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Yamareco

記録ID: 2289310
全員に公開
山滑走
北陸

鳩ヶ湯から赤兎山周回 避難小屋泊 P1476経由下山

2020年04月04日(土) 〜 2020年04月05日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
13:00
距離
13.9km
登り
1,358m
下り
1,359m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:32
休憩
0:57
合計
7:29
7:29
129
9:38
10:29
245
たんどう谷渡渉
14:34
14:40
18
2日目
山行
5:01
休憩
0:08
合計
5:09
5:33
41
6:14
6:22
259
10:41
10:41
1
10:42
ゴール地点
天候 1日目 : 晴れのち曇り 2日目 : 雪のち時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鳩ヶ湯さんのところの駐車場 トイレまだオープンしてません
鳩ヶ湯。鋭意オープン準備中です。
2020年04月04日 07:20撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 7:20
鳩ヶ湯。鋭意オープン準備中です。
1日2便のバス。今は営業期間外です。
2020年04月04日 07:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 7:21
1日2便のバス。今は営業期間外です。
向こうに見えるは三ノ峰かな?
2020年04月04日 07:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 7:21
向こうに見えるは三ノ峰かな?
うまいこと鳩ヶ湯に引っ掛けてます。
2020年04月04日 07:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 7:31
うまいこと鳩ヶ湯に引っ掛けてます。
こちらなかなかアグレシッブな案内図
2020年04月04日 07:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 7:31
こちらなかなかアグレシッブな案内図
林道からも行けますが、この階段が正式ルートのようです。
2020年04月04日 07:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 7:35
林道からも行けますが、この階段が正式ルートのようです。
ここでもお花見
2020年04月04日 08:02撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 8:02
ここでもお花見
鮮やかなチャワンタケ
2020年04月04日 08:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 8:07
鮮やかなチャワンタケ
これが登山道の入り口です
2020年04月04日 08:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 8:10
これが登山道の入り口です
途中にある風流な道標。昔ここにキャンプ場があったそうな。
2020年04月04日 08:52撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 8:52
途中にある風流な道標。昔ここにキャンプ場があったそうな。
谷筋が崩落してました。慎重に通過します。
2020年04月04日 09:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 9:13
谷筋が崩落してました。慎重に通過します。
トラバース登山道の残雪。これを警戒してロープ持ってきましたがここでは不要。
2020年04月04日 09:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/4 9:34
トラバース登山道の残雪。これを警戒してロープ持ってきましたがここでは不要。
渡渉ポイントが近づいてきます
2020年04月04日 09:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/4 9:45
渡渉ポイントが近づいてきます
出ました渡渉ポイント。ここのすぐ上をロープに頼って渡ることに。
2020年04月04日 09:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 9:49
出ました渡渉ポイント。ここのすぐ上をロープに頼って渡ることに。
ロープは緩んでいたのでピンピンに張り直し、荷物はカラビナでロープに引っ掛けます。先に空身で渡って、別のロープをつけた荷物を引っ張って手繰り寄せました。
2020年04月04日 10:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 10:06
ロープは緩んでいたのでピンピンに張り直し、荷物はカラビナでロープに引っ掛けます。先に空身で渡って、別のロープをつけた荷物を引っ張って手繰り寄せました。
渡り終わった後。さすがに渡ってる時の写真はありません。
2020年04月04日 10:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 10:26
渡り終わった後。さすがに渡ってる時の写真はありません。
対岸のルート。ここは一度来たことがないと非常にわかりにくいです。
2020年04月04日 10:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 10:26
対岸のルート。ここは一度来たことがないと非常にわかりにくいです。
登山道に雪が出てきたのでアイゼン装着します。
2020年04月04日 10:37撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 10:37
登山道に雪が出てきたのでアイゼン装着します。
薮も出てきました
2020年04月04日 11:08撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 11:08
薮も出てきました
ここでスキーに履き替えます。ザックが少しだけ軽くなります。
2020年04月04日 11:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 11:21
ここでスキーに履き替えます。ザックが少しだけ軽くなります。
ここを登ります。雪がザクザクで滑りやすく、クトーをつけても気休め。薮を掴みつつ登りました。
