常念岳 今年最後の北アルプス 一ノ沢〜
- GPS
- 08:07
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,548m
- 下り
- 1,556m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 8:05
8:25 一ノ沢駐車場到着 8℃
8:36 一ノ沢登山口出発
9:25 大滝ベンチ到着
10:11 笠原沢到着
10:50 胸突八丁到着
11:13 最終水場到着
11:25 第1ベンチ到着
11:38 第2ベンチ到着
11:58 常念乗越到着
12:10 常念乗越出発
13:17 三股ルートとの合流点到着
13:30 常念岳山頂到着
13:53 常念岳山頂出発
14:44 常念乗越出発
16:42 一ノ沢登山口到着
平面距離 11.8km
沿面距離 12.3km
記録時間 08:07:16
最低高度 1,309m
最高高度 2,857m
累計高度(+) 1,551m
累計高度(-) 1,530m
平均速度 1.5km/h
最高速度 12km/h
GPSのトラッキングを一時停止していないが、下山中に停止していたらしく途中から直線になっています
天候 | 晴れ 常念乗越から山頂までガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一ノ沢から常念乗越 2ヶ所アイスバーンがありチェーンスパイクを装着 常念乗越〜常念岳山頂 積雪が出現したらすぐにチェーンスパイクを装着 三股ルートとの合流点付近はガチガチ 踏み抜くことはなかった |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
飲料
ライター
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
---|
感想
先月、蝶ヶ岳で雪景色の穂高連峰、槍ヶ岳を見て今年の北アルプス納めと考えていたが、天候に恵まれずそれはかなわなかった。
11月初旬の連休で久しぶりに風邪をひき、熱はでなかったがのどの痛みと咳が3週間も続いている。
この間に山友と近場の里山でリハビリをと思って山行したが、症状は明らかに悪化し咳で夜寝付けない程になってしまった。
結局半日休暇をとってかかりつけのお医者さんで抗生剤を処方してもらい、ようやく完治出来そうかという状態。
蝶ヶ岳、常念岳、燕岳登山口への各林道は11月29日から冬期通行止めに入るようだ。
この週末はカミサンが卓球の試合で22日から金沢に遠征で、何の遠慮もなく自由に山行が出来るチャンス。
蝶ヶ岳は先月2度行ったので本命は常念岳だが、体力面を考えると燕岳に甘んずるしかないのか。
今年まだ一ノ沢から常念岳に行っていないのでぜひ行きたい。
凍った岩の渡渉はやや不安だが、週末の最低気温は高そうなので、凍っていない時間帯に渡渉出来るよう出発時間を遅くらせることにした。
一ノ沢を歩くのは1年以上振りで、ルートの特徴があまり思い浮かばない。
渡渉が複数あり、水場に困らない。胸突八丁から先が急登となる。
残雪期はスノーブリッジがあって不安、胸突八丁あたりから雪渓の急登になる。
スノーブリッジと渡渉が嫌で残雪が消え、水量の少ない夏から秋の時期にのみ来ている。
林道閉鎖の1週間前、山小屋はとっくに営業を終了しているし、さすがに登山者は少ない。
不安のあった渡渉も凍っていないため全く問題なし。
胸突八丁まではほぼ急登がないので、病み上がりのコンディションでも楽に歩けた。
ここまで来ると常念乗越までは行けそうだなと思えてきた。
良い景色が見られれば、ピークハントはオプション。
2度ほど登山道にアイスバーンがあったので、限定的にチェーンスパイクを使った。
特に胸突八丁の階段手前は透明で丸く盛り上がったアイスになっているので、何かにつかまらない限りつぼ足で歩けるような状態ではない。
