クワウンナイ川遡行→ヒサゴ沼→化雲岳→天人峡
- GPS
- 54:09
- 距離
- 33.5km
- 登り
- 1,860m
- 下り
- 1,838m
コースタイム
−12:12(co876二俣)−13:23カウン沢出合(co980m二俣)
2日目:カウン沢出合5:50−6:35魚止の滝6:45−8:22ハング滝8:40
−9:04(co1355奥二俣)−11:18昼食(co1800付近)12:08
−13:10登山道合流−15:05ヒサゴ沼
3日目:ヒサゴ沼5:50−7:00化雲岳7:11−9:13第二公園−10:05第一公園−11:39滝見台11:54−12:27天人峡
天候 | 一日目:曇り。 二日目:晴れのち曇り後一時雨。 三日目:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
入渓には上川中部森林管理署への届出が必要 (今年の入渓期間は7月〜9月15日) 3日目の第二公園付近から第一公園の木道までの区間は泥と小沢状態。 第一公園の木道にたどり着けば、後は普通の登山道です |
写真
感想
クワウンナイ川の「滝の瀬13丁」は、沢登りをしない人でも
ナメの美しさで名前は知られていますね。でも、雨水流域の広い川で少しの雨でも
一気に増水し、沢登り中の事故が多発している川です。幌尻岳の額平川も一気に増水で有名ですね。
あまりに事故が多いので1987年から2003年まで入渓禁止になっていました。
*****2004/07/01 北海道新聞記事より*****
一九八七年以降、立ち入りが禁止されていた大雪山系のクワウンナイ川(上川管内美瑛町)の沢登りが一日から二カ月間、十七年ぶりに解禁される。
禁止後も事故で四人が死亡しているが、今シーズンは試験的に熟練者が同行するなどの条件付き解禁となる。
忠別川支流のクワウンナイ川は一枚岩の上を水が流れる「滝ノ瀬十三丁」で有名。しかし川幅が狭く、大雨の後は一気に水かさが増す。北海道森林管理局上川中部森林管理署は一九八七年に立ち入りを禁止したが、入山者は絶えず、事故が続発していた。
同署は守られない禁止より徹底した指導で対応しようと、山岳団体などと検討を重ね、一日から立ち入りを解禁する。
条件として《1》登山計画書と入林届の事前提出《2》野営地の限定《3》熟練者の同行−などを決めた。事故が起きた場合は、規制強化を含めた対応を考える。
同署の山本哲也署長は「気象条件を十分に吟味し、計画を断念する勇気も持ってほしい」と話している。問い合わせは同署(電)0166・61・0204へ。
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*****yoshioさんがMLに流した報告*****
yoshioです。8/24〜26で憧れのクワウンナイ川に行ってきました。
・昨年も計画したのですが増水で中止、違う沢に変更。
今回も週明けに豪雨。増水を心配したのですが決行となる。
・8/24…天人峡温泉〜カウン沢出合の上二股テン場(泊)
特に滝らしい滝も無く広い河原のゴーロ帯を渡渉を数多く
繰り返して進む。水量は深い所で股下(女性はヘソまで)。
最初のゴルジュの高巻きが今日の核心部だった。
オショロコマを釣ながら13:30テン場着。宴会後19時就寝。
・8/25…上二股〜滝の瀬13丁〜ヒサゴ沼避難小屋(泊)
魚止めの滝の次に現れる滝から「滝の瀬13丁」が始まる。
宮王さんだけ2回目の遡行だが、1回目は今回の水量の2/3
ぐらいだったそうだ。今回は水量が多いので迫力があるとのこと。
フワフワした苔の上を水が流れ、その上を歩くのは何とも贅沢。
滑の岩盤も苔も滑らないので歩き易い。約2kmほどあるようだ。
源頭のテン場は別天地。一度泊まってみたいが今回はヒサゴ小屋泊。
ヒサゴ小屋15:10着。到着して間もなく大粒の雨が屋根を叩いた。
ヒサゴの雪渓で冷やしたビールで宴会開始。19時就寝。
・8/26…ヒサゴ小屋〜化雲岳〜天人峡温泉。
化雲岳のヘソのてっぺんに全員登る。下りの悪路は予想通りだが、
小さな沢を下りると思えば苦にならない。第一公園は広大な
湿原地帯。木道が延々と続き助かった。
*****リーダーiwaさんがブログに書いた感想*****
8/24〜26の2泊三日で、天人峡からクワウンナイ川を2日かけて遡り、
三日目は化雲岳を登り夏道で天人峡に降りてきました。
昨年雨で断念して違う沢に行ったので感無量でした