2020年04月04日 11:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 11:40
ここを登ります。雪がザクザクで滑りやすく、クトーをつけても気休め。薮を掴みつつ登りました。
薮が多いですが薮が頼り
2020年04月04日 12:20撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/4 12:20
薮が多いですが薮が頼り
急斜面をクリアすると開けた斜面に
2020年04月04日 12:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 12:31
急斜面をクリアすると開けた斜面に
赤兎山が見えてきました
2020年04月04日 12:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 12:36
赤兎山が見えてきました
奥美濃の山々
2020年04月04日 13:02撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 13:02
奥美濃の山々
唐突ですが経ヶ岳ズーム
2020年04月04日 13:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 13:10
唐突ですが経ヶ岳ズーム
赤兎山に向かって歩きます
2020年04月04日 13:12撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 13:12
赤兎山に向かって歩きます
ツキヨタケ発見
2020年04月04日 13:22撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 13:22
ツキヨタケ発見
ここはいい感じの斜面です
2020年04月04日 13:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 13:26
ここはいい感じの斜面です
いい雪なら最高の場所
2020年04月04日 13:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 13:31
いい雪なら最高の場所
いよいよ赤兎山まであと少し
2020年04月04日 14:07撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:07
いよいよ赤兎山まであと少し
振り返ると経ヶ岳方面
2020年04月04日 14:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:13
振り返ると経ヶ岳方面
取立山〜雪少ない
2020年04月04日 14:16撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/4 14:16
取立山〜雪少ない
荒島岳〜雄大です
2020年04月04日 14:27撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:27
荒島岳〜雄大です
道標が見えてきました
2020年04月04日 14:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:38
道標が見えてきました
登ってきたルート
2020年04月04日 14:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:39
登ってきたルート
赤兎山の山頂です
2020年04月04日 14:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:39
赤兎山の山頂です
指差してる鳩ヶ湯から来ました
2020年04月04日 14:42撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:42
指差してる鳩ヶ湯から来ました
大長山。稜線まだ雪が繋がってます。
2020年04月04日 14:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:44
大長山。稜線まだ雪が繋がってます。
白山別山に向かって、小屋を目指します。
2020年04月04日 14:51撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 14:51
白山別山に向かって、小屋を目指します。
結局シールのまま滑りました。
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結局シールのまま滑りました。
もう少し
2020年04月04日 15:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 15:00
もう少し
振り返ると赤兎山
2020年04月04日 15:02撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/4 15:02
振り返ると赤兎山
小屋に到着〜先々週より雪減りました
2020年04月04日 15:04撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 15:04
小屋に到着〜先々週より雪減りました
杉峠へのルート。行っていけないことはないか。
2020年04月04日 15:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 15:09
杉峠へのルート。行っていけないことはないか。
この谷筋から行くことにしましょう。行くとしたら。
2020年04月04日 15:09撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 15:09
この谷筋から行くことにしましょう。行くとしたら。
光の筋と赤兎山と小屋
2020年04月04日 15:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 15:15
光の筋と赤兎山と小屋
まずは掃除からスタートしました。
2020年04月04日 15:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 15:35
まずは掃除からスタートしました。
窓の雪は一番多いところでもここまで減りました。
2020年04月04日 15:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 15:35
窓の雪は一番多いところでもここまで減りました。
そして水作り。新雪の雪を持ってきました。
2020年04月04日 15:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 15:46
