立山（雄山）【遭難事故に遭遇 雪山の怖さと美しさを実感】

2019年11月23日(土) [日帰り]

• GPS: 04:37
• 距離: 8.0km
• 登り: 698m
• 下り: 708m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:26
• 休憩: 1:11
• 合計: 4:37

10:30 室堂
10:40 10:40 みくりが池
10:43 10:43 みくりが池温泉
10:58 10:59 立山室堂山荘
11:43 11:48 一の越山荘
12:29 13:17 雄山
13:45 13:54 一の越山荘
14:25 14:26 立山室堂山荘
14:46 14:47 みくりが池温泉
14:49 14:55 みくりが池
15:07 室堂

天候

快晴で暑いくらい

アクセス

利用交通機関：

バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト） 自転車

◆アクセス、駐車場
▼立山駅駐車場
・8時過ぎで、一番近い駐車場は残り2〜3台でした。先週のレコでは余裕だったみたいで安心していたのですが、焦りました
https://www.alpen-route.com/_wp/parking_information/89
▼立山黒部アルペンルート
・今シーズンの営業は11/30(土)までとなります
https://www.alpen-route.com/index.php

コース状況／危険箇所等

◆道の状況（2019年11月23日現在）
※これからの時期、状況は一晩で豹変します。以下は参考程度にとどめ、最新の情報を入手してください
▼室堂⇄みくりが池
・遊歩道ですが、アイゼンがないと怖い箇所も
▼みくりが池⇄一ノ越
・結構疲れる登りが続きます
▼ 一ノ越⇄雄山
・本日の高温でシャーベット状になっている箇所が多かった。とはいえ3000m峰ですのでガチガチの箇所も。アイゼン・ピッケルは必須です
・岩の露出も多いので、アイゼンを引っ掛けないように
※本日、滑落死亡事故がありました。雄山から大汝山へのトラバース地点から400m滑落したとのことです。倒れている姿を目撃し、本日の大汝山へは大変危険な状況と悟りました。雄山で話した方も、今日はやめといた方がいいと。「危なそうだったら引き返す」では手遅れになることがあります

◆登山ポスト
室堂で提出します

その他周辺情報

◆登山後の温泉
♨ 立山山麓温泉 湯宿 ホワイトベル
・本日は宿泊のため、日帰り施設は利用しておりません
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/14491/14491.html

◆飲食店
▼海の駅 蜃気楼
・朝市定食が有名です。カニもその場で食べることもできます
http://www.shinkirou.jp
▼まんだら食堂
・蕎麦やラーメンなど、食堂っぽいメニューですが美味かった。要予約の「あしくら御膳」は次回の楽しみに
・↓こちらのHPが詳しい
https://arnon.jp/mndr_skd

◆観光地
▼魚津総合公園ミラージュランド
・言わずと知れたTJARスタート地点
・早月川が富山湾に流れ込む光景は感動的でした
http://www.mirageland.net
▼立山博物館
・一帯を総称して立山博物館と呼んでいるようです
・展示館、遙望館、まんだら遊苑などなど、見どころ満載です。「山の帰りにちょっと寄る」程度ではとても時間が足りないので、半日くらいかけて楽しむことを強くお勧めします
http://www.pref.toyama.jp/branches/3043/home.html
▼雄山神社芦峅中宮
・立山頂上峰本社の中宮。頂上の御朱印帳も販売しておりました
・なんと、3年前頂上でお祓いしていただいた宮司さんと再会！
http://www.oyamajinja.org/kiganden.htm

◆宿泊施設
▼立山山麓温泉 湯宿 ホワイトベル
・見た目の古さは感じるものの、清掃は行き届いておりとても快適に過ごせました
・露天風呂は温泉で、強烈なアルカリ性。お肌つるつるになります
・食事も地元の食材を中心とした和洋折衷。とても美味しくお腹いっぱいになります
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/14491/14491.html

