美ヶ原 2034m
コースタイム
天候 | 曇り、霧 |
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過去天気図(気象庁) | 2007年10月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
10/14(日)桑園――新千歳7:50――9:20羽田――東京――小諸・小諸ロイヤルホテル(泊) 10/15(月)小諸ロイヤルホテル6:00――6:30浅間山荘(登山口)6:40――8:40火山館8:50――9:20賽の河原9:30――11:30前掛山11:50――13:20賽の河原――13:45火山館14:00――15:20浅間山荘(登山口)15:30――16:00小諸ロイヤルホテル(泊) 10/16(火)小諸ロイヤルホテル7:15――小諸7:27――8:14篠ノ井8:34ーー9:31松本10:10――10:50美ヶ原14:10――15:10松本・ビジネスホテル大手(泊) 10/17(水)ビジネスホテル大手――松本――松川ーー安曇野ちひろ美術館ーー松本12:20ーー15:32新宿――田端――尾久――田端――羽田20:20――21:50新千歳――桑園 |
写真
感想
10/16(火)
小諸発7:27のしなの鉄道に乗る。篠ノ井で乗り換えて松本へ行くのだが、放送によるとそれは急行である。篠ノ井に着いて訊いてみると急行料金は1000円だ。鈍行は14分おくれて出て、30分遅れて着く。今日はそんなに急ぐこともないから鈍行にした。
松本駅に着いて念のため観光案内所に立ち寄った。案の定、美ヶ原行きのバスは今の時季は土日祝しか運行していない。タクシーだと1番近い登山口で片道約1万円弱だ、と。
仕方ない、荷物を半分くらいコインロッカーに預けてタクシー乗り場へ。
運ちゃんは話好きな年配の人だった。コーヒー店に勤めていたが、転勤が多く、松本に来たのを機会に辞めて、この仕事を始めた、などという話をした。
車は女鳥羽川沿いの狭い道を走り、やがて川を渡った。
山の話になり、僕も本州の山へは年に5,6回、年金生活だからアルバイトで旅費を稼いでいるなど身の上話しとなった。
そのうちに帰りも乗ることにして、改正前の料金7000円でどうだ、と。
運転手に恵まれ、5000円ぐらい得することとなった。
運転手としても往きだけで9000円より 往復で14000円の方がいいだろう。どうせ客はそんなにいないのだから・・・
浅間温泉の街を抜けると急な坂道をカーブを繰り返ししながら登って行く。
標高が高くなるに従ってガスが濃くなってきた。やがて森林を抜けて草原となった。美ヶ原牧場である。
間もなく自然保護センターへ。ここにバス停もある。車はここまでだが、300m先・登山口のある天狗の路地まで行ってくれた。
今日は生憎くのガスだ。それも霧雨に近い。雨具を出して上だけ着る。林の中の登山道を登り、王ヶ頭を目指す。
20分ほどで王ヶ頭に着く。電波塔が林立していて、手稲山を想わせる。
北側が開けていて天気が良ければ長野県北部の山が眺められる筈だ。ガスは幾分薄くなったが視界は利かない。
高台に建っている王ヶ頭ホテルを右へまくように道路がついている。
今度は東側が低くなって広く開けている。ここからだと霧ヶ峰、蓼科、日光・秩父の山、南アルプス、富士山などが見える筈である。
道路は緩やかに降ってその先はガスの中に消えている。両側に頑丈な柵があり、その外側は牧場である。
ガスの通り道なのだろう、ガスが濃くなってきた。トラックが2台追い越して行った。
やがて牛が屯していて、人が行き来しているのが、ガスを透かして見えてきた。
のそのそと霧を透かして牛の群れ 美しの塔唱歌口つく
後で聞いたのだが。牛は5月に運び上げて、今の時季運び下ろすそうだ。牛を集めてトラックに積み込んでいるところなのだ。道路は左にカーブするその角に「塩くれ峠」の看板が建っている。ここは南東方向が開けていてベンチが置いてある。中央、南アルプス、富士山がよく見えるのだろう。
平坦な牧場の中の平坦な道を進む。間もなくガスを透かして「美しの塔」が見えてきた。霧が濃いとき鐘を鳴らして登山者に位置を知らせる避難塔として造られた。美ヶ原のシンボルである。
♪ ただ一面に立ち込めた牧場の朝の霧の海・・・鐘が鳴る鳴るカンカンと♪ を想い出した。
塔には尾崎喜八の詩「美ヶ原溶岩台地」が掲げられている。
ここから引き返すことにする。「塩くれ峠」を過ぎる頃になるとやや疲れてきたが、座るのに適した所がない。
柵を取り替えた廃材が置いてあったのでそれに座る。
広い(実際どれだけ広いかはガスのためわからないが)牧場の中の1本道をただ1人トボトボと歩く。
牛を積んだトラックが追い越して行った。普通の車も何台か行き来した。
やがて登り坂となり王ヶ頭ホテルが見えてきた。ホテルに立ち寄って、来たときの運ちゃんに電話する。
すぐ上がって行くという。僕の方はこれから王ヶ鼻に行って降りれば丁度いいだろう。
ホテルの裏手に回ってみるとそこに三角点があった。道路に戻ると下り坂の向うに王ヶ鼻がみえる。降りきって登り返す。ここにも電波塔が建っている。こちらは2本だけだ。
道路が平らになり間もなく左に細い道に入る。少し降って更に行くと王ヶ鼻に着いた。傾斜した板状摂理が露出している。その先は切れ落ちて崖になっている。西に開けているから天気が良ければ槍・穂高、乗鞍などが見える筈である。
引き返して坂を下りきると三叉路で、そこを左へ行く。ヘアピンカーブを2回過ぎると間もなく天狗の路地登山口である。更にぶらぶら歩いているとすぐ今朝のタクシーがやって来た。
車のラジオで国会中継をやっていた。民主党の石井一議員が質問していたが、運ちゃんは「鋭くて面白い」などと話した。
少し降った所でも牛の積み込みをやっていた。
駅まで行ってもらって、荷物を取ってホテルに着いた。3時、丁度いい時間だ。
玄関もカウンターも粗末だ。中年のポチャボチャした愛想のいい、ホテルなのに女将という感じの人が出て来た。
部屋は596だが実際にはもう1階上だった。驚いたことにエレベーターがないのだ。女将がお湯を持って上がる序に荷物を半分持ってくれたが、疲れた脚には少々応えた。1泊3990円だから仕方ない。バス・トイレは付いている。
一休みして、尾久へ電話するのに降りて行った。電話は向かいのセブンイレブンに公衆電話がある、と。
序におにぎり、1Lパックの牛乳など買って来た。
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