そして水作り。新雪の雪を持ってきました。
腹が減ったのでチキンラーメン食べます。
2020年04月04日 16:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 16:39
腹が減ったのでチキンラーメン食べます。
そして夕飯のお餅を焼いて
2020年04月04日 17:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 17:23
そして夕飯のお餅を焼いて
お雑煮にします。
2020年04月04日 17:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 17:24
お雑煮にします。
その後はお汁粉
2020年04月04日 17:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/4 17:30
その後はお汁粉
翌朝、片付けたらマイブラシとちりとりで掃除します。
2020年04月05日 05:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 5:15
翌朝、片付けたらマイブラシとちりとりで掃除します。
出入り口。まだ外は暗いです。
2020年04月05日 05:17撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 5:17
出入り口。まだ外は暗いです。
来た時よりもクリーンです。
2020年04月05日 05:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 5:30
来た時よりもクリーンです。
さて出発。外は雪、新雪が少し積もりました。
2020年04月05日 05:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 5:38
さて出発。外は雪、新雪が少し積もりました。
杉峠行きのルートは隣の谷筋から滑ります。ガリガリ硬い雪と新雪が混じり、シールのまま滑り込みます。
2020年04月05日 05:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 5:49
杉峠行きのルートは隣の谷筋から滑ります。ガリガリ硬い雪と新雪が混じり、シールのまま滑り込みます。
こんな斜面
2020年04月05日 05:53撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 5:53
こんな斜面
これは本来の登山道
2020年04月05日 06:12撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 6:12
これは本来の登山道
ここを登り返します。この先が裏赤兎山。クトーが効いてまだマシでした。
2020年04月05日 06:12撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/5 6:12
ここを登り返します。この先が裏赤兎山。クトーが効いてまだマシでした。
振り返るとガス
2020年04月05日 06:23撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 6:23
振り返るとガス
この尾根筋を進みます。ここは初めてのルートなので慎重に進みます。
2020年04月05日 06:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/5 6:34
この尾根筋を進みます。ここは初めてのルートなので慎重に進みます。
太陽が少し出てきました
2020年04月05日 06:40撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/5 6:40
太陽が少し出てきました
赤兎山避難小屋が見えます
2020年04月05日 06:41撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 6:41
赤兎山避難小屋が見えます
ここがP1476
2020年04月05日 06:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/5 6:46
ここがP1476
クトーを裏向けに装着して歩きます。必要があればひっくり返します。
2020年04月05日 07:08撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 7:08
クトーを裏向けに装着して歩きます。必要があればひっくり返します。
この斜面までシールのまま滑ってきました。
2020年04月05日 07:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/5 7:31
この斜面までシールのまま滑ってきました。
そして尾根を進みます。
2020年04月05日 07:43撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 7:43
そして尾根を進みます。
いよいよ薮が多くなってスキーは終わり。ツボ足で歩きます。
2020年04月05日 08:28撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 8:28
いよいよ薮が多くなってスキーは終わり。ツボ足で歩きます。
そして雪もなくなり登山靴に切り替えます。
2020年04月05日 09:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/5 9:06
そして雪もなくなり登山靴に切り替えます。
なんとか林道との合流地点に戻ってきました。
2020年04月05日 10:19撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/5 10:19
なんとか林道との合流地点に戻ってきました。
帰りにだけ使えるショートカット
2020年04月05日 10:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4/5 10:35
帰りにだけ使えるショートカット
最後の階段を下ってゴール
2020年04月05日 10:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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4/5 10:44
最後の階段を下ってゴール
帰りに買ってきました。
2020年04月05日 15:23撮影 by  iPad (7th generation), Apple
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4/5 15:23
帰りに買ってきました。

