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Yamareco

記録ID: 2369287
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

烏ヶ山 〜ブナの森を抜けて山陰のマッターホルンへ〜

2020年05月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
Katsuhara その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:02
距離
5.1km
登り
515m
下り
499m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:07
休憩
1:40
合計
4:47
11:02
42
11:44
11:45
63
12:48
12:52
15
13:07
14:19
10
14:29
14:40
28
15:08
15:20
26
15:46
15:46
3
15:49
ゴール地点:新小屋峠
天候 晴(薄曇り)
過去天気図(気象庁) 2020年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鳥取市を出発して国道9号線から国道313号線を経て関金町に入り、大仙環状道路(県道45号線)を西進しました。鏡ヶ成少し手前の新小屋峠の登山口付近の路肩スペースに車を停めて登山開始しました。
コース状況/
危険箇所等
登山道は明瞭です。笹(ネガマリタケ)が茂ってきているので長袖の方が良いです。山頂近くは岩場になるので手袋装着を推奨します。
登山口という表記は無いのですが、明らかに登山口ですよね。崩落の危険があるので登山はまだ公認されていないのかもしれません。
2020年05月30日 11:01撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 11:01
登山口という表記は無いのですが、明らかに登山口ですよね。崩落の危険があるので登山はまだ公認されていないのかもしれません。
標高約1000m、ブナの森が広がります。
2020年05月30日 11:06撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 11:06
標高約1000m、ブナの森が広がります。
このあたりには杉も混じっています。
2020年05月30日 11:28撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/30 11:28
このあたりには杉も混じっています。
林床はネマガリタケ(チシマザサ)が茂っています。道を覆い隠しそうな勢いです。
2020年05月30日 11:29撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 11:29
林床はネマガリタケ(チシマザサ)が茂っています。道を覆い隠しそうな勢いです。
イワカガミ
今日の花、登山道のあちこちで目にしました。今が盛りのようですね。
2020年05月30日 11:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 11:37
イワカガミ
今日の花、登山道のあちこちで目にしました。今が盛りのようですね。
ロープが下げられています。けれど、上りではあまり使わない方が良いと思います。
2020年05月30日 11:43撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 11:43
ロープが下げられています。けれど、上りではあまり使わない方が良いと思います。
1230m稜線分岐点に着きました。
2020年05月30日 11:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/30 11:46
1230m稜線分岐点に着きました。
ミツバツツジ
もうピークは過ぎているかな、ややくたびれた花が多かったような。
2020年05月30日 11:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 11:47
ミツバツツジ
もうピークは過ぎているかな、ややくたびれた花が多かったような。
右側、茂みの切れ間にもっこりと山頂が見えました。
2020年05月30日 11:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 11:47
右側、茂みの切れ間にもっこりと山頂が見えました。
いやあ、本当にかわいいなぁ、イワカガミ。
2020年05月30日 11:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 11:56
いやあ、本当にかわいいなぁ、イワカガミ。
かすかに日本海が。今日は薄曇りであまりはっきり見えません。
2020年05月30日 12:04撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:04
かすかに日本海が。今日は薄曇りであまりはっきり見えません。
あそこまで登るんだ!。わくわく、ドキドキ。
2020年05月30日 12:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:17
あそこまで登るんだ!。わくわく、ドキドキ。
タムシバ
大きな白い花弁が目を引きます。
2020年05月30日 12:25撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:25
タムシバ
大きな白い花弁が目を引きます。
これは…?花が散った後のツツジかな?
2020年05月30日 12:29撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:29
これは…?花が散った後のツツジかな?
サンカヨウ
探していた花の一つを見つけました。白くて清楚な雰囲気がいいですね。
2020年05月30日 12:34撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:34
サンカヨウ
探していた花の一つを見つけました。白くて清楚な雰囲気がいいですね。
振り返ると、矢筈ヶ山、甲ヶ山。あそこも歩いたなぁ、と思い出す。
2020年05月30日 12:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:39
振り返ると、矢筈ヶ山、甲ヶ山。あそこも歩いたなぁ、と思い出す。
新小屋分かれから見上げた南峰
いよいよここからが岩場の連続になります。
2020年05月30日 12:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:44
新小屋分かれから見上げた南峰
いよいよここからが岩場の連続になります。
天然水の採水地は多分こっち、奥大山。
2020年05月30日 12:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:44
天然水の採水地は多分こっち、奥大山。
烏ヶ山と、その向こうに大山。壮観!
2020年05月30日 12:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 12:55
烏ヶ山と、その向こうに大山。壮観!
これがきっと、ダイセンキャラボク。
2020年05月30日 13:00撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 13:00
これがきっと、ダイセンキャラボク。
山頂へ到着。突き出しているのが烏帽子岩。
2020年05月30日 13:08撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 13:08
山頂へ到着。突き出しているのが烏帽子岩。
烏帽子岩に登って眺めた大山の勇姿。久々に雲に隠れていない大山を見られました。
2020年05月30日 13:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 13:12
烏帽子岩に登って眺めた大山の勇姿。久々に雲に隠れていない大山を見られました。
振り返って矢筈ヶ山。
2020年05月30日 13:13撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 13:13
振り返って矢筈ヶ山。
昼食はパンにしたので、お湯を沸かしてコーンポタージュスープをつくりました。
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昼食はパンにしたので、お湯を沸かしてコーンポタージュスープをつくりました。
山頂に突き出ている烏帽子岩は溶岩で風化が進んでいますが、成分的には流紋岩〜安山岩といったところでしょうか。
2020年05月30日 13:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 13:55
山頂に突き出ている烏帽子岩は溶岩で風化が進んでいますが、成分的には流紋岩〜安山岩といったところでしょうか。
下山します。目の前に南峰の雄姿を眺めることができます。足元は岩の急斜面です。
2020年05月30日 14:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 14:12
下山します。目の前に南峰の雄姿を眺めることができます。足元は岩の急斜面です。
ムシカリ(オオカメノキ)
もうほとんど散っていて道に落ちている白い花びらをみるばかりでしたが、辛うじて咲いている花を発見。
2020年05月30日 14:20撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 14:20
ムシカリ(オオカメノキ)
もうほとんど散っていて道に落ちている白い花びらをみるばかりでしたが、辛うじて咲いている花を発見。
岩場の経験があまりない娘は慎重に足の置き場を探しながら下りています。それでよし。
2020年05月30日 14:36撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 14:36
岩場の経験があまりない娘は慎重に足の置き場を探しながら下りています。それでよし。
ユキザサ
白くて小さな花、行きがけには見過ごしていました。
2020年05月30日 15:01撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 15:01
ユキザサ
白くて小さな花、行きがけには見過ごしていました。
四等三角点「西鴨」
 緯度: 35:21:36.5324
 経度: 133:34:35.7933
 標高: 1230.49
1230mポイントの少し先の三角点に立ち寄ってみました。
2020年05月30日 15:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 15:10
四等三角点「西鴨」
 緯度: 35:21:36.5324
 経度: 133:34:35.7933
 標高: 1230.49
1230mポイントの少し先の三角点に立ち寄ってみました。
三角点のすぐ近くには白いイワカガミがありました。これもまたいいですね。
2020年05月30日 15:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/30 15:10
三角点のすぐ近くには白いイワカガミがありました。これもまたいいですね。
緩い下りのブナ林の中の道を快調に下って、もうすぐ登山口です。
2020年05月30日 15:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/30 15:46
緩い下りのブナ林の中の道を快調に下って、もうすぐ登山口です。
道路に出ました。車までもう少し。今日はなかなか気持ちよく歩けました。
2020年05月30日 15:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/30 15:48
道路に出ました。車までもう少し。今日はなかなか気持ちよく歩けました。