高速茶志内パーキング4時15分集合2台で清流橋近くのPに駐車
1台を天人峡温泉Pに置き、向かい側林道出発
6時30分ポンクワンナイ川との分岐手前で入渓
今日のメンバーでクワウンナイ川を知っているのは宮ちゃんだけで
前回より水は多いとの事
2泊分の荷物(ビール500cc×4・焼酎500cc×1・日本酒500cc×1)を背負っての河原歩き
1時間くらい歩いて函に出る。 結構な勢いで流れているのでここは大事を取って
右岸、一番上の高巻きを使わしてもらう。結構登って、木の根に掴まりながら降りる
またゴーロ帯を歩いて何とか13:30カウン沢出会いに着く
途中、いい釜を見つけては釣りをしながら、今晩のオカズ
オショロコマを中・小20匹近くを釣る
若い連中が左岸のテン場にテントを張り、釣りをしていた
挨拶を交わし、酒類を沢に冷やし、テント2張りと食事の準備をする
3時には乾杯が始まり、オショロコマの岩塩塩焼きと素揚げが最高に美味しく、
konちゃんの岩見沢名物、イカゴロの燻製がまた美味く
食坦、締めに三味さんのソウメンを美味しく頂き7時にはテントの中でノックアウトでした
翌朝、4時30分起床、インスタントラーメンを作り
6時に出発、天気は雲一つ無く快晴、皆は微笑がえしをしながら
魚止の滝を目指す、左岸から高巻くとすぐ上にまたF2が現れその上
なぜかしら真ん中に大きな岩が
そこはナメの滝の瀬13丁のお出ましだ
凄い滝とナメのディエット、見たことない光景に口もポカーンでした
約2kmぐらいあるそうで皆で楽しみながら歩きました
その後、ナメ滝が出てきて滝の瀬十三丁は終了となり、普通の川原となった
ハング滝が出てくるが右岸から巻ける。ザイルが下がっている所があり
巻き終わるところに、キャンプ適地あった。 奥二股が現れ、左股を行く
沢は源流の雰囲気となり、日本庭園風の風景が左右に広がり、天気も良いので
最高に気持がいい、源頭で1組がテントを張りビールを飲んでいた
その上の見晴らしのいいところで大休止、後はヒサゴの小屋までなので
時間的に余裕があり、昼飯にする、1時間くらい休み
縦走路に着きミニロックガーデンを越え、ヒサゴ沼分岐から雪渓に入り
ビールを冷やす雪と水を貰い、本日の宿泊場所15時にヒサゴ小屋に到着する
1番のりで誰もいない
着替えをし、安着の最後のビール500cc3缶で乾杯
いきなり外はスコールのような雨でびっくり
皆さんの持っているアルコールをすべて出し食坦マリッカさんの カレーで盛り上がる
17時過ぎから3パーティ9人が小屋に到着。 外のテン場は2張だけだった。
以外に日本酒や焼酎などあり酔っ払ったので19時ノックアウト
4時30分起床、残り物で朝食、化雲岳を目指す、到着すると頂上のへそに 皆で登り、
記念撮影、長いー長いー天人峡までの約14kmの下りが始まる
途中道はドロドロもあったり、沢のようなところもあり、ヌレながら歩く
第二公園からは立派な木道もあり平坦な登山道が続き、やっとベンチのある滝見台に着く。
羽衣の滝の展望台になっていた、羽衣の滝の全貌が見え凄い
滝見台から33曲がり、標高差300mのよく整備された道をジグを切って降りると
ホテルなども見えて盛り上がるが以外に長い、12時30分登山道口到着
天人峡温泉「しきしま荘」700円で風呂に入り3日間の垢を取る
風呂からあがるとkonちゃんと生ビールを飲み生き返る
途中、旭川でラーメン屋に寄り生ビールとチャーシュー丼と味噌ラーメンを食べ17時帰札
本日の寄り道
天人峡温泉「しきしま荘」700円
ラーメン専科くさび 東鷹栖店
今回メンバーと天候に恵まれ最高にHAPPYな3日間でした
親分寺師匠、いるだけでなごむyoshio師匠、冷静沈着・リカバリーの三味さん
ブヒブヒ・マリッカ姉御、弟分宮ちゃん、場を楽しませるお○のkonちゃん
お祭り男iwa 7人がブレンドされマイルドになった
参加の皆様ありがとうございました、また何処かに行きましょう
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*****marikka感想*****
2008年から沢登りをはじめた私にとって、クワウンナイ川を遡るということは
夢、憧れであって実現するものとは思えなかったです。
でも、仲間に恵まれ登ることができました。
2泊装備のザックを背負っての川原歩き・渡渉・沢登り、大変だったけど楽しかったです。
1日目:8/24
札幌を夜中の2時出発。岩見沢のkon宅で合流。7名・車2台で天人峡へGO!!
