中川川笹子沢左俣
- GPS
- 07:38
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 782m
- 下り
- 806m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ぶなの湯で入浴 ほりかわ珈琲で夕食 |
写真
感想
前日に引き続き、カモの会の皆さんと沢へ。
戸川君でいいのに…と思いつつ、またしても僕がSLw。
前日に引き続きたまにサポートするスタイルで行きます。
中川川駐車場からアスファルトを歩いて、荒れ果てた林道へ。
おそらく台風19号の影響だろうか、倒木が激しくとても車が通れる状況ではない。
堰堤をいくつか越えて入渓する。
渓様はとても美しい!癒やし系の沢!!これを求めていた!!!
釜が点在し、ダイブするのも気持ち良さそう。(僕はやらない)
読図も交えながら、ひたすら癒やし系の沢を遡行していく。
今回は2級下?の左俣に入ったが、右俣でまったりするのも良いだろう。ビバークポイントも豊富だ。
水流がある段階では優しく、1級レベルでは…と思っていたが、水流途絶えてからが大変。
何度も枯棚が続き、そのたびにルートの見極めを強いられる。
簡単に巻けるようなものでもない。崩れる足場がとても悪く、岩も非常に脆い。
都度都度ロープを出して一人ずつ登っていく。全部Yutaがリードしてくれた。(あざーす)
最後の稜線へのツメもとにかく悪い。緊張感を持ちながら少しずつ標高を稼いでいき、トップアウト。
下山は結局一般道へ(破線ルート)。これも悪い!落ち葉が乗った急坂が怖い。全然気が抜けない。
二本杉峠までくると緊張が和らぐ。ここには椅子だかテーブルのようなものがあり、一本取る。
気づいたらそこで一眠りしてしまっていた。(すみません・・・)
下山後は風呂(ぶなの湯)を経由して渋沢駅近くのほりかわ珈琲店へ。
珈琲店を名乗りながらインドカレーがとっっってもおいしい!!
この山域に来るときは是非訪れたい。ここにいくために丹沢の沢を選んでもいいくらいだ。
カモの皆さん沢、滝沢園での焚き火ではありがとうございました。
いつもいつも感謝です。
【2020年6月16日 追記】
アッセンダーをビレイループにつなぐか、ランヤードで延長するかの話が当日出たので振り返ります。
私はビレイループにつなぐ方法で教わり、それしかやったことがなかったので考えてみました。
個人的には、いかなる場合でもビレイループに直接つなぐべきと考えます。
理由は以下の2つです。
・墜落距離の最小化
→ランヤードで延長するとランヤードの長さ分墜落距離が伸びる。
・ランヤードに衝撃荷重をかけないため
→一般的なPASなどナイロン・ダイニーマ製のランヤードに衝撃荷重が発生するのは致命的な問題につながる。衝撃荷重を防ぐために常にアッセンダーを身体の上部に位置づけ、常にテンションを保つことは難しい。ビレイループに接続すると、身体の動きに合わせてアッセンダーも動く。
理想的には、アッセンダーのバックアップとしてフリクションヒッチ(autoblockでOK)をアッセンダー上部に付けるのが良いと考えます。
タイブロック等のアッセンダーは正しく使わないとロープの破損につながるし、効かないことがある(使い方によっては効かないことは実体験済み)ので、初心者を連れて行く時などは積極的に使うべきと思います。
トラバースではランヤードで延長した方が使いやすいという考えもあるようですが、一方向の墜落にしか効かないアッセンダーではなく、クレムハイスト以外のフリクションヒッチを使うべきと考えます。
以上、個人的な考えですが振り返りとして追記しておきました。
前日に引き続き、会のメンバーと沢登りへ。
前日からパートナー以外メンバーが入れ替わり、イケイケな感じに。
自分の負荷を少し増やす目的で2級下の笹子沢左俣へ。
直前になって天気も好転しいい感じ。
笹子沢はかなりの美渓!