写真

11/23 8:58

丁度1年振りの立山は富山側から
ここまで遠かった、、、

11/23 9:23

立山ケーブルカー

11/23 10:13

立山高原バス車内より剱岳

11/23 10:24

室堂に到着

11/23 10:34

まずはみくりが池へ向かいます

11/23 10:35

みくりが池と別山の絶景

11/23 10:38

みくりが池と立山

11/23 10:40

雷鳥を発見しましたが遠い
中央わかりますか？

11/23 10:50

みどりが池

11/23 10:53

まずは一ノ越まで登ります

11/23 10:55

雪の芸術

11/23 11:31

一ノ越までの登りが意外とキツいのです

11/23 11:37

あとひと息

11/23 11:44

一ノ越に到着
奥大日岳の威容

11/23 11:45

一ノ越からの北アルプスの展望

11/23 11:58

雄山への登り
本日の高温でシャーベット状になっている箇所も

11/23 12:02

龍王岳と浄土山

11/23 12:02

龍王岳の左には、薬師岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳か

11/23 12:12

暑くても雪が少なくても3000m級の雪山です

11/23 12:16

大日岳と室堂平を眺める

11/23 12:19

アイゼン・ピッケルは必須です

11/23 12:30

雄山山頂

11/23 12:31

北アルプスを山座同定します

11/23 12:31

針ノ木岳

11/23 12:32

龍王岳・五色ヶ原・薬師岳と続く
来年は絶対に歩きたいルート

11/23 12:33

雄山頂上と北アルプス

11/23 12:34

11/23 12:44

この付近の雪は去年より多い気がしました

11/23 12:47

最高峰の大汝山から別山に延びる稜線
奥には剱岳

11/23 12:48

ここにお参りするのも4度目となりました
でも開山期は一度だけ

11/23 12:49

大汝山と北アルプス
北アルプスは少しガスっています

11/23 12:49

雄山神社社務所を振り返る

11/23 13:00

別山と剱岳

11/23 13:01

大日岳と奥大日岳
その向こうには富山湾

11/23 13:05

エビの尻尾も霧氷も何も無かったのは悲しかった

11/23 13:06

また来年ですね
このあと大汝山へ向かおうとしたのですが、遭難事故が発生していることを知る
大汝山へ向かう途中のトラバースで400m滑落したとのこと

11/23 13:10

10分くらい経つとヘリが飛んできました

11/23 13:10

ヘリは中央
要救助者はそのほぼ真下にいるのですが、、、見つけることができず旋回を続けています

11/23 13:11

奥大日岳の方まで探しています
赤や黄色の目立つ服を振る等しないと、上空からは分からないのでしょう

11/23 13:20

大変気になりますが、バスの時間もあるので下山を開始します

11/23 13:29

雪庇には気を付けましょう

11/23 13:36

その後も旋回を続けていましたが、宿泊先で見たニュースで病院に搬送されたものの、亡くなられたことを知りました
ご冥福をお祈りします

11/23 13:50

槍ヶ岳も少し穂先を出してくれました

11/23 13:56

テカテカの斜面

11/23 13:57

下りはあっという間

11/23 14:01

あとひと降りで真っ白な世界がやってきます

11/23 14:14

この時期に雪まくり？？

11/23 14:38

みどりが池にて

11/23 14:54

みくりが池にて

11/23 14:54

雪山の美しさと怖さを改めて実感した日になりました

11/23 14:56

みくりが池温泉
去年は小屋締めの日に泊まり、大変素晴らしい体験をしました

11/23 15:08

定番の場所
なぜそこに竹竿を刺すのでしょうか？

そして、定番の「ライブカメラに写る」
左下です

11/23 15:21

最終便で下山
アルペンルートもあと1週間で終了

11/23 15:29

車窓から剱岳

11/23 17:04

本日の宿「立山山麓温泉 湯宿 ホワイトベル」

宿はここ
近いところに泊まれるのは楽ですね

11/23 21:14

温泉は循環ではありますが、ph9.6のナトリウム炭酸水素塩泉
ヌルヌルです

11/23 18:16

温泉のあとはコレ
暖炉があるのはポイントが高い！

11/23 18:31

夕食
リーズナブルなのにとても美味しくて量も多い
地元産を多く使っているのもよかった

11/23 18:29

梅酒

11/23 18:29

地酒立山

11/23 18:31

カツオの昆布締め
日本酒に合う

11/23 18:40

白エビとゲンゲの天ぷらが旨かった

11/23 19:53

食後も暖炉の前で

11/23 20:40

部屋に戻り、ケーブルカー立山駅で購入した地ビールを

11/23 20:43

これもケーブルカー立山駅で購入

11/23 20:44

立山最高峰には登っていませんが、、、

11/23 22:15

今夜の本
角幡さんの本は全て持っています

11/24 5:46

翌朝
男女入れ替え制で檜風呂
朝食はつけなかったので6時半に出発

11/24 7:07

「海の駅 蜃気楼」ここで朝食とします

11/24 7:13

朝市定食が人気
サバが完売で残念！

11/24 7:18

ホッケとカニ汁

11/24 7:18

サンマとカニ汁
これで700円は安い

11/24 7:20

そしてカニ
