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Yamareco

記録ID: 255657
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無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

日光 内ノ外山 日光どマイナーピーク

2012年10月19日(金) 〜 2012年10月20日(土)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
14.2km
登り
1,011m
下り
1,456m

コースタイム

高原歩道バス停(10分)鳴沢渡渉(80分)1346m峰(75分)1603m峰(120分)内ノ外山基部(110分)内ノ外山(40分)ビバーク地(115分)1346m峰(25分)高原歩道見晴らし(60分)日光市街(30分)日光駅
天候 曇り/雨
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
霧降高原歩道バス停まで
コース状況/
危険箇所等
高原歩道の鳴沢の橋は流されていて堰堤の下部で渡渉。(管理部署に連絡済み)
高原歩道から外れて尾根に取り付くと笹薮になる。最初は膝丈であったが次第に腰から胸になる。
完全に尾根に上がると笹は低くなり歩きやすくなる。薄い踏み跡や古びたリボンが時々あるが基本的に無いものと思ったほうが良い。
1603m峰を過ぎると斜度が上がってくる。笹がひどく滑りやすく苦労する。
内ノ外山基部までは藪バリエーションといった感じでたのしめる。
内ノ外山へ上がる最後のルートはヒドク悪い。
2ピッチザイルを伸ばして山頂に至る。
山頂からは表日光連山の稜線が見えるが大きな壁が立ちはだかる
天気が良ければ女峰赤薙爆裂火口の内側が見渡せる 圧巻であろうが私は見れなかった。
高原歩道Y字路 右は赤薙山南尾根へ左が高原歩道
2012年10月22日 10:16撮影 by  PX , RICOH
10/22 10:16
高原歩道Y字路 右は赤薙山南尾根へ左が高原歩道
鳴沢の橋。流されてーら(;´Д`)
2012年10月22日 10:20撮影 by  PX , RICOH
10/22 10:20
鳴沢の橋。流されてーら(;´Д`)
そして、渡渉。シャバシャバっと。広く沢幅いっぱいだから深さはない
2012年10月22日 10:23撮影 by  PX , RICOH
10/22 10:23
そして、渡渉。シャバシャバっと。広く沢幅いっぱいだから深さはない
そして、高原歩道から外れると笹薮になるヽ(´▽`)/
2012年10月22日 10:48撮影 by  PX , RICOH
10/22 10:48
そして、高原歩道から外れると笹薮になるヽ(´▽`)/
1306m峰 三角点かしらかしら?
2012年10月22日 11:41撮影 by  PX , RICOH
10/22 11:41
1306m峰 三角点かしらかしら?
紅葉。ここ、結構穴場なんじゃないだろうか?
2012年10月22日 11:53撮影 by  PX , RICOH
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10/22 11:53
紅葉。ここ、結構穴場なんじゃないだろうか?
踏み跡はなくなり 静かなる山に
2012年10月22日 12:29撮影 by  PX , RICOH
10/22 12:29
踏み跡はなくなり 静かなる山に
南尾根の土平。
2012年10月22日 12:41撮影 by  PX , RICOH
10/22 12:41
南尾根の土平。
笹薮を漕ぐよー(´∀`*)
2012年10月22日 12:50撮影 by  PX , RICOH
10/22 12:50
笹薮を漕ぐよー(´∀`*)
1491m峰。目印がないので地図で確認していないと見落としそう!!
2012年10月22日 12:55撮影 by  PX , RICOH
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10/22 12:55
1491m峰。目印がないので地図で確認していないと見落としそう!!
そして、ザイルを伸ばす。岩は脆い。ハーケンも気休め程度にすらならない。
2012年10月23日 15:44撮影 by  PX , RICOH
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10/23 15:44
そして、ザイルを伸ばす。岩は脆い。ハーケンも気休め程度にすらならない。
内ノ外山山頂!!!!!!!キタキタキタ!!!!
2012年10月22日 16:42撮影 by  PX , RICOH
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10/22 16:42
内ノ外山山頂!!!!!!!キタキタキタ!!!!
いざ、山頂へ!立つぞ!!でも、満身創痍な感じ!!ヽ(´Д`;)ノ
2012年10月22日 16:43撮影 by  PX , RICOH
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10/22 16:43
いざ、山頂へ!立つぞ!!でも、満身創痍な感じ!!ヽ(´Д`;)ノ
表日光連山の稜線への道を塞ぐ…壁!!

おい…これ…どうしろと!?

翌日は、雨なので今回はここまで
2012年10月23日 15:43撮影 by  PX , RICOH
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10/23 15:43
表日光連山の稜線への道を塞ぐ…壁!!

おい…これ…どうしろと!?