時折出てくる釜が綺麗で渓相も日本庭園的な良さで溢れている。鬼石沢とかに近いイメージで、まさに西丹沢と言った感じだ。また、両門の滝も素晴らしい。
両門の滝を過ぎて左俣に入ると、今までよりも登攀的になっていく。
特に水が枯れてから悪めのところが多くなり、ロープ確保しつつで登っていく。カムはまともに使える場所はなく、ハーケンぐらいしか役に立たない感じだった。このあたりはロープ出す練習も出来たので良かった。
悪いツメも終わり、登山道に出るといきなり穏やかになる。
その後はダラダラと下山して完了。
大分感覚戻ってきた感ある。
自分も今年でカモ4年目で、新人さん連れて2級代の沢に行けるようになったと思うと嬉しい。
シーズン始めは感覚取り戻す山行だから、ちゃんと後輩を連れていかないとですね。
じゃないとその後、本気トライしていくなら連れてく機会がなくなっちゃうので。
Negarockさんは前回より動きがかなり良くなってきましたねー!
今後はロープワーク強化ガンバです!
tartletさんは悪いツメがしんどそうでしたが、これは慣れだと思うので今後も経験積んで頑張りましょう!
前の日にナチュプロ講習受けてくる向上心はさすがです。すぐにCL・sLやれるようになると期待してます。
ffftttとyoshikitoはいつも通りのフォローありがとう!
yoshikito攻めすぎて怪我しないように気をつけてー笑
今回も楽しいメンバーで良い遡行となりました。次もよろしくお願いしまーす。
諸々の流れで土曜日予定の初心者向け沢募集に、日曜日枠で参加させていただくことに。いろいろ調整してくださった皆様に、心から感謝。
外出自粛明けに体力回復目的のソロハイクは2回やっていたものの、山岳会のメンバとの山行は4月初旬ぶり。やっぱり仲間と行く山行って最高に楽しいなーと実感。沢は前半の癒し系のナメ中心。西丹沢の美しさに自粛ですさんだ心が癒される。そこからの、後半のボロボロの悪いルート。みんなであちこちルートを試してみても、どこもボロボロでどうにもならん棚とか(yutaがなんとか突破してくれた)、手が全然持てないアリ地獄みたいなツメとか(私だけお助け出してもらった。。)、いろいろな経験が詰めたという意味でも、良い山行になったと思う。
ちなみに、私が前日のナチュプロ講習で勉強したばかりでカムを使いたがったもんで、途中でカムを使った支点構築の練習の時間もいただきました。皆様お待たせしてスミマセン!支点の作り方についてもいろいろな考え方のポイントを教えてもらったりと、本当に勉強になりました。
皆様、どうもありがとうございました!またよろしくお願いします〜。
【備忘録】
・登攀の準備時間や休憩時間を使って自分の練習をしたい。次回までにハーケン買っていこう。
・タイブロックをカラビナで直接つなぐか、PASをはさむか。直接のほうが流れやすいけど、PASを入れると自分で位置を調整できる利点もあり、場合によって使い分けるべきかもしれない。直接つないだときは、下からロープを振ってあげるとロープがよく流れる。
・ボロボロの砂のような場所を登るには、スラブと同じで足は立てずにフラットに、手はつかむところが無くても挿す程度で大丈夫。落ち着いて試してみよう。
コロナ自粛明けの足慣らし&初心者沢登り2日目として、中川川笹子沢へ。
昨日の黒っぽい沢と一転して、今日は明るい白い岩だ。やっぱり、西丹沢の沢は花崗岩が美しい。
メンバー入れ替わり、本日は今季新入会員が1人いる。とはいえ、別々には全員と遡行した経験あるので勝っては分かる。
CL/SLはyutaさん/ffffttttさんに任せて、だいぶ攻めることができたので、感覚の確認とボーダーラインを引けたのが大きな収穫だと思う。
一ヵ所は危なかったので反省。
しばらく作業道を歩き、大きな堰堤を越えた所で入渓。ナメ、釜が点在して大変美しい。
気温も高いので入浴したり、シャワー浴びたりしながら進む。1時間と少しで580m分岐に到着する。
両門の滝が迫力あり、かっこいい。右俣は滝が少ないらしいので、左俣を進む。
両門の滝を巻き上がった後は、立った滝が増えてきてロッククライミング。
