何とか濡れずに済んだ。
早月小屋まで登ってきたが全くの無人。
ここ2年同じ時期に来た時はテン泊の登山者がいたが今年は誰もいなかった。
さあルーファイ&ラッセルいくぜ!と気合を入れたものの、雪はそれほど深くなく5cm〜10cm程度で推移していった。
だが中途半端な積雪はとても歩き辛い。
登山道の石は隠れていて見えないし、アイゼンのグリップも効かない。
とはいえアイゼンがなければ岩が滑りまくるという状態。
ガッツリ降ってくれて根雪になってくれていればアイゼンやウィペットを効かせてガンガン登れるが夏道通りに慎重に歩いていくしかなかった。
早月小屋を出て30分ほど歩いたところで周囲が明るくなってきた。
眼下には雲海が広がり剱の稜線やピークもはっきり見えている。
毛勝三山が雲海にプカプカ浮いていて存在感がすごい。
さっきまでの雨はなんだったのか、雲の上はこんなきれいに晴れていたなんて。
みんなテンションマックスで写真を撮りながら高度を上げていく。
ふと後ろを見ると後続の登山者が一人登って来るのが見えた。
このコンディションで単独で剱に来るなんてなかなかモチ高い人だなーと思った。
2800mを超えたらいよいよ核心部。
カニのハサミを超えて直登ルンゼはダブルウィペットとアイゼンを効かせて一気に登り詰めた。
あとは山頂までウィニングラン。
この時期は風が強くて山頂であまりのんびりできる感じではないのだが今日は快晴無風で最高のコンディションだった。
写真を撮ったりエネルギー補給をしていると後続の登山者がやってきたので挨拶して先に下山させてもらう。
登りでも核心となる2800mまでの下りは下山でも核心部となる。
滑落したら池ノ谷まで真っ逆さまなので慎重に降りていく。
早月小屋手前でアイゼンを外したら後はひたすら下山するだけ。
パクは短パンになってすっかり夏山モード。
コケるなよ〜
さっきまで真っ白だった毛勝三山の雪はあっという間に融けて秋山に戻っている。
登山道も1400mより下はすっかり秋山だった。
最後の紅葉を楽しみながら馬場島まで下山。
最高のタイミングで雪剱を楽しむことができてよかった。
これで雪山シーズンスタートだ!
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