翌日は、雨なので今回はここまで
バットレス。どう登るの?
2012年10月22日 16:50撮影 by  PX , RICOH
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10/22 16:50
バットレス。どう登るの?
ビバーク地より日光市外の夜景
あそこまで帰らなければ 死だ!
2012年10月22日 17:27撮影 by  PX , RICOH
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10/22 17:27
ビバーク地より日光市外の夜景
あそこまで帰らなければ 死だ!
1306m峰から高原歩道見晴らしを目指す。
うぬぅ笹が深いwwww
途中ヌタ場があって猪の足跡ありましたぜ!
2012年10月23日 07:54撮影 by  PX , RICOH
10/23 7:54
1306m峰から高原歩道見晴らしを目指す。
うぬぅ笹が深いwwww
途中ヌタ場があって猪の足跡ありましたぜ!
見晴らし!狙い通りどんぴしゃに出てこれました!よしよし!でここからは一般登山道。ふぃー今回も生きて帰って来れたよー
2012年10月23日 08:00撮影 by  PX , RICOH
10/23 8:00
見晴らし!狙い通りどんぴしゃに出てこれました!よしよし!でここからは一般登山道。ふぃー今回も生きて帰って来れたよー
撮影機器:

感想

赤薙山南尾根を登っているとき ふと西側に視線をやるととんがったピークがあった。
尾根はしたから続いている。遠目から見て斜度は7、80度。キツかねぇ…
黒岩尾根から見ていると西側は切れ落ちている。巻くことは難しそうだ。
女峰山山頂から見ると大きなコルが後ろにある。とても気持ちが良さそうだ。
稲荷川河川から見上げる。笹原が多く気持ちの良い尾根なんではないだろうか?
稜線から見下ろ……す機会はなかった。なぜか いつもガスっていた。

様々な方向から見て、チャレンジしてみようと足を運んだ。
一度で登りきれたら儲けものっと言うくらいの気持ちで。
遠目で7、80度なら部分的には90度を超えるかもしれない と知人からの助言を貰った。それで地形図を読み込み、装備を考え直す。
ふむ。30mの補助ではなく50mのメインを持っていた方がよさそうだ。

その予感は的中した。

朝、日光駅からバスに乗り込む。湯元方向のバスはものすごい行列が出来ていた。今は、紅葉のシーズン真っ只中。道中聞いたラジオからは中禅寺湖まで120分と聞こえてきた。

高原歩道の最初の登りを登り再び緩やかになると内ノ外山尾根の枝尾根に当たる。
そこから1306m峰を目指して笹薮を漕いで行く。膝から腰丈の笹薮がずっと行く手を阻む。内ノ外山尾根本流に当たる頃には笹薮の高さは顔のそばまでになった。

尾根に上がると笹の高さは途端に低くなり歩きやすくなる。

稲荷川の崩落地をいくつも横目に尾根を登っていく。
ガスが濃く景色はないが森の雰囲気の良さは身にしみてくる。
1409m峰を過ぎると次第に斜度がきつくなってくる。足元は濡れた笹で非常に滑る。
荷が重い事もあり非常に気を使った。速度はガクンと落ちてしまった。
予定より大分遅れて内ノ外山基部に辿り着く。

立ちはだかるは壁のような斜面。
右手にはルンゼ。
正面はややかぶった壁。
左は藪に覆われている
そのピークの両側は切れ落ちている。
ふむ。…どうにもこうにも登って様子を見ないとどうにもならないな
ヤブっぽく上までどのラインも見渡すことはできない。
1本目。正面屋や左よりにラインを取るも岩に阻まれ断念。岩が弱く支点が取れないので単独でなくとも無理ゲーである。ハーケンは何度か衝撃をかけると簡単に抜けた。
2本目はルンゼ。ルンゼと言ってもほとんど岩溝なので中は登れない。左岸側の岩場しか着けない。が足元はスッパリ切れ落ちている。落ちたら死ぬな。
斜度やホールドを見る限り登れそうなのだが落ちるリスクも低くないので諦める。

時間も時間なので次の挑戦が最後か…さて、どうしたものか
2本目から基部に戻るとき、藪の中にラインが見えた。

あれか!!!!!?(゜∀゜ )

立木で中間支点を取りながらザイルを伸ばしていく
最初は左上して…中間くらいで右上に変わる。
そろそろザイルがいっぱいかと思う頃にピッチを切れそうな緩い斜面に出た。
ザックを回収して再び登り始める。
緩い斜面を左に進み足場の狭い岩に取り付く。取り付く際の足場の幅は15cm程度で足を滑らせたら百数mまっさかまさだ
岩がもろい。慎重にホールドを決めていく…振り返ると深い谷が広がる。
雲竜渓谷はでかい。深い。

そして、登りきると緩やかな場所に出た。
藪っぽい中を十数m進む。目線より高いところは表日光連山の稜線のみになった

内ノ外山の山頂に辿りついたのだった

あいにくの天候で景色はよくないが雲竜渓谷は見下ろせる。
目の前には大岸壁がある。稜線に抜けるには この稜線への壁をどうにかしなくてはならない

さて、どうする。どうにもならない。この距離からでは弱点が見抜けない。
これは天気の良い時にまた来るしかない。

日没が迫っていたので素早く下山に入る。
山頂から2ピッチ懸垂下降を終えた頃にはあたりは暗闇に包まれていた。
ヘッドライトの明かりを頼りにビバークのできる平らな部分を求め進む。
登ってくる途中にあたりは付けてある そこまで降るのだ。

尾根を外さないよう方向を細かく確認しながらビバーク地まで降り朝を待った。

そして、翌朝 嵐の中市街を目指し下山していったのでした。

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