また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 2470077
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

赤牛岳-平ノ渡場-薬師岳

2020年08月01日(土) 〜 2020年08月02日(日)
 - 拍手
GPS
25:31
距離
93.6km
登り
7,848m
下り
7,848m

コースタイム

8/1(土) 14時間半 52km D+4,800m CT0.41
01:00 新穂高無料駐車場
03:50 双六小屋
06:00 水晶岳
07:30 赤牛岳
09:20 奥黒部ヒュッテ
10:10 平の渡
--
10:30 平の小屋
12:50 五色ヶ原山荘
15:30 スゴ乗越小屋
大福5

8/2(日) 11時間 41km D+2,300m CT0.51
02:20 スゴ乗越小屋
04:20 薬師岳
06:20 北ノ俣岳
09:00 黒部五郎小舎
11:00 双六小屋
13:20 新穂高無料駐車場
大福4
天候 8/1 快晴無風
8/2 快晴無風
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
金曜22時で無料駐車場は1,2段目が満車。3,4段目はスカスカ。
その他周辺情報 下山後の温泉はひらゆの森
最終デイリー
2020年07月31日 19:14撮影 by  iPhone 8, Apple
2
7/31 19:14
最終デイリー
いつぶりだろうか新穂高
2020年08月01日 01:06撮影 by  iPhone 8, Apple
2
8/1 1:06
いつぶりだろうか新穂高
行くぜ
2020年08月01日 01:12撮影 by  iPhone 8, Apple
3
8/1 1:12
行くぜ
頼むぞ相棒
2020年08月01日 01:57撮影 by  iPhone 8, Apple
3
8/1 1:57
頼むぞ相棒
双六中道で朝を迎えた
2020年08月01日 04:29撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
9
8/1 4:29
双六中道で朝を迎えた
ひんやり雪渓
2020年08月01日 04:33撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 4:33
ひんやり雪渓
どこから見ても槍ってわかる
2020年08月01日 04:35撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
12
8/1 4:35
どこから見ても槍ってわかる
三俣蓮華にて
2020年08月01日 04:39撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/1 4:39
三俣蓮華にて
空中都市"Mitsumata"
2020年08月01日 04:53撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/1 4:53
空中都市"Mitsumata"
黒部源流はお水飲み放題
2020年08月01日 05:09撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/1 5:09
黒部源流はお水飲み放題
祖父岳に日が当たる
2020年08月01日 05:38撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
8/1 5:38
祖父岳に日が当たる
目指す水晶岳
2020年08月01日 05:41撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 5:41
目指す水晶岳
水晶小屋付近のハイマツは整備されていた。ありがとうございます。
2020年08月01日 05:57撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
8/1 5:57
水晶小屋付近のハイマツは整備されていた。ありがとうございます。
2,900mの水晶小屋
2020年08月01日 06:05撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
8/1 6:05
2,900mの水晶小屋
あるよ!
2020年08月01日 06:46撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
8/1 6:46
あるよ!
薬師は黒部川の向こう側
2020年08月01日 06:47撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
14
8/1 6:47
薬師は黒部川の向こう側
赤牛岳へ続くなだらかな尾根
2020年08月01日 06:49撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10
8/1 6:49
赤牛岳へ続くなだらかな尾根
薬師-黒部川-赤牛パノラマ
2020年08月01日 06:49撮影 by  iPhone 8, Apple
14
8/1 6:49
薬師-黒部川-赤牛パノラマ
日陰トラバースは涼しい
2020年08月01日 07:04撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/1 7:04
日陰トラバースは涼しい
烏帽子、不動、船窪とかあの辺は緑色
2020年08月01日 07:36撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 7:36
烏帽子、不動、船窪とかあの辺は緑色
どこが山頂かよくわからない野口五郎
2020年08月01日 07:36撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/1 7:36
どこが山頂かよくわからない野口五郎
まだまだ半分くらいだぜベイビー
2020年08月01日 07:36撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
17
8/1 7:36
まだまだ半分くらいだぜベイビー
槍、水晶、右奥に笠
2020年08月01日 07:39撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
17
8/1 7:39
槍、水晶、右奥に笠
赤牛2,860mから奥黒部1,500mへ急降下
2020年08月01日 07:49撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7
8/1 7:49
赤牛2,860mから奥黒部1,500mへ急降下
2度目の赤牛も素晴らしかった、ありがとう
2020年08月01日 08:00撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
8/1 8:00
2度目の赤牛も素晴らしかった、ありがとう
左端がスゴ乗越。あそこまで行く
2020年08月01日 08:04撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10
8/1 8:04
左端がスゴ乗越。あそこまで行く
読売新道の岩はツルッツル。下りで使う際には気をつけて。
2020年08月01日 08:42撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/1 8:42
読売新道の岩はツルッツル。下りで使う際には気をつけて。
最高にシブい小屋、奥黒部
2020年08月01日 09:17撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
8/1 9:17
最高にシブい小屋、奥黒部
青いよ黒部川
2020年08月01日 09:35撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8
8/1 9:35
青いよ黒部川
船着場の様子。水位によっては水没する。
2020年08月01日 10:11撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 10:11
船着場の様子。水位によっては水没する。
船が来たよ
2020年08月01日 10:15撮影 by  iPhone 8, Apple
8
8/1 10:15
船が来たよ
初めて訪れる人は「ここは旧船着場で実は新しいところが別にあるのでは?」と不安になるだろう。大丈夫、ここで合ってる。
2020年08月01日 10:20撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7
8/1 10:20
初めて訪れる人は「ここは旧船着場で実は新しいところが別にあるのでは?」と不安になるだろう。大丈夫、ここで合ってる。
乗船時間5分
2020年08月01日 10:20撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 10:20
乗船時間5分
風が気持ちよかった
2020年08月01日 10:20撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10
8/1 10:20
風が気持ちよかった
平の小屋。この小屋も激シブ
2020年08月01日 10:29撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