順調に清流橋Pに到着です。リーダーiwaさんとSL寺さんが橋から水量をチェック。
多目だけど大丈夫でしょうと準備して出発です。
考えてみたら、この3年〜4年の沢登りで、多くの沢に行ってますが
泊り装備の重たいザックを背負っての沢歩きは今回が初めてです。
不安ですが、頑張るぞー(^_^.)
林道跡の踏み跡を進んでポンクワン出会いから入渓です。
川幅は以外に広く、歩きやすいところを選んで何度も何度も渡渉を繰り返します。
ザックが重いのでダブルストックにしているのが有効でした。
渡渉は概ね膝の前後ぐらい、背が低いのでたまにヘソ下までの所もありますが
男性はせいぜい股下ぐらいなのかな。
噂のゴルジュは右岸に巻き道があります。宮王さんだけ巻かずにヘツリましたね。
途中、ヨサゲなポイントでは釣休憩です。
入れ食いらしく男性3名で結構なオショロコマを釣りました。
ポイントも何度か竿をだすと、釣れなくなるので場所を変えて又釣ります。
長い川原歩きで疲れも出てきた頃、やっとカウン沢出合到着です。
時間が早いので魚止の滝付近まで行けそうですが、夜中に札幌をでているので、
みんな寝不足気味です。一泊目はここで天泊でノンビリとします。
北大生の6名パーティの横に4名と3名用テントを張り、釣ってきたオショロコマと
Sさん準備の食材とビールで豪華な宴会です♪ オショロコマのから揚げが最高。
皆様、ザックを軽くしたがって、ビールが出てくる出てくる。
2泊目のビールが心配だなぁ。暗くなる頃、テントにもぐります。
2日目:8/25
疲れすぎているのか、川の音がウルサイのか、眠ったような
眠らなかったような感じで朝が明けます。
素晴らしいお天気です。今日は滝の瀬13丁を歩くんです。
ザックをパッキングすると、ビールが無くなったのになぜか妙に重い。
今日の沢歩きは失敗は許されません。前日、ザックの重さに振られて大変だったので、
余裕があれば荷物を分担して欲しいとお願いして、たぶん2kgほど助けてもらいました。
リーダーiwaさんの先頭で出発です。
水量は上流になったせいもあり、少なくなってますが水流に勢いがあります。
気をつけて登ります。40分ほどで噂の魚止の滝です。綺麗な素晴らしい滝です。
記念撮影何ぞで遊んで左岸の巻き道から登ると、ウォ!綺麗なナメ滝に目が点です。
その先から、これが滝の瀬13丁の一丁目かあ!二丁目かあ!
夢だったクワウンナイ川を歩いているんだ!ウキウキと、優しく激しく流れる
足元を見ていると、流れに酔いそうになります。
目線を行く先に流れの歩きやすい所を選んで進みます。
iwaさんの後を歩いて急流を横切った時、足が滑った(@_@)
ヒェ〜と転びかけた時、iwaさんの手が出てきて救われました。
油断禁物です。どこまで流されるか分からないし、途中の釜で止まっても
渦に巻き込まれ溺れるかもしれません。そういう事故が多いそうです。
途中、瀬の真中に流されずに大きな岩が鎮座しています。
攀じ登って記念撮影です。クライミング仲間らしい!(^^)!
感激感動しているうちに13丁目(?)が過ぎ岩ゴロになり、ほどなくハングの滝です。
手前から右岸にある巻き道に行かず、全員でハングの裏経由です(^^)v
ミストシャワーが気持いいです。巻き道を登ると途中から岩登り。
ロープも下がっており男性人はサクッと登りましたが、カヨワイ女性人のために
ロープを出してくれザックを吊り上げてくれました。
そしてロープで確保して登りました。ありがとうございます。
このハングの滝を越しても、ナメ滝と綺麗な滝が出てきて感激です。
その後、沢登りと巻き道歩きが混ざりだし、最後は踏み跡の山道で源頭へと進みます。
源頭ではテントが一張り、2名がお昼寝中でした。夢のような天場ですね。
大雪山らしい広がりのある景色を登ります。稜線までまだかまだかと
我慢の登りです。稜線手前の沼の側で昼食大休憩に!