感想

さて連続して避難小屋泊まり山スキーが続きます。赤兎山避難小屋、小桜平避難小屋と来て次は三ノ峰避難小屋と行きたいところ、鳩ヶ湯から上小池のチャリがかなりハードなのでパス。で、鳩ヶ湯から赤兎山を経由して赤兎山避難小屋に行くことにしました。
例によってまた週末が微妙な天気。なにせ低気圧が通過すると。幸いそれほど強く降るわけでもなさそうなので行くことにします。それよりも気になるのはたんどう谷の渡渉ポイントです。それとそこに至るルートは急斜面のトラバースになっており、残雪があると通過が困難になります。なのでロープを持って行くことにしました。ただでさえ重い装備がまた更に重くなります。
幸いなことに今回はチャリがありません。鳩ヶ湯に到着するとまだ準備が始まったところのようです。そそくさと準備をして、重いスキー道具と泊まり道具を担いで、しめて23kg担いで登ります。
林道は登りで2箇所ショートカットがあります。重い荷物には堪えますが頑張りましょう。息が上がります。
それにしても周りに雪がないので、なんだロープとかアイゼン置いてきても良かったかなと思い始めました。
たんどう谷渡渉点が近づくと、トラバース道に雪が残っていたりして通過に緊張を強いられます。ただロープを使うほどではありませんでした。
そして渡渉点まで来るとだいぶ雪が増えてきました。さて水量は雪解け水でかなり多く、楽な渡渉にはならなさそうです。少し上を裸足で歩くか、はたまたロープに頼って石を渡るか散々悩みましたが、ロープを目一杯張って試しに空身で渡ろうとすると案外行けそうだったので、荷物はロープにカラビナで引っ掛けて、その荷物を持ってきたロープで後で引っ張る作戦に出ました。
実際に渡ってみるとロープが張っていれば割と楽に渡れました。荷物を持っていてもセルフビレイすればなんとかなるかな、という感じです。この渡渉で50分ほど時間を使ってしまいました。
その後しばらくするとトラバースの道に雪がたくさんあるのでアイゼンを装着しました。残雪があると登山道が分かりにくくなり、時間がかかります。
そこを通過するとほぼほぼ雪がつながっているので、念願のシール歩行に切り替えます。これでザックは17kgほどで、まぁ妥協できる重さになります。
しかし雪がザクザクと柔らかいザラメで、ちょっと斜度が強まると雪ごと滑り落ちてしまいます。これはクトーはないよりマシというくらいで、まったくもって安心して登れません。カニ歩きと枝掴みを多用して、なんとか急斜面をクリアしましたが、あまり精神衛生上よくありませんでした。
急斜面をクリアしたあとは素晴らしい森が広がってます。無雪期は笹薮のブナの森ですが、雪があるといい雰囲気に様変わりです。
ここまで来れば緩やかな登りで赤兎山の山頂に到着です。と言いつつ結構長いですが。標高が上がると雪も締まってきてシールの食いつきもマシになり、順調に進みます。登山道沿いは雪が切れてそうだったので右から巻いて登りました。もしかして小原峠からのトレースがあるかと思いましたが、なにもありませんでした。
山頂で写真撮影を済ませ、あとは小屋に向かうだけです。下り基調の500mはこれまでのルートに比べるまでもないでしょう。
小屋の周りの雪は先々週から70cmくらい減った感じです。でも入口の前の雪はまた埋まっていたので、少しだけ掘って階段にしました。
今回は掃除用のチリトリ付きブラシを持参しました。小桜平避難小屋と違ってここにはホウキがないので、掃除が簡単ではなかったのです。実際掃除すると結構埃や細かなゴミがあって、一通り掃除するとすっかりクリーンになりました。
今夜は夕方5時に夕飯にして、7時前には就寝しました。最初はとても暖かでしたが夜中にさすがに冷えてきました。外は強風が吹いているようです。