8/1 10:29
平の小屋。この小屋も激シブ
平の小屋1,500mから五色が原2,500mへ急上昇
2020年08月01日 10:47撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 10:47
平の小屋1,500mから五色が原2,500mへ急上昇
夏の雲が湧いてきた
2020年08月01日 11:40撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/1 11:40
夏の雲が湧いてきた
樹林を抜ければそこはユートピア
2020年08月01日 12:22撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/1 12:22
樹林を抜ければそこはユートピア
去年来た時は雨だったからなあ
2020年08月01日 12:32撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
8/1 12:32
去年来た時は雨だったからなあ
12時半でテン場1名
ここは予約無しで張れる
2020年08月01日 12:34撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
8/1 12:34
12時半でテン場1名
ここは予約無しで張れる
五色山荘は水場がなかった
2020年08月01日 12:53撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 12:53
五色山荘は水場がなかった
川の向こうは針ノ木かな
2020年08月01日 13:04撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
8/1 13:04
川の向こうは針ノ木かな
スゴ乗越までアップダウンが激しい
2020年08月01日 13:16撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
6
8/1 13:16
スゴ乗越までアップダウンが激しい
ただただ暑い修行の時間
2020年08月01日 13:47撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
8/1 13:47
ただただ暑い修行の時間
烏帽子の方 大町方面はガスらない
2020年08月01日 14:02撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
8/1 14:02
烏帽子の方 大町方面はガスらない
本日最後の登り、スゴの頭
スゴって何? そういえば黒部の語源はアイヌなんて説もある。本当か。この辺の地名の由来はよくわからない。
2020年08月01日 14:24撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 14:24
本日最後の登り、スゴの頭
スゴって何? そういえば黒部の語源はアイヌなんて説もある。本当か。この辺の地名の由来はよくわからない。
テン場は割と平和だった
2020年08月01日 15:23撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/1 15:23
テン場は割と平和だった
ネパール感
2020年08月01日 15:56撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
6
8/1 15:56
ネパール感
2日目
星空、富山の夜景、朝焼け
夜出発は悪いことばかりではない
2020年08月02日 04:22撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
9
8/2 4:22
2日目
星空、富山の夜景、朝焼け
夜出発は悪いことばかりではない
薬師岳でご来光の予定だったがちょい早かった
2020年08月02日 04:30撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
9
8/2 4:30
薬師岳でご来光の予定だったがちょい早かった
薬師岳山荘から大勢登ってくる
2020年08月02日 04:33撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
8/2 4:33
薬師岳山荘から大勢登ってくる
薬師岳-太郎平小屋はよく整備されている
2020年08月02日 04:59撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
8/2 4:59
薬師岳-太郎平小屋はよく整備されている
お水飲み放題
2020年08月02日 05:07撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
8/2 5:07
お水飲み放題
薬師峠は大盛況
2020年08月02日 05:12撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
8/2 5:12
薬師峠は大盛況
太郎平名物石畳
2020年08月02日 05:19撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
8/2 5:19
太郎平名物石畳
みんなすっかり出発した太郎平小屋
2020年08月02日 05:27撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8/2 5:27
みんなすっかり出発した太郎平小屋
山は美しく
2020年08月02日 05:33撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
8/2 5:33
山は美しく
お花畑を抜けて北ノ俣へ
2020年08月02日 05:36撮影 by  iPhone 8, Apple
7
8/2 5:36
お花畑を抜けて北ノ俣へ
わし
2020年08月02日 05:44撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
5
8/2 5:44
わし
ハクサンイチゲが見頃だった
2020年08月02日 06:14撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/2 6:14
ハクサンイチゲが見頃だった
北ノ俣にて
まだ6時半だが既に猛暑の予感
2020年08月02日 06:25撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8
8/2 6:25
北ノ俣にて
まだ6時半だが既に猛暑の予感
遠くに白山が見える
2020年08月02日 07:42撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
8/2 7:42
遠くに白山が見える
みんな分岐にザックをデポして黒部五郎ピークへ行く
2020年08月02日 08:03撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
9
8/2 8:03
みんな分岐にザックをデポして黒部五郎ピークへ行く
楽しいカール
2020年08月02日 08:14撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8
8/2 8:14
楽しいカール
小舎まで1~2時間はかかる
2020年08月02日 08:31撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
8/2 8:31
小舎まで1~2時間はかかる
冬はどんな景色になるのだろう
2020年08月02日 08:31撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
14
8/2 8:31
冬はどんな景色になるのだろう
フウロ
2020年08月02日 09:00撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
8/2 9:00
フウロ
三俣蓮華を登り返してようやく本日の大きい登りは終了
2020年08月02日 10:04撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
8/2 10:04
三俣蓮華を登り返してようやく本日の大きい登りは終了
双六中道から新穂高へ
2020年08月02日 10:04撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7
8/2 10:04
双六中道から新穂高へ
まだ履けそうに見えるが角が丸くなったらもうダメ。ぴったり600kmで終了した
2020年08月02日 14:37撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8
8/2 14:37
まだ履けそうに見えるが角が丸くなったらもうダメ。ぴったり600kmで終了した
禁断の高山王将
2020年08月02日 15:26撮影 by  GR II , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
8/2 15:26
禁断の高山王将
白米がすすむ
2020年08月02日 15:34撮影 by  iPhone 8, Apple
8
8/2 15:34
白米がすすむ