装備

個人装備
長袖シャツ ジャンパー△ ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子(キャップ) サブザック 昼食(パン+コーンポタージュスープ+紙パックジュース) 行動食(飴) 予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶600mL 水500mL) OD缶ガスカートリッジ シングルバーナー アルミ食器セット iPhone(GPS) iPad mini サブバッテリー△ カメラ 携帯電話△ 腕時計 ラジオ△ ヘッドライト△ 手拭い ティシューペーパー△
備考 △は持って行ったけれど使わなかったものです。

感想

 今年は部活動の大会が軒並み中止となり、遂に高校総体も中止となってしまった。本来なら5月末の週末に県の高校総体があって、各種運動部の大会が開催されるところだったのだが、何もない静かな週末となってしまった。緊急事態宣言は解除されているものの、「県外への移動は控えましょう」と呼びかけられているので、今週も県内で楽しめそうな山を探して娘と歩いてみることにした。
 出かけたのは烏ヶ山(からすがせん)1448m、中学校の学校行事で登ったきりで、遠くから眺める大山の後ろにニョキっと突き出しているその岩山を見るたびに、登ってみたいなぁと気になっていた。ただ、地震が起こるたびに登山道が崩落し、危険なので登山禁止になったというニュースが流れ、現在登って良いものなのかダメなのかよくわからず、登るのを躊躇していた。しかし、山に詳しい人々からの情報によると、公式に登山道が開通したとはされてはいないが、問題なく登山できる状況になっているということだった。標高差約400m、行程は往復で5kmほど、何度か私と山を歩いてきた娘にも、ハイキングから一歩ステップアップして欲しいと思っていたところでちょうど良い山だと判断した。

