朝日岳〜雪倉岳〜白馬岳 ◆花と絶景の縦走路◆
- GPS
- 12:31
- 距離
- 29.3km
- 登り
- 2,688m
- 下り
- 2,675m
コースタイム
- 山行
- 12:00
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 12:30
天候 | 快晴! (11時頃から東側は一気に雲が沸いてきました) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前夜18:00到着で約5割、土曜日の下山時はほぼ9割埋まっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最後の標高差300mの登りをやりたくなかったのと、白馬へ向かって歩いていく眺望を楽しみたかったので反時計周りの周回にしました。時計回りの場合は、やはり最後の登りが大変だと思いました(下っていて「こんなに下るのか」という感じでした)。30km近く歩いてきた最後に登り返す脚を残しておく必要がありそうです。 【蓮華温泉〜朝日岳】 行程の6割ほどが木道または木段(これらは本当に丁寧に作られています)、とにかくよく整備されたコースです。朝日岳の稜線に乗る手前で崩落地のトラバースが2ヶ所、ザレて滑りやすいのと足元が狭いので慎重な通過が必要です。 【朝日岳〜雪倉岳】 朝日岳から下りていく道を(最近道脇を刈られたのでしょうか?)笹が覆っています。この葉が滑りやすく、また地面が見えないため歩きにくかったです。 雪倉岳の登りは広い斜面を登っていきます。ペンキが多くないのでルートを外したら早めに復帰した方がいいです。 【雪倉岳〜白馬岳】 この周回ルートのハイライト!目の前の絶景に飛び込んでいくような縦走路です。道は歩きやすく、ルートも明快。素晴らしい景色と花々に迎えられながら歩けます。白馬岳への合流から一気に人が増えます。 【白馬岳〜蓮華温泉】 小蓮華山、船越ノ頭と初めはアップダウンを繰り返しますがやがて下り一辺倒になります。白馬大池から蓮華温泉までは一般的な登山道です。 |
その他周辺情報 | 下山後温泉 深山の湯(道の駅おたりに併設) http://www.otarimura.co.jp/original3.html 天然温泉で内湯、露天風呂とも気持ちよかったです。 |
写真
感想
ヤマレコ友達のxyzJINさんが紹介してくれたコース。曰く「白馬から先の雪倉や朝日なんかは、ほんとにヤバい絶景快適エリアですよ。」後立山北部の絶景にワクワク期待しながら、蓮華温泉へと車を走らせました。
この周回コースは多くの方が時計周りで歩かれていますが、皆さん一様に「最後の登りが地獄だった」とおっしゃられています。これを回避するのとxyzJINさんお薦めの「白馬へ向かう眺望・縦走」を楽しみに、迷わず反時計周りに決めました。
深夜1時すぎにスタート。連日の猛暑からひと段落して、歩くには心地よい気温です。標高をグングン300m下げ、橋を渡るとやっと登山開始といった感じです。
ヘッデン歩きのライトに現れるのは木道、ときに木段。とにかくきれいに整備されています。斜度が急でない分、標高を上げるのに時間はかかりますが、とにかく歩きやすいと感じました。標高1,800mを越え「五輪高原」を進んでいくと、ヘッドランプの明かりにも様々な花々が見えてきます。中にはこれまで目にしたことがないような花も・・・。「明るい時間に歩いてみたかった」と思いつつ、でも「明るい時間だったら、きっと足が止まりっぱなしだな」と自分に苦笑しながら歩を進めます。
東の空がうっすらと白み始め、進む稜線に山の形が見え始めると、最初に目指す朝日岳の姿を確かめました。森林を抜けた草原をトラバースしていくと私の気配にバタバタと飛ぶ鳥・・・ライチョウでした。大きくなったヒナとお母さん、5羽の家族に挨拶をして、先へ進みます。
朝日岳へと登っていく左手、東側は見事な雲海、その向こうから朝陽が昇ってきます。素晴らしい光景に包まれ、そして今日一日の期待を膨らませながら、朝日岳に登頂しました。
陽が昇ってくると、歩いていく脇の花々が見事です。ハクサンフウロ、ウサギギク、モミジカラマツ、ダイモンジソウ、ヤマハハコ、ウメバチソウ・・・書ききれません。そしてヘッデン歩きの時間から気になっていた「赤いイブキトラノオ」みたいなやつ・・・「カライトソウ」というのですね。初めて見ました!