ここでザックをデポして、トムラウシに行ってるらしい人の沢装備が干してありましたわ。
私はここで沢靴から軽登山靴に履き替えました。足が軽い!けど、ザックが重くなった(+_+)
ナキウサギの声を聞きながらの昼食、滝の瀬13丁を歩いた充実感で最高でした。
ここからヒサゴ沼までひと頑張りです。
縦走路にでると、バリエイションルートが終って一般道になったのを
ピンクテープや岩の目印でヒシヒシと感じますね。
それまで一切の目印らしきものはなかったですから。
トムラウシ山方面はガスで見えないけど、東大雪のニペソツやウペペが見えます。
天沼を過ぎヒサゴ沼が眼下に見え出し、安着ビールを楽しみに頑張ります。
涼しい雪渓の上で一休み。この雪渓尻でお水を汲み、
ビールと雪渓の雪を一緒の袋に入れ進みます。小屋に着くと、中には誰もいません。
テントは2張り。今夜は小屋泊にします。2階で女性人は着替えさせてもらいました。
と、大粒の雨が屋根を打ち出すではありませんか!なんというタイミングなんでしょう。
小屋泊にして良かったです!
夕食は乾燥野菜とベーコン入りカレーです。食担のワタクシ頑張りました(^_-)
雪渓の雪で冷やした貴重なビールで乾杯!ウゥー、ウマすぎ!
その後もウイスキー・ブランディ・日本酒・焼酎と二泊目でも豊富なアルコールに
13丁を歩きとおした感激が増していくのでした♪
3日目:8/26
朝焼けで美しい空に、ちと不安な天気。
朝食の後、沢靴の人、軽登山靴の人など、それぞれに準備して出発。
化雲岳への登りが辛い。露でズボンが濡れますがヒンヤリして気持いいです。
雲が多くイマイチの景色の中、秋のお花やチングルマの綿毛に励まされ登ります。
ガスの中に化雲岳の岩が見えてきました。クライミング仲間としては
登らずにはいられないんだな(^_-) 裏側へ行く道があったので裏から登ってみましたが
岩が脆く足下もスッパリ切れ落ちているので気分悪かったです。
正面から登るのが正解だと思います。単独行の男性が天人峡への道が分からないと
ウロウロしていたので、私達も天人峡に降りるので、降り口まで一緒に行くことに。
ついでに、7人全員岩の上写真を撮って頂きました!(^^)!
岩は正面からクライムダウン。単独行の人は登らずに下山です。
天人峡への道は泥沼状態と聞いていたので、どこから始まるのか楽しみ(+_+)
地図上の第2公園上ぐらいから第1公園の木道までが大変でした。
沢靴の人は水溜りも泥沼も気にせず歩きますが、軽登山靴のワタクシ、横の笹薮に
逃げたり出ている岩を大股で歩いたりと、なんとか沈没することなく頑張りました。
第一公園の木道に出るとホッとしましたね。その後はひたすら登山道を進みます。
タラタラ道で、なかなか標高が下がらない。それでも7名でダベリながらなので
まだ気がまぎれます。忠別川が眼下に見え出し、羽衣の滝が見え出すと
滝見台も近い。でも、遠かったな(+_+) 滝見台で宮王さんから全員に一口羊羹が!
これで滝見台から33曲がりを30分で降りれました!
登山口に全員が満面の笑みで下りることができ、楽しい素晴らしいクワウンナイを
終えることができました。車を回収、風呂仕度で歩き始めると急に大粒の雨が。
またまたなんちゅうタイミングなんでしょう。
お風呂から上ると、雨も止んでいました。
インター旭川北近くのラーメン屋、1軒目は完売閉店(+_+)お腹がひと際グゥ〜と鳴った。
2件目の「くさび」で美味しく頂いてきました♪
温泉:天人峡温泉 しきしま荘 \700
食事:らー麺 くさび 東旭川本店
コメント
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写真を見てるだけでも、みんなの楽しさが伝わってきます。
クワウンナイのナメや滝、美しいですね。
いつかは自分も歩いてみたいです。
とはいえ沢登りは全くやったことがないので、大分先になると思いますが。
化雲岳のあの岩に登ったんですか???
しかも全員???
僕は怖くてとても登れませんでした。
岩の右から登るルートは右側は断崖絶壁、足場も細い。怖すぎます・・・!!!
yahさん、是非一度は歩く価値ありですよ。
沢登りというより川原歩きという感じかな。
沢登りの技術より、体力勝負ですわ。
化雲岳の岩、右側のルートは気持ち悪いですね(^_^.)
正面から登れば危ないとこはないです。
三点支持で登れますよ。次回、是非!(^^)!
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