大キレット(南岳〜北穂〜涸沢岳)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 2,159m
- 下り
- 2,153m
コースタイム
上高地5:40
明神6:27
徳沢7:43
横尾8:55
槍沢ロッジ10:25
南岳小屋15:50
二日目
南岳7:25
北ほ11:00
穂高山荘14:50
三日目
穂高山荘7:30
涸沢ヒュッテ8:40
横尾10:40
徳沢11:50
明神12:45
上高地13:30
天候 | 4日 晴れのち雨 5日 晴れ 6日 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜南岳小屋 特に問題なし 南岳小屋〜北穂高岳 ハシゴ、ナイフリッジ、鎖場の連続で要注意箇所多数 北穂高〜涸沢岳 登りの鎖場多数 |
写真
感想
今回は前々から計画していた大キレット(大切戸)に挑戦してきました。去年は雨のため断念し、一年間おあずけをくらっていたので意気込みは十分です。
一日目は上高地〜横尾〜槍沢ロッジ〜天狗池〜南岳〜南岳山荘(テント泊)まで。
横尾までの平坦な道を無の境地で歩く。みなさんも同じでしょうが、毎回この道を歩くのがつらい。
横尾からは徐々に高度を上げババ平を過ぎると景色が広がり雪渓を横目に歩を進める(今年は雪がかなり多目)。
天狗池、氷河公園を過ぎた辺りから山頂には怪しい雲が・・。稜線に出るころにはいよいよ雨が降り出ししょうがなくカッパを着る。乗越直下は急な岩場、ハシゴ、鎖場&風雨で我慢の登山。途中南岳の手前でライチョウに遭遇したがあまりの寒さに軽くスルー。
南岳で一枚撮影し小屋まで駆け降りすぐにテント設営。担ぎ上げたおでんと芋焼酎で一日の疲れを流し込む。風は依然として強いが明日は大丈夫かな・・・。
二日目は南岳〜大キレット〜北穂高岳〜涸沢岳〜穂高岳山荘(テント泊)。
心配していた風はいくらか弱まり天気もいい感じ。心臓ドキドキでスタート。
最初からザレ場で落石に注意しながら最低コルまで下ります。二つの長いハシゴを降り切るとしばしの稜線歩き。周りや歩いてきた道を振り返り景色を楽しむ。ここまでは・・・。
長谷川ピークからは恐怖の連続。足元は両側ともスッパリと切れ落ちていてどちらに落ちても待つのは死・・・。一つ一つ確実に手がかり、足がかりを探りながら進む。自分の呼吸が岩に反響して生なましく聞こえる。
A沢のコルで小休止。長谷川ピークを何度も振り返る。「ヤバ過ぎでしょ!!」
小休止後は飛騨泣きに向かってトラバースしながら登っていく。
飛騨泣き付近では余裕はあったがなぜかカメラ出さず。画像なくてすみません。岩場に取り付けられたステップと鎖を使い難無くクリア。
これを過ぎると南東側を巻きながら北穂までの登り。そして北穂高岳着!
「やったー!大キレット踏破ー!!」
と素直に喜べない。
なぜなら、私は知っている。この後の涸沢岳直下の断崖絶壁が待ち受けている事を。なんでここではちょっとしたガッツポーズ。北穂の贅沢なカルビ丼を食し十分な休息を取った後気持ちを引き締め再度涸沢岳へアタック。
最初は最低コルへむけて降りる。休憩して体が固まっているので慎重に歩をすすめる。降りきると稜線歩き。涸沢ヤリを過ぎ、しばらく歩くと飛騨側に切れ落ちた嫌らしいところがあるがどうにかクリア。
そしていよいよあの絶壁に。鎖と岩を掴み3点支持を心がける。「下を見ないように、見ないように」と思いつつも見てしまう。「見るんじゃなかった」と後悔しながら進むこと100回。
「まだかよぉ」と思いながら両脇が壁に挟まれた鎖をたどっていくと急に視界が開けて、周りを見ると左手にたくさんの人が。。まさにあそこは涸沢岳!思わず山頂で「うおーーーーー!」と吠えてしまった。まさに歓喜の雄叫び。
穂高岳山荘で祝杯をあげ寝ようと思ったが、興奮しているのかなかなか寝付けなかった。
3日目は奥穂高〜前穂〜岳沢ヒュッテ〜上高地経由で下山予定だったが雨の為、涸沢〜横尾〜上高地で下山。
最後の最後で大雨に降られたものの当初の目標も達成でき最高の山行になりました。
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