朝日岳を下って木道を渡り、今度は雪倉岳に取り付きます。真っ青な空に向かって九十九折で登っていく、山の大きさが嬉しくなります。しばらく登っていくとオスのライチョウが迎えてくれました。
再び稜線に乗ると、またまた花いっぱいのロードです。カライトソウ、タカネマツムシソウ、タテヤマリンドウ・・・。雪渓が残る山肌の脇を気持ちよく進み、雪倉岳山頂につきました。
山頂標示の写真を収め、進行方向(南側)へと向いた私の目に飛び込んできたのは、まるで絵葉書のような大パノラマ。小蓮華山〜白馬岳〜旭岳〜清水岳。その奥には勇ましい劔岳と、堂々の立山。これは本当に「ヤバい絶景快適エリア」です!!
そして、ずっと続く(見えている)縦走路には誰一人の姿も見えません。このパノラマに飛び込むがごとく、「ヒャッホー!」(と叫んだかどうか?)駆け降りました。
グングン進むと目の前の景色もグングン変わってきます。白馬岳が近づき、そのカール地形を目にします。
夜中の蓮華温泉スタートから、ついにここまで誰にも会いませんでした。
そして三国境(白馬岳登山道への合流地点)へ出ると、一気にたくさんの人に会います。白馬岳ピークを踏み、おにぎりを食べて、蓮華温泉へ下りました。
新型コロナウイルスの影響で朝日小屋が今期は営業中止、このため日帰りでないと周回できない事情から先日の仙丈ヶ岳のような、まさかの貸し切り山行でした。贅沢というには余りある、素晴らしいコースでした。
お薦めしていただいたxyzJINさんの元レコはこちら
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1963216.html
コメント
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絶景縦走路、ヤバかったでしょう♪
私も何年か前に、山行中に出会った初老の方からここの素晴らしさを聞いて、是非とも訪れたいエリアでした。
こうやって人から人へ伝わっていくのは嬉しいですね。
どっしりした雪倉岳の山容、私も登りながらワクワクしてたの思い出しました。
後立山エリア、まだまだ魅力盛り沢山ですよ。
xyzJINさん、こんにちは
ホントにヤバかったです!!
雪倉岳山頂で南を向いた瞬間はそのパノラマに圧倒されました。「目の前の景色に飛び込んでいく」感覚を初めて味わいました。
これまでは山名(著名なものから)を辿って登ってきましたが、少しずつ「エリア」を意識するようになりました。後立山エリア、いいですね〜
yoisaさん、素晴らしいレコありがとうございましたー! 早速お気に入りにしちゃいました(^^)
下調べは済んでるのですが、今年コロナじゃなければもう少し早くここを訪れる予定でいました。残念ながら今はまだ見送っていますが、やっぱりいーなー!とyoisaさんのレコでも再び実感です。
昔、不帰ノ剣から白馬三山経由で栂池に抜けた時に、白馬大池の小屋でお話しした登山者が今年は朝日岳から登ったけど去年は鉱山道を通って周回していて、どちらも本当に素晴らしいルートで毎年リピートしていると言う話を聞きました。この界隈はそれだけの魅力が溢れる場所なんだなーってその時からいつかゆっくり歩きたいルートトップクラスににランクインしてるんです。またyoisaさんのレコもしっかり山行にさせていただきます。
今回も素晴らしい山行をありがとうございましたー!
harubo33さん、こんにちは
そーだったのですね。「今年歩きたかったルート」だったのですね!
山行途中に出会った方との会話は、私も参考にさせていただくことがあります。実感をともなった言葉からは、魅力が伝わってきますよね(^^)
このコースは絶対晴天の下で歩きたいと、天気予報とにらめっこでした。おかげで絶好の天候のもと、花々や眺望を満喫できました
「いつかゆっくり歩きたいルート」を抱えてると楽しみが増えますね!
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