感想

新穂高を出発し赤牛岳を通って読売新道を奥黒部へ降りる。平の渡し舟で黒部川を横断したら五色ヶ原へ登り返して一泊。翌日は薬師-北ノ俣-黒部五郎を縦走して新穂高に戻ってくる。去年やったこのプランは歩き応えがあってとても楽しかった。梅雨明けでバッチリ天気の良い週末ということで今年も再訪しよう。去年は平の小屋から黒部五郎までずっと雨だったので後半戦の景色が楽しみだ。去年の記録はこちら。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1945580.html

金曜に仕事を終えたら新穂高までクルマを走らせる。平湯-新穂高間は工事のため19時以降の夜間は通行止めらしい。なので高山から神岡経由で迂回して新穂高へ向かった。自宅から5時間。めちゃ遠かった。新穂高前日入り車中泊のときは荒神の湯に入るのを楽しみにしているが案の定、休止中だった。残念。頼むから秋には再開してほしい。無料駐車場は上の2段は満車だったので3段目に停めた。静かで涼しくて快適な夜だった。

8/1(日)
3時間仮眠して1時に出発。満天の星空、月が明るい。ひんやりして気持ち良い気温だが歩き出すとすぐに暑くなる。去年の9月末に高天原温泉に行ったときにゲートから双六小屋まで3時間切れるかも、と言っていたのを思い出したので今日は意識して上げ目に登った。7月に入ってから十勝-大雪を含めてポールの使用を封印し脚を鍛えていた。なので今日は久々のポール使用だった。身体がぐいぐい前に出て調子が良い。これはいけるかもしれん。結果、ゲートから小屋まで2時間40分だった。よっしゃ。7月は一度もアルプスに行けなかったので去年の自分より強いのか弱いのかわからなかったが、今日の結果を見てトレーニングの成果が出ていることが実感できて嬉しかった。