翌朝は3時45分起き、日の出が早くなった分早起きにします。これで朝食を済ませて片付けして出かける頃にはヘッデン不要になります。
昨日の渡渉と急斜面を避けるため、また距離も短いということで杉峠方面に下りて尾根筋から帰れそうなら…と偵察に行きました。チェックしていた登山道隣の谷筋は斜度もそれほど強くなく、ここから帰ることにしました。しかし強風と降雪。シールは剥がさずにそのままで滑りました。この後もシールのお世話になるので、シールの付け剥がしで雪が付いて粘着しなくなると往生するからです。
雪はガリガリ、新雪がところどころ薄っすら積もっています。雪が硬いので雪崩の心配はないのが救いです。滑りは全く楽しめませんが…。下まで滑れば登山道のところまで登り、そこから杉峠方面に登ります。
雪が硬いのでクトーもよく効き、急斜面ですがそれほど苦労せず登れました。登り切ればガスの中それなりに眺望が楽しめます。特にこの時期の杉峠方面のルートをここから見るのは初めてで、感慨深いものがあります。
ここからいくつかのピークを登ったり下ったり。ずっとシール付けたままにしました。P1476から先はルートが分かりにくいので特にこまめにGPSで確認しました。スキーだと調子に乗って滑りすぎてしまう失敗を何度もしましたので。
気温は低く、飲み物が凍り始めました。時々薄く降り注ぐ太陽の光が心地よいです。
この絶妙の尾根に乗ればあとは下りのみ。なのでやっとここでシールを剥がします。ところが重い荷物、硬い雪、そして薮…とすぐにそれは苦痛になりました。結局またシールを貼って滑りましたが、それは薮の回避にはシール歩行が欠かせなかったためです。もうカニ歩きは結構です(笑)
しかしそれも束の間、もう薮が濃すぎてスキーでは疲れるだけになって、諦めて兼用履ツボ足で歩きます。スキーを担ぐのは重いですがこっち方が楽です。そしてまたしばらくすると雪がなくなってきたので兼用履から登山靴に履き替えます。しかし雪と落ち葉で滑りやすい斜面なのでアイゼンをつけます。アイゼンの歯で地面を刺したくないですが安全のため致し方ないところです。
ここは登山道でもバリエーションルートでもないのですが、微妙に踏み跡があります。もっともこれは獣の踏み跡かもしれません。
最後は植林地に入り、もうアイゼンも必要ありませんから脱ぎます。アイゼンがない方が足が楽なのも事実です。
登山道に合流し、途中の沢でアイゼンや兼用履、スキー板を洗います。あとは登山道から林道、ショートカットも3度交えて無事に鳩ヶ湯に戻って来ました。
戻ってきてもまだ雪は降り続き、外は寒いです。赤兎山避難小屋での限られた生活からまた快適な日常に戻れました。
どうして重い荷物にスキーも背負い、歩きにくいルートを通って時間をかけて避難小屋に泊まりに行くのでしょう。しかもスキーの滑りはほとんどシールつけて。おかしいとしか言いようがないのですが、それがまさに変態なのかも知れません。

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コメント

5kmほどニアミス
小屋開けモモちゃん、ごぶさたです。
土曜日、ボクは経ヶ岳に登ってましたよ!
もっとも、スキーは担いでいないですがね
5kmほどニアミスでした。

今回の渡渉を見て、
チロリアンブリッジという技術を思い出しました。
ソロではあんまり関係ないですが、
いろいろ応用の利くシステムなので
復習しておきたいと思いました。

くれぐれもお気をつけて!
変態行為を楽しんでください
相変わらずパワフルな山行
うらやましい限りです。
クマ
2020/4/7 8:29
Re: 5kmほどニアミス
クマさんコメントありがとうございます!
実は不覚にもクマさんのことフォローし忘れてました…早速フォローしました。
チロリアンブリッジ!今回の渡渉はごく短いですが人間もチロリアンブリッジやりました。これは元々トラロープ張ってあったからできたのですが…
YouTubeでチロリアンブリッジ見たら、背中着水シーンもあって笑わせてもらえました。
あんまりロープ必要なところ行きたくないのですが…ただでさえ重い荷物なので。
コロナで大変ですがクマさんのご活躍期待してます!
2020/4/7 19:25
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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