こんなアイスバーンではチェーンスパイクが気持ちいいほどに効く。
積雪はとても少なく前日麓で少し降雨があったけれど山でも降雪にはならなかったようだ。
一ノ沢を見下ろすトラバース道の日当たりの良い場所で小休憩をしてパンを口にした。この後、樹林帯に入って日陰になったら寒くなってしまいそうだったからだ。
いつもなら腕に鳥肌が立つような服装で歩くのだが、風邪の病み上がりを考慮して汗をたくさんかきつつもアウターシェルを脱がずに来た。おかがで汗ふきタオルは時々絞る程に濡れている。
結局本日は自分にとって少し過剰な防寒により登山口に下山するまでずっと額と首の汗をぬぐっていた。
最終水場を過ぎて一ノ沢から離れて樹林帯に入ると急登が続いた。今までここが急登だなんてあまり意識したことがなく、全く印象に残っていなかったが、とてもしんどかった。
常念乗越の稜線に出る手前にだけ踏み抜き痕があって、こんなところで?と思ったが何も考えずに歩いたら自分も見事に膝近くまで踏み抜いてしまい、左足に少し雪が入った。
ここまでスパッツを必要とする場面がなかったため未装着だった。
常念小屋越しに見る穂高連峰と槍ヶ岳の全景を期待したが、ピークはどれもガスに包まれていた。
すれ違った下山者から聞いていたとおり常念乗越の風は弱い。
このままでは下山できないなと考えつつ休憩していると、汗が冷えてきたので冬季用のパーカーに着替え、帽子も耳を覆える物に換え冬山装備にした。
槍ヶ岳が晴れて来るまで時間稼ぎに山頂を目指そうとしていたら、稜線手前で「先週燕に登り、来週蝶ヶ岳に登る」と言っていたテント泊装備の女性が姿を現し、そのまま山頂を目指す様子だった。
声を掛けたところ佐久在住、大阪出身の方だった。
道を譲っていただけるのだが、日帰り装備でセコく軽量化のため一眼レフを持っていないにもかかわらず、なかなか前に進めない。
この辺りだけなのかガスも広がり、途中の偽ピークや下にある常念小屋も見えない。
途中で中に着ていたフリースを脱ぎ、冬用のパーカーをアウターシェルに換えるなどと何度か小休憩をしていたら、もう追いつけそうにないほどに離れてしまった。
それでも三股との合流点でようやく追いつくことが出来た。
この周辺はガチガチに雪が締まっていてチェーンスパイクでは少し滑る状態だった。
全体に積雪量は少なく締まっているので、どこを歩いても踏み抜くことはなかった。
ほどなくして山頂に到着するが、もちろん眺望はゼロ。
佐久の方は山岳ガイドの近藤浩子さんで、お名刺をいただくことができた。今夜はここに泊まり絶景の撮影をするそうだ。
常念小屋の前で既に12時を過ぎていたが昼食をとっていなかったので、防寒装備をしてから少し遅い昼食に。
うっすらと太陽が見えたり山陰が見えたり、上空に青空が見えたりする度に二人で一喜一憂しながら待つが、ガスはぬけない。
日没までには登山口に戻りたいと考え、14時までねばろうと思ったがその前にあきらめて下山を開始。
「下山途中に晴れて来ればいいですね」と言ってもらえたおかげか、途中からみるみるガスがぬけて常念小屋が見えて来た。横通岳が夕日に輝いている。
槍ヶ岳の山頂を隠す雲はなかなかとれなかったが、常念乗越到着手前でとれ、ようやく期待していた景色に会えた。
常念乗越を後にすると絶景とは無縁なので登山口にまっしぐら。
だが、胸突八丁を過ぎて傾斜は緩くなるが、岩の上を歩くのはかなりこたえ、途中から左膝に違和感が出てきた。
傾斜がきつくないので登山口まで痛みにはならなかったが、帰宅して階段を降りると痛みで普通に歩けない状態になった。
一ノ沢ルート恐るべしである。2日経過したが、まだ走ると痛みがある。
この痛みをモチベーションにしてトレーニングすることとしよう。
帰宅して近藤さんの写真を見せていただくと、自分の知らない別の山の世界が広がっているようで、これからの楽しみが増えた気がする。
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