結構デカいのに、なんと1000円！

11/24 8:05

富山湾の海の幸がたくさん
これがゲンゲです

続いて、ミラージュランドに来ました

11/24 8:46

TJARのスタート地点で一躍有名になった場所
開会式のステージ

11/24 8:56

早月川が富山湾に流れ込む箇所なかなかこんな光景は見ることができない！

11/24 8:58

ここから剱岳まで、トップ選手は6.5時間で登ったんだから、、、

11/24 10:41

続いて、雄山神社芦峅中宮に参拝

11/24 10:44

御朱印を頂いた宮司さん、なんと3年前に雄山頂上でお祓いをしてくださった方でした！
当時の写真を見せてしばしお話を

11/24 11:22

立山博物館の展示館を見学したあとは、ずっと行ってみたかった「まんだら遊苑」に

11/24 11:30

立山曼陀羅の世界を五感で体感出来る施設です
まずは地獄百景

11/24 11:30

音界閻魔
梵鐘の音は閻魔の憤怒の声だそう

11/24 11:32

音触鬼
炎熱の轟音と地獄の鬼達の叫びが周囲を包み、音で全てを焼き尽くす音触鬼が待ち構えています

11/24 11:39

精霊橋
常願寺川に突き出したスケルトン橋

11/24 11:47

11/24 11:50

鏡石

11/24 11:52

立山

11/24 11:54

立山曼陀羅の浄土をイメージした空間7種

11/24 12:03

奏楽洞
8種の天の楽器が用意されていて、実際に音を出せます

11/24 12:05

天至界
清浄な空間

11/24 12:05

中で横たわることができます

11/24 12:14

闇の道
天界から現実の世界へ回帰する道

11/24 12:14

入口

11/24 12:16

凄い体験をしました
まんだら遊苑、絶対にオススメします

11/24 12:16

400円のクオリティではない！

11/24 12:17

現世へ

11/24 12:20

カモシカ広場
遠くに寝ている一頭がいたのみで残念

11/24 12:36

布橋

11/24 12:36

布橋からは聳える大日岳・立山が

11/24 12:45

閻魔堂
中には自由に入れます
物凄い雰囲気
暫くここで瞑想していたかった

11/24 12:46

閻魔堂への道は本当に素晴らしい

11/24 12:52

遙望館
最近まで撮影禁止だった、物凄い費用をかけて作った施設だそう

11/24 13:40

ここで立山曼陀羅と立山の自然をテーマにした上映を40分
絶対に見ておくべき

11/24 13:43

周辺の紅葉はラスト

11/24 13:49

立山杉と紅葉

11/24 14:15

まんだら食堂

11/24 14:19

要予約の「あしくら御膳」の他は、ラーメンや蕎麦といった食堂メニュー

11/24 14:34

白エビかき揚げ蕎麦

11/24 14:34

チャンポン

11/24 22:03

今回の走行距離769km
納車4ヶ月で12000kmはヤバイペースです

11/24 22:16

立山博物館展示館で購入
・立山ワールド案内（500円）
・餓鬼Tシャツ（1500円）
・バッジ（100円×3）

11/24 22:16

バッジは多数の種類があり、餓鬼を選びました
なお、Tシャツはもう製作していないとのことです

11/24 22:16

まんだら食堂にて購入
350円/個（3つで1000円）

11/24 22:17

頂いた御朱印
スタンプラリー的要素が強くなってきており困惑していると仰っていました
きちんとお参りした後に頂きたい

11/24 22:20

海の駅 蜃気楼にて購入
白エビとホタルイカ

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

Xperia XZ2 Premium SO-04K docomo SONY

感想

Kazu405

前日の20時に決定した立山。
睡眠3時間で運転5時間は、限界ギリギリの年齢になってきましたが、あの快晴のもとに圧倒的迫力です聳える立山連峰を眺めたく、頑張りました。

晴れている山域は北アルプスくらいしかなかったということもあってか大混雑の立山で、8時到着時で至近の駐車場は残り数台という盛り上がり具合。
チケット売り場も行列で、8:30始発だったのですが、9:20便になってしまいました。

丁度一年振りの立山。
快晴の室堂から眺める立山連峰はやはり圧巻。
半氷結したみくりが池と立山・浄土山、定番の光景ではあるものの、ずっと見続けていたい絶景。
雷鳥は遠くに一羽しか発見できませんでしたが、意気揚々と一ノ越まで登ります。

当初は最高峰の大汝山まで当然行くつもりで張り切っていましたが、雄山山頂の様子がなにかおかしい。
居合わせた方にお聞きしたところ、ついさっき滑落事故があったとのこと。
雄山から大汝山へのトラバース路で400m滑落したようで、確かに遥か下に横たわっている姿が。
本日の高温で少し溶けた雪が強風で磨かれ、アイゼンの刃も受け付けないほどになったのでしょうか。
もうとても大汝までは行く気になれず雄山で引き返すことに。
15分後くらいで赤い救命ヘリが飛んでくるもなかなか発見できず。
ヤキモキしながら見守りましたが、その後も30分くらい旋回し続けていました。
後ほど本日の宿で見たニュースで、32歳男性がお亡くなりになったそうです。

立山といえども立派な3000mの雪山。
私もあの様な事故に居合わさなかったら、確実に大汝山を目指していたかと思うと、やはり、雪山の美しさと危険さは表裏一体なのだと改めて思う次第でした。

32歳という若さで亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。