 この日の天気予報は晴れ、だが九州南部や四国は梅雨に入ったらしいので、この先しばらく天気のよい週末は見込めないかもしれない。何としても、この日登ってしまうぞと意気込んではいたが、早起きは苦手なものだから、家を出たのが8時半過ぎ、登山開始は11時近くになってしまった。新小屋峠の登山口には「登山口」の標識こそ無いものの、「熊注意」とか「縦走はやめてください」とか「自己責任です」の表示があり、どう見ても登山口だった。公式には登山道として推奨しませんよというスタンスなんだろう。
 最初は傾斜も緩くブナなどの広葉樹が多く明るい森の中の道だ。足元には胸ぐらいの高さの笹(クマザサ・チシマザサ・ネマガリタケ)が時にはまばらに、時には密に茂っているが、登山道は草が刈られていて、踏み跡もしっかりしている。分岐もほとんどないので、地図やGPSを見なくても問題なく歩ける。
 標高1230mの稜線ポイントに出ると右には烏ヶ山と大山、そしてその向こうに霞んで日本海が見える。そして後方には矢筈ヶ山と甲ヶ山、あの辺りの岩場を以前歩いた時は雨で大変だった(「甲ヶ山・矢筈ヶ山 〜ずぶ濡れ岩峰歩き〜」 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1606352.html )ことを思い出す。この日の空は少し霞んでいたものの、低い雲は無く、強い日差しが遮られているため少し汗ばむ感じが心地よかった。
 稜線はイワカガミが花盛りであちこちにピンクの花、時に白い花を咲かせていた。ツツジ(ダイセンミツバツツジ?)の花はそろそろ終わりのようで、花びらのしおれたものが多かった。また、登山道にムシカリ(オオカメノキ)の白い花びらが散っているのを時々見かけた。
 灌木の茂る稜線の坂を抜けたら一気に視界が開けた。「新小屋分かれ」だ。ここはサントリー奥大山の天然水CMで宇多田ヒカルが、#水の山行ってきた「はぁ〜」といっている所らしい。確かに絶景、意味も無くそこら辺の岩に娘を座らせて写真を撮ったりしてみた。
 ここから岩場が続く。グローブをはめて、ロープや岩や木の根や枝を握りながら登って行く。南峰の上まで来たら、その先に目指す烏ヶ山の頂と後ろに構える大山のツーショットが目に入った。この光景はここでなければ見ることができない、登ってきてよかったと思える瞬間だった。そして、再び少し下ってまた岩場をよじ登ったところで烏ヶ山の山頂へ到着した。

 出発が遅かったので、時刻は1時を過ぎていた。ここで昼食とした。行きがけに立ち寄ったパン屋で買ったパンと、沸かしたお湯でつくったコーンポタージュスープ、紙パックジュースの昼食だった。こんな山の上だのに、ハエとか羽虫が多くて戸惑った。つくったコーンポタージュに黒い羽虫が飛び込んできたりして、追い払うのが大変だった。
 しばらく休憩して帰路についた。行きがけと同じコースを戻ったので、道の様子はわかっているし、稜線・尾根下りは遠くの山々を眺められて気持ち良い。森の中に入っても鳥のさえずりと新緑に透ける陽光が美しく、心癒され、足取り軽く降りることができた。

 この日は数組の登山者と出会った。さすがにマスクをして歩いている人はいなかったが、密になることを心配する状況も無く、明るく挨拶を交わしながらすれ違った。さすがに私たちが一番遅いグループだったようで、下りがけは誰とも出会うことはなかった。
 先週に引き続き、鳥取県の素敵な山を良いコンディションで歩くことができた。コロナ騒ぎによる自粛要請が無ければきっと兵庫県や岡山県の山に行っていたことだろう。そして、「鳥取県にはこんなにいい山は無いよなぁ」なんて言っていたに違いない。青い鳥は意外と自分の近くにいるものなんだと気付かされた。この烏ヶ山には危険個所もあるので、皆さんに薦めて良いものなのか判断が苦しいのだが、魅力のある山であることには違いない。このレポートでその魅力を伝えることができていたら幸いだ。

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