しばらくすると水が涸れ、さらに岩棚の傾斜が強くなる。また、岩がとにかく脆く、支点が取りづらくて、直登も巻きも悪く苦労した。
最後のほうはかなりシビアで、ロープを出した5m棚を越えてからは尾根に逃げて、稜線まで詰め上がった。
計画では南向きの沢を詰め上がるつもりだったが、南東向き尾根を上がった。
結果として間違いではない選択だったと思うが、もう少し地図を見て理屈を付けていた方が良かったと思う。
思ったよりも悪い後半部分を、どのラインが良いかと議論したり、試しながら進む感じも面白い山行だった。みなさま、ありがとうございました。
登り前半(細川橋-580m分岐):1.7km/h, up180m/h
登り後半(580m分岐-稜線):0.5km/h, up90m/h,脆く登攀やトラバース難しい
下山:2.3km/h, down400m/h
コメント
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ffff-ttttくんの考察読んでいて心配になってきたので、考えてみました。計算してみたりしていますが、実際の状況とは異なりますし、ケースバイケースなので、使い方については自己責任でお願いします。
僕はやっぱり、PASにつなぐパターンも残しておいたほうが良いと思います。PASににつないだ上でカラビナでPASを短くする。
・トラバースロープが腰位置より高いとき
これが、PASを使いたい理由なんですが。中間支点の取り方によっては、腰位置よりロープが上になる場合があります。例えば、滝を横切って右上中に一歩下がった方が安定する場所があり、リードだと無理なく通過、反対側に支点取ると一歩下がった所よりもロープは高い位置にみたいな。トラバースに限った状況ではなですが、フットフォールドからロープ位置が離れていてビレイループ直結だと無理な体勢になる or 身動き取れないという状況に陥ることがあります。対処方法はフリクションノットで確保した後に、タイブロック外して、トラバースしてという手順になります。ただ初心者の場合はテンパるし、タイブロック落とすし、不安定な所に長時間いるしでリスク高いなと。PASにつないでいれば、カラビナ外すだけなので1アクションです。落ちたときは吊られるだけだから、まあ良いかなと思います。下側末端はFixしておかないといけないですね。
・墜落したとき
これは確かにその通りで、墜落距離伸びると辛いね。1ステップ毎にタイブロックを上げるのも面倒くさい。対策としてPASの根本と1リング目をカラビナで繋げば、墜落距離は抑えられるかなと思います。インパクトフォースについては、それほどナーバスになる必要はなくて、結局、タイブロックがメインロープにつながっているので、そちら側で衝撃吸収してくれると思っています。気になったので理想系で計算して、体重60kg, 落下距離1m(ランヤード50cm), タイブロックから引き揚げ支点2m, ロープ係数2000kgfだと、衝撃が4kNくらい。ヒトは10kNくらいで死んでしまうらしいですね。じゃあ、4kNだとどうなの?って話ですが、下のHP見つけました。
http://www.kameda.com/patient/topic/spine02/09/index.html
モデルが違うので絶対とは言えないですが、骨は折れないかなといった感じでしょう。実際のところは落ちてみないと分からないですね。。
・タイブロックを上げ過ぎて動けなくなったとき
ビレイループかPASかって話の時に、PAS使っていてタイブロックを上げ過ぎると動けんってことを言いましたが、間違っていました。タイブロックってオレンジのところ引っ張れば、逆方向にも動かせるんですね。説明書読んで気づきました。これは問題ない。
どっちもありなんだけど、墜落距離が延びることと、ビレイループにつないで身動きがとれなくなることのトレードオフで、リスク低い方を選択するのが良いと思いました。
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