双六小屋まで上がると涼しくて快適だ。小屋はそこそこの数のテントでにぎわっていた。みんな出発の準備をしていた。水と大福で一息ついたら安定の中道から三俣蓮華へ。右手には槍穂のシルエットが見える。徐々に空が明るくなってきた。夜明け前の双六-三俣間は本当に素晴らしい。鷲羽は巻いて黒部源流に下りるがこの道は水路になっていて靴を濡らさないよう慎重に下った。鷲羽を経由した方が楽ちんだったかも。さっきまで水晶は霧に包まれていたが太陽が昇ると霧は一気に消えた。目指す赤牛、眼下に黒部ダム、左には薬師、右には野口五郎から針ノ木までくっきり見える。最高ではないか。こんなに晴れるとは思っていなかった。

新穂高を出て6時間半で赤牛岳に着いた。予定よりだいぶ早く来ている。平の渡し舟には12:20に乗る予定だったが飛ばせば10:20に乗れるかもしれない。時刻は7時半。読売新道を2時間、奥黒部から渡し場まで1時間弱で飛ばせば行ける。そうと決まれば頑張ろう。樹林帯の足元の岩場はコケでヌルヌルなのでかなり気をつかった。奥黒部には2時間弱で到着。あとは黒部川沿いのハシゴや階段も飛ばしまくって10分前に平の渡し場に着いた。マジで疲れた。おかげで今日は五色ヶ原ではなくスゴ乗越まで進められそうだ。船で黒部川を渡り平の小屋に着いたら五色ヶ原まで1,000mの登り。真昼間でカンカン照り。こんな時間に1,000mも登りたくないが登らなければならぬ。序盤は暑くて死にそうだったが標高を上げると涼しい風が吹いてくれて助かった。昼過ぎだと言うのに五色のテン場はこれから張ろうという人が1人だけだった。山荘前で水が汲めたはずだが最近気温が低くて雪渓が溶けないので水場は無い。5年に1度はこういうことがあるらしい。テン場まで10分下りれば水は飲み放題なので平から登ってくる人はテン場で汲むとよい。五色からスゴ乗越の区間は去年歩いた時は真っ暗闇でどしゃ降りだったので覚えていない。今日は明るい。おかげでアップダウンも見えてしまう。太陽はガスに隠れてくれないのでこの区間も暑さとの戦いだった。スゴ乗越小屋は土曜日にしてはテン場も小屋も空いていた。ここは立山から来ても折立から来ても一般的に10時間はかかる。雲の平と同じくらい下界から遠いのでいつも空いていて良い場所だ。とても気に入ったので秋にもう一度来たい。

8/2(土)
昨日頑張ったおかげで今日は遅くまで寝ていられる。薬師岳でご来光となるよう2時半に小屋を出た。2時間歩いて予定通り日の出時刻の4時半に薬師岳到着。しかし太陽は山の向こうに隠れていて日の出までもう少しかかる。あまり立ち止まっていると歩きたくなくなるので先へ進もう。梅雨明け最初の晴れの週末ということで人気のテン場である薬師峠は大盛況だった。太郎平小屋で休憩したら北ノ俣へ向かう。薬師岳からここまで多くの登山者で賑わっていたが北ノ俣へ向かうとガラリと人は減った。薬師の向こうからようやく日が昇ってきた。今日も暑い。ここから見る黒部五郎はめちゃめちゃ登らされそうに見えるが、実際は鞍部の中俣乗越から肩まで300mしかない。黒部のカールは素晴らしかった。前回は霧に包まれていてそれはそれで幻想的だったが晴れればもっと楽しい。黒部五郎小舎から見上げる三俣蓮華はキツそうに見えて実際キツい。標高差は500mある。これが今日最後の登りだと言い聞かせて頑張った。実は今回は靴のインソールを忘れてきた。昨日はなんともなかったが今日は足の裏がヒリヒリ痛くて岩場の突き上げがつらい。昨日のようなペースでは進めなかった。インソール大事。双六中道を通って小屋に着くと、昨晩スゴ乗越でお話した方が休憩していた。彼らとは足並みが揃うので楽しくおしゃべりしながら一緒に下山した。あっという間に新穂高に着いた。新穂高までの下りは一人だと長くて長くて、登っている時より時間がかかっているんじゃないかと錯覚するほどだ。しかし仲間がいると時が過ぎるのが早くて助かる。

ひらゆの森でサッパリしたら高山王将でガッツリ味の濃いものを食べた。一眠りしてから帰ろうと思ったが全然眠たくないのでそのまま一気に伊賀まで帰ってきた。よく歩いた。会心の2日間だった。初日にスゴ乗越まで頑張るのはやり過ぎだったな。来年もやるとしたら五色ヶ原でやめておこう。いや、逆回りにして奥黒部に泊まり赤牛岳ご来光もアリかもしれない。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3940人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

この記録に関連する登山ルート

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら